花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「今回の話で通算600話〜」

明:「おーおー、なんてこった」

つばめ:「お次は650話到達を目指すっしゅ!」

明:「因みに今回の話はこれまでのアレコレを超噛み砕いた感じなんでよろしくな」


〜想起〜

とある平日の昼休み、俺は屋上でベンチで寛ぎながらゆりと何度目かの思い出話に花を咲かせていた。

 

「改めて思うと私達って中々濃厚な日々を過ごしているわね」

 

「ケッケッケ、特に中2のあの時からな」

 

英明さんの失踪から始まって……

コロンとの出会い、

砂漠の使徒、

プリキュア、

ブレイドナイト、

ダークプリキュア、

大きな敗北、

新たなプリキュア、

復活、

サラマンダー、

オリヴィエ、

デューン、

ダークプリキュアとサバークの正体、

これら以外にも他多数etc etc……

 

穏やかな日常と激しい非日常が重なり合ってよくもまぁ精神が荒れずに済んだと思うぜ。

 

やっぱ、定期的に摂取してた糖分のおかげだな (笑)

 

「あの時は本当に嬉しかったわ。それにもしかしたらあの時、私は明の事が好きだと改めて思った気がするわ」

 

「へぇ、吊り橋効果じゃなくてか?」

 

「えぇ、嘘偽りない私の本心よ。……尤も、それを口に出すまで三年もかかってしまったわ」

 

「そりゃ仕方ねぇよ、状況が状況だったんだからな。寧ろ三年経っても気持ちが揺らがずに俺の事を好いててくれてサンキューな」

 

「ふふふ、どういたしまして。ところで明は、」

 

「ん?」

 

「いつから私の事を好きって自覚したのかしら?」

 

おっと、そう来たか。

 

これはもしかしなくてもゆりさんのターンに突入しちまったな。

 

「ふふ、恥ずかしがらずに言いなさい。大丈夫、今屋上にいるのは私達だけだから」

 

おーおー、グイグイ攻めてくれるぜ。

 

まぁ、そんなにお膳立てしてくれなくても素直にいうけどな。

 

「そーさな、俺も自覚したのはあの時だと思うぜ」

 

好いてた自体は子供ん頃だが……あの頃のはまだ無自覚だったし、なによりも“友愛”としての好きって意味合いが強かったからな。

 

「そう…だからあの日の夜、あんな事を言ってくれたのね」

 

「おう。そーゆーこった」

 

“護るべき大切なものが何なのか改めてわかったぜ。“月影ゆり”と言う名の一輪の可憐な花だ”

 

今にして思えば我ながら中々にクサい事言ってたもんだぜ。

 

「まぁ、俺もハッキリ声に出して言うのに三年かかっちまったけどな」

 

「仕方ないわ、状況が状況だったもの」

 

「なんてこった、さっき俺が言った事そのままか」

 

「ふふふ、そうなるわね。それでもこれだけは言うわ。……ありがとう、明」

 

「ん、どーいたしまして」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

ケッケッケ、なんと言う事でしょう。

 

たった今、普通に話し合っていたのに何故か急に無言になっちまったゆりに俺も合わせたら……

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

ラジオだったら完全に放送事故の無言状態になっちまったぜ。

 

それにしてもアレだな、ゆりは黙っててもその姿は魅力的でらっしゃる。

 

かーなーり昔風に言うならまさに

 

“MUGO・◯…色っぽい”

 

俺はいったい何歳なんだろーな。ケッケッケ。

 

「…ねぇ、明、」

 

おっと、んな事思ってたら漸くゆりさんがお口を開きなさったぜ。

 

「ん?どーしたゆり?」

 

「…もう少しくっついても良いかしら?」

 

おーおー、なんてこった。

 

一緒のベンチで寛いでるがゆりの為に適度な間隔空けてたがそれを詰める気でいるたぁゆりさんってばお可愛いこと。

 

「だめ?」

 

「バーロ、駄目なわけねぇよ。俺が重婚法のおかけでゆりだけじゃなくももか、ひから、舞、祈里、まりあさん、きららとも付き合ってるって事は学園の奴等はみんな知ってるからな」

 

それだけじゃなくどうやったら複数の恋人と上手くやっていけるのかとか、モテる為にどうしたら良いとか、重婚法の対象になる所得は幾らだとか他多数色々な事を俺に相談してくる奴等がチラホラといるから明さん、そんでもって同じく恋人が複数いる博士は大変だぜ。

 

「そーゆーわけだから、ほれ、こっち来いや」

 

「えぇ…それじゃあ……」

 

擬音で例えるなら“ススッ”或いは“ピトッ”ってとこか?

 

なんか可愛い感じでくっついて来たゆりに俺は満足満足荒らしは海賊海賊。

 

なんならいっちょ、いつものスイッチ入れてやりてぇ所だが……

 

「ふふふ……♪」

 

「ケッケッケ、いい子いい子」 (なでなで

 

まぁ、今回は自重して頭撫でるだけにしますかね。

 

「明……♪」

 

「ん?」

 

「これからもよろしくね……♪」

 

「あぁ、此方こそよろしくな」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

「「んっ……(♪)」」

 

 

【終わり】




オマケ1

〜実はいた〜

ももか:「今日は天気が良いから屋上に来てみたけど……あらあら〜♪」

コロン:「ももかは混ざらなくていいのかい?」

ももか:「えぇ♪明君とゆりっぺがラブラブな所を見ると私も幸せになるから♪」

コロン:「あはは、なるほどね」


オマケ2

〜見学〜

ももか:「キャ〜♪舌入れてる〜♪」


ーケッケッケ、蕩けきってるなー

ー…ばか♡ー


ももか:「明君もゆりっぺもエッチ〜〜♪」

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