クロスアンジュ 蒼き自由と紅き騎士   作:ライダーGX

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新しいクロスアンジュを作りました。

8人の戦士達がどうも伸びないので、今度はタスク不在の物を作りました。

どうか見て行って下さい。


プロローグ 飛ばされるふたりの英雄

コズミック・イラ70…、血のバレンタインの悲劇によってナチュラルの地球、コーディネーターのプラント本国との戦いは本格的に武力衝突へと発展した。

誰もが思わなかった数で勝る地球軍の勝利、だが戦況は大きく崩れ、状況は混乱したままやがては11ヶ月に及ぶザフトとの戦闘が大きく続いた。

 

そしてコズミック・イラ72、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にいてジェネシスの破壊、停戦によって戦争は終結したかに見えた…。

 

しかしコズミック・イラ73…、ユニウスセブンのコロニーを地球に落とすブレイク・ザ・ワールド事件で再び戦争は開戦された。

これによりブルーコスモスは一気にプラントを叩こうとした。しかし予測は大きく崩れ、戦争はコズミック・イラ74にて終結し、二度と戦争が起こらないようにと皆で大きく誓い合った。

 

メサイア攻防戦でオーブを守り抜いた英雄…『キラ・ヤマト』と『アスラン・ザラ』はザフトとオーブの司令官になって、部下である『シン・アスカ』と『ルナマリア・ホーク』、『メイリン・ホーク』と共に平和へと道を守り続けていた。

そしてコズミック・イラ75、現在キラ達はある宙域での調査に向かっていた。

 

キラが操る『ZGMF-X20A ストライクフリーダム』とアスランが操る『ZGMF-X19A インフィニットジャスティス』が先行し、共に行動している母艦『アークエンジェル』。

その中でシンとルナマリアは『ZGMF-X42S デスティニー』『ZGMF-X56S インパルス』に搭乗したまま待機をしていた。

 

その中でアスランがキラに話しかける。

 

「キラ、どうだ?」

 

「うん…どうも怪しい所は見当たらないね。報告にあった妙な電磁波も観測されていないし…」

 

そう言うキラにアスランは少々考え込む、現在キラ達は一週間前に部隊から聞いた謎の電磁波があると報告を受け。それの調査をしにやって来たのだ。

アスランは考える中でシンが通信して来た。

 

『アスラン、そっちはどう?』

 

「シンか、今の所何も観測されない」

 

『そうか…」

 

シンがそう言うと、ルナマリアも通信をして来る。

 

『でも部隊からの報告では確かに観測された筈なんですよね? 何もないなんてあり得ないと思うけど…』

 

「ルナマリア。僕も同じ考えだよ、もう少し調べて見るから、もう少し待機しててくれる?」

 

『『了解です!』』

 

シンとルナマリアは通信を終わらせ、キラとアスランはもう少しだけ調査を続けることにした。

そしてアスランがある事を聞いてきた。

 

「キラ…少し良いか?」

 

「えっ?何?」

 

「…もうすぐだよな。“彼女の命日”は」

 

っとアスランの言葉を聞いて、キラは言葉を閉じてしまう…。

アスランが言った言葉、それはラクスの命日であった。

 

半年前、プラント本国最高議長に就任していたラクスは突如原因不明の病に侵されてしまった。その病の原因を突き止める事が出来ず、治療法も分からずのままラクスはこの世を去ってしまった。

最愛の恋人を亡くしてしまったキラは心に深い傷を残したまま、どん底に落とされる前にラクスがキラに言った言葉があった。

 

《キラ…、どうか…強く生きて下さい…私の分まで…》

 

その言葉が今のキラを何とか立ち直らせるきっかけを作らせた、しかしまだ心に大きな傷を残したままであった。

 

「…うん、でも大丈夫だよアスラン。僕はラクスのあの言葉通りに強く生きて行くつもりだから」

 

「…そうか」

 

アスランはキラの言葉を聞き、再び調査を開始した。

しかしその時、彼等の周囲にある反応が起きた。

 

突如強烈な電磁波が現れ、彼等の計器に異常が起き、それにキラとアスランはそれに目を奪われる。

 

「っ!?」

 

「これは!?」

 

二人が原因を調べる中でシンとルナマリアは慌てた様子で通信を繋いで来た。

 

『キラさん!アスラン!!』

 

『そっちで異常な重力場が発生しています!!何が起きたのですか!?』

 

「分からない!こっちも今調べる所!!」

 

キラが調べている中でアークエンジェルから『マリュー・ラミアス』が通信をして来た。

 

『キラ君!!アスラン君!!』

 

「マリューさん!」

 

「くっそっ!!操縦が利かない!どうなってるんだ!!」

 

すると彼等の後ろに謎の穴が現れ、彼等を飲み込もうとしていた。

 

『二人共!!謎の穴があなた達を飲み込もうとしているわ!!速く脱出を!!』

 

「分かってます…!」

 

「ですが機体のコントロールが利かないんです!!」

 

そう言ってる間に二人の機体は徐々に穴に引き込まれて行き、その様子を見たキラとアスランは覚悟を決める。

 

「……マリューさん。もう無理の様です」

 

「艦長…カガリにこの事は伝えないでください…」

 

『何を言ってるの二人共!?』

 

『キラさん!!』

 

『アスラン!!』

 

皆の通信を繋いだまま、キラとアスラン吸い込まれて行く穴に飲み込まれてしまい、その穴は閉じて行ってしまう。

 

 

この後、オーブ軍とザフト軍は二人を捜索するも、中々見つからず、キラとアスランはMIAとなってしまうのだった。

しかし彼等は“別の世界”で生存していた事が後に分かる事となる。

 


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