壁|(´・ω・`)⊃本編
壁|(´・ω・`) 本編 いつもの事だけどまた遅くてごめんね
壁|`) サッ
模擬戦が始まる。
ジンはハンドガン、アリーシャの武器は超密度に圧縮した鋼鉄を球体にして自分の沁力を付与して動かす。それが二人の武器だ
モニカの武器は
攻撃力は低いが、防御は正護士相手でも簡単には落とせない武器だ。本来は幽幻種との戦闘では攻撃力が足りない為に使い手はほとんど居ない。彼女の場合、元巫女見習いである為沁力を付与して戦闘をする。それは対人戦では意味がないが
始まりを告げる鐘がなる
アリーシャは50㎏もの鉄球を沁力で動かし始める。大きさは子供が抱えられる大きさであるが50㎏もあるため当たればシェルティス言えど軽いダメージではない。
作戦はモニカがジンの注意を引き、シェルティスがアリーシャを速攻で倒し二人でジンを倒す。
シェルティスはアリーシャに瞬時に詰め寄った
「展開・放射」
アリーシャが右手を振り上げ4つの内、2つをシェルティスに向かわす。銃弾程ではないがそれでも怪我をするのには十分な速度
(直撃すればかなりのダメージだ。だが、この程度の攻撃に当たるのであれば錬護士になっていない、そうだろ?)
「当たり前さ」
瞬時に横に回避し、アリーシャへ向かって更に加速する
「っ!」
アリーシャは周りに浮遊させた迎撃用の鉄球を動かし、同時に先程回避した鉄球も挟み込む形で迫る
(シェルティス、ここは鉄を切った方が早い。
「容易に言ってくれるね!」
剣の射程内に入ると素早く同時に左から右へ片足を軸に回転し、アリーシャに背中を見せる状態から後方へジャンプ。
着地する前に向きを彼女へ戻し、地面に足をつけると同時に彼女の首元へ剣を添える
彼女が降参する様に座り込んだ。
「貴方が跳躍してから、鉄球を向かわせる命令を出したはずのになんで動かなかったの・・・?」
「それは、僕があれを切ったからね。斬鉄ってやつ?」
その言葉に答えるかの様に、地面に沈んだ鉄球が全てゆっくりと切られたと示す様にスライドして地面につく
「何よ、そのメチャクチャ・・・貴方本当に護士候補生?錬護士とかじゃなくて?」
(ちょっと訳ありでね)
(ちょっとじゃないんだよなぁ・・・)
そして、残ったもう一人の相手。ジンへ走る
彼はモニカを壁際まで追い込み、またリロードを片手で素早く出来るため絶え間なくモニカへ放たれる。
こちらの戦闘音が聞こえなくなった故か、こちらを向き存在に気づく。
モニカへの攻撃を中断し、シェルティスへ攻撃を行う。モニカとシェルティスから離れる様に走りながらの二丁同時射撃、走っているのにも関わらず正確な射撃。
(シェルティス、モニカは気づかれない様に遅めに相手の背中に回ってる。注意を引く方がいいだろう)
「了解」
そのセリフと同時に両手の剣を投擲する。だが相手は直ぐにそれを撃ち落とす。
無防備になったシェルティスを狙い撃ちする、その前にモニカが後ろに回り込み相手を気絶させた
「お疲れモニカ」
「あ、ああ、お疲れ」
先ほどまで無表情だった彼女とは一転、我にかえったように目を瞬きをするモニカ
「どうしたの?」
「その、だな。勝てるとは思ってなくてな・・・」
彼女は元巫女見習いであるのは知っている、だが彼女はいざ戦闘になると動けなくなる事がほとんどで小隊も組む相手もいなかった
そして教官から残りの時間は自訓練と伝えられ終了した
「今日も今日で疲れたな・・・」
ベットに横たわり、天井へ手を伸ばす。
(シェルティス、突然だが今この部屋盗聴されている)
(イノベイターって、便利だね。)
(便利だが、状況によっては他人の強い感情を嫌々受けとる事もあるかも知れないぞ)
トランザムバーストやクアンタムバーストを使用しない限り恐らくはないはずだ
会話を終わらせる様にスピーカーから声が部屋に響く
『シェルティス、俺の階に来い』
レオンの声が部屋に響く
「突然どうしたの?」
上半身を起こし、天井に向かって返事をした
『詳しい事はそこでは話せん、お前のIDでこれる様にした。早く来い』
そしてブチッ、と通信を切る音が部屋に残った
「何だろうね」
『取り合えず行きましょう』
「少し遅かったな」
エレベーターの扉が開くと同時にその声が聞こえてきた
「ちょっと久しぶりだから、迷ってね。それで・・・?」
レオンの後ろにひょっこりとこちらを見ている少女
「こんばんわ、
笑顔で口にするシェルティス、俺がそうする様に色々と言っていた頃がありそれが身に付いてる様だ
「こ、こんばんわ・・・」
前と同じ様な挨拶だが彼女に起きた事を考えればこうなってもおかしくない。記憶が正しければ親に虐待された事による対人恐怖症だけどレオンには一番信頼してる。
レオンもいつも通りに彼女を褒める、
「結局、話ってなんなの?」
「
「・・・それ僕にしか当てはまらなくない?」
(て言うか、条件が厳しくてシェルティス専用にしか思えるのだが)
「一応言うが、ここは統政庁の管轄でな。普通に調査は少しばかり危うい」
「はぁ、分かったよ。それでいつ出るの?」
「明日だ」
さも当然の様に、何も躊躇うことなく言い張った
その言葉を聞くと同時に、シェルティスは180゜回転しエレベーターへ進む
「さてと、明日も早朝訓練があるんだ。早く寝て明日に備えないと」
「待て、何故そうなる。」
ガシッ、と肩を掴み止めるレオン
「今の僕の教官は厳しいんだよ!朝の早朝訓練休んだら次どんなことをされるか」
「なんだその事か、安心しろ。教官には俺が連絡しておいた」
「え、そうなの?」
「教官も承認した、それと伝言だが「つかの間のバカンスを楽しむんだな、帰ってきたらビシバシ鍛えてやるから覚悟しろよ」だ、良かったな思い入れのある教官で」
本当に心からの善意で言っているのだろう、だがシェルティスからすれば
「怒っている!怒ってるよそれ!?」
「む、そうなのか?」
意外そうな顔をするレオン
「・・・それからあと一人、同じ護士候補生であれば連れていける。もし信頼できる候補生が居れば連れてきてもいいが連絡をくれ。」
エレベーターから自室の階へ戻る
「他に信頼出来る候補生か、当てはまる人とかいる?」
『シェルティスの現状を考えると、信頼できて口の固い人・・・』
(モニカならどうだ?彼女は部隊も組んでないフリーだ)
シェルティスは少し考え込み
「そうだね誘ってみよう」
(一応聞くが部屋は分かってるか?)
その後、イリスの手伝いもあって誘うことに成功した
「いい夜だ」
深い森の奥、周りを大きな木々に囲われた池の中心に月明りに照らされた一人の女性が呟く
ツァリである、この前刹那に迫った彼女は今や何一つ纏ってない裸体である
「人工の灯りだけではこの自然の明るさを忘れてしまうな」
水に濡れた事により、その美貌は更なる魅力を引き立てる
「『同意します』か、お前もそう分かるようにになったか紗砂。ん?それより着るものを着ろ?私が楽しんでいる時に連絡したお前が悪い、それに私は見られても恥ずかしい体ではないしな」
自分の細い腕を組み、胸を持ち上げる。その細い腕では辛うじて持てる大きな胸を見せしめる
『そんな事をしても私は取り乱しはしませんよ』
「ふふっ、念話を音声化してあるから多少は乱れるか。やはりお前もこの体は羨ましいか?」
『・・・羨ましいと思うことはありますが、前にも言いましたが刹那が抱いてくれるならそれでいいのです。所でツァリ、前刹那が戻ってる時に私達の隠れ家に連れ込んで押し倒したと聞きましたよ』
「隠れ家か、確か全てが終わって刹那を皆で囲む為の家じゃないか。別に使っても問題ないだろ?それに実の所お前は強姦染みた事をされたいんだろ?ましてや刹那の隠していたデータでそれに似たもの毎月見てるじゃないか。それから調教されしかも胸を大きくさせられる様な同人誌を見てるだろうし、そんな趣味があるとはな。これでは聖女ではなく性女だな」
『・・・何の事でしょう。まあ、本題ですがレオンが頼んだ任務をそろそろ行く様です。彼らだけではどうなのか分からないので同伴をお願いします』
「ふむ、分かった。理由は適当でいいだろ?」
『ええ、ですが刹那を押し倒したら許しませんよ』
「分かってるさ、さてと」
紗砂の念話が切れたことを確認して空を見上げる、そこには数えるのが不可能な星達を見上げる
「行くといい、穢歌の庭エデンに落ち浮遊大陸に戻った少年よ、『凍れる時の檻』、いまだ眠りしエデンの夢は、お前にどんな真実世界を見せる?」
聖女は性女、はっきり分かるんだね。