クロスアンジュ 蒼き自由と紅き騎士   作:ライダーGX

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今回は短めです。

後あとがきに報告があります。


第27話 帰投 中編

キラ達を回収したアークエンジェルはオーブに到着し、港へと入港する。

アンジュ達は入港するオーブの港を見ていた。

 

「おお~!すげぇぇぇ!」

 

「此処がこの世界の国?」

 

「見事なものですね、文明レベルも私達の世界よりも相当上です」

 

サラがそう言ってオーブの街を見る。

その頃港にはオーブの代表『カガリ・ユラ・アスハ』が待っていて、アークエンジェルが停泊して、橋が延ばされる。

 

アークエンジェルからキラ達が降りて来て、その際にすぐさま駆け寄る。

 

「お前等ー!!」

 

「カガリ」

 

「あっ…」

 

カガリはすぐさまキラとアスランに抱き付き、それにアンジュは何やら不機嫌そうになる。

 

「何あいつ…、気に入らないわね…」

 

「アンジュ、どうも違うみたいだよ?」

 

ヴィヴィアンの言葉にアンジュは振り向き、その様子を見るとカガリがキラとアスランに心配した表情で話しかけていた。

 

「お前等今まで何処にいたんだ!! 本当に心配したんだぞ!!」

 

「ごめんカガリ、心配かけちゃって」

 

「すまなかったカガリ」

 

キラとアスランはカガリに謝り、目に涙を溜まらせるカガリは涙を拭きとり、鋭く睨みつけながら言う。

 

「今度勝手にいなくなってみろ! 今度は許さないからな!」

 

「うん、本当にごめん」

 

キラは頷きながらカガリに謝る。

そしてその際にカガリは後ろに居るアンジュ達の存在に気付き、アスランに振り向く。

 

「アスラン、あの女達は誰だ?」

 

「ああ、彼女達は俺達と共に行動しているアンジュ、ヴィヴィアン、サラマンディーネだ」

 

「サラ達は僕達が遭難した先の世界で知り合って、行動しているんだ」

 

キラ達の言う言葉にカガリは意味が分からず、頭の中がゴチャゴチャになっているのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

 

オーブ政府の施設の中でキラとアスランはカガリにこれまでの事を話した。

向こうで起きた全ての出来事を話、それにカガリはジッと聞いていて目を瞑る。

 

「成程な…、とても信じられない話ではないが、そいつ等の機体…パラメイルと言う物を持っているとなれば信じるしかないな。しかし…」

 

「どうしたのカガリ?」

 

キラはカガリの突然の様子に問いかけ、カガリはジド目でキラとアスランを見ながら言う。

 

「お前等、あの女たちのどちらかの尻に巻かれたんじゃないだろうな?」

 

「えっ!そ!そんな事は無いよ!」

 

「そ!そうだ!当たり前だろ!」

 

「どうかな、お前等の今の様子じゃあやりかねないと感じるんだがな」

 

カガリの言いがかりに戸惑うキラとアスラン、その様子をマリューがくすくすと笑いを堪えながら言う。

 

「カガリさん、その様な事はないと思うわよ私は、でも一応気になるわよね」

 

っとマリューも気になるかのようにキラとアスランを見て、それにキラとアスランは困り果てる表情をする。

 

「ちょっとマリューさん!」

 

「貴女まで何を…!」

 

「フフフ、ごめんなさい。でも少し気になる所はあるのよ?」

 

「そんな…、別にサラとは」

 

「そこだ!!」

 

カガリが思いっ切り指を指して来て、キラはそれに思わず後ずさりをする。

 

「そのサラと言う言葉! どう見てもお前はあのサラマンディーネと言う女に惚れている感じに見えるじゃないか!! 」

 

「そ!それはアンジュが彼女の事を当てずっぽで言うから、それで僕サラって言う風に言っているだけで…!」

 

「良い訳するな!! それがどう見てもそう言う風に見えるじゃないか!!」

 

その事にキラは少々困り果てる様な表情をしてしまう。

そして次にアスランの方を向く。

 

「アスラン!お前はまた女を誑かして来たんだろう!!」

 

「ち!違う!何を言ってるんだ!」

 

「何が違うんだ!!さっきの様子を見てどうも怪しいぞお前!!」

 

言い訳をするアスランに怒鳴る風に言うカガリ、その様子にキラもそれには何とも言えない状況になり、その場を去ろうとした際にカガリに首根っこを掴まれる。

 

「おい!何処に行くんだお前! まだ話は終わってないぞ!!」

 

「カガリ…勘弁してよ~」

 

 

 

 

そしてその頃アンジュ達の方では…。

 

「うおお~!あれかっけぇぇぇ! ねえねえアンジュ!こっちに来てよ!」

 

ヴィヴィアンが近くの施設内で外に止めてあるムラサメを見て言い、それにアンジュはただ呆れながら見ていた。

 

「ヴィヴィアン本当に飽きないわね…」

 

「いえ、彼女の言いたい事も分かります。キラ達の世界の機体は素晴らしいです。私が創り上げた龍神器よりも優れた機械ですから」

 

「へぇ~、貴女達の小さな機体って貴女が作ったの?」

 

ルナマリアがサラに焔龍號の事を聞き、それにサラは答える。

 

「はい、私が創り上げた焔龍號はアウラ奪還の為に用意した切り札なのです。ですが…」

 

「ですがって…何?」

 

「エンブリヲがあのような機体を用意していたとは…、もしかしたら私達の機体では歯が立たないと感じまして…」

 

「ふ~ん、成程…」

 

そう頷くルナマリア、っとそこに少し疲れ果てたキラとアスランがやって来る。

アンジュとサラがキラとアスランに気付いて声を掛ける。

 

「キラ、アスラン」

 

「どうかしましたか?」

 

「え? うん…ちょっと…」

 

「カガリにあちこち聞かれてな…、それで」

 

っとその事にアンジュはアスランにジド目で見る。

 

「へぇ~…、アスランあんな女にいろいろ聞かれたんだ」

 

「ん?何だいきなり」

 

アスランは突如何かを言い出したアンジュに呆れる風な目で見て、それにルナマリアはアンジュの考えが理解し、アスランに言う。

 

「アスラン、あなたもいい加減自分で気づいて下さいよ」

 

「はぁ?何をだ?」

 

「…はぁ、もういいです。そうだわ!皆で少し街に出る気はない? 私が色々連れてってあげる」

 

ルナマリアがアンジュ達を連れて話し、それにキラとアスランが目を合わせる。

 

「一体何だ?」

 

「さあ…(う~ん…この場合は言っちゃってもいいのかな? でも言わない方が良いかも…)」

 

そう思いつつキラは椅子に座ってると…。

 

『トリィ!』

 

『ハロハロ!マイド!マイド!』

 

っとキラの元に小型ロボット『トリィ』と『ハロ』がやって来て、キラの肩や手に乗る。

 

「あっ、トリィにハロ…」

 

「ハロが来るって事は…キラ、今日は」

 

アスランの言葉を聞き、キラはすぐに思い出した。

 

「思い出した…今日はラクスの命日」

 

その事にキラは少しばかりうつむきながら考え、そして立ち上がる。

 

「アスラン、僕少し出掛けて来る」

 

「ああ、分かった…」

 

そう言ってキラはその場を去って行き、アスランはキラの後ろ姿を見て考え込む。

 

「(キラ…、命日の日だけは無理はしてるな、きっと…)」

 

アスランはそう考え自販機のコーヒーを買うのであった。

そしてキラは私服に着替えて。トリィとハロを連れてある場所へと向かうのであった。

 




実はアンジュとサラとヴィヴィアンの私服に付いて考えてるのですが、女の子の服はどれを選べばいいのか分かりません。

活動報告に書いてありますので、どうかアンケートをお願いします。

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