クロスアンジュ 蒼き自由と紅き騎士   作:ライダーGX

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ようやくキラとアスランの新たな機体が登場します。

ご覧ください。


第42話 新たな自由と正義 後編

サリア達がオルガ達と共にキラ達の元に向かう際にガンダムとラグナメイルを持ってある艦に乗ることになった。

それにサリア達はそれを見上げることとなる。

 

「これは…」

 

それは紺色のカラーリングをした戦艦で、サリア達が見ている中でスティングが答える。

 

「こいつは『ガーティ・ルー』と言う艦だ。隠密行動を可能とする艦だから、あいつらに気づかれずに行く事が出来る」

 

「ほらさっさと来いよ」

 

アウルがサリア達を誘うように声をかけ。オルガ達は既に艦の中に入っていって、サリア達はそれに追いかける様にガーティ・ルーの中に入っていった。

 

そしてガンダムとラグナメイルをハンガーに固定し、ガーティ・ルーはサリア達を乗せて発進し、キラ達の元に向かうのであった。

 

その際にある二機がガーティ・ルーを見る。

 

「ねえ、あの船…」

 

「ああ…、あの船を追っていけば、もしかしたら彼らの元に行けるかも知れない。そうだな」

 

っと一人の女性がもう一人の女性に話しかけ、それにうなづく。

 

「ええ、間違いありません。このまま進んでください」

 

そう言って二機はガーティ・ルーの後を追いかけ、進んでいった。

 

 

 

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その頃、キラ達がいるアークエンジェルはラクスの導きによりある島にたどり着いた。

キラ達は一度島の地形を確認したところ、小さな孤島であると分かった。

 

「ラクス、本当にこの島なの?」

 

「はい。この島は誰もが近寄らず、忘れ去られた島とされていて、地図からも存在しないままにされていました。ですがあれを作るのに隠れ家には絶好の場所でした」

 

「あれ? あれって何よ」

 

アンジュがそれを問うとラクスがアンジュの方を向いて、それに答える。

 

「はい、キラとアスランの新たな剣です」

 

「キラ殿とアスラン殿の剣…、まさか当たらな剣は!」

 

「はい。察しがよろしいですねサラマンディーネさん」

 

っとラクスはサラにそう答え、ラクスは島に入る方法をマリュー達に教え、マリュー達はラクスの教えられた場所に向かう。

そこに向かうと、島の崖が左右に開いて、奥に通じるドックが見えた。

 

アークエンジェルはそこに向かい、アウローラもそこに続く。

 

そしてドックに入った二隻は、停泊して、キラ達は降りて、アウローラに乗っていたジルたちも降り立つ。

 

「おい、この場所に一体何があるのだ。それにその娘はいったい誰だ?」

 

ジルがラクスの方を見て言い、それにラクスはジルの方を向いて言う。

 

「それはこれからお見せします。さあどうぞ」

 

ラクスはそう言って奥に進んでいき、キラ達はラクスの後についていく。

ジルは何やら気に食わない表情をする。

 

「なんだあの娘、随分と偉そうだな」

 

「そう言うもんじゃないよ、あんただって人の事は言えないんだ。それに付いていけば面白いもんが見れそうだよ」

 

っとジャスミンはそう言って付いていき、ジルは舌打ちをしながらあとを追う。

 

そして奥に進みにつれて、辺りには艦の修理の資材や食料、そしてMSの部品と機体が複数確認出来た。

 

「ラクス…、これは一体」

 

「ここにあるものは、全てキラ達が万一の為に用意した物ばかりです。魂だけの私には勿体無い物ばかりです、是非お使いください。さあ本命の物は奥です」

 

そう言ってラクスは奥に進んでいき、キラ達はラクスの後を追いかける。

 

追いかけて行くと、奥に厳重そうな扉があり、その前に立つとラクスがキラとアスランの方を向く。

 

「キラ、アスラン。この奥にはあなた達のこれからの戦いに必要な新たな剣があります。それは今後の運命を掛けた戦いの為のです」

 

そう言ってラクスは手を扉の前にかざすと、扉のセンサーがそれに反応して、それに扉は自動的に開いて行き、ラクスは奥に入って行く。

キラ達も奥に入って行き、真っ暗な部屋にアンジュは呟く。

 

「ちょっと、何もないじゃない」

 

そう言っているとラクスが近くにある台座の前に手を翳し、それに反応して、天井にある照明が点灯し、それに皆は目を瞑る。

アンジュ達が目を瞑る中で、キラとアスランは目の前に照らし出された物を見て、目を大きく開いた。

 

それはストライクフリーダムとインフィニットジャスティスに似たガンダムが目の前に照らし出される、違いはフリーダムとジャスティスの胸部に宝玉の様な球がはめ込まれており、武装のかなり強力な物になっている。

フリーダムの腹部のビーム砲がカバーで覆われていて、ジャスティスのビームシールドも少しばかり大型になって居る。

 

アンジュ達はそれを見て思わず目を大きく開かせる。

 

「な、何よこれ…!?」

 

「フリーダムと…ジャスティス?!」

 

「うおおおおお!!すっげぇぇぇぇ~~~!!」

 

アンジュとサラが唖然とする中、ヴィヴィアンが興奮しながら新たなフリーダムとジャスティスを見る。

 

ラクスが新たなフリーダムとジャスティスを見ながら説明する。

 

「キラの新たなフリーダムの名は『ZGMF X-30A シャイニングフリーダム』です、アスランの新たなジャスティスの名は『ZGMF X-29A エクセリオジャスティス』です」

 

「シャイニングフリーダム…」

 

「エクセリオジャスティス…」

 

キラとアスランは目の前に出された新たな機体、シャイニングフリーダムとエクセリオジャスティスを見て呟き、ラクスは二機を見ながら説明する。

 

「この二機はお二人がこれまで戦って来たデータを元に、機体に新たな武装を施した、最新鋭の機体です」

 

「ラクス。君はこれを作る為に…?」

 

「はいキラ。これを貴方方に受け取ってもらう為にここにお連れしたのです、今のお二人にはとても必要な物ですから。キラ、改めて申し上げます。どうか、ラウ・ル・クルーゼの陰謀を止めて下さい」

 

その言葉を聞いたキラはそれにラクスの方を見た後、シャイニングフリーダムを一目見た後にラクスの方を向いて頷く。

 

 

 

ドッカアアアアアアアアアアアアアアアン!!

 

 

 

っとその時、突如衝撃が島全体に響き渡り、それにキラ達はそれに驚きながら見る。

 

「な!何!?」

 

「爆発!?」

 

アンジュとサラが言う中でラクスが近くにある端末を操作して壁にあるモニターを起動させる。

 

そして外にはガーティ・ルーが主力ビーム砲である『225cm2連装高エネルギー収束火線砲 ゴットフリートMk71』を六問同時発射しながら島を攻撃していて。その横にはサリア達のラグナメイルとオルガ達のガンダムが居た。

 

「ほらほらさっさと外に出てこいよ!」

 

「一気に潰してやるよ…」

 

「…出て来なさい、アンジュ。そしてキラ、…貴方があのクルーゼ様を苦しめる存在なら…貴方を消すわ」

 

サリアはコントロールレバーを握りしめながら二人を待っていた。

 

 

 

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敵の砲撃をモニターで見たキラ達、アンジュは拳を握りしめながら見ていた。

 

「サリア! あの馬鹿…!なんでここに居るのよ!」

 

「それにあの五機の機体も…、これは厳しいですね」

 

アンジュとサラがそう言っている中で、キラとアスランが互いを見合う。

 

「アスラン」

 

「ああ、行こうキラ」

 

そう言って二人はシャイニングフリーダムとエクセリオジャスティスの元に行き、それをラクスは見届けた後アンジュ達に言う。

 

「皆さん、フリーダムとジャスティスが出ます。ここを離れましょう」

 

「えっ? キラ達が?」

 

「いきなり出撃は無理なのでは?」

 

「大丈夫です、キラとアスランは慣れてますから」

 

そう言いながらラクスは再びキラとアスランの方を見て、アンジュとサラもキラとアスランを見るのだった。

 

そしてアンジュ達が部屋を退避した後、キラとアスランはシャイニングフリーダムとエクセリオジャスティスを起動準備させる。

起動の際にキラとアスランはシャイニングフリーダムとエクセリオジャスティスに搭載されているシステムを見て、少しばかり驚く。

 

「『ネオハイパワーデュートリオンエンジン』? 凄い…前のストライクフリーダムの八倍以上のパワーがある!」

 

「それにこの『マジック・オブ・キャンセラー』はクルーゼの能力を打ち消す能力があるのか…? これなら対抗できる!」

 

起動準備が整ったシャイニングフリーダムとエクセリオジャスティスは以前と同じのVPS装甲を展開し。二機の真上にある天井が開いて、ラクスがアナウンスする。

 

『ZGMF X-30A シャイニングフリーダム、および。ZGMF X-29A エクセリオジャスティス、発進どうぞ!』

 

そのアナウンスにキラとアスランが叫ぶ。

 

「キラ・ヤマト! フリーダム、行きます!!」

 

「アスラン・ザラ! ジャスティス、出る!!」

 

叫ぶと同時にシャイニングフリーダムとエクセリオジャスティスはスラスターを全開にして飛び立ち、外へと通じるルートに向かう。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして攻撃を続けている外では、中々出て来ない事にオルガは苛立っていた。

 

「くっそ~…!!何時まで待たせるんだ!!!」

 

「早く出て来てほしいね!」

 

クロトがそう言っていると、機体から警報音が鳴り響き、それにサリア達は見る。

 

「っ!何!?」

 

サリア達が島の方を見ると、島から二つの光が飛び出して行き、それにサリア達は目を向ける。

 

「あれは…!?」

 

サリアが目にしたのは、一度クルーゼによって壊された筈のフリーダムとジャスティスが姿を現し、それにエルシャは驚く。

 

「あれって…キラ君のフリーダム?!」

 

「それにあれはアスランのジャスティス!?」

 

サリア達だけではなく、オルガ達は二つの機体を見て、目がくぎ付けとなる。

 

「あれは…例の機体!?」

 

「はぁ~!?おっさんが壊したんじゃなかったのかよ!?」

 

「どうなってんだよ!スティング!」

 

「俺が知るか!」

 

オルガ達が混乱している中で、キラはウイングをハイマットモードにして、キラとアスランはSEEDを覚醒させて向かって行く。

 

それにサリア達はそれを見て言う。

 

「っ!来るわよ!!」

 

そう言ってサリア達は散開するも、オルガ達はサリアの命令を無視して突っ込んで行く。

 

「ちょっと!!あなた達!!?」

 

「うっせぇ!!!いくぜ!おらあああああ!!!」

 

オルガはエネルギー砲とビーム砲とロケットランチャーを乱射していき、それをキラは高速でかわしていき、猛スピードでその場を通り過ぎて行く。

するとオルガの機体がバラバラになり、それにオルガが驚く。

 

「何!?」

 

「オルガ!!」

 

アウルがすぐに向かって行くが、その前にアスランが立ちふさがり、アスランはシールドに付いているビームブーメラン『RQM78トライデントエッジ ビームブーメランⅡ』を取り出して投げる。

 

それをかわそうとするアウル、だがそのビームブーメランは余りにも早く、一気に通り越して行き、アウルの機体の右手足を斬りさいた。

 

「っ!!!」

 

「アウル!?」

 

すぐにスティングがアウルの方に行き、MA形態になってアウルをキャッチする。

 

そしてシャニがアスランの背後に回って、鎌を構えていた。

 

「うらああああああああ!!」

 

シャニが鎌を振りかました瞬間、アスランはシールドにもう一基付いてあるビームブーメランのビームを伸ばして、ビームサーベルにしてシャニの鎌を受け止める。

 

その隙に左足の『MR-Q18Sグリフォン ビームブレイドⅡ』を使って蹴り、シャニの機体の左足を切り裂く。

 

「ぐぅぅぅ!!!」

 

そしてキラがウイングに搭載されいているドラグーン『MA-120XR ハイパードラグーン ビーム突撃砲』を10基展開させて、両手の『MA-MN64LF 高エネルギービームライフル』二丁を構え、『MMIA-M29R クリアプス4レール砲』二門を展開して。

腹部のカバーに隠れている『MGX-2448 カリドゥス複相ビーム砲Ⅲ』を開かせて、サリア達に向けてロックオンして、マルチハイマットフルバーストを放った。

 

それにサリア達は避けようとしたが、そのビームは全て武器と手足に直撃して爆発し、サリア達は全ての攻撃手段を失う。

 

「なっ!(なんて攻撃!? 前とは全然違う…!!)ぜ!全機退却!! 母艦に戻るわよ!!」

 

『『『『イエス!ナイトリーダー!!』』』』

 

エルシャ達はすぐにガーティ・ルーに戻り、そしてオルガ達に向かって叫ぶ。

 

「あなた達も来なさい!早く!!」

 

「くっそ!!クロト!!」

 

「分かってるよ!くそっ!!」

 

唯一無事なクロトはすぐにオルガを回収して行き、オルガ達はサリアを連れられてその場から退却して、ガーティ・ルーに戻る。

 

ガーティ・ルーはオルガ達を回収した後、すぐに空域を離脱して行った。

 

撤退して行くサリア達をキラとアスランはその光景を見届けていた。

 

その光景をアンジュ達はやや唖然としていた。

 

「…な、何よあれ…。圧倒的じゃない…」

 

「これが…キラ達の新たな力の差」 

 

その様子をラクスは見守る様にキラとアスランを見ていたのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてアークエンジェルとアウローラは一度島の外にある港に置き、外に待機しているシャイニングフリーダムとエクセリオジャスティスの元にアンジュ達が行く。

キラとアスランは機体から降りて、フリーダムとジャスティスを見上げる。

 

「キラ、アスラン」

 

キラとアスランは目の前に現れるラクスの方を向き、アンジュ達もラクスの方を向く。

 

「どうかその力で、ラウ・ル・クルーゼの陰謀を…」

 

「うん、ラクス。必ず止めるよ」

 

「任せてくれラクス」

 

それにラクスは頷き、そしてラクスはサラの方を向く。

 

「サラマンディーネさん」

 

「え? あ、はい」

 

突如声を掛けられたサラは少々戸惑い、ラクスはサラの耳元で小声で話す。

 

「どうかキラの事を…よろしくお願いいたします。キラを手助けしてやってください」

 

「っ! …はい!分かりました」

 

ラクスはサラがキラに対し密かに思いを寄せている事に気付き、それに頷きながら答え。それにラクスは微笑む。

その様子にキラ達は頭を傾げるのだった。

 

そして…。

 

『姫様~!!』

 

っとサラは海の方を振り向くと、サラの世界の仲間であるナーガとカナメが操る蒼龍號と碧龍號がやって来る。

またカナメの碧龍號の上にリィザが乗っていて。サラは表情を明るくする。

 

「ナーガ!カナメ! リザーディア!貴女が連れて来てくれたのですね!」

 

サラの仲間が無事合流して、戦力が更に高まって行くキラ達。しかしこの後リィザからとんでもない話を聞くのであった。

 

 

 

そして一度戻って来たサリア達は一度クルーゼに戦闘の事を報告すると、クルーゼは目を大きく開かせて立ち上がる。

 

「なに!?」

 

クルーゼは何やら思いつめるよな感じでその場を去って行き、サリア達は見合う。

 

「クルーゼさん…どうしたのかしら?」

 

「さあ…」

 

その場を去って行ったクルーゼは拳を握りしめながら歯を食いしばんでいた。

 

「くっ…、…まさかフリーダムとジャスティスが、おのれ…ラクス・クライン!」

 

そう言ってクルーゼはある場所へ向かうのであった。

 




少しばかり戦闘が少ないと感じますが、今はこれで勘弁して下さい。

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