緋弾のアリアー緋弾を守るもの   作:草薙

53 / 261
第52弾 小悪魔理子りん

逃げる場所はないのか! 逃げる場所は!

そうだ!

 

「ゆーう」

 

バシャアアン

息を大きく吸って湯船に潜る。

目を思いっきりつぶりこれは夢だ!夢なんだといいきかせる。

だが、そんなこと出来る訳がない。

1分後限界が来た

 

「ぶは!」

 

湯船から顔を飛び出し息を整え目の前にいたのは・・・

バスタオル姿1枚のアリア。

だが・・・

意に介さない黙祷で俺は戦闘狂モードになっていた。

それが発見してしまう。

アリアの胸はもっと小さい

少なくてもあんな巨乳ではない!

 

「誰だお前!」

 

風呂場に置いてあったデザートイーグルをアリアの姿をした誰かに向ける。

 

「あたしはアリアよ?」

 

「アリアはそんなに胸大きくないんだよ! そして、そんな行動とったら絶対顔が赤くなる!」

 

本人に聞かれたら殺されるようなことを言いながら

引き金に力をいれた瞬間、アリアの姿をした誰かは妖艶に笑を作った。

人差し指を唇に当てると

 

「くふ、やっぱりばれちゃった」

 

ばりばりと薄いマスクのようなものをはがし、ツインテールを外すとそこにいたのは

 

「やはり、お前か理子!」

 

「りっこりっこりーんでーす! くふふ、ただいまぁ!」

 

きらきらと星でもまたたいていそうなふたえの目をを嬉しそうに細めた理子はウィッグで巧みに隠していた長い蜂蜜色のロングヘアーをばさりと下ろしてくる。

 

「ユーユー理子を助けて」

 

や、やめろ! しゃがみこんで言ってくるな! そ、その胸が強調される。

ってん? 助けてだと?

 

「ていうかそもそもね。 せっかく理子がダブルスクールしてたのにユーユー達のせいでイ ウー退学になっちゃっなんだよ? ぷんぷんガオー!」

 

イ ウーに退学なんてあるのかよ!

 

「理子ユーユーにもお願いがあるの。 だから、お母様が教えてくれた男の子のことを言うことをきかせる方法を初めて使っちゃう。 くふ、ここから先は理子ルートのパッチをお買い上げくださったお客様専用の甘い甘ぁーいイベントシーンなのでぇーす」

 

そんなもの買ってねえ!

興奮した獣のように熱い域を吐きながら顔を近づけてくる。

だ、駄目だ!まずい! このままでは・・・

 

「ユーユ、えっちいことしよ?」

 

バスタオルに手をかける理子

ど、どうすりゃいいんだ・・・

 

 

 

 

 

 

だが、その心配はとりあえず杞憂で終わった。

 

「くふ、残念でしたぁ」

 

理子が着ていたバスタオルの下はスクール水着だった。

しかも旧型で、胸には理子と書かれている。

 

「お、おまなんてかっこしてる!服を着ろ!」

 

その道の人間には凄まじい破壊力を誇る格好。

それが、旧スクール水着である。

 

「ユーユ興奮してる? くふ、理子はしてるよ? 」

 

そう言いながら湯船に入ってくる理子

丁度俺の背中に入り込むよう入ってくる。

俺は抵抗したが混乱もありするりとはいられてしまう。

理子は俺の体を抱きしめると

 

「理子ね。 この間戦った時からユーユーのこと忘れられなくなっちゃんたんだぁ、初めて、本当の恋ってものしてみたい。 ユーユ大好き 好き、好き」

 

や、やめろ!胸が背中に!

だ、誰か助けてくれ!

 

「や、やめろ理子!」

 

実質、俺は誘惑と激闘していた。

人間の3大欲求のひとつと・・・

 

「だーめでぇす。 ここからは理子ルートなの。 くふ」

 

そういいながら理子は背中から俺の下腹部に右手をすすすとよせ・・・

ああ、もういいかも・・・

 

ドゴオオオオオン

といきなり、浴室の扉が吹き飛んだ。

そこにいたのは・・・

 

「理子ぉ! あんた奴隷2号にも手を出す気!」

 

阿修羅と化したアリアだった。

顔は怒りで真っ赤でガバメントを手にがるると唸っている。

俺たちの状況を見て

 

「優ぅ! あんた何してるのよ!」

 

「ち、違うんだ! これは!理子が!」

 

手をアリアに向けて弁明するが

お前の格好で理子が乱入しようとしたなんて口が裂けてもいえん・・・

 

「ユーユーだってその気だったんだよ。 理子がここの位置にいるのが証拠。 これからイベントシーンなのに理子3Pは嫌いなんだよね。 それにユーユーだって理子に溺れる3秒前だったんだから」

 

「お、おぼ・・・」

 

色恋沙汰が苦手なアリアは拳銃を落としそうなほど動揺している。

 

「か、風穴あけてやる! あけてやるから」

 

ガンガンガン

ぎゃああああ!やめろ!俺裸なんだぞ!

 

45ACP弾を湯船に潜り交わしながら俺は悲鳴を上げる。

 

「くふ♫」

 

理子は懐中時計を投げるとそれが炸裂する。

武偵弾のフラッシュと同じ効果をもつ閃光手榴弾。

理子と戦ったときに使ったが今度は俺たちの番だった。

視力が吹っ飛ぶ。

 

「きゃっ!」

 

アリアがかがみ込む。

そして、湯船から理子が出ていく気配がして

閃光が収まり視力が回復してくるとアリアが鬼の形相で俺を見る。

 

「理子はどこよ!」

 

バタンとドアが閉じる音が聞こえてくる。

外だ!

俺とアリアは飛び出し・・・いや、俺は服を来てから理子の追撃へと向かうのだった。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。