ソードアート・オンライン 《SpecialStory》   作:ЖセイキチЖ

7 / 22
前回はボス戦に入るって書いたのに入らなくてすいませんでしたぁー!許してください!


第6話 ボス攻略前夜

第6話 トールバーナ 攻略前夜

 

3人は食事が出来る場所へ移動している途中だ。だが、第1層なので満足に食べられるお店がない。そこで2人に提案してみた。

「いつも食べてると思うけど、黒パンでいいか?意外とうまいからいいと思うけど。」

真っ先に不満な顔をしたのは《Asuna》である。

「……本気で美味しいと思ってるの、それ?」

何故キレ気味である。

「えぇー?ボクは美味しいと思うよ!キリトが教えてくれた通り工夫するからね!」

ユウキがフォローしてくれる。

「これを使ってみろよ。」

そう言って俺はポケットから小さな素焼きのツボを取り出した。

そしてパンにクリームがつく。

「クリーム…なの?こんなものどこで手に入れたの?」

「1つ前の村で受けられる《逆襲の雌牛》ってクエストの報酬なんだよ!ちょっと時間がかかるからやる人はいないけどね!」

ユウキが質問にたいして素早く的確に答えてくれる。人との関わりが苦手な俺にとって、とても助かることだ。

 

俺とユウキはクリームがぬられたパンにかぶりつく。

「やっぱクリームがあればこのパンもいけるな。」

「そうだね!美味しいね!」

こんな会話をしているうちに《Asuna》もパンにかぶりつく。今まで何も食べてなかったような勢いに俺はびっくりしている。ユウキはそれを見てニコニコしている。

「…ごちそうさま。」

「どういたしまして。」

パンを食べ終わったところでメッセージが届いた音がする。俺にはフレンドは今いる2人だけだし、ユウキも違うようだ。

《Asuna》の方に届いたようだった。メッセージが届いた瞬間から固まっている。

「どうした?」

俺は気になったので聞いてみた。

「…私のフレンドにソロの子がいるの。ボス攻略に参加したいって言ってるんだけどパーティに入れてあげてもいい?レベルは適正よ。」

俺は正直迷った。ユウキは申し分無く強い。そして、《Asuna》は気が強いから戦闘も強い。…多分。だが、その子は適正レベルに達していても技術があるのかないのかわからない。だから俺は迷っているのだ。

「入れてあげようよ。きっと大丈夫だよ。」

ユウキはいいやつなので優しいが、俺にはどうしてもかくしんがもてない。おそらく、ここで許可しないと殺されかねないので許可しとこう。

「わかった。今のうちに1回会って自己紹介したいんだが大丈夫か??」

「ちょっと待って。今メッセージ送るから。」

と言ってメッセージを送ってからすぐに返信が来た。

「いいみたいよ。もうすぐ着くから待ってて、だって。」

5分ぐらい待つとおそらくきたようだ。

金髪の長髪でとても美人だ。ユウキは可愛いタイプで、この人は美人と分類できる。

「こんばんは。私はアリス。この人の友達よ。」

とても綺麗な人である。話し方も上品でお嬢様と間違えるほどだ。

「さっきいってた子。私と変わらないぐらい強いから大丈夫よ。」

そう聞けて安心したが、変わらないぐらい強いということは気も強いということか?!俺は内心不安になる。

「俺はキリト。よろしくな。」

「僕はユウキだよ!よろしくね!」

自己紹介を終えた所でフレンド登録を行う。これはいつもの流れだ。

「キリトとユウキね。よろしく。あなた達のパーティに入れてほしいのだけど、大丈夫かしら?」

やはり上品な話し方だ。おそらく俺とは育ちが全く異なるのだろう。

「あぁ。構わないさ。……これでよし。改めてよろしくな。アリス。」

「よろしくね、アリス!」

「私こそよろしく頼むわ。キリトは見た目は弱そうだけど大丈夫なの?」

いきなりグサッとくるようなことを言われた。誰かと一緒で気が強い。

「怖い。誰かさんと同じだ。」

俺は小さい声で呟いた。つもりだった。

「なにか?」

冷たい視線がこちらに向かっている。非常に怖い。

「い、いえ別に。」

「キリトは見た目はこんなんだけど戦闘の時になると別人みたいになるんだよ!」

ユウキは優しく言ってくれているが最初の方はまるでフォローになっていない。

「あなたはこの人のことをかばうのね。」

何故かこのアリスというお嬢さんは俺に対して冷たい。

「もちろん!僕の恩人だからね!」

こんなふうに思ってくれなかった。少し嬉しかった。

「そう、なのね。まぁいいわ。」

このお嬢さまはツンツンし過ぎてある。もうちょっと柔らかい感じにならないものか。

「ごほん!…

まぁ自己紹介もして、攻略も深めたことだしもうお開きにしようぜ。明日に備えて早く寝ないとな。」

俺は3人に対して言った。

「そうね。」

「わかったわ。」

「了解!」

3人とも返事をしてそれぞれの宿屋へ戻って行った。俺とユウキは部屋が違うが同じ宿屋なので一緒に帰る。

 

 

「明日はボス攻略だね~。ちょっと緊張してきたよ~。」

この気持ちはわかる。何より今はデスゲームなのだ。ゲームで死んだら現実でも死ぬという感覚があるから余計に不安や緊張してしまうのだ。

「そうだな。でもユウキは大丈夫だよ。強いから。何かあった時は俺が助けるから心配すんな!」

我ながら恥ずかしいことを言ったと思うがポーカーフェイスを通す。

「あ、ありがとね。緊張がほぐれたよ。」

ユウキの顔を見てみると若干赤い気がする。理由はわからないが、宿屋に着いたので聞かないでおこう。

「それはよかった。ならまた明日な。

おやすみ。」

「うん!キリトおやすみ!」

お互いの部屋に入った。

 

寝巻きの姿に着替えすぐにベットに入る。

明日のボス攻略について考えていた。

 

ボスがβテストの時と同じ行動パターンとも限らない。明日3人に教えてあげないと。後、スイッチとPOTローテーションも教えておかないと。

俺は知らないうちに眠りについていた。

 




アスナさん怖いっすね。あとアリスさんも。ユウキは相変わらず。

ボス戦に入るって書いたのに入らなくてすいませんでした。
この話は是非やっておきたかったので。アリスが出したかったんです。許してください。次回は絶対にボス戦にします。
後、アリスの武器は何にした方がいいですかね?アスナと同じにしようと思ってるんですが意見を貰えると嬉しいです。

誤字脱字、アドバイスがあればよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。