緋弾のアリアー緋弾を守るもの   作:草薙

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第190弾 RRR活動休止!?村上の決断

RRR.,

レキ様のレキ様だけのレキレキファンクラブは今や崩壊の時を迎えつつあった。

「椎名優希許すまじ!断固としてレキ様救出作戦を!」

「レキ様が選ばれたのであればそれおを応援するそれが真の愛ではないか?」

とRRRは断固としてレキ様の恋人など認めない派と愛があるなら仕方ないと妥協する2つの真っ二つに

別れてしまっていたのだ。

「村上会長!」

「会長!」

2つの派閥がRRR会長の村上を見る。

すなわち、会長はどちらの味方のだと

「・・・」

村上はうなりながら両手を組んだ。

そして、目を開けると

「諸君、私はRRRを一時、活動停止しようと思う」

その場にいた会員達が驚きに目を見開く

「なぜですか会長!会長がそんなこというなんて見損ないました!」

「黙らんか!会長には何か考えがあるのだ!そうなんでしょ会長?」

村上は頷くと

「一部は椎名優希を排除せよという意見があるがレキ様は今、椎名優希を守っている。お前達はレキ様と戦えるのか?」

「そ、それは・・・」

強硬派が黙り込む

「次に愛があるならというが私にはまだ、判断が下せない。なんらかの任務を帯びて椎名優希にレキ様が近づいている

可能性もあるのだ」

「なるほど・・・」

と、肯定派も納得する。

ここは流石に村上である。

変態の集まりであるRRRを束ねてきただけはある。

「しかし、会長。活動停止といいますが具体的にはいつまでです?」

「うむ、もうすぐ修学旅行があるだろう? 私はそこでレキ様と椎名優希を見て見定めようともう。そこに真の愛があるのか?

あるいは何か理由があるのかを」

「それでしたら我々も」

と2年の会員が進み出るが村上は首を横に振った。

「駄目だ。大人数でレキ様に近づけばドラグノフが火を噴くことになるだろう。私1人でやる」

「会長がそういうのでしたら・・・」

普通のファンクラブなら抜け駆けだのなんだので大騒ぎになるところだがRRRは村上に絶対の信頼を置いている。

ある意味では将の器をもっているのがこの男村上なのだった。

「RRRは修学旅行が終わるまで活動停止だ!以上解散!全てはレキさまのために!」

「「「「全てはレキ様のために!」」」」」

                    †                  

SIDE村上

しかし、どうすればいいのだ?

村上は考えながら帰路を急いでいた。

まずは、修学旅行でレキ様の行動を知らねばなるまい。

そのためには・・・

「いらっしゃいませこんばんわ!」

近所のコンビに入り、京都の雑誌を手に取りながら村上は考えてた時

「お姉さん!つくねとアメリカンドッグ!肉まん1つ頂戴!」

「はい、つくねとアメリカンドッグ、肉まんですね305円になります」

ん?

村上がレジの方を見ると髪の長い武偵高の女子生徒が買い物をしていた。

髪の先を白い髪留めで縛っている。

確か鳳水か・・・アサルトで椎名優希と話していたな・・・

水はお金を払い商品を受け取るとコンビニを出て行く。

そうだ、彼女なら

椎名優希と知り合いの彼女なら有益な情報が聞けるかもしれない。

そう思い外に出て尾行を開始する。

水は紙袋から買ったものを口に入れながらゆっくりと歩いて行く。

そろそろ声をかけるかと思った瞬間、水が路地を曲がった。

見失っては大変だと村上も路地を曲がるが

「何?いない?」

「感心しないな女の子を尾行するなんて」

ひたりと首に何かが・・・これは刃物か

「君・・・何?」

ぞっとするような殺気が村上の中を駆け巡る。

普段のひょうひょうとした彼女からは考えられない。

こいつも、椎名優希と同じように実力をかくしているのか?」

「あ、怪しいものではない。椎名優希のことを少し聞きたいだけだ」

「優希を?へー、目が高いね君。どこの組織?」

そ、組織だと?

「あ、RRRだ」

「RRR?聞いたことないなぁ」

ぴたりと刃物が村上の首に当たった。

「れ、レキ様だけのレキ様だけのレキレキファンクラブ!略してRRRだ」

「はっ? レキ様だけのって・・・レキってあの子?」

「そうだ!私こそその会長村上正!」

堂々と名乗ってから反応を待っていると水はナイフを話しながら

「ふ、フフフハハハハ!何それ!レキ様クラブってファンクラブ?」

腹を押さえて水は笑っている。

殺気は霧散したようだ。

「それで何で私を尾行したのさ? 会長さん」

「それは・・・」

村上は水に椎名優希とレキ様が本当に付き合っているのかそうでないのか?

また、村上は本当に付き合っているなら絆も見てみたいと思っている。

それを調査したいと水に説明する。

「ほうほう。つまり、ラブ!村上君はレキさんのこと好きなわけだ」

「ふっ、そんな思いはすでに超越しているが似たようなものだ」

「気に入ったよ村上君! 私と組もう!」

「ああ、って何だと?」

「誰よりもレキさんのことを知りたい村上君と優希に近づきたい私、きっとうまくからまると思うんだ」

椎名優希に近づくだと?

「それはチーム編成のことを言っているのか? 椎名優希を自分のチームに入れたいと?」

「似たようなもんだけど少し違うね。優希は私のこの先進む道にいて欲しい存在かな?」

「よく分からんが・・・」

「アハハ、分からなくてもいいよ。ま、同盟成立って事でよろしくねパートナーさん」

「あ、ああ」

どうもペースを握られている気がするが修学旅行中、2人を追撃するのにこの水という女子は使えそうで

危ないような予感が村上にはしていた。

だが、どうしてだろう

「ん?」

笑顔でいるこの女子・・・なぜだかは分からないが一緒にいないといけないような気がする。

「よろしく頼む」

「よろしく!」

村上と水が握手しここに、日中同盟が成立した。

 


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