絶対可憐チルドレン-転生者の人生-   作:雅蓮

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邪悪な気配
第37話 コメリカからの使者で


某日 スーパー銭湯

 

チルドレン達とともに、スーパー銭湯に来ていた。

 

チルドレンと分かれて、男湯に入る陽。

 

陽は、さっと、お湯に浸かって、先に出た皆本を追って、食堂に移動していた。

 

(ん? 薫が超能力使ってる? 皆本さんに知らせたほうがいいかな?)

 

女風呂の方から、念波が飛んでくる。

 

補助程度に超能力を使っているときに出る、念波の量ではない。

 

同時に、ほかの人間の念波も感じる・・・。

 

 

 

リミッターが作動しているので、超度4程度、止めに行きたいところだがあいにくの女風呂・・・。

 

皆本と合流し、事情を説明するために、食堂に移動する。

 

食堂で、皆本を探していると、皆本はエスパーと話しをしていた。

 

《皆本さん聞こえますか? なんか薫が暴れてるみたいです。》

 

皆本に念話を送っている最中に、皆本の話していいたエスパーが薫の戦っている相手に念話を送っていた。

 

《メアリー、こちらはターゲットの主任とせっしょk《動くな!!》》

 

念話の周波数をあわせて、念話に割り込む。

 

同時に、瞬間移動で背後に回り拘束する。

 

「もう一度言う、動くな」

 

男は大人しく手を上げる。

 

《ケン! どうしたの? 今のは一体・・・?》

 

(声の感じから女性か・・・。)

 

ケンと言うらしい、男性相手の念話に割り込み通話を阻害する。

 

[念動力 遠隔磔]

 

念話をジャミングして、位置を逆探知し壁に磔にする。

 

「チェックメイトです。」

 

「ノーノー 違います! 合同任務につく前に、バベルのえすぱーの実力を試してみただけですヨ!」

 

「「え!?」」

 

陽が呟く。

 

皆本は、チルドレンの救出に向かった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少々遡り

 

「今、そこに居たんだって! 金髪巨乳の美人の外人さんが!」

 

そういって、脱衣場に入っていく薫たち。

 

「・・・あれ!? あのねーちゃん居ないぞ!?」

 

部屋中をキョロキョロと見渡す薫。

 

あのでかい乳でどこに隠れた!?」

 

「トイレかなんかちゃうのん?」

 

「お風呂で待ってれば来るわよ。」

 

だが何処にもお目当てのものは見つからなかった。

 

仕方なく着替えていると、頭上からタライが降り注ぐ。

 

それに気がついた薫が、回避すると着ていた浴衣を背後へと引っ張られる。

 

「念動力!? つーか誰だ!? あたしとやる気か!? いー根性してんじゃん!!」

 

浴場の床に着地し辺りを見渡す。

 

「ハイ!」

 

浴槽の方から声を掛けられる。

 

「お友達の援護はもう無いでスよ。 二人とも超能力をろっくしまシタ。 思った通りワタソの敵じゃないデスね。」

 

湯の上に、立ちながら薫に告げるメアリー。

 

「てめえ・・・!! 服着て風呂に入るとは!! マナーを守れッバカ!!」

 

「そっちか!!」

 

見当違いの起こり方をする薫に突っ込む葵。

 

「これは失礼! でも・・・そういうアナタも、キモノ着てお湯つかってマース!!」

 

お湯を操り、薫に向けて飛ばすメアリー・・・。

 

「へっ! この程度の水、にーちゃんの流体操作に比べれば!!」

 

リミッターをした状態で、飛ばされたお湯を、周囲に拡散させる。

 

「真のレディーは、マナーを守るもんだぜ!!」

 

薫が、メアリーに嫌味を言っていると、急に壁にメアリーが貼り付けられる。

 

「ふぅ・・・。こんなことが出来るのは、にーちゃんかな。」

 

一息つきながら、葵と紫穂の拘束を解いていた。

 

 

 




薫たちはちょっとづつ原作より成長しています。

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