俺としおりんちゃんと時々おっぱい。   作:Shalck

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 と言うわけで今回はコメンタリー風です。
 会話オンリー。それではお楽しみください。



一応21時30分に投稿。別に間違えたわけじゃないよ?
という訳で、明日から毎日更新します。
3月と言ったな。あれは嘘だ!


041 《Commentary First》

「全世界100億人のゾンビカッケー皆さんコンバトラー! 貴方の隣に住まいを構える永遠のJK! 関根しおりだよ!」

「確かに死んでるけどゾンビじゃないから!」

「今回はタッ君が不参加なので、あたしが司会を務めるんだぜぃ!」

「ツッコミが激しく不安だ」

「そろそろ自己紹介した方がいいよ? あたしのトップスピードについてこられなくなるから」

「既についていけてねぇよ。音無結弦だ」

「と言うわけで第一回ラジオの様でラジオじゃない。ちょっぴりラジオっぽいコメンタリー始めるよー!」

「でも今回からは方針が少し変わったんだろ?」

「そうなんだよ。今回からは、二人組でペアを組んで永遠にトークをし続けるという地獄の様な作業へジョブチェンジしました。そんな中で選ばれたのが、あたしと音無君ってわけです」

「……ん? 何で俺と関根なんだ? ここは普通主人公の多々と関根じゃないのか?」

「本当だったらそうしたかったんですけどねぇ……。タッ君は色々とすることがあるからってちょっと出かけちゃいました」

「そうなのか。でもまぁこう考えてみると、俺達って二人で話したことないのな」

「そうだね。あたしは元々ガルデモメンバー以外と話してないし、タッ君は彼氏だし」

「さりげなく惚気けてくるのな」

「音声オンリーということからわかるとおり、これは作者が物語シリーズを全話見たことによって考えられた企画なんだぜい。彼は実は猫物語を見ていないのに副音声のみ聞いてしまったという驚愕のことをしてしまったんだ」

「って言うか、普通に猫物語だけ見てないこと忘れてて、普通に全部のコメンタリー流したからだろ?」

「アホだからね」

「アホだな」

「まぁ作者アホトークは置いておいて、それよりも一つ気になったことがあるんだよね」

「ん? 俺に関してか?」

「そうそう。音無君って、ホモなの?」

「俺はホモじゃない! ホモは日向で、俺はそれに巻き込まれかけてるだけだ!」

「その発言もどうかと思うけど……」

「ごほん! 俺からも質問いいか?」

「やだ」

「会話のキャッチボールを放棄するな!」

「もうしょうがないな首無君は」

「違う。俺の名前はそんな戦国時代の武士の死体みたいな名前じゃない。俺の名前は音無だ」

「失礼。噛みました」

「違う。わざとだ」

「噛みました!」

「わざとじゃな――ってノれよ!」

「ところで音無君。あたしは何時までこんな彼氏じゃない人と二人っきりで密室に居ればいいの? 貞操の危機を感じちゃうなー」

「俺は今お前に命の危機を与えたい」

「いきなり殺す発言されても……照れる」

「照れる!?」

「嘘。タッ君に言いつける。もしもしタッくーん?」

「やめろ! あいつにその電話された場合俺が碌でもない目に遭うのはわかっているんだ!」

「仕方ないなぁ。取り敢えず普通に話し始めるとして、音無君は生前の記憶が無いんだよね?」

「まぁ無いな」

「でも常識とかしっかりしてるけれど、生前の記憶が無いってどの範囲なの?」

「うぐっ。いきなり切り込んできたな……。まぁ実際に言うと、俺が失っているのはエピソード記憶ってものが無いんだ。

 記憶には意味記憶とエピソード記憶っていうものがあって、意味記憶は言葉の意味。つまり常識的な部分における記憶を指す。反対にエピソード記憶っていうのは個人的な体験や出来事についての記憶。

 まぁもっと大まかに言えば陳述記憶と非陳述記憶にも分けられるんだけれど、そこまで詳しいことは別に授業でも無いし言わなくてもいいか」

「凄い詳しいんだね」

「まぁな」

「よく考えてみるとこの戦線で頭がいいのって音無君とタッ君くらいだよね」

「そうなるの……かな? 松下五段とか頭良さそうに見えるけれど」

「頭がいいって言うよりは、頭が悪くないって言った方がいい位かな」

「大山は?」

「普通」

「だよな」

「タッ君にNPC呼ばわりされて俯いてた頃があったしね」

「その多々がNPCだったわけだけどな」

「そう考えると、あれも実は伏線だったのかなぁ……? 同族嫌悪的な?」

「だったらNPC同士がもっと仲良くないだろ。多分だけれど、普通で居られることに嫉妬していたんじゃないか?」

「あー。それはあるかも。実際タッ君って凄いとか格好良いとか思うけれど、普通って思うことは無いからね」

「それが惚気けられたと取るかは自由だけれど、あいつの場合は何でも出来てしまうからこそ普通に憧れていた面もあったのかもしれないな」

「努力をすれば何でも出来るからこその悩みか……。でもそこは悩みどころだよね。もしもタッ君が普通だったら、多分タッ君はもっと悲惨なことになっていたと思うし」

「まぁそこはあぁだったらとか、こうだったらっていう理想論だからな」

「今話していて思ったけれど、タッ君という話題だけでここまで暗い方向に進むのに、何時も明るく元気でいるタッ君て凄いよね」

「厄介なところがあることは否定できないけれど、それはそうだな」

「伊達に天上学園のツッコミ殺しカップルズの実践担当じゃないね」

「それ、二人共実践担当じゃなかったか?」

「愛玩キャラクターのみゆきちが参謀担当。実は今までのネタとか全部みゆきちが考案してた」

「な、何だってー!?」

「みゆきちあぁ見えてアニメとかマンガとか大好き」

「な、何だってー!?」

「最近ハマっているのは遊佐ちゃんの本」

「な、何だ――ちょっと待て! それはヤバ過ぎるやつだ!」

「そんなこと言ってももう世界各国に広まっちゃってるよ?」

「世界規模!?」

「最近だと宇宙人にも売れているって聞いたかな」

「まさかの宇宙規模!?」

「そう言えばもう一人の自分にもあげてたって」

「まさかの平行世界!?」

「取り敢えず遊佐ちゃんも謎って言えば謎だよね。高松君が遊佐ちゃんのこと好きだけど」

「あー、それは俺も聞いた」

「高松君のこと、最初は遊佐ちゃん本気で嫌がってたもん。吐きます。気持ち悪いです。消えろとか言ってたし」

「そんなアグレッシブなのか。まぁ本編でも言っていたけれど、最初は恋も知らない普通の男子高校生だったからな。エロい方向を優先してしまうのはわからなくもない」

「そこで登場したのがあたしの彼氏であるタッ君ってわけですね!」

「まぁ最初は切り捨ててたけどな。あいつの言っていることは難しかったけれど、結局どういう意味なんだ?」

「要するに、女を好きになるなら相手を幸せにしろってことかな。付き合いたいっていうのは自分の意見であって相手の意見ではない。付き合うまでの過程は自分の意見を相手に伝えて、相手を妥協させるまでって言ってたから」

「多々らしいと言えば多々らしいのかもしれないな」

「実際付き合う時って、二人でこの人のことが好きだって思う場合は少ないじゃないですか。実を言うとあたしも最初は別にタッ君のこと好きじゃなかったよ?」

「えぇ!? マジで!?」

「マジもマジも大マジ。あぁ別にタッ君でもいっかなー程度にしか思わなかったから。と言うか基本的に女子って妥協だからね妥協」

「知らなかった。女子怖」

「そしてそこからが付き合いから結婚までの過程らしいんだけれどね。妥協から自分でなくてはならないと言う確定まで持ち上げられるかどうかがポイントだそう」

「それはまた難しそうだなぁ……」

「すっごく難しいんだよ。だから実際、タッ君は付き合えたからって自分の努力を怠らなかったでしょ?

「あっ。なるほど。付き合えてから本番って言う奴か」

「そのとーり。付き合い始めるまでがスタートラインまでの道で、付き合ってからスタートらしいからね」

「付き合い始めてイチャイチャしていたのって要するに、多々が自分のことを関根にアピールしてたからってことなのか」

「まー、周りからはいちゃつきすぎとか言われたりしてたけど、ヘラヘラしながらもタッ君も必死だったんだよ。どうにかしてあたしがタッ君じゃないとダメ! って言うレベルまで上げたかったらしいから」

「要するに結婚したい願望って奴か」

「ま、そうなるね」

「だけれどそれを実際に行える奴って少ないだろ? その場合はどうなるんだ?」

「妥協結婚。要するに、まぁいい感じだしいいんじゃないみたいな結婚。この場合半分の確率で離婚になるから要注意だね」

「そうだろうな。妥協なんだし」

「話は逸れたけれど、高松君はスタートラインまでの道のりとは逆に歩き出していたわけで、最初のノートは加速させてたわけなんだよ」

「え。あれって高松に普通に頑張って欲しいから調べたんじゃないの?」

「考えてみて。最近付きまとってきている男が、いきなり自分の詳しい情報を知りだした」

「ストーカーだな」

「そうでしょ? だからもうその時の遊佐ちゃんは憤怒だったね。近づかないでください。貴方のことが嫌いですみたいなオーラプンプン出てたもん」

「きっと一回痛い目みろみたいな気持ちだったんだろうな」

「不誠実だったからね。でもまぁ気がついたわけだよ。間違ってたって」

「その原因が日向と言う所に悪意を感じざる負えないが、まぁあいつもあいつで相談される役割だしな」

「その結果が、タッ君の本格参戦と言うわけです」

「気づいたなら手伝ってやるって感覚だったのか」

「まぁそこまで上から目線じゃないと思うけれどね。女子に甘くて男子に厳しいと言うイメージは強ち間違っていないと思うし」

「そうなのか?」

「考えてみて。タッ君の過去を」

「あー。確かに」

「そんなタッ君に欲望に塗れた男子が好きな人が居るって言って来ても、正直タッ君はノリ気にはならないでしょ」

「でも改心したから教えたんだろ?」

「教えてないよ。タッ君は何一つ教えていない」

「あれ? でも高松は教えてもらったって……」

「それは彼の勘違い。タッ君は大切なことに気付ける様に仕向けただけであって、それで自分で気がついたことをタッ君が教えてくれたと思ってるだけ」

「うーむ。聞けば聞くほど多々のことが分かっていくな」

「でもまぁ高松君が気づいた通り、遊佐ちゃんは人との間に明確な一線を引いてるんだけどね」

「明確な一線……か。それを乗り越えない限り高松は絶対に付き合えないんだろうな」

「そうだね。さっき妥協について話をしたけれど、遊佐ちゃんに妥協は無い。むしろ付き合うと言う感覚すら持っていない。これは遊佐ちゃんの過去に関わる話しなんだろうけどね」

「初期装備でラスボスに挑んだようなものか」

「そうなのかな? あたしからしてみれば、壁さえ乗り越えちゃえばあっと言う間にくっつきそうなイメージではあるけど

「そうなんだ」

「タッ君の知られざる名言なんだけれど、無いってことはそこに作れるってことなの」

「要するに、壁を乗り越えた先に付き合うって言う感覚が無いなら作れるから早いんじゃないかってことか」

「そゆこと。遊佐ちゃんのそんなところまで入ってきたのがきっと高松君で初めてになるだろうし」

「初めての感覚に戸惑うってことか」

「遊佐ちゃんの場合はスタートラインまでが長いタイプだね」

「お前はどうなんだ?」

「あたしの場合は一応スタートラインからが長いタイプ。タッ君に最速で攻略されちゃったけどね」

「それを見分ける特徴は?」

「見分ける特徴は無いなー。例えば岩沢さんはあれでいてスタートラインからが長いタイプ」

「スタートラインまでじゃなくて?」

「そう。それでいてひさ子さんはスタートラインまでが長いタイプ」

「意外だな」

「あの人そう言う所は奥手だから。あれだよ。初めては大好きな人にタイプ」

「そう言われると分かりやすいようなわかりやすくないような……」

「みゆきちはスタートラインまでが長いタイプだね。まず人間として認識されることからのスタート」

「そこから!?」

「みゆきちは人見知りが激しいから、仲の良い人以外は皆キャベツって考えてるから」

「カボチャじゃなくて?」

「そう。因みに現在人間かつ男子として認識されているのはタッ君だけ」

「あくまで男子として認識されているだけで、好きな異性ではないってことか」

「まぁそこまで入ってきたのはタッ君が初めてだから、少し困惑はしてるみたいだけどね」

「それがさっき言ってた遊佐のタイプってことか?」

「そうだね。いい実例だね」

「椎名とかゆりとかはわかるのか? 後ゆい……はいいか」

「女子に興味を持つことは良いことだよとかタッ君なら言いそうだね」

「俺は最初から女子だけしか興味を持っていない。勝手に男子にも興味がある風な言い方をするな」

「はーい。椎名っちは強敵だよ。まず異性を認識すると言う感覚を教えることからのスタート」

「うわー」

「椎名っちは要するに、異性と交友関係にあると言うことまでしか知らない子だからね。初心とかそう言うレベルじゃない」

「常識から教えるってことか」

「光源氏タイプだね。ゆりっぺさんはあれもあれで強敵なんだよね。異性を好きになることを認めさせることが必要だから」

「と言うと?」

「なーんかゆりっぺさんって、自分は何じゃなきゃならないとかって自分を追い込んでる風なんだよね。だから、そこまでしなくていいんだよって教えることをしないとならないかな」

「確かにリーダーとして気負いすぎている気もするな」

「そう言う事なので、ゆりっぺさんはどちらかと言うとスタートまでが長いタイプかな。椎名っちも同じくスタートまでが長い」

「色々と参考になる授業を聞いた感覚だ」

「あははー。と言うか第一回ってこともあって真面目に話したからね」

「そう言うことなのか」

「もしも第一回じゃなければタッ君と一緒に暴れていたよ」

「あー、そう言う意味も含めて関根だったのか」

「かもしれないね。と言うわけで、第一回もそろそろ終幕」

「今回は初の試みってこともあって、第二回も続けてやるんだろ?」

「投稿日時は空くと思うけどね。それじゃあコメンタリーはタッ君の彼女関根しおりと!」

「死んでもいいことあるのが俺達。音無結弦でした!」

「次回に続く!」

 




次回予告

「次回予告!」
「しおりんは元気だなぁ……。今回こんなに話してたのに」
「いつも話してばっかりいるから、この程度楽なもんだよ」
「すごいねぇ、しおりんは」
「でも今回話してて思ったけれど、みゆきちってツッコミ殺しカップルズの参謀担当なのにあんまり出てこないよね」
「そこに私をいれないでよぅ。しかも私はカップルじゃないよ?」
「わかってないなぁみゆきち」
「え?」
「あたしの彼氏がタッ君で、彼女がみゆきち」
「まさかの共同体!?」
「だからみゆきちもあたしの彼女なんだぜ!」
「そのノリは激しく不安だよ!」
「次回、Commentary Second!」
「不安極まりないなぁ……」

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