俺としおりんちゃんと時々おっぱい。   作:Shalck

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リューシさん、クッキー380さん評価ありがとうございます。
 今回も恒例のラジオ回です。
 今回はMARIEさんに送っていただいたネタを元にして作られたコーナーもございます。
 皆様どうか私にネタを更に分けてください……。
 正月になってネタが磨り減っていくんです。何故か知らないけれど!


034 《On Air Third》

「――第三回死んだ世界戦線ラジオ!」

「珍しく音無君がやる気満々!?」

 俺は驚愕した。

「いや、これを見て楽しんでいる奴らがいるって聞いてから、何故か知らないけど凄いやる気が出てきたんだ。お客様の為ならばなんでもする精神だな」

「流石は音無君。俺じゃ考えつかないことまでやってくれるぜ」

 因みに俺にそんな精神は存在しない。つまり俺は自分が楽しむ為だけ行っているんだ!

「今回のゲストは戦線のリーダーことゆりでお送りします」

 珍しい一人だけのゲストだよね。でもこれには事情があるんだよ。

「はい! ゲストのゆりです! ってなんで私がラジオなの! ここは今回の章で活躍していた関根さんとか岩沢さんだろうが!」

「いや、もう被ったら面白くないじゃん?」

「じゃんじゃないだろうがじゃんじゃ! でもまぁ面白い企画出されたから許す」

 ふぅよかったと思いつつも、音無君が既にお便りを持ってきていた。

 完璧だな。歴戦のMCかよ。

「最初のコーナーは質問トーク。死んだ世界戦線に送られてきたお便りについてゲストを交えてトークすると言うコーナーです」

 いつも通りに進むけれど、今回正直この場にいない人達にご愁傷様と告げたい。

 だってここにあくまがいるから。悪魔じゃない。あくまだ。

「最初の質問です。岩沢さんがガルデモを脱退したと言うことは、もうガルデモのライブで岩沢さんは出てこないのですか? 音楽活動はもう今後行わないのですか?」

「まさみちゃんはあくまでも脱退したとは言え、戦線のメンバーです。路上ライブは行いますし、バンドとしてではないシンガーとしてのまさみちゃんを楽しんでください。因みにスペシャルゲストとしてライブに呼ぶかもしれません。要チェック!」

「割と普通ね。もっと面白いこと言いなさいよ」

「次回のライブにはゆりちゃんが出ます」

「それが面白いことかよ! なんでいきなり私がライブに出されることになってるのよ! 出来ると思ってんのか!」

「いや、ライブに関しては俺の方が立場上なんで」

「そーだったー! あたしがなんか最近多々君に任せておいたほうがトルネードしやすいからって、最高責任者とか言っちゃったんだったー!」

「墓穴掘ったのか?」

「うん。特大の墓穴掘ったの。俺に任せれば暴れることなんてわかってるのにね」

「じゃあ次の質問。最近ブラックコーヒーが売り切れていることが多いです。何故ですか?」

「どうしてだろうね、音無君」

「「お前の(あなたの)せいだ(よ)」」

「おっと。二人がはもって俺を攻撃してきた。酷い。酷すぎる」

「お前が関根に告白してしかも最近結婚までしようとしたらしいからか知れないが、最近だと特にそのオーラにイチャイチャが入っていて砂糖が出てくる」

「本当よ。前なんて二人で対天使対策室に膝枕してもらいながら二人共寝てたんだからね? 嫌味か。独り身に対する嫌味か」

「そんなことないよー。俺だって自重してるんだよ? それにあまりイチャイチャしすぎるとみゆきちちゃんが修羅になって襲いかかってくるから」

「そんな入江さん知りたくなかったわ。と言うか結局あなたのせいじゃない」

「お前がそんなことをしてるから、最近日向が【俺、人気ねぇよな。ははっ。そう言えば多々に聞いたんだけど俺って戦線男子ランキング最下位らしいぜ。俺って消えたほうがいいのかな?】とか言い出すんだぞ」

「別に最下位とは言ってない。低いとは言った」

 主にゆいにゃんのせいで。

「ともかくその原因はあなたよ。因みに私はブラックコーヒーを売り出したところ結構儲かったから何も文句は言わないわ」

「実はその次の質問がそれに該当しているんだ。戦線男子ランキングなるものがあるらしいのですが、それは一体何ですか?」

「戦線にいる男子の中でも主要メンバーを話し合った結果、誰が一番○○なのかと言うランキングのことだね。一応決めているのは最もモテる人、最も頭がいい人だね。あ、今度から皆に投票してもらって、それで決めていくって言うのもいいかもしれない」

「毎回犠牲者が出るのね。いいじゃない!」

 ゆりちゃんは犠牲者――もとい被害者が出る場合喜ぶ傾向がある気がする。

 この子絶対将来碌な人にならないよ。

「じゃあ最初のお題は――そうだな。戦線男子の中で一番かっこいい人ランキングって言うのはどうだ?」

「それいいじゃない。よくやったわ音無君。じゃあ出場メンバーは、多々君、音無君、日向君、藤巻君、松下君、大山君、TK、野田君、高松君、竹山君は……却下でいいか。この9人で争ってもらうわ。勿論敗者には罰ゲームをしてもらうけどね」

「流石ゆりちゃん! ただでは終わらせない!」

「罰ゲームはそうね……今度のランキングが発表されるまで俺かっこいいですアピールをし続けてもらおうかしら?」

「自分が戦線内で一番カッコよくないとわかった後にかっこいいですアピールをさせるなんてなんて鬼畜……! 因みに俺の場合は常にそういったネタをしているのであまり変わらないじぇ」

「貴方が最下位になるなんてことあるかしら? フラグ立てたとかそう言うことを抜きにして」

「まぁ多々ならなんとかなるだろ。問題は俺とかその辺だろうな」

「いやいや音無君も普通に大丈夫だと思うよ? 強いて言うならば野田君辺りがアウトじゃない?」

「でも見た目だけはいいからな、あいつ」

「見た目だけならね。頭の中は底なしの馬鹿だしな」

 しかし一途なのである。そう言う人は応援したい。

「じゃあ次行くわよ。次はショートコントのコーナーじゃないの?」

「いえいえ。これからが本題ですよ。題して――匿名悪口のコーナー」

「匿名悪口? 何かしらそのコーナー?」

「新しいコーナーでして、戦線の主要メンバーから集めてきた戦線の主要メンバーに対する悪口をラジオで発表するんだ。それで――誰が言ったのか疑心暗鬼に陥らせてそれでも信頼できるのか信頼を確かめ合うコーナーさ」

「あらいいじゃない。疑心暗鬼に陥る戦線。表では信じてるぜと言いながら裏では誰が何を言ったのかと探し回る。これは明日からが楽しみね」

「じゃあ最初の悪口! ペンネーム殴るなら俺を殴れさん!」

「あら、どこかで聞いたことがある人ね」

「ゆりっぺがいつも傍若無人で困る。あいつを誰か止めてくれ。迷惑」

「……いい度胸じゃない。何処かの前回殴られたかった人さん。お望み通り貴方を殴ってあげるわ」

 やっぱりこれはちょっと面白いかもしれない。

「ペンネーム相手の対策でデッキを作るさん。日向がホモで狙われてる奴らが可哀想。女を狙え女をだそうです」

「実際本当にホモホモしいから否定できなくて困る」

「日向君女の子をキチンと狙ってねー」

「というわけで次の悪口。ペンネームブラック☆スターさん。最近NPCと呼ばれている。お前がNPCだろうが」

「……ほう。いい度胸じゃないかブラック☆スター君。言いにくいし長いからここは大山君と呼ぼう」

「いやそこに大山の要素一切無いから」

「これはノリと言うものだよ音無君。ところで最近新しい日本刀が来て、試し切りをしたいんだ。そこに君がそんなに言うなら、君を切ってあげてもいいんだよ?」

「これ見てる分には面白いな。次の悪口。ペンネームゆいにゃんさん」

「馬鹿だ。馬鹿がいる」

「ひなっち先輩死ね」

「おー。どストレートだね。しかも名前を隠すつもりがないと見た」

「馬鹿ね。正真正銘の馬鹿ね」

「次の悪口。ペンネーム氷の造形魔法使いさん」

「またコアなところ使ってきたなー」

「最近ひさ子がギターを弾いている姿を見ると殺意が湧いてくる」

「プルンプルン揺れてるからですね。無いからなー」

 ピックが俺の頭に激突してきた。

「これが最後の悪口。ペンネームちっちゃくないよ!さん」

「なるほどなるほど。誰かわかった」

「最近自分の上で寝ている人が彼氏を連れ込んでいて困ります。砂糖を吐き過ぎてイライラします。糖分過剰摂取らしいのですが、それを現在全て相方の口の中にぶち込んでいるところです。次は貴方を糖分過剰摂取で殺害します」

「……しおりごめん。俺は――ッ! このみゆきちちゃんが吐いたと言うある意味で間接キス以上のものに相当する砂糖を見過ごすことができない! さぁ来るがいいみゆきちちゃん! 口と口を合わせてその砂糖を俺の口の中に放つがいい!」

「し、しないもん!」

 いつの間にかラジオ室の前まできていたみゆきちちゃんが走って逃げていった。解せぬ。

 だがしかしあの時の顔を赤らめているみゆきちちゃんは可愛かったなぁ。

「にしても色々なペンネームがあって面白かったな」

「因みに音無君のペンネームはきっと天帝の瞳なんだろうね」

「オヤコロ☆ってする訳無いだろ!」

「今したじゃん」

「取り敢えず、フリートーク! ゆりちゃんは今回どうだった?」

「どうってなんのことかしら?」

「一応はこの企画考えたのゆりちゃんでしょ?」

「そうね。取り敢えず日向君を殺すわ」

「じゃあ一緒に行こうよ。俺も相部屋のブラック☆スター君。通称大山君に用があるんだ」

「夜中に襲撃でもかけようかしら?」

「あー、それはきついかも。今日もしおり達とパジャマパーティする予定なんだ」

「ほぼ毎日やってるのによく飽きないよな」

「それはまぁいつか音無君にも分かる時が来るよ。愛する女と大好きな人たちと一緒にいるだけで、心って言うのは幸せになれるんだよ?」

「ノロケ乙。でもなぁ、俺はまず記憶から取り戻さないといけないからな」

「もしかすると君もテクノでブレイクな死に方をしたかもしれないゾ☆」

「そしたら自殺するわ。まぁこの世界じゃあ死ねないんだろうけどな」

「因みに二人もそんな死に方した奴がいるなら、片方は追い出すわ」

「そりゃそうでしょ。俺だってそうするもん。そうなったら後から入ってきた音無君を追い出すからね」

「何言ってんだ。普通に考えて害の無い俺だろ」

「それじゃあ音無君じゃなくて害無君じゃないか」

「ごめん。意味がわからん」

「意味なんてわからなくていいのよ。順応性を高めなさい。あるがままを受け入れるのよ」

「それは私のセリフ!」

「じゃあ……お前立派にリーダーしてんよ」

「それは俺のセリフ!」

「じゃあ……成人男性には興味ありません。ショタ、14歳までの男の子は――」

「それは淡きんのセリフ――って淡きんって誰よ!」

「じゃあ……ルーム――シャンブルズ!」

「それは俺の能力だ! って俺に能力なんてねぇ!」

「ここは放送室だからきっと他の世界の電波まで受信しちゃうんだよ。因みに僕と契約して魔法少女になってよって言う言葉があるんだけど――」

「「それはお前の彼女の電波だろ!」」

「流石二人共。息が合ってるぅ!」

「――音無君がいつもどれだけ苦労しているのかわかった気がしたわ」

「だろう? 俺はいつもコイツの相手をさせられてるんだぜ?」

「酷いなぁ音無君は。俺だってそんなにバカばっかりしてるわけじゃないでしょ? ほらちょっと前のこと思い出してごらんよ。戦ってたじゃん俺」

「お前の場合は戦ってる時と戦っていない時の差が激しすぎるんだ。何だよ舞おうぜアミーゴって」

「いいじゃん。あの時はテンション上がってたんだから。何だよ立派にリーダーしてんよって。してたら日向君にこんなに言われてねぇわ」

「確かにな」

「納得すんな! ともかく、二人共これからもラジオ頑張ってね。以外と人気が出てるんだから」

「そう言われてもなぁ? あ、こんな企画どうだ」

「そうだよねー。いいと思うよ?」

「やる気満々じゃねぇか! 最初の頃の嫌がりはどこに行った!」

「いやだってお客様の為に全力でなんでもするのがMCだろ?」

「俺はそんな高潔な精神持ってないけど、他人弄れるのが楽しい」

「順風満帆だな! でも次はちょっとメンバー変えるわ。それで新しい風を巻き起こすの」

「なるほど。で、次の司会は誰?」

「入江さんと関根さんよ」

「俺ゲストで行くわ」

「えぇ勿論いいわよ。その為だもの」

 と言うわけで次回は司会が変わるよ! やったね!

 




次回予告
「なるほどね。いいわ。教えてあげる。彼は――正真正銘のリア充よ」
「なぁ!? 多々のせいで俺がホモだと思われてる!?」
「多々さんは言っていました。恋愛とは逃げではなく攻めが基本なのだと」
「誰かに恋愛を相談することは小細工ではなく努力だ」
「奴のパジャマである着ぐるみは私が作った」
「どうも遊佐です。ドヤリ」
「確か、愛してる奴、大好きな奴、普通、嫌いだ」

「……なんか嫌な予感がしてきた」
第35話《Search First》

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