取り敢えずいつもどおりの変態要素に金的を添えました。
生暖かい視線でお願いします。
おっぱい要素はやっぱり必要だと思う。
001 《DT》
目が覚めると、青い空が広がっていた。
それを眺めつつも、俺は何故こんな所にいるのだろうと思う。
寝ぼけていた思考回路がハッキリしていき、あぁ俺は死んだんだろうなと確信した。
何かナニしてたら、だんだん意識が薄くなっていってそのままパッタリか。
「報われねぇ!?」
何だよナニして人生終了って!?
まさかネットで見ていたナニし過ぎて死亡ははっワロスとか思ってたら、自分がそのははっワロスの一員になっていたことに驚愕で言葉が出ませぬ。
さっき報われねぇって言ってたって? そうですね。はいそうです。
「はぁ……。てか尚更死んだならここどこ?」
ベンチの上に寝っ転がっていることに気がついた俺は周りを見渡す。
どう見ても学校ですね、わかります。
「はっ。もしかしてこれが神様転生によるオリ主化と言う奴か……!?」
「いや、何を言ってるの?」
声が聞こえたからそちらを見たら、金髪美少女とその後ろに隠れている紫髪美少女がいた。
「へいお嬢さん達。ここはどこだい?」
軽く声をかけたら引かれた。解せぬ。
「えっと、その……もしかしてNPCじゃない?」
NPCじゃないと聞かれたと言うことは、ここはゲームの世界でオーケー?
もしかして俺はいつの間にかデス・ゲームの中に囚われたキリト君的なポジションなのかな?
「こんな個性的なNPCがいたら驚きだぜ☆ と言いつつも本当に何が起きてるかわからないんで、説明してくれる人なら説明求む」
一応色々とテンションをあげて誤魔化そうとしたけれど無理だった。
考えれば考えるほどどうして俺がこうなっているのか一切理解できなくなる。
もしかして俺は異世界に迷い込んだんでせうか?
「あー、こう言う時ってどうすればいいのみゆきち!」
「わ、私に聞かれてもわからないよ」
いや、俺がわからん。
取り敢えずこの人達何か知ってそうだし、もしここが本当にゲームの世界とか異世界だったら敵とエンカウントする可能性もあるのでじっと見続ける。
……美少女最高。
「おーっし! 取り敢えずお前は誰だ!」
「ふっ。俺か? 俺の名前はダークフレイムマス――すいません。ふざけるのはやめるので立ち去らないでください」
本日最初のDO☆GE☆ZAを披露した。
ふっ。一日数十回は土下座をこなしていた俺からすれば、一回の土下座くらいどうってことはない!
立ち去ろうとしていた二人が止まってくれたので、俺は笑みを浮かべた。
「初めまして。
「なるほどたー君かぁ……。面倒だからタッちゃんで」
「私を甲子園に連れてってって言うんですね。わかります」
タッチは名作。異論は求めぬ。
「取り敢えずあたしは関根しおり。こっちの子が入江みゆきことみゆきちであたしの嫁だ!」
「何おう! マジで可愛いぐうかわ。結婚して欲しい」
正直に言ったらみゆきちちゃんにマジで引かれた。
その光景に俺の瞳から涙が流れると、ワタワタしたみゆきちちゃんマジ天使。
「ははは。みゆきちの心は既にあたしのものなのだよ」
「恥ずかしいよぉ」
スレ立てたい。目の前で百合カップルがイチャイチャしている件について。
とりま襲えって言われそう。
「ってわけで詳しい説明を要求する」
「あいさ! ここに来たってことは――お前は既に死んでいる」
「ほげぱぁ!? じゃなくて、それは何となくわかるんだけど……」
い、言えない! 女の子の前で実はナニをし過ぎて死にましたなんて言えない!
「ふっふっふっ。ならば教えてしんぜよう。ここは未練を残した者達が集う場所なのだ!」
「な、何だってー!?」
「しかもここで満足してしまうと、消えてしまうのだ!」
「な、何だってー!?」
「更にあたし達はそれに反抗する為に、死んだ世界戦線を立ち上げたのだぁ!」
「な、何だってー!?」
と言うかこのネタ永遠に続くから困る。
とりまこの子が飽きるまでしてあげようかなぁと思ったけど、すぐに飽きてしまったらしい。
「と言う訳で、あたし達の仲間にならない?」
「おけ」
取り敢えず軽く返事を返すと驚かれた。
「あたしのスピードに付いてこられるだと……!?」
「はっ。お前には情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ! そしてェなによりもォ――速さが足りない」
兄貴最高。俺はそう信じている。
「取り敢えずあたしのボケについてこられる逸材は中々いないからきっと採用されるよ!」
「そ、それはしおりんの勝手な考えじゃ……」
みゆきちちゃんがそんなことを言っていたけれど、ふふふ。世の中勝手な考えで溢れてるのさ。
あー、欝になりかけた。
「取り敢えずしおりんちゃん。俺どすればいいの? ここでダイビング土下座とかジャンピング土下座とかすればいいの? むしろ空中一回転土下座とか?」
「何でそんなに土下座のバリエーションがあるの!?」
的確な突っ込みがみゆきちちゃんからきました。
顔を真っ赤にしながらツッコミを入れるみゆきちちゃんマジ天使。
「お主、やりおるな」
「いえいえ。お代官様程では無いですよ」
「「ぐへへへへ」」
取り敢えずしおりんちゃんと握手をしようとして――俺は止まった。
俺はナニをしたまま死んだはずだ。
いつの間にか着替えていたこともあるし、俺の体は清潔なのだろうか?
もしも清潔でなければ、俺はしおりんちゃんに自分のナニを触って汚れた手を差し出そうとしてるんじゃ――。
「しおりんちゃん。トイレどこ?」
「あそこだよー」
指さされた方向に全力でダッシュして手を洗いに行く。
全身全霊を込めて洗い上げろ俺! そこにはきっと光り輝く光雷が見えるはずだ!
「俺は
20回程手を洗ったところで漸く洗い終えた俺はふぅとスッキリしていい笑顔で外に出た。
そして目の前にいる女子。
ふと俺は自分が手を洗っていた場所を見る。
――女子トイレでした。
「きゃぁぁぁあああああ!?」
「ちょっと待ってぇ!?」
俺の最初の運動は教師との追いかけっこになりそうです。
「……死ぬかと思った」
教師から逃走することに成功した俺は、しおりんちゃんとみゆきちちゃんと一緒に廊下を歩いてます。
え? 窓から見える教師が股間を抑えて蹲っているって?
それはきっと見間違えです。俺の黄金の右足と黄金の玉が激突しただけです。
「せんせー。ここに女子トイレに入った変態がいまーす」
「あらあらしょうがないわねぇ。私が保健室でみっちり指導をしてあげるわ。的な展開なら最高」
下ネタぶっ込んだらしおりんちゃんに思い切り
きっと彼女はボクシングをしていた。
「今ならガゼルパンチも出せる気がする……!」
「なら俺はそれをデンプシーロールで躱して、ハートブレイクショットで俺を好きにさせちゃる」
まさにハートブレイク!
「あたしはみゆきち一筋だから揺るがない!」
その後光に俺に影が差し込むぜ……!
「そう言えば玉って蹴ったらどれくらい痛いの?」
「知らね。処女喪失くらいじゃね?」
ガゼルパンチが直撃した。
乙女の前でそんなこと言うなって? そんなの無理。ごめん。
だって俺の体の半分以上が下ネタで出来てるもん。
「体は下ネタで出来ていた……!」
「タッ君そのネタはマズイ。その後に続く言葉がわからないから」
ふふん。そんなの……18禁になりそうなことだった。
やばいやばい。
「流石はしおりんちゃん。まさか俺がその後に18禁的な言葉を言うと思って即座に切り返してくるとか中々だわ」
「一緒にするな!」
怒られてしまった。
でも美少女に怒られて感じちゃう! ビクンビクン!
的な感じになる程ドMじゃないし、どちらかといえば辱めたいタイプなので要らん。
「取り敢えずあたし達のリーダーに会って、色々と聞かないといけないし」
だから俺達は歩いているんですねわかります。
だって今俺達の向こう側では授業が行われているらしく、俺の方を見た教師が睨みつけてきたので俺は大きく手を振ってあげた。
すると教師が出てきた。
「逃げろ!」
「タッ君少し暴れすぎじゃないかなぁ!?」
俺は走り出すしおりんちゃんとみゆきちちゃんに背を向けると、両手を広げて立った。
「何してるのタッ君!」
「――先に行け」
女の子を守るのは俺達男子の勤めだ。
「タッ君……必ず戻ってきてね」
「あぁ。それとしおりんちゃん。別に倒してしまっても構わんのだろう?」
その言葉に満面の笑みをして頷いたしおりんちゃんとみゆきちちゃんは去っていく。
それを見届けてから、目の前にいるゴリラ教師を見た。
「――それが最後の言葉か?」
「――アンタは知っているかい? 玉の痛みを」
俺は思い切り右足を振り上げた。
しかしその一撃は教師が股を閉じたことにより防がれる。
「ふっ。先ほどお前が金的で倒していたのは見ていた。万事休すだな」
俺はその考えを嘲笑う。
アンタは選択を間違えた。
「必殺――ワイルドクロー!」
放たれた右腕が教師の玉袋を掴み――握り締めた。
「ほぐあぁぁぁあああああ!?」
「あんたの敗因はたった一つだ……」
倒れこむ教師を見下しながら、俺は呟く。
「てめぇは俺を、怒らせた……」
「オマエモナ」
現れた俺が金的で倒した金的教師。
それを見た瞬間俺は――コマンド逃げるを選択した。
「助けてください! 変態教師が俺を犯そうとしてきます!」
「何を言いながら走ってるんだ貴様ァ!」
「さっき俺に俺の……金玉を蹴ってくれないかって言ってた人が何を言いますか!」
「誤解を招くなぁ!」
取り敢えず俺の持久力と速度を舐めるなよ?
俺はすぐに急いで校長室に向かうと、思い切り扉を蹴り飛ばした。
「捕まえたぞ多々!」
マズイと思った瞬間――目の前に唖然としている表情が見えた。
何がと思ったけれど、次の瞬間金的教師の金玉に――巨大な金槌が激突していた。
俺は一瞬の出来事であるそれを見て、そのまま向かってくるであろう金槌をギリギリの所でくぐり抜けて避けるとセーフ判定をした。
「セーフ!」
「いやアウトだろ!?」
金玉を抑えながら窓から吹き飛ばされた教師を見つつ、俺は敬礼して見守る。
アンタの犠牲は忘れない……!
「やっほー、しおりんちゃんとみゆきちちゃん。取り敢えず手を洗える場所はない?」
「何したの?」
「ちょっと教師のアレを思い切りこう……」
ぐしゃっとと手でやると俺の周りにいた男子達が痛そうに股間を押さえ始めた。
あれ目の前でやられるときゅんっとするよね。
「と言う訳でトイレか何か手を洗う場所は無い?」
「そこに熱湯があるわ」
殺す気だった。
俺の手が火傷なんてしたら、それこそ世界中の女性が悲しむぜ?
「じゃあそこにある水道で洗いますわ」
校長室に水道まであるなんてマジ便利。
水と石鹸で念入りに手を洗ってから、俺は立った。
「初めまして! 俺が絶世のイケメンこと雨野多々です!」
「無いわ」
うぅ……。初対面の人に否定された。
これは泣ける。
「取り敢えず、貴方は我が死んだ世界戦線にはいると言う考えでいいのかしら?」
「マジおけっすわ。ちょー大好き。死んだ世界戦線とかネーミングセンス最高。愛してるわー」
思い切りぶん殴られた。解せぬ。
「なら自己紹介するわ。私が戦線のリーダーであるゆりよ」
「おけゆりちゃん。まぁ簡単な説明ならしおりんちゃんとみゆきちちゃんにしてもらったから大丈夫っぽい」
「なら説明してみなさい」
「南ちゃんを甲子園に連れて行かなければおけ」
「その通りよ」
まさか通用するとは思わなかった。
「それと、貴方は何か出来ることがあるの? 部活とかしてた?」
「女の子にモテたくて軽音してたお。とりま楽譜読めるようになった(笑)」
「そう。運動の方は……さっき見てたから出来るのよね?」
あー、そう言えばさっき俺色々してたかも。
「出来ないっす。俺あんまり運動得意じゃないし。あれは死ぬ気になれば人間なんでも出来る的な? きっとそろそろ俺の額から炎出てきますよ。俺的には霧の炎がいいっす」
「貴方から出るのはバカの炎だけよ」
ひどい仕打ちを見た。
これは警察に通報するしかないです。正当な権利です。
「なら貴方にはガルデモのマネージャーをしてもらうわ」
「カルガモ?」
「ガルデモ。GarlsDeadMonstersで通称ガルデモ。私達の陽動部隊をしているバンドよ」
唐突にバンドのマネージャーやれとか給料良すぎるわ。
「給料はドンくらいですかね?」
「給料なんて上げるわけ無いでしょう? そうね、一年間働いたら一円あげるわ」
酷すぎる。こんなのブラック企業やない。ブラック過ぎてむしろ真っ白に見えるホワイト企業や。
「むぅ困った。しおりんちゃん助けてー」
「みゆきちトース」
「ふぇ? え、えーっとスパイク?」
まさかの打ち返されたでござるの巻。
意味が分かっていなかったのか項垂れている俺を見てオロオロしているみゆきちちゃんぐうかわ。
写メとって後でブログに載せたい気分。
「まぁそれじゃあ多々君」
「しゃかしゃかへい! 何でございましょうかご主人様! オススメはみゆきちちゃんのファンクラブに入ることでございます」
「貴方を死んだ世界戦線へ歓迎するわ」
無視ですかそうですか。
ふ、ふんだ! べ、別に寂しいなんか思ってないんだからね?
……ごめん無理。俺が言っても気持ち悪いだけだったわ。
「よろしくっすリーダー」
でも俺が生きていた頃よりは、マシな生活が出来そうだ。
――どうせ俺がこの世界から消えることは出来ないだろうし。
神様転生
ぶっちゃけこの世界神様が作ったらしいからさして変わらない。
ナニして人生終了
DTのまま死ねるかぁ! って奴絶対に天上学園にいたから。未練タラタラだから。考えてみろよ。女子に触れることもできずに死んだ奴だっているんだぜ?
オリ主化
俺がオリ主だぁ! その女は俺のもんだァ! ←オレ主。
デス・ゲームに囚われたキリト君
きっとソードスキルが使える様になってスターバーストストリーム出来ると思った。
DO☆GE☆ZA
今日も明るい主人公です。
俺の名前はダークフレイムマス――
闇の炎に抱かれて消えろ!
多々
最初は多多にして、タタタタってあだ名にしようと思った。
たっちゃん
南「私を甲子園に連れてって!」
戦線メンバー「無理」
みゆきちちゃんマジ天使
マジ可愛い。愛でたい。撫でたい。プルプルしたい。
な、何だってー!?
お決まり。
速さが足りない
主人公には頭の中身が足りない。
ナニして死んだ手
初対面の美少女を自ら汚すか迷って結局汚さない道を選んだ。
しかしその道は修羅の道。
肝臓打ち
多分普通なら吐いてる。
体は下ネタで出来ていた
このあとは十八禁だからダメよー。
別に倒してしまっても構わんのだろう?
死亡フラグ。
ゴリラ教師
ワイルドクローの犠牲となったのだ。
最初の教師
金的とハンマーの犠牲となったのだ。
絶世のイケメンこと雨野多々です!
ちなみにおっぱいは大きい方が好きです!
南ちゃんを甲子園に連れて行かなければおけ
未練たらたらになりますた。
ガルデモ
主人公の就職先。一年働くと何と一円も貰える。
トス→スパイク
クイック。反応できない程の速さ。
消えることはできない
まさか本当にナニしてDTのまま死にたくないからこの世界に来たと思っていたのか……?
取り敢えずノリなので、ノリが乗ったときはシャカシャカヘイで書くからオーケー。
色々作って楽しんでもらいたいスタイル。
感想と評価とお気に入りが何よりの楽しみ。
次回予告
「お主……やりおるな……」
「と言う訳でガルデモのマネージャーになった超絶イケメンの多々君です」
「ち○こ付いてるけど見る?」
「取り敢えず今日はもう遅いし、夜飯行こうぜ」
「今の俺は聖戦も辞さない」
「馬鹿な。俺にそんな才能が眠っていただなんて……」
「胸の差だよ!」
「と言う訳でガルデモのマネージャーになった超絶イケメンの多々君です」
第2話《Girls Band》
おまけ! 第1話次回予告
次回予告
「はっ。もしかしてこれが神様転生によるオリ主化と言う奴か……!?」
「取り敢えずあたしは関根しおり。こっちの子が入江みゆきことみゆきちであたしの嫁だ!」
「な、何だってー!?」
「はっ。お前には情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ! そしてェなによりもォ――速さが足りない」
「何でそんなに土下座のバリエーションがあるの!?」
「体は下ネタで出来ていた……!」
「マジおけっすわ。ちょー大好き。死んだ世界戦線とかネーミングセンス最高。愛してるわー」
「初めまして。雨野多々です。たー君って呼んでもらえれば幸いです」
第1話《DT》