クロスアンジュ 蒼き自由と紅き騎士   作:ライダーGX

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他の作品に夢中で遅れました。

更新です。


第35話 二人の姫 拉致

アークエンジェルとアウローラに攻めて来たサリア達とオルガ達、それに迎え撃つ為に先に出撃したシンとルナマリア。

 

シンのデスティニーは背中の『M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲』を展開させ、目標をサリア達とオルガ達に向けて撃つ。

 

「いっけえええええええええ!!!」

 

デスティニーから放たれる高エネルギー砲がサリア達とオルガ達に向かい、それを六機はかわす。

 

「くっ!」

 

「外したわねシン、でもこれで左右に別れたわ! 互いに戦いやすいよう別れましょう!」

 

「ああ! そっちは任せたルナ!」

 

「ええ!」

 

そう言ってシンとルナマリアは戦いやすい相手に別れ行く。

攻撃をかわし。やって来るシンの機体をクリスは見て怒りが湧いてくる。

 

前に言われた事をまだ根に持っていた。

 

「あいつ…!」

 

クリスが出て行くのを見たエルシャは慌てる。

 

「クリスちゃん!駄目よ勝手に行っちゃ!」

 

「別に良いんじゃない?」

 

っとシャニがエルシャが言ったのを見て言い、それをエルシャはシャニを睨むように見る。

 

「どう言う事なの?」

 

「死にたい奴はさっさと死ねばいいだけの事だよ」

 

そう言ってシャニは前に出て行き、エルシャはシャニの言った言葉を聞いて歯を噛みしめる。

 

「なんて人なの…! 仲間なのに…!」

 

「エルシャ、今は戦闘に集中して」

 

そうサリアの言葉にエルシャは気に入らないまま今の戦闘に集中する。

 

 

 

 

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そしてアークエンジェルから発進したキラ達はすぐさま戦闘空域へと入り、先に戦闘しているシン達を見る。

シンはオルガ、クリス、クロトの機体を相手にし、ルナマリアはサリア、エルシャ、シャニの機体を相手にしていた。

 

「二人共、三機を相手にしてるの?」

 

「いくら何でも、無茶すぎます」

 

アンジュとサラが思わずそう言い、それにキラは言う。

 

「大丈夫、シンとルナマリアも腕の良いパイロットだよ。前の大戦で生き延びて更に腕が上がっているから」

 

「キラ、その事アンジュ達に言っても分からないぞ」

 

「ははは、そうだった」

 

そう言うと、アンジュは何だか不機嫌な表情をする。

 

「何よその言い方、何だか腹立つわ」

 

「ごめんごめん、それじゃあ行くよ!」

 

そう言ってキラはビームライフルを構えて撃ち、アスランもビームライフルを構えて撃つ。

アンジュとサラもバスターランチャーを構えて撃ち、それに気付いたサリア達はそれをかわして避ける。

 

「アンジュ…!来たわね!」

 

「サリアちゃん!」

 

「分かってるわ! あんた達!アンジュと例の女を捕まえるのを手伝いなさい!!」

 

サリアがその事をオルガ達に言うと。

 

「へっ!てめぇ等で勝手にやってろ! 俺達はあの連中を潰すんだよ!」

 

そう言ってオルガ達はキラ達に目標を変え、その様子にサリアは苛立つ。

 

「くっ! やっぱりあの三人は言う事を聞かないわ! 皆!アンジュ達を狙うわよ!」

 

「「イエス!ナイトリーダー!」」

 

そう言ってサリア達はアンジュとサラに狙い始めると、横からルナマリアがビームライフルを構えて攻撃し、それにサリア達はかわす。

 

「っ!」

 

「あんた達!アンジュ達だけじゃなく私も忘れない事ね!!」

 

そう言ってルナマリアは再びビームライフルを撃ち、それにサリア達はまたかわす。

 

「くっ!あの機体…!」

 

そして女同士の戦いが交戦を開始した。

 

 

キラ達もオルガ達と対立し、キラがビームライフル二丁を合体させてロングビームライフルにして、クロトに向けて撃つ。

それにクロトは防御し、返しにビームを放つ。

 

アスランもシャニに向かってビームブーメランを投げ、それをシャニは弾き返す。

戻って来るビームブーメランを取り、シールドに戻してアンビデクストラス・ハルバードにしたビームサーベルを構えてスラスターを噴射させて、シャニに斬りつけて行く。

 

シンもオルガに向けてビームライフルを撃ち、それをかわしてオルガはビーム砲やエネルギー砲をシンに向けて乱射する。

 

「おらおらおらおら!」

 

乱射してくるオルガの攻撃をかわして行くシンは、無茶苦茶な様子に呆れる。

 

「たくぅ、こんな奴見た事ない。でも俺はこんな奴に!」

 

シンはアロンダイトを構えてスラスターを噴射し、それをオルガはシールドで防御しながら再び離れて攻撃を開始する。

 

 

 

 

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そしてその様子をアークエンジェルのブリッジで見ているマリュー達、ジルは拘束されて独房に居る。

 

「皆…」

 

「でもなんかこの数だけで来るなんて、何か気になります…」

 

ミリアリアの言葉を聞いたマリューは少々気になる風な表情をする。

その様子をムウが見る。

 

「気になるか?」

 

「ええ…」

 

そう言っていると。

 

 

キュイイイイイイイイン!!!

 

 

「っ!!!」

 

ムウは何かを感じ取り、それにマリューは見る。

 

「どうしたの?」

 

「この感じ…ラウ・ル・クルーゼだ!!」

 

っとその言葉を聞いたマリュー達は驚きの表情をする。

 

「本当!?」

 

「ああ…しかも居場所は…此処だ!!」

 

そうムウの言った言葉にマリュー達はまたしても驚く表情をし、ムウはすぐさまブリッジを出る。

 

 

 

ムウが感じた同じ時期に、アークエンジェルに居たモモカがイザーク達と一緒にパイロットの待機場でモニターを見ながらアンジュの事を心配していた。

 

「アンジュリーゼ様…」

 

「大丈夫だって、あの子なら平気だよ」

 

っとディアッカの言葉にモモカは少し安心する。

 

「そ、そうですね…」

 

するとその時、モモカの後ろにエンブリヲが突如現れ、モモカの口をふさぐ。

 

「っ!!ん~~!!」

 

それに気付いたイザーク達が振り向く。

 

「ん!?お前は!!?」

 

「まさか!?」

 

「久しぶりだなイザークにディアッカ」

 

その言葉を聞いたイザークとディアッカは驚きの表情をする。

 

「クルーゼ隊長…!!」

 

「どうやって此処に!?」

 

二人は銃を構え、シホも同じ様に銃を構える。

そしてムウが待機場に到着する。

 

「クルーゼ!!」

 

「おやムウ、遅かったな。時間がないんでまた会おう」

 

そう言ってエンブリヲはモモカと一緒に姿を消し、それにイザーク達は驚きを隠せない。

 

「消えた?!」

 

「何?!」

 

そしてムウの後ろにやって来たレイが歯を噛みしめる。

 

「くっ…!ラウ!」

 

 

 

 

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キラ達とアンジュ達がサリア達とオルガ達との戦闘が続いている中、キラがドラグーンを展開させて攻撃し、それにオルガ達とサリア達は慌てて回避する。

 

「ちっ!あの攻撃にはイラつくぜ!!」

 

「何で落ちないんだ!!」

 

「むかつく~!」

 

オルガとクロトとクリスはイラ立ちを隠せず。

キラの攻撃にサリアは焦りを始める。

 

「キラの攻撃がとても厄介ね…、どうやって攻めるか」

 

「サリアちゃん、なんとかしてアンジュちゃんとあの紅い機体の女をなんとかして捕まえないと」

 

「分かってるわよ!どうしたらいいか…『その必要はないよサリア』っ!?」

 

サリアがその言葉を聞いて驚いて前を見ると、アンジュとサラの後ろにプロヴィデンスが現れ、そしてアンジュとサラを捕まえる。

 

「「っ!!」」

 

「なっ!!ラウ・ル・クルーゼ!!」

 

「やあキラ君、アンジュやドラゴンの姫を貰って行くよ」

 

そう言ってエンブリヲは機体を動かし、そのままサリア達の元に行く。

 

「待て!!!サラとアンジュを返せ!!!」

 

キラがスラスターを点火させて向かおうとすると、それにエンブリヲは笑みを浮かばせ、ドラグーンを展開させる。

更にそのドラグーンは数が徐々に増えて行き、数が50基ぐらい現れ、キラはそれに驚きを隠せない。

 

「なっ!!」

 

「残念だがキラ君、今は君に遊んでいる訳には行かないんでね」

 

そう言ってエンブリヲはドラグーンを動かし、キラに向けて攻撃をし始める。

 

それにキラは慌てて回避を取ろうにも、ドラグーンの数が多く、更にビームの数が多くて避けきれずに機体に当たり始める。

 

「ぐぅうう!!!」

 

ドラグーンがキラのストライクフリーダムを大破寸前まで追い込み。それにアスラン達はキラを見る。

 

「キラ!!」

 

「「キラさん!!」」

 

「「キラ!!!」」

 

そしてドラグーンがストライクフリーダムの頭部を破壊して、フリーダムは機能停止して海に落ちる。

コンソールの一部は爆破して、その破片がキラの身体に襲う。

 

「うわああああああああああああああ!!」

 

悲鳴を上げながらキラは落ちて行き、アンジュとサラは落ちて行くストライクフリーダムを見て、目を大きく開く。

 

「「キラ!!!!」」

 

「キラ!!ラウ・ル・クルーゼ!!」

 

アスラン達が向かおうとするも、エンブリヲはドラグーンを動かしてアスラン達の動きを止め。

そしてサリア達に言う。

 

「ふふふ…、では諸君。引きあげようとしよう」

 

「エンブリヲ様…、はい」

 

「けっ!結局てめぇが美味しい所取りかよ!」

 

そう言ってエンブリヲ達はアンジュとサラのヴィルキスと焔龍號を捕まえたまま撤退し後方に待機していた艦へ向かう、足止めを食らってしまったアスラン達は連れ去られるアンジュ達を見る。

 

「アンジュ!!!くそ!!!」

 

そして海に落ちたキラは意識が薄れて行く中で炎龍號に手を伸ばす。

 

「さ、サラ…」

 

キラはそのまま意識が途切れ、気を失い機体は徐々に浸水し、アスラン達はすぐにキラの回収に向かう。

 

アンジュとサラはエンブリヲに連れ去られてしまい、キラは機体を大破させられてしまう。

 

果たしてエンブリヲはアンジュとサラをどうするのか…。

 


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