第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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今日の分です。
深夜のは昨日の分です。


属官、そして猛毒宴

ルーネスと名乗った破面は解号をした瞬間姿を消した。

 

それに対して雑にではあるが霊圧を探る、黒崎一護。

 

そして驚愕する。

 

 

ルーネスの霊圧は変わらずそこに存在していたからだ。

 

こと感知系に強い、井上織姫も同じだ。

 

姿は見えないがそこに存在している事をずっと感じていた。

 

「これは失礼しました。さあ、戦いましょうか」

 

その言葉と共に呆気なく、ルーネスは姿を現す。

 

ルーネスの姿は殆ど変化していない。

真っ白な執事服の様な姿になり、全身を覆っている。

 

斬魄刀はレイピアのような形に変化している。

普通のレイピアと違い、捻じれ、バネの様に螺旋を描いている。

 

これだけではヴァストローデ級を思わす解放状態だが、明らかに人とは違うところがある。

 

ルーネスの頭部は蝿の頭になっており、蝿の羽が背中から生えていた。

 

「食事中の方には申し訳ない、この姿こそが私の真の姿というやつです。それではっ!」

 

会話しながら左手を後ろに、右手とレイピアを真っ直ぐ黒崎一護に向ける。

 

そして距離などお構い無しかの様に突き出てくる。

 

面ではなく、点での攻撃。

 

黒崎一護は咄嗟に反応したが、肩を掠りつけてくる。

その瞬間激痛が走る。

 

「私のこの武器は刀身が鑢のようにざらついて降りましてね。対象の身体を削り、舐めとるのですよ」

 

続けて2撃目、3撃目と攻撃が飛ぶ。

 

「現世での死神のイメージは髑髏なのですよね?直ぐに貴方の姿もイメージ通りに変えて差し上げます」

 

攻撃は嵐の様に苛烈さを増していく。

 

黒崎一護は顔に手をやる。

一瞬にして顔に仮面が出現する。

 

虚化だ。

 

「それが噂に聞くものですか!死神でありながら虚の力を使う……なんと罪深くともどこか心震わせる霊圧でしょうか!ワタクシ、少々高ぶってまいりました」

 

「一瞬だ」

 

「……そうですか。既に勝敗などどうでも良いですが、楽しみでしょうがありません!!さあ!お見せ下さい!!」

 

「……月牙天衝」

 

黒い霊力の奔流がルーネスを飲み込む。

 

奔流が消え去った後、そこにルーネスはいなかった。

 

「……はあっ、はぁ、はぁ…」

 

本来の目的ならルーネスは生かさなければならない。

 

しかし、黒崎一護の勘がいっていた。

コイツは全力で消さなければならない。

警報が頭の中で鳴っていた。

危険だ。

残してはいけない。

 

理由はない。

それだけに気味悪さがあった。

 

最後のアイツの言葉

 

『既に勝敗など、どうでもいい』

 

この言葉が。

 

「危うく死にかけました」

 

声がする。

 

「なん…だと?」

 

そこには無傷のルーネスがいた。

 

「残念ですが、これにて王手(チェックメイト)です」

 

「舐め喰い破れ、猛毒宴(ベネノモルタル)

 

その解号の瞬間、黒崎一護は倒れた。

 

全身から血を噴き出し、地に伏せた。

 

「殺しはしません。再起不能まではやらせてもらいますが」

 

「黒崎くん!!!」

 

井上織姫が駆け寄る。

 

事象の拒絶により、治し始める。

しかし、治したところから壊れていく。

まるで攻撃が続いているかのように。

 

「幾つか答え合わせをしましょう」

 

それをただ見ていたルーネスが話し出す。

 

「私はあまり、戦うのが得意ではないのです。搦手を得意としますし、どうしても威力が足りず、敵を無駄に嬲る戦いしかできない。スタミナも余りありませんし…」

 

「そんな私の能力の正体はこれです」

 

ルーネスの半身が無くなる。

 

いや、極小の砂の様になる。

その砂は自由に動き、それでいて指示に従うかのように動く。

 

「私は群にして個の破面。そしてその能力は斬魄刀にまで及びます。私の攻撃を受けたモノは傷口から私が入り込みます。その状態では雑菌が入った程度で意味はありません。しかし、解号と共に対象の中から外側へと飛び出す」

 

その言葉なら躱しようのない攻撃だ。

どこからでもない。

内側からの攻撃なのだから。

 

そして現在のダメージを考えるに今も…それは続いている。

 

「毒の様に体内を廻り、たった一人で準備し、宴を開催する。それが私、月曜のルーネスです。前夜祭は私の時間です」

 

 

 




投稿時間はランダムという。
誤字が多いので頑張って直してから投稿してます。

しかし、誤字が無くならないのは何故なんでしょうか?

明日もよろしくお願いします。

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