ソードアート・オンライン 《SpecialStory》 作:ЖセイキチЖ
ではどうぞ!
はじまりの街の北西ゲートから外に出て10分。
必死に走り俺とユウキは《ホルンカ》という小さな街へたどり着いた。
「やっとついたねぇ~。ボクちょっと疲れちゃったよ。」
自分が思ったより飛ばしすぎたのかユウキの表情みてもわかるように疲れていた。
「悪かったな、ユウキ。
無意識のうちに突っ走ってたみたいだ。」
俺は素直に謝った。
「いいよいいよ。でもちょっと休憩させてね~。」
「了解。なら少し休憩してからにあるクエストを受けたいからついてきてくれ。」
ユウキはコクっと頷いた。
俺達は少し休憩した後にクエストが受けれるNPCの家へと向かっていた。
移動中に俺はいろいろ考えていた。
この村は宿屋、武器屋、道具屋があり、狩りの拠点に出来るので今日中には1から5レベル程度には上げたいと思っている。だが、ユウキが一緒にいる。はじまりの街から走ったことにより疲れている様子なのだ。
「キーリート。どーしたのー?」
ユウキが俺の顔を覗くようにこちらを見てきた。
「い、いや。これからの予定を考えていたんだよ。」
俺は不覚にも少しユウキの行動に驚いた。
意外と大胆だな…。
「今日中にレベルは5まで上げたいと思っている。疲れているように見えるが大丈夫か?」
俺は心配そうに尋ねた。
「ボクはまだまだ大丈夫だよ!これからクエストも受けるんでしょ?」
強がっているかもしれないがこの言葉を聞けて満足だった。
2人で会話していると俺達はクエストが受けられる家に到着した。
「よし。ユウキ。ここがクエストが受けられる民家だ。」
「着いたね!ならさっそく入ってみようよ!」
ユウキに言われるまま家に入った。
「こんばんは、2人の旅の剣士さん。お疲れでしょう?食事を差し上げたいけど今は何も無いの。1杯のお水ぐらいよ。」
村のおかみさん着いたね!といったような形で俺達に言った。
俺はこのクエストについて知っているので俺は答えた。
「それでいいですよ。」
水が2つ出されたので2人とも一気に飲み干した。
しばらくこの家で待っているの家の奥から子供が咳き込む声がした。
それを聞いてから数秒待つとおかみさんの頭の上に金色のクエスチョンマークが点灯した。俺はすぐに質問する。
「何かお困りですか??」
クエスチョンマークが点滅した。
「旅の剣士さん。
実は私の娘が重病にかかってしまって市販の薬草を煎じて与えてもいっこうに治らず治療するにはもう西の森に棲息する捕食植物の胚珠から取れる薬を飲ませるしかないんですが、その植物はとても危険なうえに花を咲かせている個体がめったにいないので自分にはとても手に入れられないので無理なのです。
代わりにですが剣士さんが取ってきてくれませんか?」
というものだった。
「任せておいてください!」
と言ってユウキと俺は家を飛び出した。
隣のユウキを見ていると少し暗い表情だ。
「ユウキ?何かあったのか?」
俺は気になったので聞いてみた。
「い、いや。ボクも昔は病気を持っていたんだよ。」
苦笑をするユウキになにも言いたくなかったが1つだけ聞いてみた。
「今は治ったんだよな?」
「うん!今は治ってこのとおり元気だよ!」
俺はその言葉を聞けてホッと安心した。
「良かった…。」
心の底からでた言葉だった。
「キリト、ありがとね。」
「俺はただ心配になったから聞いたんだよ。
なら、さっきおかみさんが言ってたモンスターを狩りに行くか!」
俺は恥ずかしくなかったので話題を変えた。
「うん!」
元気に答えると俺はユウキは歩き出した。
前回は戦闘シーンが入ると言ったのに入りませんでした。
本当にすいません。
次回はぜったいに戦闘シーンに入ると思うので許してください。
誤字脱字、アドバイスがあればよろしくお願いします。