クロスアンジュ 蒼き自由と紅き騎士   作:ライダーGX

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この話で今年の投稿は終わりです。

そして最後に重大な結末が…。


第39話 悪夢の真実 後編

皇宮から抜け出そうとしているアンジュ達は出口を探していると、一つの宝物庫を見つけ、そこにリィザが足を止める。

 

「お待ちを」

 

「何?」

 

「ここにサラマンディーネ様達の宝玉と指輪があります」

 

それを聞いたアンジュ達はすぐに宝物庫に入り、アンジュの指輪とサラの宝玉を探す。

するとモモカが二人の指輪と宝玉を見つける。

 

「アンジュリーゼ様!サラマンディーネさん!見つけました!」

 

「やったわねモモカ!」

 

「お見事です!」

 

二人はモモカに礼を言って、二人は指輪と宝玉を持つ。

そしてアンジュ達は宝物庫から出ると、リィザがアンジュ達に言う。

 

「皆さま、このまま出口まで進んでください」

 

「リザーディア? 急に何を言い出すのですか?」

 

「私は塔の送電施設に行き、私達の世界から救援を呼びます。サラマンディーネ様達が無事に脱出できる様にします。私はその後で…」

 

「さっき言った事もう忘れたの?」

 

アンジュがモモカに言われた事を忘れたのかと聞き、それにリィザは頭を横に振る。

 

「いいえ、私はあの言葉を忘れたりはしません、必ず戻りますので、どうか…」

 

その事を聞いたサラはリィザの目を見て、そして頷く。

 

「分かりました。では行きましょう」

 

「サラ子!?」

 

「アンジュ、私はリザーディアを信じます。彼女は決して裏切る真似はしません、さあ行きましょう」

 

そう言ってサラは先に進み、アンジュはそれにちょっと戸惑いながらも後を追いかけ、モモカも二人の後を追いかける。

 

リィザは見届けた後、すぐに制御室に向かった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてミスルギ皇国上空まで接近したキラ達、アスランはキラに通信を入れる。

 

「キラ、もうすぐミスルギ皇国に入る」

 

「了解、皆。準備は良い?」

 

『『何時でも』』

 

『こっちも良いぞ』

 

『OK、それじゃあ始めるか』

 

『了解』

 

シン達は陽動作戦に入る準備をし、キラとアスランは別ルートでミスルギ皇国への侵入を試みる。

 

するとキラとアスランの後方にヒルダが付いてくる。

それにアスランが気づく。

 

「ん?ヒルダ? お前何しに来た」

 

「アンジュを助けに行くんだよ。お前たちだけじゃ頼りなくてな」

 

「駄目だ。お前は陽動作戦の方に向かえ」

 

「ふざけんな!アンジュはあたしが「いい加減にしろ!! お前のワガママに聞いている余裕はない!!」っ!…チッ!」

 

アスランの怒鳴り声にヒルダは思わず舌打ちをして、その場から離れて行く。

 

その様子をキラは。

 

「アスラン…さっきのはいくら何でも…」

 

「キラ、俺はあのクルーゼにあいつ等が落とされるのを回避させただけだ。あいつらにお前の二度前を繰り返させたくないだけだ」

 

その事を聞いてキラは黙ったままアスランの方を見て、そして二人はミスルギ皇国へと向かった。

 

 

 

そしてアンジュ達は宮邸の外に出る出口を見つけ、そこを抜けて外に出ると。

 

『何処に行くの?アンジュちゃん』

 

「「「!!?」」」

 

三人は空からやって来た追跡部隊であるエルシャに発見されてしまう。

 

「エルシャ!?」

 

「エンブリヲさんがあなた達を探しているわ、戻りましょう」

 

その事を聞いたアンジュは顔をイラつかせながらサラとモモカに言う。

 

「行くわよ!モモカ!サラ子!」

 

サラとモモカはそれに従いながら付いて行き、それにはエルシャは困った表情になる。

 

「あらあら、仕方ないわね」

 

エルシャはすぐさまレイジアをアンジュ達の方に向かわせ、そして別の方向からクリスも現れる。

それにアンジュ達は逃げているとアンジュの指輪とサラの宝玉が光り始める。

 

暁ノ御柱ラにあるヴィルキスと焔龍號が起動して青色に変化する、そしてアンジュとサラの元にジャンプしてアンジュ達の目の前へと現れる。

 

それに追跡していたエルシャとクリスがヴィルキスの登場に驚く。

 

「「ヴィルキス!!」」

 

アンジュとサラはすぐさまヴィルキスと焔龍號へと乗り込み、すぐにモモカに言う。

 

「モモカ!乗って!!」

 

「はい!!」

 

「サラ子!行くわよ!」

 

「分かってます!!」

 

乗り込んだアンジュ達はすぐさまヴィルキスを動かして逃げ始める。

エルシャとクリスはすぐさま追いかけえる。

 

「クリスちゃん!!」

 

「分かってる!逃がさないよ…アンジュ」

 

そして二人はアンジュ達に攻撃を仕掛け、アンジュ達はその攻撃を何とかかわしながら逃げ続ける。

 

「アンジュリーゼ様!」

 

「しっかりとつかまってモモカ!」

 

「アンジュ!!横!!」

 

サラの言葉にアンジュは横を見ると、横からカラミティが現れて、エネルギー砲を放つ。

それにアンジュはかわして行き、エルシャはカラミティに乗るオルガに通信を入れる。

 

「待って!アンジュちゃんを捕えるのが優先よ!」

 

「知るか!俺の知った事かよ!!」

 

「うわっ!マジ最低だし…」

 

「最低なのはお前なんだよ!」

 

っとクリスの横にクロトが乗るレイダーが通り過ぎ、それにクリスは反応する。

 

「はっ!?」

 

「最低なのはお前なんだよって言ったんだよ! さっさと消えろうよ!そりゃああああああああああ!!!!抹殺!!!」

 

レイダーはミョルニルをアンジュとサラに向けて放ち、更にシャニのフォビドゥンもやって来る。

 

「うらぁぁぁ!!」

 

フォビドゥンもビームを撃って来て、それにアンジュとサラは慌ててかわす。

 

「くっ!」

 

「アンジュ!!」

 

三人が絶対絶命だと思いこんでいたその時、一発のビームが飛んで来て、それにオルガ達はかわす。

そして飛んできた方を見ると、そこからムラサメとインフィニットジャスティスがやって来て、キラがアンジュ達に通信を入れる。

 

「アンジュ!サラ!!」

 

「無事か!?」

 

「キラ!アスラン!」

 

「無事でしたのですね!キラ!」

 

キラの無事を見て安心するアンジュとサラ、オルガ達はやって来た機体を見て。

 

「おいおいあいつは!」

 

「何であいつが此処に居るんだよ!!」

 

「知らないわよ。それよりもアンジュよ」

 

「ええアンジュちゃんともう一人を連れて行かなきゃ」

 

アンジュとサラを捕えようとオルガ達が武器を構えた瞬間、別方向からまた一発のビームが飛んで来て、それを見ると陽動作戦に出ていたシン達が来た。

 

「キラさん!アスラン!!」

 

「シン!」

 

「敵が中々囮作戦に引っかからないもので、見に来たんです」

 

「すまないルナマリア、どうやら囮は無駄だったようだな」

 

「いや、それはまずない」

 

っとイザークが乗るブルデュエルがビームを放ち、それにオルガ達がかわすと、ディアッカのウェルデバスターが横に回ってエネルギー砲を放つ。

 

「こっから先が囮作戦の時間だ、キラ、アスラン。お前たちは先にお嬢ちゃん達を連れて逃げろ!」

 

「急いで!」

 

シホが乗る『グフイグナイテッド』が『M181SE ドラウプニル 4連装ビームガン』を放ちながら言い、ヴィヴィアン達も同じ様に攻撃を開始する。

 

「ここは任せたなり~!」

 

「皆…ありがとう、行こうアスラン!アンジュ!サラ!」

 

「ああ!」

 

「ええ!!」

 

「はい!!」

 

四機はすぐにその場を離れて行き、それにオルガが見てイラつく。

 

「逃がすかよ!!」

 

オルガがエネルギー砲を構えると、横からシンのデスティニーがアロンダイトを振り下ろす。

それにオルガはかわして、シンはアロンダイトを構えて言う。

 

「此処から先は行かせない!!」

 

「チッ!うっとうしいぜ!!」

 

 

 

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そしてミスルギ皇国付近まで接近したアークエンジェルとアウローラ、マリューはすぐさま皆に戦闘態勢を取らせる。

 

「総員第一戦闘配備、敵の接近に警戒しながら迎撃準備!」

 

「了解!」

 

アークエンジェルはすぐさま攻撃態勢に入り、アウローラも同じ様に準備をする。

そして格納庫でムウがアカツキに乗り込んでいた。

 

「ムウ・ラ・フラガ、アカツキ出るぞ!」

 

ムウが乗るアカツキが発進して、アークエンジェルの周囲を警戒して行く。

 

 

 

一方キラ達は追ってから何とか逃げ切っていた。

 

「後方に敵なし」

 

「今の所大丈夫か」

 

『そうとは限らないよ』

 

っと別の音声が聞こえ、それにキラ達は驚いて前を見ると。前にはプロヴィデンスが浮いていた。

 

「やあキラ君、君もしぶといね」

 

「ラウ・ル・クルーゼ!!」

 

キラ達はすぐに回避を始め、アスランはビームライフルを構えながら向かう。

 

「キラはすぐにその場から離れろ!俺が食い止める!」

 

「アスラン!」

 

キラが制止させるもアスランはすでに飛び出して行き、ビームライフルを撃ちながら迫る。

それをクルーゼは笑みを浮かばせながらかわし、そしてマルチドラグーンを放って無数の数で攻撃させる。

 

「っ!!」

 

アスランはそれをかわして行くも、無数の数の上に素早い動きでアスランを追い詰めて行き、徐々に手足を破壊され、更にファトゥム-01を破壊されて、飛行能力が低下して行く。

 

「ぐっ!!」

 

「ふっ…」

 

更にクルーゼは蹴りを放ち、アスランは蹴り飛ばされてしまい、そのままキラ達の元に飛んで行ってしまう。

キラ達が後方の気配に気付き、キラが後ろを向いた瞬間アスランのジャスティスと激突して、更にアンジュ達のヴィルキスへと激突してしまい墜落してしまう。

 

「「うああああああああ!!!」」

 

「「「きゃあああああああああ!!」」」

 

キラ達は近くの研究施設へと不時着してしまい、クルーゼはそのまま地上に降りる。

 

そしてキラ達は不時着しながらも意識は保っていて、キラが操縦桿を動かそうにも反応がなく、完全に壊れてしまったと確認する。

 

「駄目だ…!」

 

「キラ!俺の機体も動かない!此処は脱出だ!」

 

「分かった!アンジュ!サラ!君達も!」

 

「ええ!」

 

「はい!!」

 

すぐさま機体を捨てて脱出するキラ達は銃を持って近くの研究所へと逃げて行く。

その様子を見たクルーゼは目を細めながらコックピットから出て、銃を取ってキラ達の後を追いかけて行った。

 

 

 

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そしてアークエンジェルではインフィニットジャスティスのシグナルがロストをしたのをミリアリアが確認する。

 

「っ!艦長!!ジャスティスのシグナルがロストしました!」

 

「何ですって!やられたの!?」

 

「分かりません!映像も確認できません!」

 

その事をサイが報告し、それにマリューは拳を握りしめるとムウが通信を入れる。

 

『俺が行く!! 俺が直接見に行く!!』

 

「ムウ!!」

 

ムウがすぐさま向かい、急いでキラ達の元に向かった。

 

 

一方でキラ達は研究所へと逃げ込み、クルーゼから身を隠していた。

 

「……」

 

キラ達が息を堪える中でクルーゼが中に入って来て、キラ達に向かって言葉を放つ。

 

「隠れてないで出て来たまえ、キラ君…折角また直接会えるのだ。少しは会話ぐらいも構わないだろう」

 

「…お断りです!」

 

キラが身を乗り出して銃を構えて撃つ。

それをクルーゼはかわして銃を構えて撃ち返し、それをキラはすぐにかわして身を隠す。

 

クルーゼはすぐさまキラが居た場所へと向かい、キラ達はすぐにその場を離れて、近くの部屋へと入って行く。

 

「やれやれ…キラ君も冷たくなったものだ。前は聞いてくれたものだったんだがな」

 

「勝手に決めないでください…!」

 

「しつこいわよ貴方!!」

 

アンジュがクルーゼに怒鳴りつけ、それに笑うかのような笑みを浮かべる。

 

「しつこいのが私のとりえでね、そうだキラ君、君に面白い話を聞かせてあげようか?」

 

「何を?」

 

キラが銃を構え、部屋に入って来るクルーゼはそのまま言い続ける。

 

「君がこの世で最も愛した女性…、ラクス・クラインが死んだ本当の理由を知っているかね?」

 

「っ!?」

 

っとその時キラの心の大きな衝撃が走る、何故クルーゼが病気で死んだラクスの死の理由を知っているのかを。

そしてそれはアスラン達も同じであった、その中で唯一ラクスを知らないモモカはアンジュに問いかける。

 

「アンジュリーゼ様…ラスクさんと一体」

 

「モモカ、今は後にして!」

 

モモカをちょっとばかし黙らせるアンジュ、キラはすぐにクルーゼに問いかける。

 

「どう言う事です!!貴方がどうしてラクスの事を!!」

 

「ふふふ…知りたいかねキラ君。知りたいだろうね…何故なら彼女は病気ではなく誰かの“意思”で殺されたのだと!」

 

「ど!どう言う意味ですか…!?」

 

戸惑いを隠せないキラにクルーゼは言い続ける。

 

「ある者は次元を操るだけでなく。ある人物の心臓を操作する事が出来る事である方法を思いついたのだ。それは残酷で最も苦しい殺しだ…」

 

クルーゼが放つ言葉にキラは思わず誰かを思い当たる。それは自分の身近で同じような出来事であり、目の前で死んでしまった女性を…。

 

「そしてその者はその者の人物を苦しめさせ、その人物の最愛の人物を徐々に苦しめさせようと思いついたのだ。更にそれだけその者の人物を殺そうとね…」

 

そしてその事にキラは目を大きく開く。

 

「…ま! ……まさか!?」

 

同時にアスランやアンジュ、そしてサラの目も大きく開かせながら聞いていて。

それにクルーゼは笑みを浮かばせ、不気味な表情をしながら言った!

 

「そう…! その人物…ラクス・クラインを病気と見せかねて、ラクス・クラインの命を奪ったのは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           この私なのだからな!!!!!

 

 

 

 

 

 




はい!これが真相です!!

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