質問やネタは募集中ですので、メッセージ等で送っていただければかなりの確率で採用すると思います。だってネタ切れが近いんですもの。
前回のシリアスを吹き飛ばすシリアルで頑張ります。
あ、遊佐ちゃんキャラ崩壊激しいんで、そこんとこすみません。
と言うか結構前から壊れてる気がしたけど。
――孤独。それはたった一人と言う言葉をかっこよく言い表しただけの、通称ぼっちである。
友はおらず、仲間もおらず、ただのうのうと一日一日を過ごしていく日々に何があるのだろうか。
世界は――仲間を求めているのだ。
「と言うわけで第二回死んだ世界戦線ラジオ始めるよー!」
「だからなんで毎回テンション高いんだお前は!」
音無君のツッコミが入りつつも、俺は死んだ世界戦線ラジオを開始した。
ん? 前回色々迷ってたじゃないかって?
そんなことはどうでもいいんだよ! ありがままを受け入れなさい! 順応性を高めるのだよ!
「今回のゲストは、誰も知らないかもしれない遊佐ちゃんと日向君でお送りします!」
「どうも。誰も知らない名前だけの存在、遊佐です」
「俺が日向だぜ☆」
「日向さんがウザイのでボッシュート」
遊佐ちゃんはそう言って日向君を放り投げた。
そのまま机の角に頭をぶつけて叫んでいる日向君は置いておいて、遊佐ちゃんとのトークを始める。
「いやぁ。遊佐ちゃんってキャラ濃いのにキャラが立たないから不思議でしょうがないよ」
「いえ。私は通信担当なので、表にはあまりでないのです」
「裏の仕事って奴ですか。依頼料はおいくら?」
「――金さえくれればなんでもやりますよ。ニヤリ」
「その表情を口で言うの、割と好きだよ。ドヤリ」
どうやらやっぱり遊佐ちゃんは俺と相性がいいらしい。流石遊佐ちゃん。
「じゃあ最初はこのコーナー。質問トーク。これは死んだ世界線に向けられてNPCから疑問に思ったことをお便りでいただき、そのお便りに対してを俺達四人で話し合うコーナーだ」
なる程。前回の失敗を繰り返さない為に内容は変えていくと言うことか。
「では最初の質問。ガルデモメンバーがライブを行う日にちはわかりますか?」
「これは多々に聞けばいいんじゃないか?」
日向君が俺に振ってきた。
「いやぁいつかって言われても困るね。ゆりちゃん――リーダーの言うことですぐ決まるし、結構前から決まってる時もあるからちぐはぐかな? 取り敢えずイベントごとがあったらライブするかもしれないね」
「そーいえばそうだったな。お前達が自分達でやったりすることはないのか?」
「ゆりっぺさんの指示無しではライブは行わないようにする方針ですので、それを知らないアホな日向三程度ならばまだしも多々さんは知っているので行わないかと」
「遊佐って俺に厳しいよな。最初のことまだ怒ってるのか?」
「さぁ? なんのことでしょうか?」
どうやら日向君は遊佐ちゃんに何かしたことがあるらしい。
「まさかヤリ逃げ!? 日向君がそんな事する人だとは思わなかったよ。ちゃんと女に興味あったんだね」
「しねぇよ! てか男に興味ねぇから! なんで何かと俺をホモ扱いしてるくんだよ!」
「それは日向さんがホモな様な発言をしているからに決まっています。そうですよね音無さん」
「ここで俺に振ってくるのか!? まぁ、ホモっぽいことばかり言ってくるのは認めるけど」
お前のこと結構気にってるんだとか言ってたしね。
取り敢えず俺達の中で日向君の印象はホモだから。
「続いての質問。ガルデモメンバーと付き合いたいです。紹介してください」
「これまたガルデモの質問だね。と言うか戦線のイメージってガルデモ位しか無いのかな?」
「前回ガルデモが出てきたから、今日もまたガルデモが出てくると思って言ったんじゃねぇの?」
「なる程。因みにガルデモメンバーは全員俺のことが好きだから隙は――」
言う前に突如として飛来したピックが俺の体に激突して俺は戦闘不能になった。
どうやら向かいの校舎から投げてきたらしい。どんな命中率だ。
「と言う建前はさておき」
「建前って言ったぞ」
「どうせ後で半殺しにされるのは理解しているので、もうやけになったと見ていいでしょう」
「煩い! 取り敢えずガルデモメンバーは大体百合だから無理だと思うよ。しおりはみゆきちちゃんとイチャイチャしてて俺に構ってくれない時が多いし、ひさ子ちゃんはまさみちゃんと一緒にいて胸揉まれたり揉んだりしてる関係だからね」
「おっ。ピックが飛んでこなかったぞ?」
「否定できないから」
真実が入っていれば必ず文句は言えない!
これが俺のたどり着いた真実! イッツトゥルー!
「ひさ子さんからの連絡です。後で覚えておけだそうです」
「オッケーわかった。ちょっと待ってお願い死にたくない」
「慈悲は無いそうです。プギャーワロスワロス」
「遊佐ちゃん。幾ら俺でも激怒プンプン丸だからね!」
これだけはしゃいだところで、次の質問に映ることになった。
音無君割とちゃっかりラジオしてるよね。お前――立派にラジオしてんよ。
「次の質問。多々さんは何故モテるんですか? 理由を教えてください。あと死んでください」
「おーっと。その質問をしたのは戦線メンバーだな? そんな個性豊かなNPCは存在しないぞ☆」
でも実はここにいるぞ☆
「多々がモテる理由かぁ……。俺が言うとホモ発言されるからやめとく」
「では私が説明しましょう。まず戦線メンバー全体に言えることですが、運動が出来ます」
「そりゃまあ。いつもあれだけ戦ってるからな」
「次に頭も良いです」
「うっ……。そこを突かれると確かに音無と多々位しか、頭がいい奴っていない気がする……」
「次に女性の扱いに慣れていて、女子は必ず廊下の外側。歩く時は歩幅を合わせ、話をする時は相手の話に合わせながら否定はせずやんわりと違う方向へ仄めかすことすらします」
「女性の扱いに慣れてないよな戦線って。ガルデモメンバーとかと話さないのか?」
「あんま話さないな。別に話さなくても済むし」
ちっちっちっ。これだからダメなんだよ戦線メンバーは。
いつもリア充死ねとか良く言ってくるくせに。
「女性って言うのはいつも自分を見てもらいたいものなんだよ? そして彼氏たる者彼女のことを一番に考え、どうすれば彼女が笑ってくれるかを常に思い続けなければならない。愛していれば、それの大切さがよくわかるようになるよ。ここテストに出るからメモ取っておこう」
「割とタメになるぜ」
「と言うか、恋愛経験豊富なんだなお前」
「多々さんは経験豊富なチェリーボーイですから」
「遊佐ちゃーん? こーんなところでチェリーボーイとか呼ぶのやめてくれませんかねぇ?」
俺社会的に死ぬんですけど? 抹消されてしまうんですけど?
「最後の質問。以前戦線メンバーの制服を着た銀髪の美女を見ました。あれは誰なんですか? 教えてください。そして出来れば告白させてください。好きだー!」
音無君が読んだ文を聞いて、俺達は何も言葉を発することが出来なくなってしまった。
えぇそうですとも。思い当たる人は一人しかいませんとも。
チラリと気まずそうにこちらを見てきた日向君が正解ですとも。
「それは多々さんの女装です。貴方は女性ではなく男性に恋をしているので、諦めてホモになってください」
「遊佐ちゃーん!? 何を公共の電波で発言しちゃってくれているのかなー!?」
「ですが現実にそうでしょう? 言ってみたらどうですか? 俺の趣味ですって」
「違うからね!? 俺が罰ゲームで着せられてただけだからね!? と言うか遊佐ちゃんは俺の事嫌いなの!? いじめたいの!?」
「いえ。ただここに写真があるので校内全域に貼ろうかと」
「おっとストップ。やめてください遊佐様」
「表をあげい」
「ははっ!」
「テラワロス。もう一枚写真いいですか?」
「――音無君。俺帰る」
「待て待て待て待て! 俺一人でこいつを抑えられる気がしない! お前も残ってくれ多々!」
音無君に頼られたので渋々戻るけれど、俺のHPはマッハで削られていた。
やっぱりこの子俺の天敵だったわ。勝てる気がしない。
「次は前回好評だったショートコントのコーナー。因みに今回はツッコミ役は日向君にパスします」
「俺かよ! てか音無もボケるのか……。よし。お題はなんだ?」
ツッコミ役どころか司会役までパスしてしまった為、日向君がお題を引いた。
「お題は――生徒と教師」
「じゃあ俺が生徒役で」
「私も生徒役をします」
「俺も生徒役か。なら先生役は日向だな」
「すぐに決まって良かったのか良くなかったのかわからねぇけど、これでやってみるか! ショートコント、生徒と教師」
「先生。実は私――腐女子なんです」
「おう知ってる。って音無と多々が入れるところがねぇよ! なんで唐突に腐女子の告白してんだよ!」
「でも知っていたんですよね? 私が日向さんと音無さんで同人誌を書いていたことを」
「「なんだよそれ! 知らねぇよ!」」
「二人はハモる程仲が良いと。因みに多々さんを元にしようとすると関根さんに追いかけられるのでしていません。二人はフリーなので使いやすいです」
「しおり、やっぱり俺お前のこと愛してるわ」
「うぉぉぉおおおおおお!? いつの間にか俺と音無の同人誌が書かれているだとぉぉぉおおおおおお!?」
「なぁ、それもしかして配ってるのか?」
「関根さんと入江さんが買ってくれてます」
「しおり。お前は本当に俺のことを愛してくれているのかわからないよ」
「愛してくれていますよ。そして音無さんや日向さんと絡んでくれると私も愛し始めます」
「俺の愛はしおりの愛で一杯一杯なのでそれはいらないです」
「――集収がつかねぇ! もう一回行くぞ! ショートコント、生徒と教師!」
「先生実は――好きな人がいるんです」
「そうなのか……一体誰なんだ?」
「実は――リヴァイ兵長です」
「――待て待て待て待て! いい加減音無達に回す前に終わらせるのをやめろ! なんだよリヴァイ兵長って! 音無も顔作らなくていいから! 声優ネタをブチ込むのがラジオとか考えなくていいから!」
「いや。これが普通なんだが」
「ふーつーうーじゃーなーいー!」
「うわー。日向君のツッコミしか聞けてない。と言うか俺達が会話に参加できない」
「ショートコントのこのお題終わり! と言うか遊佐が喋るとそこで終わっちまう!」
「次のお題は――クリスマス」
「クリスマス!? どうやってクリスマスをするってんだよ!」
「取り敢えず役割は、音無君が主人公。遊佐ちゃんがヒロイン。日向君はトナカイ。俺は近くに住んでる人役」
「待てぃ! トナカイってなんだよ! サンタ役もいないんだったらただの家畜じゃねぇか!」
「野生かもしれないよ?」
「どっちでも関われなくなるから! トナカイがクリスマスに関われるのはサンタさんの存在がいるからだから!」
「じゃあサンタ役でいいよ」
「俺が悪いみたいな言い方するなよ!」
「ショートコント、クリスマス」
「あぁ……今日も寒いな」
「そうですね……。まるで日向さんのいつもの行動を見ている皆の心境みたいです」
「お二人さん。このケーキをやろう」
「ありがとうございます。きっと彼女も喜ぶ」
「あぁ。もしあの子が生きていたら――俺はこの子とこのケーキを食べただろう。だけれどもここにあの子はいない。だから――これは君達で食べてくれ」
「多々さん……。ありがとうございます。貴方と貴方の彼女の代わりに、私達が幸せに食べさせていただきます」
「ありがとう。俺達は必ず幸せになる。貴方と、貴方の彼女の為にも」
「二人共……」
「ちょーっと待って!? 俺が入れる雰囲気がないんだけど!? ここでサンタがメリークリスマスと言って現れても悲しいだけだから! なんでそんな思いテンションになるんだよ!」
「せっかくの雰囲気が台無しじゃないか」
「日向君もっと空気読んで欲しいよね」
「日向さん、最低です」
「と言うか最初の日向さんのいつもの行動を見ている皆の心境みたいってなんだよ! それ伝わらねぇだろうよ! と言うか本気でそう思ってんのかよ!」
「まぁ思ってる」
「思ってるよー」
「はい。思ってます」
「俺もうこいつら信じられない! なんでこいつら俺にそんなに冷たいんだよ!」
と言う風に話をしていると、日向君も立ち直ってきたので俺達は次にどうしようか考え始める。
ていうかこれずっとやってるわけにもいかないし、次の企画に移りたいんだよね。
「じゃあ次のコーナー。日向秀樹の殴るなら俺を殴れ!」
「やめろ! 元祖に申し訳ない!」
「じゃあ何すればいいのさ。日向君は何かあるの?」
「え、いやそれは……」
「ショートコント。遊佐ちゃんと日向君」
「うっひょー! こんなところに可愛い子がいるぜぇ!」
「最低です。黙ってください。このゴミ虫が」
「それ違うキャラだから! お前の声じゃないから!」
「声が同じじゃなかったらダメだといつから錯覚していた?」
「なん、だと……。じゃない! なんだショートコント遊佐ちゃんと日向君って! むちゃぶりにも程があるだろ!」
「割と楽しそうにしてたじゃん。なんだい文句ばかり言いやがって」
と言うよりも最後だし、そろそろエンディングかな?
「じゃあ本日のラジオもそろそろ終わり! わがままな日向君も面倒なので、次回からは呼ばないことにします」
「お前ら俺がつっこまなかったら大変なことになってましたからね!」
「本日の最後はCrowSong! ではまた次回!」
俺達は機材を回収すると、すぐに撤退した。
取り敢えず今回は遊佐ちゃんと仲良くなれたからいいとしよう。
次回予告
「それならしょうがないね。皆バンド大好きっ子だから」
「多々は、歌わないのか?」
「歌いたいのに歌えない……か。私もそうだった。歌いたい歌が歌えなくて、そしてこの世界に来た」
「――まさみちゃんは、自分が好きな歌を歌えてないと思ったんだよね?」
「そんなの、尚更許せるかよ!」
「いきなりそんなこと言うのは、卑怯だぞ」
「遅れてごめんね! スーパーマネージャー兼プロデューサーの多々君が、今日も練習見ちゃうよー!」
「私達を、あんたを希望としてる私達を見捨てないでくれ!」
第26話《Cure》