機動戦記ガンダム・ナガレボシ   作:アルファるふぁ/保利滝良

51 / 57

こんにちは、アルファるふぁです
グフフライトタイプの存在に驚きを隠せません
一年戦争時点で、フワフワ飛ぶモビルスーツなんて・・・!

今回は、アイアンフィストの一員グレックリー・ベン君のお話です
本人が明るいので、過去回想もそこそこ明るい、はず



グレックリー・ベンの記憶

 

おっす俺はグレックリー!

グレックリー・ベンだ

昔、ジオンで少尉やってたんだ

今はアイアンフィストが俺の帰る場所さ

 

 

 

生まれはサイド3、宇宙世紀0065年だ

ダイクン派とかザビ派とかよくわかんねーし、親父もお袋も死んでたから食うものにも困ってた

んで、待遇がいい公国軍に入って、訓練受けて、軍人生活ってとこだ

頭はともかく体は丈夫だったもんで、訓練自体はそこまで辛くなかったかな

筆記は不味かったけどな

 

 

 

 

歩兵として地球降下作戦に駆り出された俺は、まず地球の環境にひっくり返った

いくら似せてたって、人工物のコロニーと地球じゃ、自然とかに色々と相違点が出てくる

特にキツかったのは重力のかかりかただ

詳しいことはよくわかんねえが、地球とコロニーとじゃ重力の作り方すら違う

体が丈夫って言っても重力に敵うハズもなく、俺はシャトルから降りてすぐヘトヘトになった

ま、他の連中も似たようなもんだったから、俺だけ超ひどかったわけじゃない

 

 

 

 

さて肝心の戦争だったが、負けた

途中までいい感じだったけど、足を止めた隙に返り討ちにあってボッコボコにされた

いや、戦略的に詳しいことはよくわかんねえけど

でもジオンが喧嘩売った相手に負けたのは事実だ

宇宙へ逃げ出すチャンスも見当たらない俺は、地球に居残って残党活動をすることにした

このときにグフに乗せてもらったけど、やっぱ全然違うね

歩兵のまんまやってたらいつモビルスーツに踏み潰されるかわかったもんじゃねえもん

真っ正面から踏み潰されないように戦えるから、歩兵より断然モビルスーツのがいいと俺は思うね

まーでも残党って言ったって水天の涙にもデラーズフリートにも接触できなかったから、本当平和だったね

 

 

 

 

両親ともにいねえから宇宙に未練もないし、あの頃の仲間と比べてジオンに対する熱はなかった

地球の生活にも大分慣れたし、残党やってる理由も特にない

なので、突如現れたオッサンと澄ました顔の男の誘いに乗ったのも、そう重い決断じゃない

残党なんかやってたら連邦にぶち殺されるじゃん、なんて考えたら一も二もなく飛び出してしまったよ

まー、トレーラーでグフカスタムまで持ち出し地待ったのは不味いと思ったけどな

でもかなり思い入れあるもん

だって俺だけのモビルスーツだぜ

 

 

 

 

 

そんなこんなでボロボロの街をウォルター大尉やレイゼン達と一緒に建て直して、色々と生活基盤を整えていって、そうするとアイアンフィストに愛着が湧いてきたわけ

やっぱあれかな、苦労して育てた花ほど思い入れが強いってのと同じなのかな

それじゃあ絶対守らねえといけないな

俺の帰る場所はここだからな

連邦だろうがジオンだろうがどんと来やがれ

纏めて返り討ちにしてやるぜ

俺と、俺の仲間と、グフカスタムがな!

ところでさ、アウラってかわいいよな

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。