D×D magico 作:鎌鼬
最後の方には壁パン要素あり〼よ〜
「いやはや、これは壮観壮観」
「ワイングラス片手に笑わないでくださいよ元凶」
目の前の光景を見ながら愉悦っていると誠から冷ややかな目で見られる。時刻は夜の9時、俺式トレーニングを切り上げて全員を俺の拠点に連れてきた。理由?この状態を見せるとリアス・グレモリーにイチャモンつけられそうだからな……
「アーシアァァァァァァァァァァ!!!!」
「セ、セージさん!?」
「「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……」」
誠二はアーシアに涙を流しながら抱きついている。まぁ延々と目の前で守りたい奴が傷つく様を見せられれば当然の反応だな。これで誠二には恐怖心が植え付けられた。もう二度とあんな光景を見たくないと、あんな現実を起こさせないと奮起してくれるだろう。
木場祐斗と塔城小猫は部屋の片隅でひたすら殺す殺すと呟いている。目の前で延々と復讐を決めた時の出来事をループさせてたらこうなった。目的としては二人に復讐を決めた時の事を思い出してもらうためだ。生き物というのはどうしても忘れてしまう存在なのだ。なのでこうして煽ることで復讐心を煽ってやらないと持続しない。
因みに一誠と匙と甘粕は満足した様子ですでに眠っている。メチャクチャ良い笑顔でした。
「誠二は兎も角、木場さんと塔城さんも壊れた……」
「時期に正気に戻るさ。戻らなかったら戻してやればいいだけの事……俺の時は放置じゃなくて殴られて強制的に正気に戻らされてからもう一度だったからな……」
「精神解析(物理)ですか……」
「クトゥルフだっけ?」
今では懐かしいと笑えるが当時は地獄だったからな……それでも魂にこびり付いた餓鬼道の理が止まることを許さないで発狂と覚醒を繰り返す事態になってたけど。
「さて、俺は一旦帰るわ。朝には戻ってくるから。飯は作って冷蔵庫の中に入れてあるから。遅くならない内に眠っておけよ」
「アッハイ」
誠の返事を聞いてワイングラスの中身飲み干し、転移魔法で
「今の時間帯ならここにいるだろうな」
「ノックしてモッシモーシ」
ノックをしてみると中の気配が慌て出す。それでも少しの時間で平時のそれに戻り、扉に恐る恐るといった様子で近づいてくる。
「誰だ?」
「俺俺!!俺だって!!俺だから開けて!!俺俺!!」
「……あぁ、ヒサメさんか。待ってくれ、すぐに開ける」
扉越しからガチャガチャと音が聞こえる。鍵を外しているのだろうけど聞こえてくる音からして少なくとも5個以上は外しているな……付けすぎだろ。
そうして開けられた扉から現れたのは銀髪のイケメン。
「どうしたんだこんな時間に……問題は何も起きていないはずだが?」
「ちょいと仕事の話でな。中に美猴もいるんだろ?」
部屋の中に入ればそこには予想通りに
「なんか酷いルビが振られている気がするんだけどよぉ……」
「事実だろうが……後、AV鑑賞会は良いがパッケージは隠せよ」
ヴァーリと美猴が固まる。誰かが来ると思って慌てて証拠隠滅をしたんだろうが残念ながらテーブルの上に証拠のAVのパッケージが残ってるんだよな……
「何々……SMにロリに爆乳貧乳、純愛に……って、ジャンル広すぎだろ」
「お、俺じゃない!!美猴が、美猴の奴が持ってきたんだ!!」
「ヴァァァァァァァァァァァリィィィィィィィィィィィィィ!!!!」
成る程美猴か。それなら納得だ。ヴァーリがAV買っている場面を想像するのは面白いけど美猴なら違和感は無いな。
「まぁ……うん、お前らだって年頃ならしょうがないな。これは俺の心の内に留めておくことにするから、墓場まで持っていくから」
「ヒサメさん……!!」
「神かあんたは……!!」
崇めるほどか?まぁ
「あ、ヴァーリに関しては黒歌には言うから」
「ヒギィ」
「ヴァ、ヴァーリィィィィィィ!!!!」
あ、ヴァーリが死んだ……でも彼女持ちなのにAVなんて他の女の情事を見るのが悪いんだからな。死んでいるヴァーリを椅子代わりにしてタバコに火を付ける。
「さて、仕事の話だ。真面目にいこう」
「そう思うならばヴァーリから退いてやれよぉ!!」
「辞めて……辞めてくれ黒歌……もうこれ以上は無理だって……」
うつ伏せているからヴァーリの顔は見えないがきっと人には見せられないような顔をしているのだろう……楽しい(小並感)
「対人外組織の【アドラー】って知っているな?2日後にそこに俺は
アドラーの名前を出して協定の話を告げた瞬間にヴァーリと美猴の雰囲気が変わる……ヴァーリは未だにうつ伏せているから締まらないけど。
対人外組織【アドラー】とは文字通りに人外に対抗する為に結成された組織だ。構成員は殆どが人間、中には他種族とのハーフもいる。彼らの主だった仮想敵は悪魔と天使。理由としては人間との関連が深すぎるから。悪魔は契約や転生から、天使は信仰の関係から人間と関わっているのでアドラーは敵と仮定している。堕天使に関してはアザゼルの意向で人間との関わりは最低限なので仮想敵とされていない。それにアドラーのトップとは俺は個人的な繋がりがあったりする。活動としては騙されて悪魔に転生した者や異端者として教会から追放された者の保護など〝牙〟の活動と類似している。
「今までは口約束に近かったから正式に協定を結ぶという話になってな。それだけじゃなくて技術交換もしようって話だ。代表としては俺が行くが護衛として何人か連れていく。その内の二人がお前たちってわけだ」
「ヒサメさんに護衛っているのか?一人でも十分だと思うんだけどねぃ」
「護衛ってのはただ守るってだけじゃ無いんだよ。自分たちの組織はこれだけ優秀な人材がいますっていうことのアピールにもなるんだ。白龍皇と斉天大聖の孫なんてネームバリューは十分だろ。後は黒歌とフリード辺りに声掛けてる」
「フリードか……彼女なら問題無いだろうな。なにせ俺と引き分けるだけの実力がある」
「ありゃあ完全なメタだったと俺っちは思うだけどねぃ」
まぁそれは相性ゲーとしか言えないな。何せフリードが違法実験で得たのがドラゴン絶対殺す能力だったわけだし。いかに二天龍でもフリード相手は辛いだろう。
「まぁ話はそれだ、準備しておけ……ヴァーリは黒歌の相手する準備しておけよ」
「ピギィ」
「ヴァァァァァァァァァァァリィィィィィィィィィィィィィ!!!!」
黒歌の名前を出した瞬間に再び死んだヴァーリに笑って部屋から出る。これで用事は済んだがまた転移するのは手間なので一夜を
凝り固まった筋肉を首を回しながら解し、自室の扉を開けるーーー
「おっかえり♫食事にする?お風呂にする?それとも僕チン?」
ーーーそこには俗に言う裸エプロンの格好をしたフリードの姿があった。何時もはサラシで胸を潰しているのだが今はしていないのか胸には立派な山脈が現れている。
「……」
「……」
沈黙……っ!!圧倒的沈黙……っ!!普段のフリードからは考えられない格好に唖然としていると徐々にフリードは顔を赤くしていき、限界を超えたのか真っ赤になりながら身体を隠すように蹲った。
「無理無理無理無理!!やっぱりこんなのキャラじゃないっての……!!」
「あ〜……その感じ誰かから言われたのか?」
「……黒歌にアドバイスしてもらった」
あのエロ猫め……ヴァーリ相手にはっちゃけるには止めやしないが流石に周囲に被害が出るようなら物理的に止める事になるぞ。
「で……なんだ、そんな格好して部屋に居るってことは……フリードは俺のことが好きってこと……なんだよな?」
外れてたら自意識過剰のナルシストなのだが裸エプロンなんて格好しているんだから間違いないだろう。そしてフリードも首を縦に振ることでそれを肯定してくれた。
「……あの研究所から助けてもらってから……ずうっと好きだった……でもほら、女らしく無いからどうしたらいいか分からないで……」
「……はぁぁぁぁぁ……馬鹿の考え休むに似たりだっけな」
「えっ!?ちょ!?」
なんか見当違いに馬鹿なことを言っているフリードを強引に横抱き……お姫様だっこで抱える。フリードと出会った時の様に。
「女らしく無いとか言ってるけど俺はお前のことを女と思って接しているからな?」
「で、でも散々レイプされて処女じゃないし……」
「別に処女厨じゃないし?処女かどうかなんて拘りないし?」
あーだこーだと言い訳しているフリードをベッドまで運んで下す。そしてその上から覆い被さる。
「飯か風呂かフリードかって聞いたよな?なら俺はお前を選ぶ。絶対に離さないから覚悟しろよ」
「ハハッ……なら僕チン……ううん、私を貴方の女にして。絶対に、絶対に離さないで」
喜びからなのか涙を流しているフリードに応えるように、俺はフリードを求めた。
〜三人発狂
延々とトラウマになるようなものを見せ続けられれば仕方無い。
〜満足三人組
これには流石のヒサメも予想外。
〜ヴァーリと美猴、それとAV
〜対人外組織アドラー
人外に対抗する為に人間が結成した組織。神器やとある技術により人外に勝らず劣らずの力を持っている。主だった敵は悪魔と天使。堕天使は人間との接点が少なく、〝牙〟の存在を正しく認識しているから敵とは思っていない。
〜フリード
ヒサメヒロインその2。隠れ巨乳で一途系。過去に教会の違法実験の検体として扱われ、ペドフェリアだった研究員からレイプされた過去を持つ。研究所から助けられた時からヒサメに惚れていて、レイナーレとくっ付いたことで焦りを覚える。だが何故