成績の問題でパソコンを使えなくなる為、ケータイからの更新になります。
なので更新が遅くなったりするかもしれませんししないかもしれません。
取り敢えずこの小説だけは初めての純愛で、これを気に純愛を綺麗にできたらと思う試作品なので投稿し続けます。
遅くなったらすみません。でも少なくともストックがあるのでかなり更新出来るとは思います。
毎日10時30分は要チェック!
「地獄に落ちる。全ての財産を失い、一回休み」
「もうやめにしねこのゲーム」
藤巻君の言葉に俺達は頷く。
かれこれ4時間はしているというのにゴールが見えない。
一回休みやスタートに戻るが多すぎるし、取り敢えず金が手に入らないというこれ人生ゲームじゃねぇという状態だった。
日向君残金0円。
まさみちゃん借金10000円。
しおり借金6億。
藤巻君借金1000万円
俺残金300円
まさかの300円持って優勝と言う悲劇が起きるとは思わなかった。
「取り敢えず……さ。あたし達は選択を間違えたんだよ……」
無駄に借金ばかりあるしおりが天を仰ぎながらそう言った。
その瞳には涙すら見える。
「何がバッドエンドだよ。デッドエンド多すぎだろ」
「これは誰か別の人にプレゼントであげよう」
友達多そうな松下君でいいや。南無阿弥陀仏。
「そもそも俺がやろうとしたのは皆でゲームすることじゃなくて、他にもオペレーションの参考になるものをしようって話だったんですけど!?」
ノリノリでしていた人が何を言う。
最後に地獄に落ちたくせに。
「うっせ。てめぇもやる気満々だっただろうが」
「もう二度としたくないゲームだけどな」
まさみちゃんのいう通りです。
二度としたくないのです。なのです。
「じゃあ何して遊ぶ?」
「取り敢えず飯に行こうぜ」
よくよく考えたら既に昼飯の時間を過ぎていた。
朝早く起きて9時くらいからしてたのにご飯を食べるのも忘れるとは、案外面白がっていた証拠かもしれない。
「今私食券持ってないけど」
「ここにあるよ」
俺が天井につけた棚から食券を取り出すと、それを見せる。
「何がいい?」
「俺肉うどん」
「俺はオムライス」
「私はカレーかな」
「あたしチャーシュー丼」
オーケー。お前らがたかる気満々なのは理解した。
「男子2人には麻婆豆腐を贈呈しよう」
「「調子乗りました勘弁してください」」
はっはっはっ。正義は必ず勝つ!
「まぁ普通にあげるよ」
「と言うよりなんでそんなに食券持ってんだ?」
日向君が純粋な疑問を俺にぶつけてきた。
「最近クラスの子からファンレターと共に届きます。バスケとかバンドとかで活躍したから俺モテモテっすわー」
「実際は生徒会に大量の麻婆豆腐の食券をあげたから貰ってるだけだよ」
しおりがネタバラシをしてくれたので、仕方なく真実を伝えることにした。
「あの後天使ちゃんが、貰ってばかりでは悪いわとか言って沢山の食券をくれました。あの子いい子」
「それゆりっペに怒られるんじゃねぇか?」
「大丈夫だよ藤巻君。そしたら口の中に麻婆豆腐ぶち込むから」
「流石外道。容赦ないぜ」
日向君を掴んで窓を開けて窓の外へシュート!
超エキサイティング!
「人のことを外道呼ばわりとはなんてことを」
「今みたいなことするからだよ」
まさみちゃんに注意されてしまった。
音楽キチな貴方はどこへ行った?
ギー太と結婚すると豪語していたあの頃の貴方はどこに行ったんだ!?
「取り敢えず昼飯行こっか」
俺達は食堂に向かうことにした。
日向君? 知らない子ですね。
「やっぱり今日は豚骨ラーメンにしよう」
食券を決めた俺はおばちゃんに告げた。
「おばちゃん――男盛りハイパーで」
「――ふっ。腹の貯蔵は充分かい?」
最近食堂のおばちゃんがNPCに見えない件について。
「何だ男盛りハイパーって……」
藤巻君が聞いてきたけど、見てればわかると告げた。
そして現れたのは巨大なラーメン。
器の大きさでも通常の2倍以上。
まさに巨大。
「こんなメニューがあったなんて知らなかったぜ……。多々一体どうやってこのメニューを!?」
「天使ちゃんに教えてもらった」
俺はその巨大ラーメンを持って歩き出す。
そしてまさみちゃん達が来てから、手を合わせた。
『いただきます』
麺をすすり、やっぱり美味しいなと思いつつどんどん腹の中に納めていく。
麺2kgにチャーシュー8枚。味玉3個に野菜が塔を作り上げているこのラーメン。
食べられるものは0と言うその歴史を今俺が塗り替える!
「す、すげぇ! どんどん麺が減ってやがる!」
「まるで吸引力の変わらないただ一つの掃除機みたいだ」
「岩沢さんまでネタに走ってきた!? これは負けてられないぜぃ!」
「関根を止めてくれ!」
藤巻君がいろいろと苦労していた。
ラーメンは既に半分程度にまで減っていた。
実はまだまだ余裕です。
食べ放題で食いつないでいた俺にとって、この程度は造作もないのです。
飯屋キラーと呼ばれた俺の実力を見るがいい!
「なんか……食欲がなくなってくる光景だよな」
「そりゃ、これだけ食べてるところを見てたら胸焼けしてきますよ」
「ふむ……いいインスピレーションが生まれそうだ」
いつの間にかまさみちゃんが音楽キチに戻っていた。
と言うよりも現実逃避しているように見れるのは俺だけだろうか?
「ふぅ。ご馳走様でした」
「あの量をたった数分でクリアだろ!?」
「タッ君実は只者じゃない!?」
「凄いな多々」
みんなに褒められて嬉しいです。
スープを飲んでいると、皆も食べ終わったようなので一緒に食器を持っておばちゃんに食器を返した。
「まだまだだね」
「次こそは必ず勝つよ。あんたの名前、それを告げればその量を出してあげる」
これは宣戦布告と見た。
次に食べに来る時は容赦しない。
「タッ君よくあんなに食べれるよね」
「生前金がなかったから」
大食いチャレンジは俺にとって救世主だった。
幾つか店が潰れてたけど。
「貴方達。授業中の食堂の利用は禁止よ?」
生徒会長キタ━(゚∀゚)━!
もとい天使ちゃんが現れて藤巻君が迎撃体制を取る。
「ごっめーん。間違えちった」
「そう。でも禁止は禁止よ。反省文を――」
その瞬間俺は食券をばら撒く!
「あー、麻婆豆腐の食券がたくさん落ちちゃったー! 誰か拾ってくれないかなぁ!」
瞬時に集め始めた麻婆豆腐教のシンパである、天使ちゃんを横目にダッシュで逃げ出す。
取り敢えずしおりをお姫様抱っこして、まさみちゃんを背負いながら。
「ひゅう! すごい速度だな!」
「たたた、タッ君!? 恥ずかしいよぅ!」
「クソッ! これがリア充ってことかよ!」
藤巻君が俺に罵声を発しながら一緒に逃走する。
「囮作戦だ!」
「なんだと!?」
「行け囮!」
藤巻君を天使ちゃんの方に蹴り飛ばすと、後で覚えてろよと叫びながら藤巻君は天使に捕まった。
「流石はタッ君。まさにゲスだね」
「まさみちゃん。嫁が俺に厳しい」
「そうだな。バラードはいいな」
「あれ!? 聞いてない!?」
聞いてないまさみちゃんはともかく、俺達は走り続けた。
結果的に山の中に来たのだけれど、なんかすごく気持ちの良い場所だった。
「こんなところに住みたいなぁ……」
「そうだね」
「こんなに静かなところなら、練習にもせいが出るだろうな」
ちなみに前戯でも精は出ますよと言おうとしたけれど、察したのかしおりがシャドーボクシングをし始めたので言うのはやめた。
「家を作ろう」
「マインクラフトはないよ?」
残念でした。現実です。
「地下を掘ったりしながら色々と付け加えて秘密基地を作り上げて、寮じゃなくてそこで生活し始めればよくね?」
「まぁできるならいいんじゃないか?」
案外まさみちゃんが乗り気だった。
いや、音楽をする場所が欲しいという気持ちは分からなくないんですけどね?
「ならゆりちゃんに案は出してみるわ」
採用されるかどうかはわからないけど。
自分の手で何かを作り上げるのは楽しいですから。
「じゃあ戻るか」
ゆっくりと歩き出した俺達は、量の所に血だらけで転がっている日向君を無視して俺の部屋に入った。
はっ。まさみちゃんとしおりの2人と俺1人!?
これは3Pの予感。
「左手は添えるだけ」
「がはっ!?」
唐突の拳を俺は避けることが出来なかった。
まさに神速!
遂に彼女はプロボクサーの領域に足を踏み入れたのである!
「次は心臓を打ち抜く」
「すいません。勘弁してください」
死にたくないでござる。絶対に死にたくないでござる!
「それで、どうやってひさ子達にプレゼントを贈るつもりなんだろう?」
「最初から部屋にいるというのもありかと」
むしろ自分がプレゼントとか言って布団の中に全裸リボンで潜り込んでおけば良いのではないでしょうか?
赤いリボンがモザイクです☆
「血の海に沈む多々が見えた」
「俺も」
ひさ子ちゃんは初心だからなぁ……。Fカップなのに。Fカップなのに!
「なら寝ている間に届けるとか?」
そもそもひさ子ちゃんがいつ寝るかわからないし難しいと思うけどね。
一緒にいつもいるまさみちゃんならわかるんじゃないかな?
「取り敢えずそれじゃない? まぁゆりちゃんのことだからもっとアグレッシブなことをさせてくるかも知れないけど」
と言うか暴れる未来しか見えません。
きっとそうなるのは理解してた。
「アグレッシブなことか……窓に張り付いていけとか?」
「ありそうで怖いわ」
壁に張り付く5人を想像してホラーだなと思いつつ、しおりがまさみちゃんとばかり話していたことに少し膨れていたので、頭を撫でてステイさせる。
「じゃあもしかして、プレゼントに細工するとか!?」
「俺それされたらキレる自信ある」
やらないよねしおり?
ねぇ答えてくれない? 目を逸らすな。
「殴りたいその笑顔」
「ヘイ、ステイステイ。殴っちゃダメだよタッ君」
仕方ない。一度は許してやろう。
元々殴るつもりなんて無かったんだけどネ!
「あんた達はやっぱり仲いいね」
「そりゃ嫁と夫の関係もとい、彼女彼氏の関係ですから」
でもまぁ最近それ以上の男と女の関係を目指しているんですけどね。
勿論返答はハートブレイクショットでございます。
「仲良くしてくれて嬉しいよ。マネージャーとバンドのメンバーが不仲になるとややこしいからね」
「みゆきちちゃんレベルで最近まさみちゃんが天使な気がする」
「それは幻想だよタッ君。あの音楽キチにして音楽のことしか考えていない岩沢さんが、優しくなるわけがない」
まさみちゃんの拳がしおりの腹に直撃していた。
あぁ痛そう。きっとひさ子ちゃんの一撃を見続けていたからだろう。
「ぐぅっ……我が生涯に一変の悔いなし……!」
「じゃあこの世界に来ないだろjk」
「まぁ確かにあたしはjkだけどね」
「はっ。何年前のことだか」
2人からの拳が直撃した。
全く。女性に年の話をするとこうなるのかよ。
「くそぅ……」
「でもまぁ未練はあるだろうな」
「あたしはタッ君が未練を残していることが未練!」
「俺はまぁ色々あるかな」
やっぱりしおりの言葉は胸にしみるなぁ。
「さてと、ならあと数時間時間を潰すとしますかい」
雑談をしていると生き返った日向君が戻ってきて、その後に藤巻君も戻った。
そして5人で色々と話ながら時間を待った。
次回予告
「リーダーの言葉は絶対よ」
「TK。君の犠牲は忘れないよ」
「おいおいあいつ大丈夫なのか?」
「いや別にいいぜ。俺達はお前のことを信頼してるからな」
「聖なる夜は性なる夜ってね。俺は彼女とイチャラブしに来ただけさ。そこにいる俺の彼女とね」
「知ってるよ。でもね、禁止されているからこそ燃えることもあるんだぜっと」
「すみませんねゴブリン共。お姫様を守る騎士の役目は俺が引き受けさせてもらうぜ」
「あんたが俺の彼女に手を出そうとして、俺はそれに怒ってる。生徒と教師の関係以前に、男と男の問題だ。その金玉――潰される覚悟は出来てんだろうなぁ!」
第17話《Guardian》