ソードアート・オンライン 《SpecialStory》   作:ЖセイキチЖ

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今まで上げた話のタイトルを少しいじりました。
内容には関係していません。

久しぶりにキリトが1人の話です。



第11話 月夜の黒猫団

俺は最前線から10層以上下の迷宮区にいる。理由は武器の素材となるアイテム収集をしにきているからだ。今までパーティを組んでいたユウキ今は組んでいない。ユウキはギルドに入ったからだ。

そのメンバーの中にはアスナや、アリスだっている。俺もギルドにに誘われたが、《ビーター》の俺は他の仲の良いやつとは関わらないようにした。最初は男性プレイヤー、女性プレイヤーを問わず募集していたのだが、アスナや、アリス、ユウキが美人で可愛いせいか男性プレイヤーしか来なくなってしまった。ギルド参加の条件として、最前線で攻略できるレベルに達している、女性という条件を設けたようだ。1つ目はまだしも、2つ目が厳しいらしく、ユウキたちを含めても5人しかいないという。メンバーの名前、ギルドの名前すら覚えていない。後でもう1度聞いておこう…。

いろんなことを考えつつモンスターを狩っていたら、モンスターの群に追われながら撤退してくるパーティと遭遇した。気にしないでおこうとしたが、回復が間に合っていないため、1、2人のHPがイエローゾーンに達している。見過ごすことも出来ないので助けることにした。

「危なそうですけど、助けましょうか?」

俺はリーダーらしき人に声をかけた。少し困ったような顔をしたが、自分たちの置かれてる状況を理解したのか、頷いた。

「すいません、お願いします。」

その言葉を聞いてから、俺は背中から剣をぬき、前衛にスイッチ!と叫ぶと無理やり前に出て攻撃した。最前線のプレイヤーと分かると噂になったり、妬まれることがあるので使うソードスキルは初歩的なものを使用した。

 

モンスターの群を無事に狩り、俺が助けたパーティはハイタッチをしている。俺も要求されたので、なんとなく応じる。たった1回の戦闘が終わっただけなのに嬉しそうだ。俺にはそんな気持ちは少しも無かった。デスゲームになる前はあったかもしれないが、今は絶対にない。だから、こんな喜んでいる姿を見て羨ましく思えた。

「あの場所でソロで狩りをするなんてすごいですね!あ、俺はケイタ。助けてくれてありがとう!」

敬語だったり、タメ口だったりするので俺は苦笑してみせた。

「タメ口でいいよ。俺はキリトだ。…ソロって言っても基本的には隠れ回って1匹の敵を狙うとかそういう狩り方なんだ。効率はよくないよ。」

「そう、か。じゃあ、キリト!僕たちのギルドのに入らない?」

笑顔で俺に聞いてくるケイタは無邪気な子供のようだった。

俺は正直悩んだ。数少ない友達にギルドに誘われて断ったのに、こいつらのギルドに入ったら絶対に批判されるからだ。ユウキは許してくれても、アスナとアリスは許してくれないよな。うん、絶対に許してくれない。

でも、俺はこのギルドの暖かさ?みたいなものが心地よかった。俺もこの中に入ってギルドの良さが知れたら、あいつらのギルドにも入ろうかな。

「ま、まぁ俺でいいなら喜んで入るよ。」

ケイタはさっきよりいい笑顔でこちらを見た。

「俺らのレベルだったらさっきのダンジョンは余裕なんだけど、前衛出来るのが1人だけなんだよ。だからジリ貧になるんだよね。キリトが入ってくれたから楽になる。あと、1つお願いことがあるんだ。」

そういって仲間の1人を呼んだ。

「おーい。サチー。」

さっきの戦闘で黒髪少女の槍使いだった。

「見てのとおり、両手用長槍なんだけど、もう1人のやつと比べてスキルの熟練度が低くてさ、だから片手剣士に転向させようと思ってるんだ。教える人もいなかったけど、今はキリトがいるからさ頼みたいんだけど。」

「人をみそっかすみたいに言わないで。」

サチは頬を膨らませてから、舌を出して笑った。

「俺に出来る事なら何でもするさ。よろしく!」

「助けてもらったのに頼みごとまで聞いてくれてありがとう!これからよろしくな!」

これが俺と《月夜の黒猫団》との出会いだった。

 




ニコラスと戦うところまでは原作とあまり変わらないです。ご理解ください。
ユウキたちのギルドの名前を考えてくれると嬉しいです。メンバーは決まっているので大丈夫です。

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