深夜のは昨日の分です。
ルーネスと名乗った破面は解号をした瞬間姿を消した。
それに対して雑にではあるが霊圧を探る、黒崎一護。
そして驚愕する。
ルーネスの霊圧は変わらずそこに存在していたからだ。
こと感知系に強い、井上織姫も同じだ。
姿は見えないがそこに存在している事をずっと感じていた。
「これは失礼しました。さあ、戦いましょうか」
その言葉と共に呆気なく、ルーネスは姿を現す。
ルーネスの姿は殆ど変化していない。
真っ白な執事服の様な姿になり、全身を覆っている。
斬魄刀はレイピアのような形に変化している。
普通のレイピアと違い、捻じれ、バネの様に螺旋を描いている。
これだけではヴァストローデ級を思わす解放状態だが、明らかに人とは違うところがある。
ルーネスの頭部は蝿の頭になっており、蝿の羽が背中から生えていた。
「食事中の方には申し訳ない、この姿こそが私の真の姿というやつです。それではっ!」
会話しながら左手を後ろに、右手とレイピアを真っ直ぐ黒崎一護に向ける。
そして距離などお構い無しかの様に突き出てくる。
面ではなく、点での攻撃。
黒崎一護は咄嗟に反応したが、肩を掠りつけてくる。
その瞬間激痛が走る。
「私のこの武器は刀身が鑢のようにざらついて降りましてね。対象の身体を削り、舐めとるのですよ」
続けて2撃目、3撃目と攻撃が飛ぶ。
「現世での死神のイメージは髑髏なのですよね?直ぐに貴方の姿もイメージ通りに変えて差し上げます」
攻撃は嵐の様に苛烈さを増していく。
黒崎一護は顔に手をやる。
一瞬にして顔に仮面が出現する。
虚化だ。
「それが噂に聞くものですか!死神でありながら虚の力を使う……なんと罪深くともどこか心震わせる霊圧でしょうか!ワタクシ、少々高ぶってまいりました」
「一瞬だ」
「……そうですか。既に勝敗などどうでも良いですが、楽しみでしょうがありません!!さあ!お見せ下さい!!」
「……月牙天衝」
黒い霊力の奔流がルーネスを飲み込む。
奔流が消え去った後、そこにルーネスはいなかった。
「……はあっ、はぁ、はぁ…」
本来の目的ならルーネスは生かさなければならない。
しかし、黒崎一護の勘がいっていた。
コイツは全力で消さなければならない。
警報が頭の中で鳴っていた。
危険だ。
残してはいけない。
理由はない。
それだけに気味悪さがあった。
最後のアイツの言葉
『既に勝敗など、どうでもいい』
この言葉が。
「危うく死にかけました」
声がする。
「なん…だと?」
そこには無傷のルーネスがいた。
「残念ですが、これにて
「舐め喰い破れ、
その解号の瞬間、黒崎一護は倒れた。
全身から血を噴き出し、地に伏せた。
「殺しはしません。再起不能まではやらせてもらいますが」
「黒崎くん!!!」
井上織姫が駆け寄る。
事象の拒絶により、治し始める。
しかし、治したところから壊れていく。
まるで攻撃が続いているかのように。
「幾つか答え合わせをしましょう」
それをただ見ていたルーネスが話し出す。
「私はあまり、戦うのが得意ではないのです。搦手を得意としますし、どうしても威力が足りず、敵を無駄に嬲る戦いしかできない。スタミナも余りありませんし…」
「そんな私の能力の正体はこれです」
ルーネスの半身が無くなる。
いや、極小の砂の様になる。
その砂は自由に動き、それでいて指示に従うかのように動く。
「私は群にして個の破面。そしてその能力は斬魄刀にまで及びます。私の攻撃を受けたモノは傷口から私が入り込みます。その状態では雑菌が入った程度で意味はありません。しかし、解号と共に対象の中から外側へと飛び出す」
その言葉なら躱しようのない攻撃だ。
どこからでもない。
内側からの攻撃なのだから。
そして現在のダメージを考えるに今も…それは続いている。
「毒の様に体内を廻り、たった一人で準備し、宴を開催する。それが私、月曜のルーネスです。前夜祭は私の時間です」
投稿時間はランダムという。
誤字が多いので頑張って直してから投稿してます。
しかし、誤字が無くならないのは何故なんでしょうか?
明日もよろしくお願いします。