俺は部屋で寝ていた。
部屋で待っているようにっていわれたから待っていたのにいつまで経っても雑用破面すらこなかった。
仕方ないから寝ていたがつい先程起こされた。
なんでも藍染が破面を全員招集をかけたらしい。
眠たい目を擦り、目を開けると
部屋が違った。
窓が一つもない閉鎖的な部屋だった。
あと、雑用破面じゃなかった。
多分。
だってルドボーンの能力で出したと思われる奴が起こすものだから困惑したし。
ルドボーンに命令されて俺を起こしに来たのだろうし。
ひとまず部屋から出たら階段があった。
しかも下向きの。
降りても降りても下向きの階段がある。
ルドボーンに生み出された破面(以降から量産破面)の後に続き、階段を降りていくと大広間についた。
大広間にも窓はなかったが、俺はこの大広間を見た事があった。
大広間を出ると外には太陽がギラギラとしていた。
もう、なにがなにやら。
つまり虚夜宮は完成したということでいいんだよな。
でも俺『刃』に選ばれて無いんだけど。
あっ!
だからこの全員招集か。
ていうか俺の宮がこうなってる=十刃から外す気ないのモロ分かりじゃん。
ぶっちゃけ憂鬱。
量産破面の後に続くと玉座がある部屋でなく外だった。
見た目は闘技場っぽいな。
中に入ると大人数の破面がいた。
やはり全員招集となると壮観だな。
中身も見た目通りだと言っておこう。
まだ揃っていないのか始まっていない。
俺は好都合だが。
あと、藍染に認識同期で情報を送る。
大体予想通りだったから後で仮面作って届けて下さい。
予想通りというのが原作でもあったアーロニーロの弱点日光だ。
大体といった理由が使える能力もあるという事。
使える能力は、
『斬魄刀』
『喰虚の霊圧や霊力で作られたものを食う能力』
『認識同期』
の3つ。
変身能力や喰虚で食べた虚の能力、超速再生、喰虚の食う能力以外の喰虚の能力が使えない。
愛染には使えない能力の3つ目は教えてないため認識同期の情報送信もしていない。
太陽が弱点という事も無くはないが無いに等しい。
一斉破面はもしかしたら昨日だったのかもしれないな。
だって見える破面全員斬魄刀持っているのだ。
だから準備に時間がかかったのかも知れない。
俺も再破面出来ないかな。
そんな風に独りで思考していると、いよいよ始まるらしい。
「よく集まってくれたね。既に分かっているものもいるだろうが今回の全員招集の理由は『刃』の選出だ」
前々から藍染は話していたようだ。
破面の中から幹部を10人選ぶ事を。
雑用破面にきいたら宮が7つしか出来ていないから今回選ばれるのは7人だけどな。
やっと幹部が選ばれるものだからみんなはしゃいでるな。
7人の中で選ばれるの4人知っているから俺は他の3人が誰か気になるところだ。
藍染が何かしら合図をしたようで、闘技場内が静かになる。
俺は見ていなかったからいきなり静かになり、少し焦った。
「それでは早速始めよう」
「第1刃はバラガン・ルイゼンバーン。司る死は『傲慢』」
バラガンがゆっくりと前に出てきた。
因みに刃の選出は元々バラガンがやっていた事らしいが、司る死は藍染のちょっとしたお遊びらしい。
俺はカッコイイと思うからいいが、普通だったら藍染もやっぱり病に侵されていると思うな。
「第2刃はヤミー・リヤルゴ。司る死は『憤怒』」
ヤミーが2刃とはどういう事だ。
代わりの第10刃の席には誰が座っている?
「第3刃はイザーク・アルニス。司る死は『嫉妬』」
原作に無かったキャラ登場。
目の隈酷いな。
魔人が探偵してる話でコンピューター得意そうな顔してる。
「第4刃はナルシス・イエピス。司る死は『色欲』」
名は体を表すとよくいったものだ。
見た目はイケメンだが、「さすがカッコイイ俺は選ばれるのは当然」と呟きながら前に出ていったぞ。
仲良くはなれなさそうだな。
「第5刃はルペルぺ・チャピン。司る死は『怠惰』」
服装が寝巻きに見えるのは俺だけだろうか。
顔は中性的に見えるがあれは男だろう。
片手に枕を持っている。
俺と同じく起こされたのだろう。
「第9刃はアーロニーロ・アルルエリ。司る死は『暴食』」
あれ?俺の死は強欲じゃなかったけ。
まあ、読んでた俺も能力的には強欲だけど、喰虚的に暴食じゃないかな、とか思ったしな。
あとで変わるかもしれないし別にいいか。
「第10刃はザエルアポロ・グランツ。司る死は『強欲』」
ザエルアポロにとられた。
確かにザエルアポロって七大罪の中でどれだろう?とか考えたけども。
なんか、ザエルアポロにとられた感が嫌だな。
「以上七名が現在の刃に決定する」
選ばれたものは喜び、選ばれなかったものは落胆する。
刃に選ばれたものに説明があった。
細かい事は省くが大きい事が2つ。
宮が与えられる事と従属官を取れることが伝えられる。
話が終わり解散となった今両者がするのは同じく自分の根城に帰ること。
刃は新たな住処に。
それ以外は元の住処に。
俺も自分の宮に帰っていた。
宮につき扉を開けると1人の破面が跪いていた。