第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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選出、そして従属

~前回のあらすじ~

起きたら知らない場所にいた

刃に選ばれた

住処に戻ったら跪く破面

 

以上

 

 

 

 

 

さて、どういう状況でしょうか?

跪ている破面女性型だし、まず跪ている事じたいが訳分からんし。

 

 

「アーロニーロ様!」

 

 

跪ている女破面から名前を呼ばれた。

出来れば頭を上げて欲しい。

顔も分からない。

 

「この度は第9刃選出おめでとうございます」

 

 

「……頭を上げろ」

 

女破面がゆっくり頭を上げる。

 

うん、分からん。

原作キャラの1人だと思ったんだが宛が外れたな。

 

 

「貴様は誰だ。俺の宮で何をしている」

 

 

どうしよう俺のキャラが定まってない。

 

 

「申し訳ありません私はアーロニーロ様に願いがあり、ここに来たのですが」

 

「質問しているのは俺だ」

 

女破面が怯える。

あまり、驚かしたくは無いんだけどな。

正体が分からないからな。

 

「もう一度聞こう。貴様は誰だ」

 

「私はこの度No.61を授かった…」

 

No.61?

その番号は確か…

 

「ルドボーン・チェルートでございます」

 

 

ルドボーン!お前か!!

いや、お前か?!

 

「この度は私を『従属官』にして貰うべく、第9宮にお邪魔致しました」

 

話を進めるな!

話に追いつけて無いからな。

 

一先ずは姿だ。

 

「ルドボーンそれが貴様の」

 

「はい、これが私の破面後の姿でございます」

 

ルドボーンは立ち上がり姿を見せる。

忘れていたが俺は背が小さいからルドボーンを見上げる形になってしまっている。

小さい体も気に入っているからいいが、少しムカつく。

 

ルドボーンの姿は長身のお姉さんという感じだ。

頭に牛の角があり、眼鏡もかけている。

目高の箱に出てきた副風紀委員長が1番似ている。

こう俺と2人で並ぶと本気で目高の箱の風紀委員みたいだな。

 

何となく原因が判明したし、判明した理由はルドボーンの目と髪にある。

 

ルドボーンの目と髪は俺と同じく髪は白、目は紅い。

 

原因は後で話すとして、まずはルドボーンの話を片付ける。

 

「お前は何故俺の従属官になりにきたのだ」

 

それが1番気になったところだ。

 

「私は破面化した後、能力を藍染様にお見せしたところ『葬討部隊』隊長に選ばれました」

 

やっぱり選ばれたのか。

やっぱりあの能力なのか。

 

「ですが、私は断らせて頂きました」

 

はあ!?

 

「私は、藍染様に素晴らしい能力を貰え畏敬の念を持っているのですがそれよりも、アーロニーロ様を慕っているのです!」

 

これ、ちょっとした告白に見えるな。

前世で告白された事なんかないから少し嬉しいな。

 

「私はあの圧倒的な強さに、そしてあの言葉に惚れてしまったのです。どうかこの私をアーロニーロ様の従属官にしてください」

 

 

ちょっとしたどころがガチな告白じゃないですか。

貴女の惚れた言葉は適当だったんですよ。

ホントごめんなさい。

 

「迷惑ならば雑用でも使い捨てでも構いません。どうか。どうか、私を…アーロニーロ様の配下にして下さい!!!」

 

そしてルドボーンはまた跪いてしまった。

 

「………はぁ」

 

 

「ルドボーン」

 

「はい」

 

「藍染様に頭下げて葬討部隊の隊長になってこい」

 

ルドボーンの顔が絶望に染まる。

 

「それが俺の従属官としての最初の仕事だ」

 

ルドボーンの顔が一瞬で笑顔になる。

 

「それでは!」

 

「さっさといけ。しくじった時点でお前を従属官から外す。」

 

「はい!ルドボーン・チェルート。任務を遂行して参ります。」

 

ルドボーンが第9宮からでようとする。

 

「ああ、あと一ついうことがあった」

 

ルドボーンが立ち止まり体を返す。

 

「次からはルドと呼んでもいいかな?」

 

ルドボーンは少しキョトンとした顔をした後、事を理解して、顔を笑顔にしてこういった。

 

「はい!」

 

 

そしてルドボーンは宮からでていった。

 

 

 

 


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