花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「2年ぶりのオールスターズと過ごす休日編ン〜」 (´Д` )

明:「ケッケッケ、まさか2年振りの更新とはな」

つばめ:「だって私ィスタプリ観なかったからァ〜」 (ゆっくり風〜

明:「なーるほろ。…そだ、一応言っとくがこの話はアフター話に続くぜ。まぁ、続きをいつ書くのかは全くのノープランだけどよ」


スター☆トゥインクル編

おばあちゃんじゃねぇ誰かが言った…

 

“迷った時と天気が良い時は空を見上げろ、

そうすれば天啓がやって来る”

 

人によってはアバウトに感じる言葉だが中々どうして馬鹿に出来ねぇ。

 

現に今、空を見上げてる俺の目には動物っぽかったり面白い形だったりとし感じの雲がチラホラリ。

 

そん中で星型とドーナツ型みてぇな雲を見つけた瞬間、明さんは某極道ゲームのアレ如く天啓が来やがったぜ。

 

「ケッケッケ、そうなりゃ善は急げってな」

 

そうして俺は早速駅へと歩き続け、その後駅に着き電車に乗りガタンゴトンと揺られて数十分後、目的地であるに観星町に着いた。

 

「さてっと、んじゃま行くとしますな 」

 

目指すは商店街のドーナツ屋・Star Donut!

 

 

………

……

 

 

まぁ、当然ながら行ったら何かしらの騒動に巻き込まれるんだろーな。

 

ケッケッケ、泣けるぜ

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

さてさて、何か起きてそれに巻き込まれても平気な様身構えたものの結局道中は何事もなく至極平和。

 

急な心配だったなと目当てのドーナツを無事に食えた俺はついでに買ったアイツらへの土産分であるドーナツの詰め合わせを持って天文台へと向かっていた。

 

あ?何故かって?

そりゃ、この町に来たんならアイツらの様子見に行くってのが筋だからな。

 

まぁ、どの筋なのかはNeed not to know.

 

「にしてもアレだな、花を護る騎士としてそれなりにやってきたがまさか宇……って何だ?」

 

周りの景色を見てたら程良いそよ風が運ぶ木々のざわめきに紛れた駆動音。

 

しかも割と近くなもんだから興味本位で音の出所に向かってみると、天文台とは少し離れた所に草っ原に自然の気まぐれで出来た感じの広場みてぇに開けた場所があるでんて。

 

んで、そこには見覚えのある奴が今まさに飛んでこうとしているグラサンをかけたイヌの顔みてぇな乗り物を見送っておりましたとさ。

 

めでたしめでた…って風が……ふぃ、止んだぜ。

 

「よぉ、ユニ」

 

「?…あ、なんだ、明さんか」

 

「おう、ご存知の御剣さん家の明さんだ」

 

いきなり後ろから話しかけられてもあんま驚かねぇって事は大凡気づかれてたのかもな。

 

ほれ、知っての通りネコの聴覚は人間の四倍以上はあるって言われてるし音源の高低や奥行きを聞き分ける以外にも、その音が何かにぶつかって跳ね返って来た物かどうかまで聞き分ける事も可能。

 

そんでもって、音源の位置とそこまでの距離を掴む能力は犬の2倍とされているぐらいだからな。

 

あ?知らねぇ?

ケッケッケ、そりゃ失礼。

 

「今日はどうして此処…天文台に?」

 

「今日は無性にスタードーナツが食いたくなったから買いに来たんだよ。んで、折角来たついでにお前達に顔を見に天文台へな。この通り、土産のドーナツも用意してあるぜ」

 

ほれ、と持ってた箱を見せりゃユニのお目々が爛々と。

 

ケッケッケ、ひかる達に聞いた話だとユニもこのドーナツの美味にハマってやがるからな。

 

「フフ、わざわざ顔見せるだけなのにお土産なんて明さんらしいわね。ありがとニャン♪」

 

「どーいたしまして。てか、さっきのは誰だ?あの乗りもんから察するにララやユニ側だろ?」

 

つまりは宇宙人。

 

黄色いカチューシャやポニテが似合う何処ぞの団長っ娘が知ったらそりゃもうグイグイっと食いつきそうだぜ。

 

あ、でも、内心じゃ信じてねぇ部分もあんだっけか。

 

「まぁ明さんになら言ってもいいわね。彼女はメリー・アン。星空界で宇宙犯罪者を捕まえる星空刑事ニャン」

 

「おーおー、まさかの刑事ときたか」

 

そーいや、思い返すとさっきの乗り物…宇宙船の上ん所にパトランプ的なのが付いてたな。

 

てか、宇宙刑事までいるたぁ宇宙は広いぜ。

 

しかもよりにもよってイヌのお巡りさんとはな (笑)

 

「んで?なんで刑事がユニの所に?まさかまた何かやらかしたのか?」

 

ユニはアイドルのマオの裏で怪盗ブルーキャットとして活動してたからな。

 

そりゃ警察に目をつけられるのも是非もないよネ。

 

「ち、違うニャン!ただアイツから情報提供を求められただけニャン!」

 

「情報提供?なんでい、指名手配犯か脱獄者でもいたのか?」

 

「えぇ、護送中の窃盗犯が逃げたって言ってたニャン」

 

「おーおー、なんてこった」

 

犯罪者の方が上手なのか警察が残念なのかは置いといて、そーゆー事件は宇宙警察でもあんだな。

 

「それでもまぁ、アイツもドジな所はあるけど優秀な捜査官だからなんとかなる筈ニャン 」

 

成程成程、小馬鹿にしつつも認めてる辺りこりゃ過去に何かあったんだな。

 

後でひかる達に聞いてみるとするか。

 

「そーかい。それなら安心してドーナツ食えるな」

 

「そ。そうゆう訳だから早くひかる達の所へ行くニャン♪」

 

「だな」

 

んじゃま、そろそろ言っておいた方がいいな。

 

「ユニ」

 

「何ニャン?」

 

「頭にくっつき虫が付いってっぞ」

 

「え?……(さわさわ)ニャ!?」

 

「ついさっき宇宙船を見送った時の風で巻き上がったんだろうな。ほれ、ひかる達ん所行く前に取ってやるよ」

 

「うぅ、ありがとニャン……」

 

「ケッケッケ、どーいたしましてニャン」

 

 

【終わり】




オマケ1

〜その後・天文台にて〜

ひかる:「そっか〜メリーさん来てたんだね〜」

ララ:「オヨ〜…星空警察も大変ルン」

えれな:「だね。今度会ったらスタードーナツの差し入れでもする?」

まどか:「ふふふ、そうですね」

ユニ:「それでもあの真面目堅物が受け取るか正直微妙ニャン」

プルンス:「お気持ちだけ受け取るだったら後でプルンス達が食えばOKでプルンス」

フワ:「フワ〜♪」


オマケ2

〜帰宅後・植物園にて〜

えりか:「む〜!あたしもスタードーナツ食べたかった〜!」

明:「わーったわーった。次の休日、みんなで観星町行った時に食おうな?」

つぼみ:「はい!」

いつき:「楽しみです!」

ゆり:「ふふふ、明の器の広さに期待するわ」

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