それの影響で日曜更新が出来なくなる日があるかもしれないのでご理解ご協力お願いします (;>_<;)
とある日の放課後、俺とゆりはファッション部には行かずももかの居残に付き合っていた。
「いや〜、運動部の人達は今日も頑張ってますなぁ〜……」
「ももか、
まぁ、付き合っていたっつっても俺達はももかの監視役なんだけどな。
「うぅ〜…明君の意地悪〜……」
「知ってる。周りからよく言われるからな」
何でももかが居残をし、俺とゆりが監視役をやってんのか……
それはももかが今日の五限目に提出しなきゃいけねぇ課題(プリント二枚)の存在を忘れちまったからだ。
「ほれ、続き続き」
「は〜い……」
だが、幸いにも今日の五限目は教師らしからぬ砕けた性格で生徒達から絶大な人気を得ている俺達の担任が受け持つ授業だったし、ももかの鞄の中に課題が入ってたんでそれを今日の完全下校時間迄に提出すればOKとなった。
んで、SHR後にめそめそと泣きっ面で課題を片付け始めたももかへ心の籠ってない激励の言葉を投げファッション部へ行こうとしたら担任に捕まった。
“いや〜これから職員会議があるの忘れててな?悪いけど俺の代わりに来海の事頼めるか?”ってな。
俺としても特に断る理由もなかったんで、折角だからとゆりも巻き込んでももかの監視役になり今現在に至るって訳だ。
「それにしてもももかが居残するなんてな……」
「え?」
「ほれ、今まではヤバくなったら俺やゆりに電話やメールをして助けを求めてどうにか凌いできたろ?」
「その節では明君やゆりっぺにいつも大変お世話になってます……」
「だろ?だからこうしてももかが居残してる姿を見るのはなんだか新鮮な感じがするぜ」
「むぅ〜…こっちは必死なんだから新鮮がらないでよ〜」
「ケッケッケ、自業自得だ。これに懲りたら次からはもっと早く課題の存在を思い出すんだな」
「…思い出したら手伝ってくれる?」 (うるうる
なんてこった、
ももかのやつめ、こんな時に卑怯なカードを出してきやがったぜ……
「あきくん……」
しかも今のももかの顔は夕焼けに染まっていつも以上に綺麗だ。
「まぁ、気分次第でな」
だが、残念だったな。
今回の俺はいつもとは違ってそう簡単には揺るがねぇよ。
「え〜!?そこは“しょうがねぇな、わーったわーった。手伝ってやるよ”じゃないの〜!?」
なんてこった、まさかももかに自分の真似をされるとはな。
「バーロ、手伝ってばっかだとももかの為になんねぇだろ。折角学年上位の学力があんだから課題なんてお茶の子さいさいだろうが」
「…“お茶の子さいさい”って言葉、久し振りに聞いた気がする……」
「だろうな。俺も言い終わってからそう思った」
“お茶の子さいさい”よりも“ちょちょいのちょい”の方が良かったか?
…まぁ、どっちを選んだとしてもどっこいどっこいな気がするけどな。
「てか、課題はまだ終わんねぇのか?」
「あ、ちょっと待って、後少しで……終わった〜!」
「ん、お疲れさん」
課題二枚にたいしては若干時間が掛かってるが、ももかは勉強の事になるとスロースターターになるから仕方ねぇか。
「うにぁ〜…疲れたよ〜……」 (ぐでぇ〜
おーおー、こりゃまた見事なぐでぇっぷりだな。
「自業自得とは言えよく自力で頑張ったな。ご褒美…って訳じゃねぇがこれからはらやにでも行かねぇか?」
「はらや!?行く行く!絶対行くー!」 (がばっ!
「わーった、わーったから少し落ち着けっての」
まったく、現金な奴め。
はらやに行くとわかった途端に元気になりやがった。
「ねぇ!ゆりも…あれ?ゆ〜り〜?」
「…すぅ…すぅ……」 (Zzz……
「寝てるな」
「寝てるね」
そういえばももかが課題をやり始めてから一度もゆりの声を聞かなかったな。
「…すぅ…すぅ……」 (Zzz……
「お〜いゆりっぺ〜?課題終わったから起きて〜」 (ゆさゆさ
「…ん……あき…ももか……?」
おー、寝起きのゆりも中々グッとくるものがあるな。
こりゃ眼福眼福。
「おはようゆり。よく眠れたか?」
「…えぇ、お蔭様でね。…ももか、課題は終わったのかしら?」
「うん!もうバッチリ!」
「そう、それなら後は職員室にいる先生に渡すだけね」
「だな。んじゃま、ぼちぼち行くとしますかな」
「えぇ」
「うん!あ、この後はらやに行くんだけどゆりっぺはどうする?」
「勿論私も行くわ」
「あー、因みに言っておくが俺の財布を当てにするんじゃねぇぞ?」
「えぇ」
「はーい!」
「なら良し」
さーて、今日は何を食うかなー……
【終わり】
オマケ1
〜起こし方(別パターン)〜
明:「ゆり」 (ぼそっ
ゆり:「っ!?」 (ガバッ!
ももか:「出た!明君の
明:「おはようゆり。気分はどうだ?」
ゆり:「…普通に起こしなさい……!」 (ゴゴゴゴ……!
オマケ2
〜起こし方(NGパターン)〜
ももか:「起きろ〜!ゆりっぺ〜!」 (むにゅ!
ゆり:「ひゃん!?」 (真っ赤っかー!
ももか:「おぉ〜、やっぱりゆりっぺは柔らかいですな〜」 (むにゅむにゅ
ゆり:「あっ…止め…て……」 (喘
◆ ◆ ◆ ◆
明:「ももかの代わりに届けに来ました」
担任:「ん、ごくろーさん」