俺は前に紹介した闘技場の場所にいる。
この闘技場は東仙要が結界を張っており天蓋のしたでの戦闘が可能になっている場所だ。
いつも東仙が張っている訳では無い。
エルの開発した機械によって東仙が張った結界を維持しているのだ。
今回は愛染も見に来ているので更にその上から東仙が結界を張っているが。
戦闘は1日にやらず3日かけてやっていた。
わざと時間をかけていた気がする。
因みに俺の戦闘は三日目だった。
先に挑戦者とやる奴らが戦っていた。
まあ、やられてたけど。
一応そのときの事を話そう。
1日目。
第3刃をかけてエヌーレ・ダストルガ対イザーク・アルニス。
エヌーレは女の破面だった。
姫騎士を思わせる鎧をつけている。
ノイトラが絡みそうだと思った。
その顔には自信が現れている。
対してイザークの顔色は悪い。
ずっと親指の爪を齧っていた。
観客席からは見えないが何か喋っていた。
その後直ぐに戦いが始まった。
イザークの能力は『
相手の能力を嫉妬し、相手の能力を真似る能力。
エヌーレの能力を真似ていた。
しかし、この戦いは相性が悪かった。
エヌーレの能力は『
イザークが真似るのはあくまでも能力。
しかも一つずつしか真似る事ができない。
エヌーレの霊力付与は自身の武器に霊力を付与し、切れ味を上げる。
ただし自分には付与する事が出来ない。
イザークは再破面にて斬魄刀を手にしているが短い。
対してエヌーレは帰刃したことにより、斬魄刀がハルバードになった。
リーチも威力も桁違いだ。
結局イザークはなすすべもなく両断された。
2日目。
第4刃をかけてドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ対ナルシス・イエピス。
ドルドーニは原作同様なんちゃって紳士のようだ。
折角カッコ良さげに出てきたというのに自分の足につまづいて転んでいた。
ナルシスは自分程ではないがドルドーニもいいとかなんとかいっていた。
「僕の『
ナルシスの能力は帰刃する事で浮遊する鏡を操る力だった。
更に鏡は霊力を反射する。
つまり、虚閃を反射する事ができる。
ナルシスの戦い方はまさにそれだ。
虚閃を反射させ視覚外からの攻撃、収束する事で威力を向上、分散させる事で逃げ場をなくしたり、実に応用の効く能力だった。
が、ドルドーニは華麗に避けて帰刃した姿で鏡を破壊した。
ナルシスの戦い方には鏡が必要不可欠で一度壊されると再生に時間がかかり過ぎるのが弱点のようだ。
ドルドーニは情けをかけたのか、止めをささなかった。
しかしナルシスは「敵に見逃されるなんて美しくない」
といって虚閃で自分の頭を吹き飛ばした。
ドルドーニは悔しそうな顔をしていたが、エルは嬉しそうだった。
何故、嬉しそうかというと愛染に今回の戦いで死んだものは自身の研究に使う事の使用許可をもらっていたのだ。
ドルドーニが殺さず、手にはいる死体が二つで少し悲しんでいた時の自害だ。
エルにとっては棚からぼた餅だっただろう。
今の話の中で死体が二つと話したが話した時の死体はイザークの死体一つ。
なのに死体が何故二つかエルに聞いたら、明日どうせ死体になるといっていた。
エルは本当に俺の事を分かっていると分かりちょっと嬉しかった。
俺の戦闘が明日に控えた中藍染が俺達の前に出てきた。
そして、愛染がピカロの刃落ちを発表した。
今かなりの人数入れ替わったばかりなのに破面は驚いている。
理由を聞いて納得したものが多かったが。
ピカロは自由気ままな子どもだ。
刃の活動の和を乱す。
ていうか話や命令を聞かない。
そして愛染が新しい第2刃の名前をいってまたどよめき、騒然となる。
「新しい第2刃はバラガン・ルイゼンバーン」
バラガンの第2刃に落ちた事に誰もが信じられない顔をしている。
だが、バラガンが全く慌てていない所を見ると本人確認も納得の結果らしい。
新しく第1刃になったのはコヨーテ・スタークだ。
実力は未知数だが、バラガンを落としての第1刃なのだ。
弱いわけがない。
俺は休息し過ぎたらしい。
もう少し気を引き締め、俺は帰った。