こんにちは
モビルスーツの格闘武器の中では、クロスボーンガンダムのムラマサブラスターが好きなアルファるふぁです
強い、カッコいい、ロマンある、色々機能ある
これ一本でどんなモビルスーツも強くなれるのだ!
今回はネクストの過去回想になります
気が付いたら、そこは名前も知らない病院の病室だった
というか、覚えている限り一番古い記憶がその場所だった
地球に降下したエゥーゴあるいは現地のジオン残党とティターンズの戦闘に巻き込まれてしまったらしい
そして俺の身元は不明
俺の家族もいなくなってた、多分巻き込まれて死んだ
そして俺は、記憶を失っていた
スプーンの使い方や宇宙世紀の歴史とか、知識は残っている
だが、子供の頃の夢や学生時代の思い出などのエピソード記憶は、すっぽり無くなっていた
そして怪我が治った頃、息子が俺と同じ事案に巻き込まれて行方不明になったという老夫婦に引き取られた
俺はその時、もう一人立ちして問題ない年齢だったが、息子の面影を俺に重ねる夫婦の姿が不憫になり、お言葉に甘えた
俺はその時から、『名無し』から老夫婦の息子と同じ名前の『エドワード・ブレイク』を名乗るようになった
老夫婦はかなりの資産家で、私用コロニーすら持っていた
なので生活には困らず、少々好き勝手ができた
なので旅をしようとしてみた
地球の全てを見て、病室以前の『俺』を・・・いや、『俺になる前の誰か』を殺した遠因のことを少しでも知ってみたいと思った
老夫婦は俺のワガママも二つ返事で許可してくれた
諸々の支度やプランを整えていた間にグリプス戦役が終わって、ティターンズは潰れた
俺の知りうる限りじゃ、ティターンズは民間人の命も省みない連中とのことだ
多分ティターンズのせいで『俺の前』は死んだんだろう
そう思うと、ジャミトフ・ハイマンやバスク・オムやパプテマス・シロッコにざまーみろと言ってみたくなる
民草蔑ろにして軍が立ち行けるわけねーだろ
自己中心的過ぎる
そして、そんな連中を産み出した連邦軍を、俺は嫌いになった
そんなわけで、俺が最初に選んだ観光場所はオーストラリアのシドニーだ
一年戦争の前は、経済や文化が素晴らしいとても豊かな都市だったそうだ
そう、だったそうだ
俺は湖と化したシドニーの写真をカメラに収めた
シドニーは、ジオン公国のコロニー落としの標的にされた
大都市一個を丸ごと宇宙構造物にしたようなスペースコロニーを、ジオンは地球に落としやがったのだ
穴ぼこシドニーは、ジオンの悪意の象徴だ
そしてジオン残党は、スペースノイドの独立のためにはそれが正しかったと胸を張って言い張っている
こいつらも、自己中心的だ
俺はジオンも嫌いになった
次に選んだのは、地球連邦の本丸とも言うべき場所ダブリンだった
ハマーン・カーン率いるネオジオンが連邦軍と激しい戦いを繰り広げていた頃だった
すわ二度目の戦闘巻き込まれがないかビクビクしながら、俺はダブリンに向かった
そしたらコロニーの実物を地球で眺める羽目になった
ネオジオンは、ダブリンにコロニー落としを敢行したのだ
オーストラリアでコロニー落としの傷跡を見てきた後にこれだ、嫌すぎるタイムリーだった
流石の老夫婦も、義理の息子が危険な目に遭わぬよう、俺を呼び戻した
結局あんなアホすぎる真似をしておいて目的を達せぬままネオジオンは崩壊し、連邦はさらにスペースノイドへの監視の目を強めていった
ジオンも連邦、双方共に巻き込まれる連中のことが頭から離れているらしかった
老夫婦はぽっくりと亡くなった
最期まで彼らは、本物の息子に会えぬままだった
残された遺産のうち、コロニーをスペースノイドに無償で譲り渡して、一部の金を手元に残して、俺は全てを捨てた
旅をしたかった
まだ見ていないモノが沢山あった
思い出を作りたかった
『記憶を失う前の誰か』でもなく
『老夫婦の息子の代わり』でもない
『俺自身』を得たかった
だから俺は『次』を求めた
『記憶を失う前の誰か』の次へ、『老夫婦の息子の代わり』の次へ
だから『ネクスト』だ
だから『ネクスト・ブレイク』と名を変えた
自分でも安直だと思えたが、分かりやすい方がいいのだ
次はどこへ向かおう
どんな思い出を作っていこう
連邦やジオンなんかと関わらない、そんな場所だといい