俺は藍染との話が終わり実験場所へと戻っていた。
霊圧を0にして、気配を断っている。
戦局はルドとエルが押されていた。
ルドの相手は赤いアフロと緑のオカッパだ。
アフロの帰刃はカンガルーのような姿だ。
能力は殴るほどに威力が上がっていく『
ただし、連続して同じ手を使えず殴る手を交代させなければ威力が0になり、最初からになる。
オカッパの帰刃は蜻蛉のような羽が生え、顔の大半が複眼になっている。
能力は単純な速度上昇と複眼によって敵を翻弄する『
弱点としては速度上昇と複眼という帰刃してもそこまでの能力じゃないこと。
シンプルの方が強いこともあるためなんともいえないが。
そんな2人はオカッパが、ルドを翻弄して隙を作り出し、威力を上げているアフロが攻撃するという単純なコンビネーションだ。
エルの相手は青のロン毛と黄色い坊主。
ロン毛の帰刃は食虫植物の姿だ。
姿が殆ど植物の姿を見るとギリアン級なのだろう。
能力は周りに多数の草を生やし、草の鞭で敵を絡め動きを遮る『
ひとりでは狩りがしにくいタイプだ。
決定打が足りないという弱点以外は強いんじゃないかな。
だからこそ4人で組んで行動しているのだろう。
最後の黄色い坊主はモグラだ。
その鼻は鋼鉄の様に硬そうだ。
能力は『
無機物に音もなく潜行して、地上の敵めがけて突進する。
弱点は潜行は普通の潜水と同じく息が出来ないということ。
それを気にしなければ強いが馬鹿が使うと弱い能力に早変わりする。
エルは戦闘能力を分けてしまっているため、強くはない。
モグラの突進が直撃すればやられてしまうだろう。
ロン毛とモグラが痛ぶっているからそう簡単に終わりはしないだろうが。
因みになぜこの4人に詳しいかというと、以前俺の従属官に成りたいとやってきたからだ。
その時に能力を全て話してくれた。
まあ、断ったけど。
せめて言うならルドやエルに勝ってからいって欲しいといったらこのざまだ。
予想通りといえば予想通りだが。
2人が押されていると俺はいったが2人はある事をやっていない。
やっていない状態での戦闘能力を図っているのだろう。
そろそろ、あいつらの強さも自分の能力も把握出来ただろう。
早く『帰刃』して倒しなよ。
ルド、エル。
そして帰ろう。
「この程度ですか。刃とは思えないですね(クイッ。ああ、すいません。元、でしたね」
「そろそろ、殺す。そして、従属官、なる」
「全く好き勝手いってくれたね。君達馬鹿の相手は疲れるよ」
「負け惜しみですか(クイッ」
「オマエ、終わり。オマエ、馬鹿」
「僕はまだ帰刃も使っていないのに勝った気になっている馬鹿に馬鹿といって何が悪い?データは取れた事だしそろそろ本気を見せてあげるよ」
「あと一撃殴ればよ、俺の拳はよ、最強のよ、一撃になるんだよ」
「クヒヒッ。何がいいたいかというと君は終わりだよ。女破面。クヒッ」
「アーロニーロ様のお力によって手に入れた素体の性能は大体把握できました。待たせてしまいましたね。これで終わりにしてあげます」
「何言ってんだよ、お前はよ、あと一撃なんだよ」
「クヒヒッ。この女破面は幻覚が見えているんだよ。余りの現状に絶望してね。クヒッ」
「絶望を味わうのはあなた方です。アーロニーロ様の従属官、ルドボーン・チェルートの帰刃見せてあげましょう」
「啜れ、
「生い上がれ、
『
『