Fate/kaleid and hero   作:MZMA

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なんでかギルと士郎の絡みを書いているとくだらない事とかも書きたくなる。不思議!

そして未だに原作に介入しないどころかはじまってすらいないこの小説(笑)

そして更に加速するキャラ崩壊…。
自分で書いててヤベェって思うもんマジで。





王の財宝

「なあ、もう一度聞くけどさ。本当に元の世界には戻れないのか?」

 

クリームパンをギルに与えた後、特にする事も無くなった士郎は学校に行く事にしたのだった。

今はその道すがらである。

 

「何度も言わせるでないわ。我はしょゆーしゃにして担い手にあらずだ。発動させる事は出来なくもないが飛ぶ世界を指定することはできん」

 

「令呪を使って強化してもか?」

 

「しかり。令呪とは己のさーばんとと宝具に適応される物だ。いくらしろうが令呪で我の宝具たる宝物庫を強化したところで、せいぜいが最大しゃしゅちゅしゅうーー」

 

かの英雄王が盛大に噛んだ。

 

「射出数な」

 

士郎がそこを指摘するとたちまち顔を真っ赤にして士郎をポカポカと叩いてくる。正直、全く痛くはない。

 

「う、うるさい! しゃしゅち、ち、射出数! 言えた! 言えたぞしろう! 褒めるがいい!」

 

そして、言えた途端に顔を綻ばせ、胸を張る。

見ていてとても微笑ましい光景に思わず士郎も頭を撫でる。お兄ちゃんスキルの面目躍如である。

 

「わかったから。それで?」

 

「ご、ごほん! うむ。射出数が増えるだけで我の蔵の宝具には一切の影響力が無いのだ。残念な事にな。無理矢理に発動させようものなら今度こそ何処とも知れん世界に放り出されるかもしれんからオススメはせんぞ。それに、仮にできたとしてもだ。向こうならば聖杯戦争中の出来事ゆえに聖堂協会が秘匿するだろうが、この世界で消えたとなるとーーー」

 

「ああ、行方不明事件になる…か。そうか、残念だな……」

 

わかっていた事とはいえ、筋道を立てて説明されると改めて元の世界に戻ることは困難なのだと思い知らされる。

 

「そういえばさ、ギル」

 

「なんだ?」

 

「お前、元に戻れるのか?」

 

士郎は気になっていた事を聞く。幼女になる事が出来るのなら元に戻るのも可能なのでは? と。正直言って士郎としては戻ってほしくは無いのだが。

 

「可能だぞ? 最も今はまだ戻る気はいがな」

 

そう言ってギルは王の財宝を発現させ、歪みに手を入れる。

その直後、ギルガメッシュの顔が硬直した。

 

「? どうしたんだ、ギル?」

 

「な、ない…」

 

「何がだ?」

 

見ている内にギルの顔色はどんどん悪くなり、目にも大粒の涙が浮かんでいく。

そして、

 

「無い! 無いのだ! 我の財宝の6割もが、宝具がなくなっているのだーー!」

 

遂には泣き出し、士郎に抱きついた。

 

「お、おい⁉︎ どうしたんだよ⁉︎ あと抱きつかないでくれ、制服が濡れちまう!」

 

それに、こんな場面を周囲の人間に見られたらこれから士郎が行く場所が、学校からブタ箱に変わってしまう。

 

 

 

 

 

 

士郎がなんとか英雄王女を泣き止ませたのはそれから数分後の事だった。

 

「うっ。ぐすっ」

 

「ちゃんと順序立てて教えてくれ。財宝がどうしたって?」

 

道に立ち止まりギルの両肩に手を置き、目線を合わせる。

未だにしゃくりあげるギルを必死に宥めながら士郎は先ほどの言葉のについての質問をする。

 

「ぐすっ。あの空間で、我の財宝が撒き散らされていたであろう? ぐすっ。それでな、それでな? 我としては数百の宝具が消えただけだと思っていたのだが…。我らの意識が消えて、この世界に移るまでにも撒き散らされ続けていたらしいのだ」

 

「それで、6割が欠損?」

 

「そうだ。それも高ランク宝具、武器、防具ばかりが無くなっているのだ。ついでに言えば男性化や老化薬も飛んでおる」

 

「それって、2度と戻らないのか?」

 

「いや、そんな事は無い筈だ。幸いにも宝具回収宝具は残っておる。だから、時間をかければあの何処とも知れぬ空間からも回収できると思うのだが…」

 

「それでも取り乱して泣いちゃったって事か?」

 

「むし返すでない! しろうといえど我をはずかしめる事は許さんぞ!」

 

涙に濡れた瞳で小さな少女に睨まれても、目の周りが真っ赤な為にいまいち迫力に欠ける。

何処か愛らしくもあるその姿に士郎は思わず顔が綻ぶ。

すると、何を勘違いしたのかギルが己の体を抱くようにして士郎から一歩離れる。

 

「お、おぬし、我のような幼気な少女に睨まれたというのに笑うとは、どえむの上にろりこんか⁉︎」

 

「待て待て待て! ちょっと心がほっかりしただけーーーってあれ? これってアウト⁉︎」

 

士郎は不名誉な誤解を解くべく思わずギルに向かって1歩進む。が、ギルは3歩ほど退がる。

 

「こ、こっちに来るなーー! 我を襲うと後が怖いぞ? すごく痛くするぞ⁉︎」

 

「いや、そんな事はしない! 頼むから大声で襲うとか言わないでくれ! 言わないで下さい!」

 

辺りに人影が無いとはいえ、住宅街。何処で誰が聞いているかも分からない状況でのこの展開は非常にマズかった。

 

 

士郎から逃げるべく霊体化したギルから誤解を解くのに、士郎はまたまた数分の時間を要するのだった。

 

 

 

 




一家に1人は欲しいロリギル様←若干ロリコンの気がある俺氏(笑)

なんかもうロリギルと士郎がにゃんにゃんするだけで良いんじゃないかな。とか思います(遠い目)

冗談ですけどね⁉︎

あと2、3話で原作介入ないし、原作開始予定です。

嗚呼、文字数が上がらない…orz


何処かおかしな所があればバンバン教えて下さい。
でも、あんまりdisらないでね⁉︎ 作者のハートがブロークンファンタズムります(・ω・)ノ

次話くらいで士郎の固有結界の諸々や、ギルのアインツさん家での説明とか入れたいなー。

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