ソードアート・オンライン 《SpecialStory》 作:ЖセイキチЖ
何故か分からないけど凄い勢いです…。笑
待ち合わせしている場所にユウキが来ない。部屋に見に行ってもユウキはいなかった。集合時間より30分以上過ぎている。そして今俺は街の中を探しているがユウキらしき人物は見当たらない。
「ユウキ〜?どごにいるんだ〜?」
「〜〜こういう子知りませんか?」
周りの人(プレイヤー)に聞いてみるが知らないと言われる。フレンドに登録しているので追跡ができるはずなのだが何故かできない。
「どこにいるんだよ〜?!」
俺は大声を出して気づいてもらおうとするが返事をする声は無かった。
―――ユウキside
ふはぁ〜。よく寝た〜。疲れてたから熟睡したみたい。
今日はキリトにこの街の紹介をしてもらうんだった〜。楽しみ♪
ワクワクしているからか、2時間前に起きちゃったよ。ちょっとはやすぎ。さぁ〜てなにしよーか。することもないし、ちゃっちゃっと着替えてウロウロしてよ〜っと。
2層に来てから思ってたけどほんと牛がメインなんだなぁ〜。看板にも絶対付いてるもん。なんでこんなに強調してるんだろ?よくわかんないや。
あれ?看板とか景色を見て楽しみながら歩いてたら迷っちゃったなぁ〜。1層の時と同じぐらい広いから宿屋まで戻るの大変だなぁ。よし、キリトに来てもらおう。メニューを開いて、フレンド選択して、メッセージを…あれ??送れないよ。なんでだろ?もう1回。…やっぱり送れない。なんで〜。完璧に道に迷っちゃったよ〜。どーしよー。キリトにはメッセージ送れないし、道には迷うし。今日は楽しみにしてたのに…。
とにかく走り回って見つけるしかない!
―――キリトside
あちこち探し回ってるけどなんで見つからないんだ?確かに街は広いけど…。
くそ…。どこにいるんだ。
そういえば、メッセージが受け取れなくなる場所があった!そこに行こう!…あれ?あの後ろ姿。紫色がメインの服。あれはユウキか?
「ユウキか?」
声をかけてみるとその姿は今までパーティを組んだ片手剣の相棒だった。
「キリト〜。やっと会えた〜。道には迷うし、メッセージは送れないし、ほんと怖かったよ〜。」
ユウキは半泣きだ。
「なんで迷子になんかなったんだ?」
下を向いて答える。
「キリトと街を歩くのを楽しみにしてて、早く起きたから散歩してたんだ。景色を楽しんでたら全く見覚えのない場所についたんだ。」
ユウキらしいといえばユウキらしい。1つのことに集中すると周りのことなんて気にしなくなるからな。
「そっか。1層の時と景色が全然違うから景色を楽しむのはわかる。でもな、没頭して今みたいに迷子になったらどうするんだ?自分自身もこわいとおもうし、なにより君に何かあったら俺が1番怖いし、心配だ。だからもうこんなことはしないでくれ。」
ユウキは少し顔を赤くしたようなきがした。
「え、あ、うん。キリトごめんね。今から街の中紹介してくれる?」
「あぁ、いいよ。じゃあ行こう。」
そう言って俺達は歩き出した。
―――ユウキside
キリトはさっき何気なく言ったと思うけど、少しびっくりしたし嬉しかった。私のこと心配してくれてたし、必死に探し回ってくれてた。さっきの言葉も本当に嬉しかった。
「君に何かあったら俺が1番怖いし、心配だ。」
不意にこんなことを言われたから顔が赤くなったよ。あれ?この気持ちはなんだろう?なんか心臓がバクバクいってる…気がする。でも、よくわかんないや。
今からキリトが街の中を紹介してくれる。楽しまなきゃ!
これでこのPartは終わりです。相変わらず短いですがお許しください。
ユウキがあれ?なんか、あれ?これからどうなるんですかね?作者にもわかりません。笑