世界を巡る者   作:アバルス

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まだだ、まだ今月の投稿は終わらんよ!(今日の日付けから目をそらしつつ)
今回思った事は、セラフェノ語は書くのと、ルビ振りが何かと大変だった・・・
長すぎるとどうやらルビ振りが反映されないみたいです
今回もある程度省略してる所があります


剣帝 ヘケト・マグナ

驚愕の事に驚いているが、今は彼女達の魔笛を浄化しよう。GN粒子を放出し、浄化を始める

 

魔笛に汚染された所が、みるみる内に浄化が進む

 

「すごい...」

 

ユミィが余りの浄化能力に驚く。

 

「刹那、大丈夫ですか?」

 

空中から降りてくるサイラ、それを見てかユミィが再び眼を見開いている。

 

「サイラ、悪いがこの子供をシェルターか医療テントに連れて行ってくれ。」

 

俺がユミィを抱えてる子供に指をさす。

 

「分かりましたが、その女性はいいんですか?」

 

「彼女から聞きたい事がある。頼めるか?」

 

ユミィに大丈夫か聞く

 

「は、はい!大丈夫です!」

 

子供をユミィからサイラに渡す

子供をサイラが抱っこし、避難所へ飛んで行く

 

ある程度離れたのを確認したら、ユミィに話かける

 

「早速で悪いが君の名前は?」

 

「ユミィ・エル・スフレニクトールです」

 

「俺の名は刹那・F・セイエイだ。」

 

「え!?刹那・F・セイエイって、あの太陽炉を作ったて言う...」

 

「ユミィ、君のその言葉は色々と気になるが、君はどうしてここに居たんだ?」

 

「分からないです。天結宮(ソフィア)で、上の階で悩んで居たら、黒髪の女性が「千年前、氷結鏡界が結ばれる前の世界を見てお前はどう思う?」と言われて、気が付けばここに...」

 

あー、何となく理解出来た。曖昧だが、原作エデンの記憶で、ユミィが過去に行った様な描写があったな。ツァリが犯人だが彼女を強くするためにしたのだから許そう

 

この世界の人間だったら普通に分からないだろう。

彼女に俺の推測(と言うか真実)を伝える

 

「ユミィ、これは俺の推測をだが君は恐らく過去に来ただろう。理由は分からないがこの時代、まだ氷結鏡界は作られていない。」

 

「え!?嘘、いや、でもそう言う事だと全てが繋がっている?」

 

ユミィは、手を口に当てて驚いている。

 

「多分そこまで長時間居られる訳ではないと思うぞ。過去で下手な事をすれば、今の未来は消えるかも知れない。だが、今は」

 

周りにあらわれる大量の幽幻種

 

「こいつらを片付けないといけないな。」

 

「で、出来るですか?この数」

うろたえるユミィ

 

「君は知らないかもしれないが、この時代幽幻種の襲撃は多くて、数は最低でも千以上だ。」

 

「そんなに居たんですか!?」

 

「話は、替わるかも知れないが。俺一人なら対して問題ないが君を守りながら戦うのは、厳しい。少し身を小さくしてくれ、幽幻種達との距離を作る」

 

ユミィは

は、はい!と何をするのか分からない様子だが、俺の言った通りに身を小さくする。

 

 

そしてダブルオーライザーの特殊システムを使う

 

「トランザムバースト!!」

 

画面場にTRANS-AM BURST(トランザムバースト)と文字が表れる。

これはトランザムを使用を前提にあるシステム

機体内部に貯蔵したGN粒子を機体のあらゆるところから放出する。

この時のGN粒子は通常時に比べて長時間残る、放出した粒子は、波の様に周りを覆い銃弾の様な速度で更に遠くへ流れる。

 

GN粒子による脳量子波による人々の意識の拡張、更には虹色の光を発生させる。

この原理はダブルオーの作画でも分かっていない

唯一言えるのは、暖かく安心を感じる光だと言うこと。

 

それと同時にとてつもない物理現象を引き起こす。

空中を飛んでいた幽幻種、地上に足を着けていた幽幻種関係なくとてつもない勢いで遠くへ吹き飛ばされていく。

 

更にGN粒子は、建物に関係なく半径約10キロの地上、上空約7キロを覆った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

突如として、巨大ビルが真っ二つ引き裂かれた。

 

「...随分な力技じゃない」

そう口にする紗々

 

目の前で、ヒビ割れたビルがズブズブと地中に沈んでいく。魔笛による融解や地面液体化による物でもない、ただ単純な物理的な、圧倒的力で地面に埋め込まれている。先ほどビルが真っ二つに引き裂かれた力と同じ

 

「そういえば居たわね、こんなバカげた破壊をできる機神」

 

立ちこめる黒煙

濛々(もうもう)と立ちこめる粉塵のなか、眩しいまでに輝く人影が近づく

 

機神『Sit Ferio(シト・フェリオ)【絶対干渉者(かんしょうしゃ)】』

 

光り輝く機神、その両手には天秤を模った杖を握っている

 

「重力に斥力に磁力に、あらゆる物理的な力に干渉する機神。あの剣帝と共に、二体で何万という幽幻種の侵攻を食い止めた英雄・・・、そうコイツも一年前くらいに消息不明になったけ」

 

眠むざる者(ゴースト)

 

破壊された機神に憑りついた魔笛により、人類に反旗を翻した機神

 

『機術・・・"相転移大反転”・・・・・干渉レベル4・・・全方位展開』

 

ふわりと機神の巨体が浮かぶ、だがそれだけではない。

 

「さっきのビルが!?」

 

地中に沈んだビルが浮上していく、まるでシャボン玉の様に空に浮く

 

「機神術...禁断水晶(アマリリス)から洗礼を受けた機神のみが使える術、ゴーストになってから使ってくるのは初めてね。」

 

空に浮かぶビル、そこから繰り出される攻撃は簡単に想像できる。

 

『干渉レベル...4、か、ら...レベル0に...反転...解除』

 

超重量のビルを支えていた力か消滅、ビルは自らの重さで空中分解し、紗々の頭上に降り注ぐ。

 

彼女は、鋭利なコンクリート片の影と影を縫うように駆ける

 

「人間を見くびるな!」

 

Yu/ risーia Sophie, ArmaーSelah(わたしにできるただ一つの願いを...)

 

紗々が口にする沁力解放序詞

世界に奇蹟を染みわたらせる力「沁力」を、この世界に具現化させる詠唱

 

紗々の周りには、沁力で出来た鎖が無数にありゴーストを除く幽幻種達にも向かい捕まえる。この鎖は沁力により幽幻種は一度捕まえれは、離れる事はない。

 

元機神だとしても、そう簡単に解かれる事はない

鎖がゴーストに向かう、するとゴーストは魔笛で地面を水の様に溶かし、壁を作り鎖を防ぐ

 

 

 

 

その後、激しい攻防が続くがシトとしての能力で紗々はとてつもない重力により地面に押し付けられる。

 

ゴーストはその間に紗々の頭上に周りの瓦礫を浮かせ落下させる。瓦礫が紗々に迫る

 

 

(こんな所で、私は死ねない!)

 

 

 

「開きなさい!新約のーーー」

 

「おっと、それは無しだ」

 

頭上に迫っていた瓦礫が遠くの方へ跳んでいく

 

「ツァリ!?」

 

「まったく、直感で来て正解だったな。それはともかくお嬢、さっきの苦しんでいた顔は、なかなか可愛かったぞ」

 

とてつもない重力が体に掛かっているのに、それを感じさせないツァリ

 

「相変わらず悪趣味ね、そんなので刹那に告白したのに大丈夫なの?」

 

「なに、対して問題ないさ。それと此所は私が引き受けよう、お嬢は防衛か気になる所があれば行け」

 

「いいえ、むしろ二人で早く仕留めた方が後々楽よ。私が援護するわ」

 

Li/ Dea noe omia  L, teo.(聞け 旧約の扉)

 

ツァリが口にする。この詠が何なのか紗々も分かっていない、たがツァリの人外染みた力の源はこれだと思っている。

 

hiz wopes root rin ilmei zea sis Killsie ot.(そびえたつ大樹に 力の実はまだ青く)

 

elmai sheon rien-s-soa, ende hiz .(大いなる意志へと臨(のぞ)む)lue yum/gn-tis yo elmei Ema. (全ての鐘は鳴り響く)

 

nelar,(ここに)Mex tes Xe ele eyen Kiss zay parauel qhaon.(私とそなたは 対なる翼をもって帰結する)

 

 

そうして、ツァリが攻撃をしようとした瞬間、突如、虹色の光がこの場を覆った、だがそれだけじゃない。

紗々の部下や他の国が防衛している所まで広がる。髪がたなびく程の勢い、まるで強風のようだ

 

「この光、枯れ草色の詠使い(カインツ)の光と似ている...」

 

ツァリが小声でそう口にする。

この光に気を取られゴーストに再び意識を向けたが驚愕な事が起きていた。

 

「嘘、魔笛が...浄化されてる?」

 

ゴーストその物の魔笛には影響がないがゴーストの周りにある汚染された地面、更には幽幻種が顕現した時に汚染された空気がまでもが浄化されている

 

(沁力が感じなれない...もしかしてこれはGN粒子?)

 

ふっと、紗々の思考がそう行き着く

 

「お嬢、この光の事を気にするのは仕方ないが遅いぞ?」

 

何時の間にかゴーストを倒していたツァリが言う

ゴーストの能力は物に干渉すること。

魔笛は、GN粒子で浄化されたが機神の能力を使わなかった事に気になるが、その思考を紗々は後にした。

 

 

 

「無理な事を言わないで、いきなりこんなの起きたら誰だって意識がそっちに行くわよ。それよりも片付いたから私はヨミが居る所に行くわ」

 

「了解した、強力な固体を倒したと言っても油断はするなよ?」

 

紗々は、その言葉に対して、分かってるわよといい去った

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

トランザムバーストを発動、粒子を放出し終えた後、

徐々にGN粒子が消えていく中、そして俺はある事に気づいた

 

あれ、ユミィが居ない?

 

一瞬トランザムバーストで飛ばされたと思ったが、レーダーにも反応が無いため多分未来に帰ったのだろう。

それと今思い出したんだが

 

幽幻種を吹き飛ばす→別々に飛んでいく→殲滅するのに逆に苦労する。

 

面倒くさい事をしてしまった...

 

その後

 

約30分かけて吹き飛ばした幽幻種殲滅した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「全く、驚いたわよ。いざヨミを探しに行ったら、ホテルへ向かう道で幽幻種に追いかけ回されてるなんて。」

 

「だって普通は、見つからないと思うじゃん」

 

「普通ってのは、ホテルに隠れるのが普通と思うのだけど?」

 

草が生い茂る所に座りこんだヨミに立ち上がる様に手を伸ばす。

 

「にしてもどうしてここに?」

 

「私の直感よ、コロシアムの事が気になるって。あとシオンも今どこに居るのか分からないからここにいるかな?って」

 

「なるほどね、でもどうやって入るの?正面はシャッターで塞がれてたわよ?」

 

「別の所にから入るのよ、ちゃんとカードキーを持ってきたし。」

 

胸ポケットから、カードキーを取りだしそれを左右に動かすヨミ

 

「あれ?ヨミ先輩とチビ聖女じゃねえか、なんでここに居るんだ?」

 

後から凪が表れた。

 

「私が気になる事があって、紗々は偶然よ。そう言う凪は何をしてたの?」

 

「あぁ、残った市民が居ないか確認してたんだ」

手に持った銃を肩にかける。

 

「なら一緒に来てくれない?凪にしかできない事があるかも知れないから」

 

そうして、凪を連れコロシアムの外側にある壁に同化したドアから中に入る

 

「さすがに、誰も居ないわね」

 

「それゃ、お前が的確に指示を出したし、市民も普通じゃない、てっ思っただろ」

 

そんな話をする紗々と凪、エントランスを歩く三人。

だが、前を歩いていた凪が途中で止まる

 

「どうしたらの凪?」

ヨミが凪に聞く

 

「あぁ、ちょっと普通じゃない物を見つけてな...」

 

紗々とヨミは凪と同じ場所に立ち、視線の先をみて驚愕した。

 

エントランスホールに昇ってすぐの壁。そこに人一人が通れるような穴が空いていた

えぐり取られる。

何十センチという厚みの機械合金がまるでスポンジのように。

地面には破片一つのすら見当たらない。綺麗すぎる断面に恐怖を感じさせる

 

幽幻種なら魔笛で穴の縁ふちが融解しているかが、違う。

だがこの混乱に乗じて何者かがコロシアムに入り込んだのは確かだ

 

「二人とも、分かってると思うけど中に私たち以外の何者かが入り込んでいる絶対に私の近くから離れないで特にヨミ、貴女は身を守る物なんてないだから」

「...」

 

「聞いてるの?ヨミ」

「どうしたんだ、ヨミ先輩返事をしなーーー」

 

後で振り向いた凪も言葉を詰まらせた

紗々は何事かと思い後を振り向く。

 

そこには真っ黒のロングコートを羽織った長身の男が立っていた

 

鋭い眼光を映した黒い瞳、光を反射しない鳶色の長髪

成人男性よりも頭半分高い長身の痩躯(そうく)

20代の中頃、眉目(びまく)のととのった白皙はくせきの面立ちながら、表情はどこか哀愁(あいしゅう)を感じさせる

 

「マグナ、マグナなのよね!」

 

「...ヨミ」

 

マグナに近づくヨミ

明後日の方向を向いていた機神が、独り言のように呟いて振り替える

 

紗々は安堵した、どうやらゴーストにはなっていない様だ、そうマグナが懐から黒い剣を出さなければ

 

「え?」

 

「離れろ、ヨミ先輩!そいつは俺達の知ってる剣帝じゃない!」

 

凪がマグナの行動に気づいたが遅かった

 

下がらせようと手を伸ばす凪、だが彼の伸ばした手の先に真っ赤な血飛沫が付着した

 

ぽちゃ

 

剣に腹を貫かれ、ヨミの全身が小さく震えだす。その両目には大粒の涙が溢れでていた

 

「....っ...」

 

ヨミの瞳から光が消える。最後に、吐血した唇で何かをかすれた声で呟いて、崩れ落ちた。

地面に貯まった血が白衣や服に染み込む

 

「ヨミ先輩ーーー!」

「貴っ様ァァッーーー!」

 

紗々は瞬時に沁力術式を構築した。

理解する必要もない、ただ目の前敵を徹底的に破壊する

 

「ぶっ壊れなさい!!」

 

全身から溢れた光の大渦が弾け、花火にも似た放電を巻き起こす。

だが

 

「それで狙ったつもりか?」

 

剣帝の姿が一瞬ぶれた。

そう思った瞬間には、剣帝は紗々達のの頭上にいた

 

「やはり、所詮は子供か」

 

「穿て」

 

電撃をマグナへ向けて放つ

 

「凪、ヨミの状態は?」

 

ヨミを回収した凪に、叫びに近い声で聞く

 

「もしもの為に持っていた救急キットで応急処置したが、持って一時間が限界だ!」

 

「ならヨミを連れて軍の医療テントに行きなさい、あそこなら、緊急手術ができるわ。」

 

「お前を置いて行けるかよ!」

 

「相手はあの剣帝なのよ、私ですら倒せるのか分からないのよ!」

 

「だったら、なおさら置いていけねぇよ、お前はエデンプロジェクトで居なきゃならない、それに勝てる見込みもあるんだぜ?」

 

ヨミを安全な所へ移動させ

凪は自分の銃を握りしめ、マグナを睨んだ。




前回ユミィが過去に居る理由を前書き書くのと言ったな?
あれは嘘だ。はい、謝りますからブラウザバックしないで( ;∀;)
まあ、自分が過去に行ったと、思ったのはエデンで気がつけば元の場所に戻り、何事もなかった様だったが服のキズがそのままだったのでこう書きました

原作だと、凪にイリスが居たけど今回居ない理由は、幽幻種との戦闘が長引いているからです
あらすじそろそろ変えようかな?

文章ミスや誤文字があれば報告お願いしますm(__)m

気がつけばルビ振りが消えていたでござる(´・ω・`)

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