クロスアンジュ 蒼き自由と紅き騎士   作:ライダーGX

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半年間以上空いてしまって、本当に誠に申し訳ありませんでした!!

なかなかネタが思い浮かばず、ずっと手詰まり状態でした。

やっと更新し、最後にまた凄い展開になってるので、どうか見て下さい!


第40話 悲しみからの再会

キラ達の機体のシグナルロストの場所にたどり着いたムウはすぐさま辺りを見渡す。

すると建物の近くにキラ達の機体が墜落して、ムウはそれを見つける。

 

「あれは! ん!?」

 

ムウはすぐに向かおうとした時にすぐ近くにクルーゼのプロヴィデンスが着陸していて、それを見たムウはすぐにアカツキを着陸させる。

 

着陸させたムウはすぐさま降りて、キラ達の機体を見る。

機体はボロボロになっており、アスランのジャスティスもボロボロになっていて、それを見たムウは「チッ!」と舌打ちする。

 

「機体が壊れてやがる! クルーゼめ…!やってくれる! それよりもキラ達は何処に…まさか!」

 

ムウはすぐ近くの建物の方を向き、キラ達が中にいる事と思い、ムウはすぐさま拳銃を持って建物内へと向かった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

「こ…殺した…、貴方が?」

 

キラ達はクルーゼが放った驚異的な真実に驚き、それにキラは同情を隠せなかった。

 

「ああそうさ! さそかし面白かったな…彼女の命、いや…心臓を思う存分操るのを」

 

「やめろおおおおお!!」

 

アスランが銃をクルーゼに向けて放ち、それをクルーゼはかわして物陰に隠れる。

 

「今だ!行くぞ!」

 

「ええ!」

 

アスランの掛け声にアンジュはすぐさま立ち上がって動く、しかしキラがただ動かないま唖然としてしまっていた。

 

「キラ!」

 

サラの掛け声にキラはすぐさま気を取り戻し、すぐに立ち上がろうとした途端。

 

「ふん!」

 

バンッ!!

 

「ぐっ!!」

 

クルーゼの撃った弾がキラの右腕をかすり、それに腕を抑えてしまう。

それにアスランが振り向く。

 

「キラ!! くっ!」

 

アスランがすぐさま撃ち返して、それにクルーゼはすぐさま隠れる。

その隙にアスランがキラに肩を貸して、その場から移動する。

 

「大丈夫か!キラ!?」

 

「う…うん…、なんとか……」

 

少し暗い表情をしてしまうキラだが少しだけ笑顔を見せながらアスランに平気な顔をする。

だがその様子をアスランとアンジュ、サラは心配そうな表情をし、アンジュは後ろの方を見ながら言う。

 

「それにしてもあの馬鹿男、なんて酷い事をする奴なのかしら!」

 

「キラの大切な人を殺し、それをキラへの復讐に使うなんて、外道な男!」

 

アンジュの言葉にサラも同じ考えであり、キラはまたしてもうつむいてしまう。

 

「キラ君よ、まだ話は終わってないぞ」

 

突如その言葉が前から聞こえて、キラ達は前を向くと、クルーゼが先回りしていて、銃をキラ達の方へと向ける。

 

「くっ!!」

 

アスランはすぐさま近くの扉の方へと飛んで、銃弾をかわす。

アンジュとサラも同じ様にアスランが飛び込んだ部屋に飛び込み、クルーゼはゆっくりと歩み寄る。

 

「アスラン、邪魔をしないでくれたまえ。良い感じになってきたに面白くないではないか」

 

「ふざけるな!! キラの心を…軽々しくもてあそぶな!!!」

 

アスラン達が入った部屋は何もない部屋で、出入り口が一つもない場所であった。

 

完全に入った部屋を間違えてしまったアスランにそれを考える暇もなく銃を扉の方に向ける。

そしてクルーゼがそこに入り、微笑みを浮かばせてキラ達の方を見る。

 

「これもキラ君への復讐なのだよ、まあ…これが済めば次のステップへと踏み出すのだがな」

 

「貴方って人は!どこまで残酷で外道で卑劣な事を考えるのですか?!」

 

サラがクルーゼにそう放ちつつ、クルーゼはそれを全く動じず止まる。

 

「いくらでも考えるさ、それが何が悪い?」

 

「この…!「どうして…」っ、キラ?」

 

アンジュが言おうとした所にキラの言葉が割って入り、それにアンジュは振り向き、キラは撃たれた腕を抑えながら立ち上がる。

 

「どうしてラクスを殺したんですか……、殺すなら直接殺しに来ればいいのに!」

 

「それでは何も面白くないのだよキラ君、私は君の大切な人を殺せば、よりも面白くなると考えているんだよ、君を殺す為に」

 

「ふざけるなああああああ!!!!」

 

キラの途轍もない怒りの叫びにアンジュとサラは思わず驚きながら見て、アスランはキラを見続ける。

 

「キラ!」

 

「ラクスは…ラクスは……、貴方の玩具じゃない!!! 命は…玩具じゃないんだああああ!!!!」

 

キラは怒りの言葉を放ちつつ目から涙を流し、クルーゼを睨みつける。

その様子をクルーゼは鼻で笑う。

 

「フッ!今さら怒りの言葉など私には無用な事、ここで消え失せるがいい…キラ君!」

 

クルーゼは銃口をキラに向け、アスランがそれを見てすぐに銃を向けるがすぐには間に合わず、クルーゼが引きがねを引こうとした時。

 

バンッ!!!

 

クルーゼの腕に一発の銃弾があたり、それにクルーゼは腕を抑える。

 

「ぐっ!」

 

「そこまでだ!!クルーゼ!!」

 

っとその言葉を聞いたクルーゼが後ろを振り向くと、そこにはムウが立っていて、銃をクルーゼに向けていた。

それにクルーゼは舌打ちをし、キラの方をへと向ける。

 

「良い所だったが、邪魔が入ってしまった。キラ君…君を殺すのは後に取っておくことにして置くよ。また会おう!」

 

そう言ってクルーゼはその場からホログラフの様に消えて行き、それにムウは慌ててその場を探すも居なかった。

 

「消えた…撤収したのか?」

 

「キラ」

 

ムウはキラ達の方を向くと、キラがその場にひざまついていて泣いていて、アスランとアンジュがその様子を近寄りながら見つめていて、サラがしゃがみながらキラの肩に手を置いていた。

 

「あんな……あんな事が…!」

 

「キラ…」

 

悲しむキラをアスランが何も出来ぬまま見つめていて、その場に居合わせなかったムウはキラの悲しみが痛いほど伝わって来て、そして通信機で応援を呼んだ。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

ミスルギ皇国上空で、激しい戦闘が続いているシン達とオルガ達。

 

その時ミリアリアから通信が入って来る。

 

『各機に告ぎます! ヤマト准将達の機体の回収の要請をフラガ一佐から受信しました。誰かそちらから数名向かわせてください』

 

「何?」

 

「キラ達が落とされていたのか? いつの間に」

 

イザークとディアッカがその事を呟いていると、シンとルナマリアが通信に答える。

 

「俺が行きます!」

 

「私も!」

 

「ちょ!おいお前等!何を勝手に!」

 

「すいません!キラさんが心配で! それじゃあ!」

 

そう言ってシンとルナマリアのデスティニーとインパルスは戦闘空域から離れて行き、それを見たヴィヴィアンは振り向いて言う。

 

「シン!ルナマリア!此処は任せて頂戴!」

 

「おいヴィヴィアン!」

 

ロザリーはヴィヴィアンが言った言葉を聞いて思わず驚き、ヒルダはその様子に何も面白味もなかった。

 

そしてオルガ達が二機がそのばから離れて行くの見て。

 

「逃がすかよ!!コラァ!!!」

 

オルガがエネルギー砲を構えた瞬間だった。

 

『全機、帰還しろ、撤収だ』

 

クルーゼの突然の通信にオルガ達はそれを聞いて驚く。

 

「何!?」

 

「はぁ~? どう言う意味だよそれは?」

 

スティングがその事に驚き、アウルがそれを問いかけるも、クルーゼがそれに答える。

 

『撤収だ、エルシャ達もだ。いいな』

 

「エンブリヲさん…」

 

「分かったよエンブリヲ君、引き上げるね」

 

そう言ってエルシャ達は引きあげて行き、その様子を見たオルガ達は舌打ちをしてエルシャ達の後を追いかける。

 

突如オルガ達が引いて行く様子にイザーク達は手を止める。

 

「おいイザーク、あれ」

 

「何だ? どう言う事だ」

 

「ほよよ? 何か引きあげて行くよ?」

 

原因が分からぬまま、イザーク達は一度アークエンジェルへ戻る事を決める。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてアークエンジェルへと回収されたキラ達。キラはすぐに医務室へと運ばれて行き。サラがそれに付きそう様に付いて行った。

 

アスランはその様子をただ見つめていて、ムウがアスランの側まで来る。

 

「良いのか?アスラン」

 

「今のキラに声を掛けてやれる言葉が何一つ見つかりません…」

 

その事にアンジュはアスランの方を見た後、キラの方を見て、ただ黙り込むのであった。

イザーク達が帰還してきた丁度にレイのレジェンドが帰還して来た。

 

それにシンとルナマリアが駆け寄る。

 

「レイ!」

 

「無事だった?!」

 

「ああ、だが…機体の方は駄目だった」

 

っとその事を聞いたシンとルナマリアは驚く表情をする。

 

「駄目ってどう言う事?」

 

「ラウが先回りをしていて…用意していた機体が完全に破壊されていた。これではキラ・ヤマトの代用機が…」

 

その事を聞いた二人は思わず落ち込んでしまった。

 

そしてキラは医務室で治療が済み、部屋で休んでいて、サラが側にやって来て、キラの隣に座る。

そこへアスランとアンジュがやって来て、アスランがキラの方を見る。

 

「キラ…」

 

「あんな…あんな…、くっそ…!!」

 

悔しさがあふれ出るキラに、サラは優しく手を取る。

 

「キラ、貴方が悲しめばラクスさんがもっと悲しんでしまいます」

 

「サラ…」

 

「貴方がしっかりとしなければラクスさんの無念は報われません、気をしっかりと持って下さい」

 

「サラ……」

 

その事を聞いてキラがうつむいてしまう時であった。

 

 

 

 

 

 

キラ…、悲しまないで下さい。

 

 

 

 

 

 

っと突如聞き覚えのある声にキラは思わず顔を上げて立ち上がる。

それにアスランとサラは見る。

 

「キラ?」

 

「どうしたキラ?」

 

「今のって…」

 

キラが周りを見渡すが、何もなく。それにキラが頭を傾げるばかりであった。

しかしキラの部屋の扉の前にある粒子が集まって来て、それを見たサラは驚いて言う。

 

「ッ!キラ殿!」

 

「!?」

 

キラ達が扉の方を見ると、ピンク色の粒子が集まって一体化すると、ある一人の女性が現れる。

その女性は髪がピンク色で、ピンク色のドレスを着込んだ女性にキラとアスランは思わず目を大きく開かせる。

 

「き…君は…!?」

 

「…お久しぶりですキラ、お元気でしたか?」

 

なんとキラ達の前に現れたのは病気と思われ、クルーゼに殺されてしまった女性、キラの恋人。『ラクス・クライン』であったのだ!

 




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