第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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接触、そして服従

目の前に三人の死神が立ちはだかる。

 

一人目は盲目でありながら、それを感じさせず常人の様に立ち振る舞う、東仙要。

 

二人目は顔が狐のお面のようで飄々とした雰囲気ではあるが油断ならない人物である、市丸ギン。

 

最後に優しそうな顔だが心の中は野心家でBLEACHの中では黒幕と呼べる人物、藍染惣右介。

 

 

前世の記憶を思い出して何時かは会うとは思っていたけど、目を覚まして直ぐとは俺も予想外だな。

 

落ち着いてる様に見せてるけどめっちゃ怖い。

勝てる気がしない。

 

てゆうか何で無言で笑ってるの?恐怖がただ増すばかりなんだけど。

 

流石に原作キャラに会えてうれしいよりも、眼前に死があると怖くてしょうがないわ。

 

そうして俺が恐怖していると、

 

 

東仙が前に立ち、刀を抜いた。

 

なに無言で斬魄刀抜いてるの。

清虫の能力的に捕獲には向いてるだろうけど。

スゲー怖い。

 

 

 

あまりの恐怖に背中から出した触手で攻撃してしまった。

かなわないと心では分かっているのに。

 

「くっ…」

 

攻撃速度には自信があった。

攻撃は斬魄刀で防御されたが一瞬隙が生まれた。

 

 

その内に砂漠の中に得意の潜水(潜砂?)をして逃げようとした。

 

だが、

 

 

「うがぁあああああああ!!!」

 

それよりも早く、愛染が斬魄刀を抜き、振るった。

 

背中から伸ばした触手だけでなくその延長線上にある足や腕も切り飛ばされた。

藍染自体は軽く振るっただけだろう。

 

それだけでもこの威力。

分かってはいたが、再認識した。

 

今の自分では絶対に勝てない。

 

 

傷口から血が漏れるが数秒で触手や手足が再生していく。

あまり強い敵と戦って来なかったから知らなかったが自分は高速で再生する能力もあるらしい。

 

圧力等の攻撃は衝撃を逃がす事で何とかなるが、刃物の耐性は無い。

 

 

「やはり、か…」

 

藍染が呟いた。

 

原作知識をフル回転させ、思い出す。

アジューカス級より上は超速再生を持つことを。

人間では重症の傷をたかがその程度で済ませる。

敵に回すと厄介なあの能力だ。

 

ウルキオラがその力は大半は失うとか言っていたけど、まさかもっているとは。

持っていて嬉しいが、今はそれどころじゃない。

 

 

藍染が更に斬撃を放つ。

 

四肢は切り取られ、触手も無い。

 

幾ら超速再生でもそれを上回られれば意味がない。

言葉では簡単だが普通出来ない。

それを当たり前の様にだすこの男が化物なのだ。

 

 

「痛いかね」

 

 

「私についてくるといい。そうすれば、

《あらゆる苦痛から解放してあげよう》」

 

絶対的強者の笑み。

そこからはカリスマが生まれる。

 

原作で藍染が言っていたとされるセリフだ。

 

 

 

触手はまだだが、四肢は再生し、一先ず落ち着いた。

 

今の俺では勝てないし、従わないと死ぬだけだから俺は仕方無く言葉を口にする。

 

「私はあなた様に従います」

 

そして俺は頭を下げて跪いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




ストックはあと一つ
更新が止まりそう……

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