世界を巡る者   作:アバルス

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そんな訳で今月中に更新出来ました。

今までの更新ペースを変えないと一体何年掛かるやら...

それとまれに、こんな駄作を書いて良いのか迷いますがお気に入りにしてくれた人やまだ見てくれる人が居る内は更新を続ける気です。

前の更新で週間UAが100越えてた事に驚きました


長くなりましたが本編どうぞ















鎮圧

「見つけた。」

 

減速して着地する

 

「ユーリスか」

 

そこに居たのは、まばゆい金髪に、逆立てた小柄な少年金属繊維で編まれたタンクトップを素肌の上に羽織っていた

 

「刹那・F・セイエイか」

 

「俺の事も当然分かるか、大人しく捕まってくれるなら楽なんだか」

 

そう口にするとガシャ、と双銃を俺に向けるユーリス

 

「話し合う気はない、と。なら早く終わらせよう」

 

俺もユーリスに武器を構える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦闘方法が分からないからカットだけどね!」

 

「嘘ぉ!?」

 

 

 

 

 

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サイラは今、目の前で起きている惨劇に対して双槍を持って黙っていた

 

大半が半壊した建物に道には数えきれない瓦礫、それほどの被害を出したイリス(・・・)を見て

 

 

 

「もう、許しません!私が優しく説得しようとしてるのに、こんなに物を壊して!」

 

空中に浮かんでいる二体の機神はお互いの顔を見て首をかしげた

 

 

『俺達は何もやってないぞ?』

 

 

『貴方ついさっきまで、「凪に怒られる!?」て言っていたじゃない』

 

 

『この被害はお前が(かま)を空振りしたり、銃を威力が強すぎたとかそういう、グハッ!?』

 

 

突如として機神の腹部に瓦礫が飛んできてあまりの威力に機能停止し落下する

 

『ちょっと!?なんで石ころで機神の装甲を貫通して機能停止させるてどんな馬鹿げた出力してんのよ!?』

 

「ふふっ、追撃の2個は要らなかったですね。あいにく、私にそんなデータは削除ずみです」

 

暗い笑みを浮かべるイリス

 

『機神のくせに嘘つき!?そこのアンドロイド()も何か言ってあげて!』

 

 

無論その言葉はサイラに向かって言われた。だがサイラも先ほど落ちた機神のようにはなりたくないので

 

 

「・・・犠牲になってください」

 

 

『ひどい!?』

 

 

 

「凪に早く会いたいんです、直ぐに終わらせますよ!」

 

 

 

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「な、なんだ、この大量のデータ量は!!」

 

ユーリスは自分の右腕に刺された注射器に近い形をした物を険しい顔で見ながら

 

「痛みだよ」

 

「い、痛み、だと...?」

 

「そうだ、機械に必要ない痛み。それを強制介入データにした。痛みと言っても俺達人間が言う痛みと、今、お前が感じてる痛みは違うかもしれんがな」

 

 

このデータは凪がゴーストを殴った時のデータだ、ゴーストを回収したのはこれが理由でもある。

 

「ユーリス、お前はここまでた。なにも壊す気はない、しばらく眠っといてくれ」

 

 

そう告げて、脳量子波を通じてユーリスの腕に刺した物から、強制停止プログラムを流す。神経回路に直接差し込んだため、物理的にブロック、いや、切断しかない。

 

ユーリスは、苦悶の顔を表しながら地面へと倒れた

 

このプログラムはある程度、演算処理に負担を与えてからようやく停止させる様に作ってある

 

「さて、残り動いてる機神はどれくらいいる?」

 

ヴェーダにアクセスし、鎮圧がまだ終わっていない箇所を見る

 

 

(あー、これはマグナと紫苑だけだな。)

 

位置的に、原作と同じなら二人だけだ

 

なんか、早い気もするが凪とミカエルがまだ戦ってるようだ。

 

あっ、移動している。しかも高速でだ。

 

 

 

少し時間を置いてくか?

 

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あれから数分、待つと2つの反応はぴったりと同じ位置で止まっている。

 

地図データと照らし合わせると、遮蔽物がなく開けた場所だ。ここからして約20㎞か。

 

トランザムで加速して更に離れる前に捕まえよう

 

 

 

 

そう思い、加速しようとした瞬間に

 

 

 

ゾクリ

 

 

 

全身が氷柱つららになったかのような、悪寒を感じた 。それだけではない、何かに見られた。

 

 

 

 

そう感じさせる直感があった。紗々や凪、何かしらの力がある者であれば感じただろう。

 

 

 

だが俺が感じた理由があるとすれば異世界の人間か、アマリリスに能力を受け取ったか。

 

タイムラグ、紗々や凪達からは差はあれど原作と同じだ。つまり、遠くない内に世界の命運を決める戦いが始まる。

 

 

 

『刹那、刹那!聞こえますか!』

 

「こちら刹那、聞こえてる。どうした」

 

通信からサイラの声だ。

 

『紗々から刹那に伝えたい事があると』

 

それを聞くと通信機を誰かが取った音が聞こえ、一人の少女の声が聞こえた

 

『刹那、私は...私は愚かだった...世界にはもっと、もっと希望があると思ってた』

 

 

そこから聞こえたのは紗々の声、だが、その声は震えていや、怯えていた

 

 

『今すぐ、今すぐにエデンプロジェクト発動すわよ。穢歌の庭(エデン)の主あるじが目を覚ます前に完全に凍結させる』

 

 

 

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「やはり、と言うべきでしょうか」

 

「いや、むしろ刹那が居て俺達が逃げられた事がいい方だ。ユーリスや他の皆が頑張ってくれたおかげでだろう。」

 

紫苑とマグナは荒れた岩盤地帯に居た

 

「ユーリスが送ってきた情報、まさか刹那()が意図的に機械に痛みを与えるプログラムを製作したとは」

 

 

「やはり刹那には油断は出来ない。だが計画は予定どおりに進める」

 

 

「数日後に囚われた機神達の救出。普通であれば容易でした、ですが」

 

 

「ああ、刹那が設計しGNドライヴを標準登載機体、ジンクス。見たことはないが、それらに囲まれれば間違いなく捕まるか破壊されるだろう。」

 

 

「今はここまでにして情報を集めましょう。」

 

「分かっている、それより紫苑、メンテナンスは大丈夫だろうな?」

 

「無論です、それに隠れ家に予備パーツもあります。心配は要りません」

 

 

そういい去ろうとした紫苑の背後に何かの光の反射を見たマグナは直感と言うべきか、危険探知と言うべきか彼の戦闘経験か、ともかく、彼は横に飛んでいた。

 

 

その行動に疑問を持った紫苑が発音する前に、彼女の両腕、両足が一瞬に撃ち抜かれ、彼女は地面に倒れた。

着ていた和服には関節部分が正確に撃ち抜かれたのを示す様に穴が開いていた

 

 

そして、まともに動けなくなった紫苑

 

何が起こったのか理解する間もないまま、上からき急速に何かが落下し、彼女の首に何かを刺した。

 

その速さはマグナの神経伝達信号システムを持ってしても追いつく事は出来なかった

 

 

「やり過ぎたか?」

 

 

落下の衝撃により舞い上がった土埃が晴れたと同時に、刹那の声が響いた

 

そこにはダブルオーライザーが立っていた、その右手には厚い銃身に2メートルを超える白銀の銃を持って。

 

 

「刹那か」

 

 

瞬時に双剣を構えるマグナ

 

 

「数日ぶりだな、いや、一週間ぶりに近いかマグナ。」

 

紫苑を跨またぎ銃を構える刹那

 

 

マグナは、紫苑の首に刺さった注射器に近い物見た

 

 

(恐らくあれが、ユーリスが送ってきた痛みを強制介入データとして送ってくる機械だろう。紫苑が動かないのはあれで処理速度が追い付かないからか?)

 

マグナが疑問に思ってると刹那が動きだした

 

(なに!?)

 

 

目の前に突然と現れた剣を反射的に受け止めた

 

 

前回とは状況が逆だった。前は刹那が着いてられなかったに対して、今度はマグナが着いてこられないのだ

 

 

(バカな!この俺が着いてこられないレベルの速度など生身の人間が耐えられるはずがない!)

 

それは真実だ。だが思い出して欲しい、刹那がN因子を投与すると一緒に肉体瞬時修復用ナノマシンを投与した事を

 

 

それにより、本来耐えられない速度に耐えられるようになった(痛みはあるのでご注意を)

 

 

そして刹那は後ろに回転し瞬時に離れ、その二メートルに近い銃口を向けた

 

 

マグナは、凪の時と同じく銃弾をはじく姿勢をとり自分の目で刹那が引き金を引くのを見ていた

 

 

引き金を引いたと思った時には既に、マグナは被弾して吹き飛ばされていた。

 

 

空中に舞っていると理解したマグナは、姿勢を瞬時に立て直し、地面に双剣を突き立て銃弾のエネルギーを殺す。

 

 

 

停止したの双剣を地面に刺した位置から50メートルは離れていた

 

 

 

だがマグナは、エネルギーを殺した時には右手の剣に違和感を覚え、剣を見た

 

 

 

 

(折れている)

 

 

その剣は柄からほんの少し先しか刃がない

 

今まで切れなかった物すら、いや、壊れた事すらなく、ヨミが細かく設計した剣が意図も簡単に破壊された

 

 

(更に弾が貫通し腹部に直撃で損傷率10%越え、明らかに今までの銃ではない)

 

 

 

「どうだ?この銃の威力は。」

 

構えたままの姿勢で問いかける刹那

 

「前、お前がそれを使わなかったのは気になるが些細な問題だろう。そしてその銃は並の軍人では扱えるのは居ないんじゃないか?」

 

 

片膝を地面に着けていた状態から立ち上がるマグナ

 

「確かにそうかもな、この銃の名はライサンダーZ、火薬だけでなはく、レールガンの技術も使用している、被弾して分かっただろ?この銃に弾速の概念はない。これを越える銃はあるが単発で一回ずつリロードするうえに貫通弾だ。それに弾速でお前に避けられる」

 

 

そう口にした瞬間に、マグナは刹那に突っ込んだ

銃身が2メートルを越える銃を近距離では使えないと判断したマグナ

 

 

刹那は瞬時に銃を60メートル以上の上空へと投げ、片手で剣を構える

 

マグナは折れた剣を刹那に投擲した。

 

 

刹那は投擲された剣を防ぐと、頭に衝撃が走っる

 

 

(俺を踏み台にした!?)

 

初代ガンダムの台詞を心の中で発した刹那

 

 

だがマグナはそんな事を知るはずもなく、刹那が空中に投げた銃を掴み、右手で刹那に向ける。

 

 

銃その物にスコープが付いているためプログラムなしでも普通に射撃出来る

 

 

刹那はマグナが銃口を向けた瞬間からGNフィールドを展開している。

 

そして互いに視線が完全に一致した瞬間、銃声が響いた。

 

 

 

(なん...だと...!?)

 

 

マグナが驚いたのは、銃の反動による腕の損傷だった。

 

片腕損傷率80%越えていた

 

モーターどころか関節部分も損傷、ですむレベルではない。修理をしなければ動かす事すら出来ない

 

刹那の方は、GNフィールドを貫通したものの弾は装甲に傷をつけたが、刹那本人にダメージはない

 

 

「マグナ、次にお前は「俺に銃を取らせたのも計算の内か、刹那!」と言う!!」

 

 

刹那は今は空いてある右手の指をマグナに指して言った

 

「俺に銃を取らせたのも計算の内か、刹那! ハッ!?」

 

 

そんなジョジョネタをした二人。

 

 

 

そしてマグナに刹那は近づく、空中に居るマグナはまともに移動する事は出来ない。

 

 

刹那は今の射撃でマグナの右腕が使えなくなった事に知っている。

 

「設計図などを見て壊れるように反動に設定したからね」

 

と本人は言っている。

 

 

話は戻して、刹那はマグナを無力化する事を前提に戦っている。

 

 

そして、強制停止プログラムを打ち込むには武器を持っていない状態が誰から見ても楽だろう。

 

刹那は、マグナに剣を振るう、右手が使えないマグナは必然的に左手の剣で応戦するしかない。

 

 

互いの剣の間に火花が飛びちりあう。

 

だが右手が使えないマグナは左手を使ってる状態では次の攻撃を防ぐ手段はない。

 

刹那は左腕でマグナの左手の手首を出力全開で殴る。それにより、マグナの手首から先の神経回路が使用不可にされたのに加え、殴った衝撃でマグナの握っていた剣が吹き飛ぶ。

 

 

それと同時に刹那は剣を捨て、腰の横の装甲内部に入れていた強制停止プログラムを取り出し、マグナの背中に回りこんで差し込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(てっ、こんな感じにかっこよく終わらせたかったんだよな...)

 

 

実際は殴った出力が強すぎてマグナの腕その物が跳とんだのだ。

 

(どのみち、強制停止プログラムはぶっ刺したし。マグナの腕を回収して戻るか)

 

 

なお、腕は軽く溶接した。

 

 

 

(あのふざけたやり取りは一体何だったのでしょうか?)

 

 

音だけを録音していた紫苑は後にそう思った

 

 

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「刹兄ぃ~!!」

 

「グフッ!?」

 

機神が暴れても問題ない部屋にマグナ達を入れ、ダブルオーライザーを研究所に戻し、部屋に入ると俺にユトが腹に突っ込んで来た

 

 

地味に痛い...

 

 

「刹兄ぃ、遊ぼ遊ぼ!」

 

俺を上目使いで見上げ、一切悪意のない笑顔で見てくる。幼さと可愛さによるコンビネーションが俺の理性を削る

 

 

や、やばい、保護欲が!

 

か、可愛いすぎる、だが落ち着け、ロリコンにはならないし手をだしたらダメだ!

 

 

紗々?年齢的に中学生だから大丈夫だよきっと(震え声)

 

 

「刹那!」

 

 

続いてヨミの声が聞こえ、視線をユトから外す

 

 

「マグナや紫苑を連れてきたって本当なの!?」

 

自分の足で走る(・・・・・・・)ヨミ、流石に軽めに走っていた

 

 

ナノマシンによる体の修復、それに本来より遥かに早い回復速度に驚かされる。

 

「まあ本当です。ですが戦闘で紫苑は、四肢は動かせなく、マグナは両腕は全く動かせない状態です。機神達には一定以上の出力が出せないように調整しました。」

 

えっ、何で出来た?と思う人に答えよう、レオナルド博士の頭脳だからだよ(滅茶苦茶論)

 

 

 

抱きついたユトの頭を撫でる。

 

それに対してヨミは目をうるうるさせて

 

 

「やっぱり刹那はロリコンなの!?」

 

何故か大きな声でそう言った

 

「いや、違いますって。前にも言いましたよね?」

 

「刹兄ぃ、ロリコンって何?」

 

「ユト、その内分かるから説明はパスで。」

 

 

また面倒事になりそうだ。




ライサンダーZ(地球防衛軍から)は研究所に戻って取った設定です



それから小説情報のタグ欄に、必須タグ報告なんて物があったんですが、どこがそこに引っ掛かるのかが分からない・・・

一応、転生は入れたけどこれでいいのか(汗)

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