緋弾のアリアー緋弾を守るもの   作:草薙

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思いのほか秋葉派信冬派が多い(笑)
オリジナルは次回どちらになっても必ずその次のオリジナルでもう片方やりますからお待ちくださいね。



第225弾 錦 安曇

「婚約者?というのはどういう意味なんですか優希?」

 

耳から携帯離してるのに信冬の声がはっきりと聞こえる。

前には口元を僅かに歪めたリゼ。

てめえ、わざとかまさか!?

いやそんなこと後でいい!

 

「の、信冬。婚約者ってのはだなそのあれだ・・・」

 

「キョウノヨルはドウナサイマスカ?モチロンワタシトネルノデスヨネ」

 

おまっ!なんてこと言うんだ!

 

「なるほど、報告は誠だったみたいですね」

 

氷のような信冬の声。

電話の向こうでにっこりと怒りの微笑みを浮かべてるあなたの顔が浮かびます!

 

「ほ、報告ってなんだ?」

 

震える声でなんとかそういう

 

「優希は女性関係にだらしなくなったと」

 

「全て誤解なんだ!」

 

「レキさんと婚約し、アリアさんとキス。それでよく言えますね」

 

なぜか、そこは棒読みでなくはっきり言いやがったリゼ!

と言うかなぜ知ってる!

 

「優希。私達は1度話しあう必要があるようですね」

 

やばいぞ。なんか、奥さんに浮気がばれた旦那さん状態だ!

 

「優希?」

 

「・・・」

 

信冬が俺を呼ぶ声が聞こえたが電源ボタンを押して会話を打ち切った。

ほとんど、無意識の行動だが頭を抱えてうずくまる。

 

「怒らせてしまいまいましたね」

 

「てめえ・・・」

 

悪気があってやってるのかいまいち分からんがわざとだとしたら最悪だぞ。

携帯の着信音が聞こえたが多分、信冬なので怖くて出れないため放っておきリゼを一瞥した後に部屋の中に戻るとリゼもついてきた。

 

「勝手にあがんな!俺の部屋だぞ!」

 

正確にはキンジと俺の部屋なんだが・・・

 

「私は婚約者ですので」

 

棒読みはやめたのは普通に荷物を手に中に入ってくるリゼ。

一瞬叩きだそうか悩んだがこいつ、リバティーメイソンの貴族の娘とか言ってたもんな・・・

親に泣きつかれて外交問題になると実家に何言われるか分からん。

取り合えず、キンジが帰ってきてから追い出す算段を立てるとするか。

 

「何か飲むか?コーヒーなら種類あるぞ」

 

以前、アリアがインスタントコーヒーに文句を言った経緯から部屋にはいろんなコーヒーが持ち込まれている。

主にアリアのもんだが1杯くらいなら家賃として問題ないだろう。

後は冷蔵庫に理子がジュースを持ちこんでいるぐらいか・・・

 

「お構いなく」

 

ソファーにリゼは座ると両手を膝の上に乗せて目を閉じている。

話しかけるなオーラー全開だな・・・

だが、嫌がらせされてるのは俺なのでここは、俺も嫌がらせで話しかけてやろう。

リゼの対面に座ると改めてエルが連れてきたこの子のことを観察してみる。

顔は美人で仮に婚約したとしても周りは羨ましがるだろう。

だが、性格は俺限定かどうか知らんがあまり良くない気がする・・・

うーん、エルの奴なんでこの子を俺に押してきたんだ?

まあ、アリアとエルの婚約もアリアは望んでないもんなんだが・・・

 

「女子の顔をそんなにじろじろ見て楽しいんですか?女たらしの優希さん」

 

「ああ、悪い。だが、女たらしはやめてくれ」

 

「先ほども浮気の現場がばれたひも男と言う感じですたけど?」

 

「お前のせいだろうが・・・」

 

「あら? 人のせいですか?最低ですね」

 

キンジ・・・早く帰ってきてくれ・・・というか、ここにいたくない!

よし!クエスト受けに行こう。

スマホを取り出し、東京武偵校のホームページからパスワードを打ち込みクエスト一覧から1つのクエストを選択する。

ここにあるクエストは簡単な奴のみだが

時間的に大丈夫だろう。

行くか

 

「どこに行くんですか?」

 

「どこでもいいだろ」

 

ちょっと腹が立っていたので乱暴にリゼに言ってから外に出る。

今日も京菱重工の倉庫に泊まろう・・・

リゼは何時までいるか知らんがキンジになすりつけだ。

駐輪所から隼を引き出し、ふと上を見上げるとリゼが俺の部屋の前の廊下からこちらを見下ろしている。

冷たい・・・まるで、暗殺者が標的を見るような冷たい目だ。

勘弁してくれよ・・・まるで、浮気に行く旦那を見送る冷戦期の奥さんみたいじゃないか・・・

ため息をついて俺は隼を発進させた。

 

               †

               †

               †

『サイド??』

 

人が集まる場所って面白い。

歩いていればいろんな人の会話も聞こえてくるしいろんな事件も起こる。

東京って街はつわものから弱者まで多種多様だ。

だからこそ、弱肉強食なんて言葉が生まれる。

 

「おら!じじい!金だしな!」

 

ほら、裏路地にちょっと目を向けると弱者が強者に喰われてる。

 

「ひっ、さい、財布などもっとらん」

 

80歳ぐらいの老人は必死に鞄を守ろうとしているね。

 

「じゃ、鞄見せろよおら!」

 

おじいさんは必死に鞄を渡すまいとしたが1人のヤンキーー風の男に蹴られて地面に倒れた。

弱いからそうなるんだよ。

 

「ハッハ―持ってるじゃん!全部もらうよぉ。おこずかい頂戴ね。おじいちゃん」

 

「うう・・・」

 

起き上がることも出来ないのかおじいさんは起き上がらない。

道行く人は気付いた人もいるようだが関わりあいたくないらしく足を速めていく。

そう、弱者にはお似合いの選択だね。

 

「ん?おいお前?何見てやがる?」

 

ん?こっちにくるの?

 

「何か文句あるのぉ?お嬢ちゃん?」

 

「臭い」

 

わざわざ顔を近づけてきた鼻に銀のピアスをつけた男の吐く息は冗談抜きで臭かったので言ってあげると案の定、男は激昂した。

沸点低いね。

 

「あーこいつ、後悔させるわ」

 

私の右手首を掴みあげると路地の方に引っ張っていく。

ちょっと、付き合おうかな?

倒れているおじいさんと目があったが私は特に言う言葉は思いつかなかったので一瞥するだけ。

おじいさんからは無表情か怯えているように見えたかもしれない。

路地の更に奥で仲間2人と鼻ピアスの男に囲まれた

 

「で?お前俺が何だって?」

 

「臭いって言ったんだよ?」

 

「ちっ!」

 

鼻ピアスが近くにあったゴミ場をを蹴飛ばし、派手な音が出るが私はそちらをちらりと見ただけ。

 

「で?」

 

私が怯えないのが面白くないんだろう。

ポケットからナイフを取り出すと私に見えるように持ち上げにやりと男が笑う。

 

「その可愛い顔に傷つけられたくなかったら土下座して、金置いてきな。それで、勘弁してやるよ」

 

「ついでにお持ち帰りしようぜカズちゃん!」

 

「いいねぇ!」

 

周りの2人とげらげら笑う鼻ピアスの男。

本当に底辺の人間って考えるとこそれだけ?

 

「ねえ」

 

「あん?」

 

だからこそ、聞いてみよう。

 

「弱者と思ってた相手に蹂躙されるのってどんな気持ち?」

 

「はぁ?何言って・・・」

 

目ぐらい潰してあげようかな。ついでに舌も抜いておこう。

そう、私は思った時その声は聞こえた。

 

「待てい!」

 

私達4人がその声の方を見ると1人の少年が立っていた。

彼は手帳のようなものを取りだし

 

「武偵だ。恐喝の現行犯で逮捕する」

 

「か、カズちゃん」

 

仲間の1人が後ずさるが鼻ピアスの男はナイフを少年の方に向ける。

 

「ふざけんなガキが!何が武偵だ!」

 

「やめとけって、罪が増えるだけだぞ」

 

少年はそういうと腰から日本刀を抜いた。

 

「うっ」

 

僅かに臭い男がたじろく。

 

「ナイフで日本刀と戦うか?」

 

プロの世界ではナイフでも日本刀と戦うすべはあるが素人と戦闘訓練を積んだ相手では戦いようがないのは誰の目にも明らかだ。

普段持つことのない日本刀が自分に向けられている状況は戦意を喪失する理由としては十分だろう。

後は、安いプライドがそれを邪魔をしなければ逃げるか降伏の選択肢しかない。

 

「ちっ」

 

ちらりと、後ろを見る鼻ピアス。

仲間と女である私の手前プライドを守りたい気持ちと逃げたい気持ち。

それらが、一瞬拮抗した結果。

 

「うおおおお!」

 

少年に向かいナイフを手に突撃という行動を取った。

少年は刀を持ったまま軽いステップで前進し鼻ピアスの男とすれ違った。

一瞬の交差だが鼻ピアスは一撃をもらって地面に倒れる。

 

「峰討ちだ。安心しろ」

 

わーお、時代劇みたいなセリフだね。

 

「で?まだやる?」

 

「ち、ちくしょう!」

 

気絶したらしい鼻ピアスを置いて2人は路地の奥へと逃走することを選択したようだ。

殺してもいいんだけど面白い所で会ったしあの2人は放っておいてあげよう。

さて、顔は見られる前に変えておこう。

幸い路地は薄暗いから向こうからまだ、私の顔は見えてないはず。

 

「じゃあ、お願いします」

 

少年の後ろから誰かが通報したらしい警官2人がやってきて、鼻ピアスを連れていく。

 

「大丈夫か?」

 

「大丈夫ですよ。助けてくれてありがとうございます」

 

その少年。椎名優希に向かい私は微笑んで言った。

 

 

 

                †

                †

                †

 

女の子が路地の奥に連れて行かれたと、おじいさんに言われ、奥に行くと案の定女の子がヤンキー風の男達に絡まれていたので助けたんだが・・・

 

「本当に助かったよ」

 

「いや、クエストの一環だからな」

 

都内の一角にある回転すしのテーブル席でなぜか、俺のこの子は向かい合って飯を食っている。

助けてもらったお礼らしいんだが別にいいのに・・・

だが、おごってくれるならめいっぱい食ってやろうとパネルを操作しどんどん寿司を注文していく。

寿司なんてあんまり食う機会ないしな。

 

「んー、おいしい」

 

一皿200円で1つしか乗ってない寿司をパクパクと食い皿をどんどん重ねていくこの子金持ってんなぁ・・・

ウェーブのかかった黒い長い髪。

目の色はパールグリーンな美少女だ。

歳は俺と同じ年らしいんだが・・・

 

「東京に来たのは初めてか?さっきみたいな状況ならさっさと逃げるか警察呼ぶもんだぞ。えっと・・・」

 

注文していたビントロが来たので醤油に付けながら言う。

 

「錦 安曇。さっき教えたでしょ」

 

「じゃあ、錦」

 

「安曇でいいよ」

 

「んじゃ、安曇。東京は物騒なとこだ。さっきみたいに誰かが助けてくれるとは限らない」

 

「そうだよね。ヒーローっていうのはヒロインの危機に常に気づけるわけじゃないよね」

 

「あ、ああ」

 

ヒーローという言葉に理子の事を思い出してしまった。

あいつはブラドと戦った時俺の事を理子のヒーローと言ってくれた。

早くなんとかしないとだな・・・

 

「どうかしたんですか?ぼうっとして」

 

「ちょっと、厄介なことお思い出してた」

 

なんとかか・・・本当に俺にどうにもならないなら姉さんに土下座してでもヒルダの排除をお願いしよう。

だが、出来るなら俺がなんとかしたい。

昔、助けられなかったあの子を今度こそ俺が救いたい・・・

 

「優希君でいいかな?」

 

「ああ、いいぞ」

 

「じゃあ、優希君。君武偵なんでしょ?もしかして、大きな事件追ってたりするの?」

 

「まあ、そんなとこだ」

 

一般人に言ってもしょうがないので適当に答えておこう。

 

「その事件には強い相手がいて敵わないかもしれないとか?」

 

勘が鋭いのか?的確なこと言ってくれる。

 

「私のお母さんがね。そういう世界にいて小さい頃からいろんなこと聞かされたから分かるんだよ」

 

そういうことか・・・武偵だったのか?

 

「会ったばかりのお前に言ってもしょうがないんだけどな・・・正直、やばい事件抱えてるんだ。強い相手もそこにいる」

 

「ふーん、やっぱり。援軍は望めないと?」

 

「手を貸してくれる人はいるが今回は間に合う保証もない」

 

「ほうほう。相手は吸血鬼とか?」

 

「なんで知ってるんだ?」

 

「ん?あてずっぽうだけどそうなんだ?」

 

「ああ、まあな・・・」

 

なんだ?この子と話してるとなぜか違和感を感じる・・・

引っかかる程度の小さなものだが何かを見落としている気が・・・

 

「さっきも言ったけど私のお母さんもそういう世界の人だったから聞かされたんだけど。吸血鬼は強いよ。少なくても普通の人間じゃ勝利は限りなく難しい」

 

一応ブラドは倒してるんだけどな・・・

 

「勝ち目がないなら逃げるべきだよ。援軍のあてがあるならそれが来るまで逃げ続ける」

 

「それはできない・・・」

 

「なんで?死ぬかもしれないんだよ?吸血鬼はそれだけの相手。にげる理由としては十分だよ」

 

「こう言っちゃ馬鹿みたいだけどな。この事件から背を向けて逃げるのは俺の信念に背くことになるから逃げることは出来ない」

 

「信念?馬鹿な言葉だね。そんなもののために戦うの?」

 

「信念ってのは貫くことに意味があると俺は思ってる。少なくても俺の尊敬している人はそうした」

 

あの人の先祖は誠の旗の下に戦いその信念を貫き通した。

そして、あの人が俺と同じ年齢の頃も同じくその信念を貫いたんだ。

 

「信念・・・ふーん」

 

安曇は口元を少しだけ緩めてから

 

「じゃあ、1つしか選べないとしたらどうするの?」

 

「どう言う意味だ?」

 

「2人のあなたの仲間がいました。1人は重傷、1秒でも早く病院に連れていなければ死にます。ですが、目の前には強大な敵が通せんぼしています。そこに、新たな人が現れて言うのです。強大な敵を排除してあげるから誰か仲間を殺せ。こう言われたらどうするの?」

 

「んなもん。決まってる。目の前の強大な敵を倒して病院に仲間を連れていく」

 

「じゃあ、強大な敵を倒すには時間がかかります。そんな時間かかれば仲間が死ぬって状況なら?」

 

「そんな・・・」

 

「そんなことはさせないは無し」

 

「・・・」

 

それは・・・難題だな・・・

1人を救うには1人を犠牲にしなくてはならない・・・

そんな状況絶対に嫌だがその時俺はどうする?

仲間を殺すなんてありえない。

だが、目の前の救える命を救わないのは信念に反することじゃないのか?

 

「・・・それは」

 

「答えは今度会う時でいいよ優希君」

 

安曇はそういうと立ち上がり振りかえることもせず、店を出ていった。

それを追う事も出来ずにどうするかを考える。

考えたくもない事だが、絶対にあり得ない事じゃない・・・

例えばキンジとアリアのどちらかを救えない状況に直面すれば俺はどうするんだ?

 

「あの、お客様。そろそろオーダーストップの時間なんですがご注文はございますか?」

 

「え?」

 

慌てて時計を見ると数時間たっている。

考え込んでるうちに時間が過ぎたらしい。

 

「すみません。注文はないです。お会計を・・・」

 

そこまで言って気付く。

待て!安曇!おごってくれるとか言っといて伝票置きっぱなしじゃねえか!

 

 

「合計7万5千800円になります」

 

「なっ!」

 

なんじゃそりゃ!

慌てて、財布を確認してちょっとほっとした。

なんとかあるよ7万5千804円

というかどれだけ食いやがったんだよ!回転すしだから皿は積み上げないでモニターに表示される仕組みだから気付かなかったが100皿以上食ってるぞ!高級な奴ばかり!

というかなんで俺が払うはめになってんだ!今月いろいろ出費激しくてこの金も銀弾に当てる予定だったのに・・・

だが残金4円・・・それが、俺の今月の生活費の全てだ・・・

待て待て4円だよ!次のクエストの報奨金振込みまで半月以上ある・・・

ご飯どうするの!半月水だけで何とかしろってことか!

 

「ありがとうございましたぁ!」

 

店員さんの声を後ろに俺は頭真っ白だよ!

 

 

 

                   †

                   †

                   †

サイド??

 

「アハハハハ!何あの顔!おもしろーい!」

 

ビルの屋上でウェーブのかかった金髪を風になびかせながら少女は笑った。

 

「会ってきたよ椎名の後継、優希君。でも、わっかんないなぁ。なんであの子にご執心ななの?」

 

少女の背後で銀髪の少女はにこりと天使のような微笑みを浮かべる。

 

「優希の魅力は私にしか分かりませんのアズマリア」

 

「それが分かんないんだってローズマリー」

 

アズマリアは蒼い瞳をローズマリーの赤い瞳に向けると立ち上がった。

 

「少し、話をしたけど彼、まだまだ甘いね。信念がどうとか言ってたけどあんな考え方じゃ局面に立った時仲間所か自分も死ぬかもしれないって分かってないよ」

 

「それはそれで都合よろしいんですの」

 

「絶望的な死だっけ? 趣味悪いなぁ」

 

「あなたには関係ありませんの」

 

「あるよ。彼が君の言う騎士様だっけ?」

 

「伴侶とも言えますの」

 

ローズマリーはぽっと顔を赤くして微笑む。

 

「ああ、はいはい。それになった時、緋刀が消えちゃうなんてことになったらちょっと、困るんだよ。まあ、最悪、緋弾が残ってたら私はいいんだけど」

 

「それも難しいかもしれませんの、ヒルダお姉さまはやんちゃ好きですの」

 

「うわ。それ困る。あ、でも核さえ残ってたらいいのかな?緋刀の核も同じようなものなのかな?」

 

「知りませんの」

 

「冷たいなぁ。でもいいの?このままじゃ、優希君ヒルダと戦って死んじゃうよ?もう、準備出来てるの?」

 

「ここは舞台じゃありませんの。私の大事な優希と永遠にいるために必要なその舞台は現在調整中ですわ」

 

「まるで、優希君が勝つみたいな言い方だね」

 

「優希は死にませんの」

 

「恋する乙女は盲目にって奴かな?でもさあ」

 

アズマリアは手元に置いてある抜きみの刀を手に取ると

 

「ステルス殺しもないのにどうやってステルスを破って勝つの彼もし、この状況で最後の段階を切りぬけられたら優希君に興味持てるのかな私?」

 

ごっとローズマリーの周りに蒼い炎が燃え上がる。

その意味は怒りの炎だ。

 

「優希にそういうことするなら殺しますの」

 

「にゃはは、ないって!ないよ。だって彼はヒルダには絶対に勝てない。どんなに、善戦したとしても第2形態まででしょ?あ、ヒルダってみにくく膨れるから第3形態でしか戦わないんだっけ?」

 

「興味ありませんの」

 

「これがあれば勝てたかもしれないのにね。優希君。落としちゃ駄目だぞ」

 

にやりと口元を歪めるとアズマリアは紫電の刀身を舐めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さあ!ついに明らかになった紫電の所在!
これでヒルダ戦に紫電が投入されステルス殺して逆転パターンはなくなりました!

月末で生活費4円の優希君!コッペパンどころか5円チョコすら買えない優希君はヒルダと戦うまで生きてられるのか(笑)

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