世界を巡る者   作:アバルス

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やあやあ、皆さんお久しぶりです。
本当に最近月一更新ですいません
最近は5~6千文の文字を書いてから投稿してます。
これを周一で出来る人は凄いと思いました(-_-;)
サイレン5巻読みました。中途半端な説明の所もありました。
それと細音啓さんが今書いてる世界の終わりの世界録次の巻発売と同時にまた新しい本出るらしいですよ
細音啓さんちょっと同時書き多くありません?
あっ、最近そんな人多いから大して問題では、ない。ないですよね?
では、本編どうぞ


凱旋都市エンジュ

おっす、みんな久しぶりだな。凪・一咲・ジールだ

 

今俺は、凱旋(がいせん)都市エンジュに高速リニアで向かっている。

 

・・・俺からすれば、地獄行きの監獄だけど。

 

夏休み、あのチビ聖女がわざわざ俺に忠告してきたが、あいつのせいで、俺の夏休みの大半が無くなっちまった。

 

いや、イリスがいる時点で同じか・・・

 

だが、過ぎた事を言っても変わらない。

それに途中で分かった事だが、司令部の奴等は最初から俺を覇権戦争の開催地へ無理やり送らされてる。

 

「凪、話を聞いてますか?」

 

とっ、言ってくるのは、ミカエルだ。

 

「あぁ、聞いてる。とにかくそのツァリが、正体不明で物凄く強い、って事だろう?」

 

「そうですわ。でも今はそれを置きましょう。大事なのは、帝国が作り出したGNドライヴです。」

 

「あのビーチに居た時に公開したやつか。」

 

するとリクライニングシートに座るミカエルは、近く置いてあった自分のカバンから、紙を出し俺に渡してくる。

 

「帝国が公開したGNドライヴ、それによって作り出されるGN粒子の公開されている情報ですわ。」

 

片手で渡すミカエル、俺は紙を受け取り書かれた事を確認する

 

GN粒子

太陽炉もしくはGNドライヴによって生成される特殊な光子で、無尽蔵の新エネルギー。

 

その特性は様々で、圧縮すればビームになる。

ものを浮遊させたり、質量を軽減させるなど反重力的な効果があり

自由に形成でき、バリアーにもなる。

脳量子波とよばれる特殊な通信手段の媒介にもなり

電波をかく乱し、高濃度では電子部品を焼くなどECM効果がある。

 

外部に放出されると一定時間で自己崩壊を起こし、ただの光子になる。

太陽炉が生成するGN粒子は緑色だが、GNドライヴが生成するものはオレンジに近い。

大陽炉のGN粒子は圧縮すると赤みを帯び、ピンク色になる。

 

放出すると一定時間で光子になることから、稼働中の太陽炉の周りは常に光の粒子が撒き散らされるが、GN粒子の電波攪乱効果によって目視で確認出来るまでその反応は感知されない。

また、太陽炉ではこのGN粒子を半永久的に生成できるが、アンドロイドに搭載できる太陽炉の最大生成量に対して戦闘行動などで必要な粒子の量が上回っているため、あらかじめ粒子を蓄積しておくコンデンサを装備する必要がある。

このため激しい戦闘が続くと粒子の生成が追いつかず、一時的に行動不能になることもある。

 

半永久稼働機関の方を大陽炉、電気によって作られるのをGNドライヴと分けている

 

(既に紹介したGNドライヴの説明は文字稼ぎになるのかも知れないのでカット)

 

紙に書かれた事を全てを確認し、ミカエルを見る

 

「そう、凪、言いたい事は分かります。何故帝国がここまで情報を提示しているのか。ましてやGNドライヴだけの出力で機神と渡り合え、帝国の最新データを公開したのかは、覇権戦争に出場させるためでしょう。」

 

 

「確かにミカエルの言う事は分かる。だが帝国は、どうしてここまで公開したのかが分からない。ましてや半永久稼働機関の存在を公開するか・・・てか、生身の人間にビーム兵器は酷くないか?」

 

 

半永久稼働機関は、人類の一つの夢とも言える。

これが一般にも普及すれば世界のエネルギー問題は解決するからだ。

 

 

「それは、出す側の問題ですし、遠距離のビーム兵器は使わないでしょう。その他は知りませんが、ですが凪、私が本当に考えているのは、大陽炉を二つ使用するツインドライヴシステムです。」

 

「何なんだそれ?」

 

一切、聞いたことのない単語に首を傾ける俺

 

「それもそうですわ。帝国が今日に日付けが変わる直前に公開しましたし、私が確認しましたわ。色々準備をしてコピーは取れませんでしたが」

 

続けて口にするミカエル。

 

「ツインドライヴとは、二機の大陽炉を同調させる事により単体の大陽炉が通常時の100倍の粒子量を生産し、更にそれを二乗化させるシステムですわ。」

 

「おい待てよミカエル、それってとてつもない事にならないか?」

 

「えぇ、私達を助けた時の状態で1の出力ですから、仮に半分も使いこなす事が出来れば、イリスさんすら倒せるかも知れません。」

 

確かに、あの時10メートルを越える幽幻種を一撃で倒せた程の威力。

やべぇ、想像しただけで恐ろしいな・・・

 

ピンボンパンポン

 

『間もなく、凱旋都市エンジュに到着致します。お乗りのお客様は、お忘れ物がないようにお願いします。』

 

と機内アナウンスが流れる

 

「さあ、凪行きますわよ。」

 

と、ミカエルが俺を腕の服を掴み引っ張る

 

「分かってるから、引っ張んな、服が伸びんだろうが!」

 

 

 

 

 

扉が開き、クラスメイトに押され先頭に出される。

そしてその瞬間、ホームからわれんばかりの拍手が響いた

 

「・・・嘘だろ?」

 

そんな言葉しか出なかった

 

ホームを埋め尽くす人の数、中にはテレビでしか、お目にかからない階級の人間もちらほら居る。

 

「ようこそ、宝条アカデミーの生徒諸君」

 

そして目の前には、ガレンタル少将。

俺らアカデミーの人間でもガチでテレビでしかお目にかからない人物だった。

 

「ご無沙汰です。ガレンタル少将」

 

と、ユメルダ先生が前へ出る

 

「おお、ユメルダお嬢か。ハリヴェン先輩の状態はどうかね?」

 

「父は、病院で入院中です。それと教え子の前でお嬢はお止めください」

 

「ふはは、その生真面目さは、変わらぬか。あの、父にしてこの娘ありだ」

 

そして二人が身内の話から俺に回ってくる

 

「凪・一咲・ジールくん。君が何故ここ呼び出されたかは、分かっているな?」

 

「はい」

 

見た目はいたって普通に見えるかもしれないが、内心結構緊張してる・・・

 

「よろしい、では君に担当者を付ける」

 

「担当者?」

 

「秘書官だと思って構わない。今後の予定確認や、下準備など担当してくれる。」

 

そっか、一体何だと思ったがそんなことしてくれるなら、大歓迎だ。

 

「それじゃ、お願いしま「不要です!」

 

おいおい、一体何処のバカだ?

こんな軍人の多い中で少将の話に横から口出し、しかも真っ向から反対するは。

 

「このパーフェクトメイドの私がいます!そんなの一昨日(おととい)来やがれです。」

 

「やっぱりお前かぁぁぁ!?」

 

と、思わず叫んでしまう。

決して予想出来なかった訳ではない。ただ余りにも予想通り過ぎだ。

 

「はは、なるほど、彼の話通りの性格だな。」

 

と、笑みを浮かべるガレンタル少将

ん?彼の話通り?それって

 

「だが、イリスそれが君の母親であってもかな?」

 

その言葉を聞いて、頭に?マークをだすイリス

だが、ガレンタル少将は、そんなことを気にせず通信機を取り出す。

 

「私だ。刹那くん彼女をに来て良いと、何?待ちきれないから既に来ている?なら対して、ビーグルで来ているから気をつけ」

 

それは、決してガレンタル少将の声が小さくなったや口を止めた訳ではない。

ただ彼の声以上の大きい音に消されただけだ。

 

「誰か止めてえぇーー!?」

 

バギィーのエンジン音と共にそれに乗るオレンジ色の髪の毛をした女性が発した声だ。

 

そして、バギィーが急ブレーキがかけられ、ホームに急ブレーキをした跡が残る。そして止まってから数秒後に乗っていた女性がうつ伏せから動く

 

「うぅ、やっぱり慣れてない乗り物で調子に乗るんじゃなかった・・・それと、青ハロにオレンジハロもありがとう。下手してたら事故ってたかも。」

 

と頭をぽりぽりする女性

 

「ヨミ、ダイジョウプ?」

 

「次カラハ気ヲツケロ、気ヲツケロ!」

 

バギィーのハンドルの左右下に青とオレンジ色の丸いポールらし物があった。

女性がバギィーから降りるとハンドル下に着いていた2体のボールが飛び出す、そして女性が俺にダッシュして背中を叩き始めた。

 

「久しぶりね、ジール!」

 

そう、俺の先輩であり機械工作の道を選んだ理由を作ったヨミ先輩だった。

 

「ヨミ、これは?」

 

「凪どう言う事ですか?」

 

ガレンタル少将とミカエルがヨミ先輩と俺に聞いてくる

 

「ちっさいころ、俺とヨミ先輩の家が隣でな。スクラップ場から使えるやつ拾ってロボット作ったりしてたんだ。」

 

「違います!私が言いたいのは、貴方の名前は凪でしょ!?ジールなんて不埒ですわ!」

 

指をピシッ、として俺に向ける

 

「家族名呼ばれただけで不埒呼ばわりかよ!?」

 

「ヨミ、その報告は聞いてなかったのだが」

 

「あれ?てっことは書き忘れてました。」

 

などを話する先輩と少将、本当にこの人色々考えてなさすぎだる

 

あれ?さっきのヨミ先輩と一緒に降りたボールと言うかロボット何処だ?

 

周りを見渡すと

 

「「タースーケーテー!」」

 

「なに、この子可愛い!」

 

「私もこの子欲しいです!」

 

「凪、この子飼ってもいいですか!?」

 

そのロボにクラスメイトの女子にシィやイリスが群がってる。

数名男子も群がってるが・・・

 

「おい、お前らここに軍人が集まってる事忘れてないか?それとイリス、それは持ってきたヨミ先輩に聞け」

 

全く、なんでこんなに緊張感がなくなっているだ?

ん?よく見たらユメルダ先生も入ってないか?

 

 

 

 

 

その後

ヨミ先輩の案内のもと、俺たちが止まるホテルへ来た。

 

途中でミカエルの体の異常に見ただけで分かったヨミ先輩は本当にすごいな

 

そして、クラスメイトを最上階の下でおろし、最上階へ向かう。

エレベーターの扉が開くと

 

「凪、また会ったな。」

 

「お久しぶりです。凪さんイリスさん」

 

すると、目の前に刹那とサイラが居た。

サイラの髪と瞳の色が変わってる?

 

「えーと、サイラさんですよね?」

 

イリスも変わっていたことに驚いたのか質問する

 

「はい、刹那がいろいろとシステムを追加してくれたので、これはその時なったです。それに空も飛べるですよ」

 

そう言って、ふわふわと浮き始めるサイラ

すげー、いや刹那がパワードスーツらしい物を着ていた時から浮かぶことはできたんだろう

 

「「ニーサン、タダイマ」」

 

「オカエリ、オカエリ」

 

と羽をパタパタさせている3機

ヨミ先輩が連れていたロボと、赤い色の同じ形をしたロボがいた。

 

「そういえば刹那、このロボット達はなんだ?」

 

「ああ、多目的AIのハロなんだが元々は赤ハロだけなんだが、ヨミさんやサイラが2機ずつほしいと言われて、合計5機作ったんだ。あと2体は少し用事を頼んでる。」

 

「他にもいるのか」

 

一方サイラとイリスは

 

「すごいですね。私も空を飛んでみたいです。」

 

「えぇ、刹那に頼めばつけてもらえるかもしれません。イリスさんの場合不完全神性機関ですから、刹那はあまりつけたくないと言うかもしれませんが」

 

と、言葉を交わしていた

 

 

 

 

 

 

そして、コロシアムの紹介や、上層部の会議なので、めっちゃ疲れた

 

そして午後7

 

俺はベットに死んだように体をに置き、それを揺らす様にイリスが触る

 

「なーぎー、ホテルにを中を見学しましょうよー。戻ってくるとすぐ寝るなんてひどいですー」

 

「会議中に寝ていたやつが何を言ってんだ・・・」

 

コンッ、コンッ と扉がノックさせる。

 

「おい凪、そろそろ夕食の時間だぞ。」

 

そうして、出てきたのは刹那だった。

 

「俺、こんな時の胃あまり強くないだが・・・」

 

「そこらへんは胃に優しい食い物紹介するから来い、9時くらいに紗々やヨミさんと、立ち話をするだからな。」

 

マジかよ。俺は今すぐ明日まで寝たいだが

てか、あのチビ聖女も現地着いてるのかよ

 

「分かりました。さあ、凪行きましょう!」

 

と俺を無理やり立たせるイリス。

 

「いや、分ったからお前は手を出すな。出力高すぎて怪我を、痛い痛い!」

 

怪我するほどではないが、体に激痛がはしるのであった

 

 

 

 

 

 

 

そうして立ち食をするパーティー会場に着く。

中央に置いてあった多くのテーブルは撤去され大きなテーブルにとてつもない量の料理が多く置かれている。

 

一般人には食べられない量をバクバクと食うクラスメイト。

さすがは、傭兵科男子だけでなく、女子も躊躇なく食べる。

 

「おい、凪ちゃんと食べろ。でないと明日の体調に不調をきたすぞ。」

 

「だから、俺は胃腸が弱いてっ前から言ってるだろ?」

 

いいんちょの問いに答える。

刹那はここに来る途中、ヨミ先輩にユトてっ言う子を預かっただよな。リニアモーターカーの時に俺も出会ったけど

 

そのユトは、刹那と遊びたいらしく、ここではできるわけないので、部屋に連れて行った。

食事はサイラが持っている。髪や瞳の色が違うせいか、ミカエルは気づいてない。

 

「そういえばミカエル、ここに来る途中ヨミ先輩に関節の部分言われたよな?」

 

唐突にミカエルに話をする

 

「そうですわ!普段は気にも止めなかったズレですが指摘されると気になって仕方ありません。四六時中違和感を感じてしまいます」

 

以外に釣れたな

 

「俺から見れば普通なんだがな」

 

「私自身が、気にもしなかったですよ?他人が見て簡単に分かる分けないですわ。」

 

そう言いながら屈伸をし始めた。

 

「おいおい、ここはグランド場じゃないぞ?」

 

「だって気になりますのよ。」

 

「なら俺が見てみようか?ヨミ先輩は今忙しいそうだし」

 

「え、あ、あのそれは凪が、私のボディ見ると言う事ですよね?」

 

顔を赤くし体をもじもじするミカエル、なんだ?俺に怒ってるのか?もしくは、俺の技量が心配なのか?

 

「やめとくか?」

 

 

「い、いえ、そういう事ではなく、では今夜12時に」

 

「おう、じゃあ服脱げ」

 

「・・・服?」

 

「ああ、服着てたら損傷場所が見えないだろ」

 

「あ、あの凪、でも私はそういうのは、二人っきりで暗い所でいいなぁって」

 

「暗い所で修理なんてできないだろ?それにヨミ先輩に伝えず勝手に行動したら迷惑だろし、イリスにも心配をかけるしな。ん?どうしたミカエル、椅子なんか持ち上げ、ぐはぁ!?」

 

「この、凪の鈍感!私もう知りませんわ!」

 

突然ミカエルが椅子を投げ俺は、パーティー会場に高く待った

 

地面に激突し体に激痛が走る

するといいんちょが走って来て

 

「大丈夫だ凪、傷は浅いぞ!」

 

浅くねぇーよ・・・

 

そう思った時には俺の意識は消えていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はっ!?」

 

俺は仰向けの状態から勢いよく上半身をあげた

 

「凪、大丈夫ですか?」

 

俺の顔を覗くように見るイリス。

 

「俺は無事なのか?」

 

「ユメルダ先生が確認しましたが、問題ないらしいです。それよりもそろそろ刹那さんに言われたところに行く時間ですよ。」

 

「私が案内します。ほかの皆さんは準備がありますので」

と部屋に入ってきたサイラが居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして俺とイリスはホテル近くの公園にやってきた

 

「ここで、話すのか?」

 

確かに盗聴される機械を置くことは難しい。この時間帯に人がいるのは怪しい。

 

「来たか凪」

 

「遅かったじゃないか少年」

 

横から声をかけられその方向を見ると

 

刹那とその隣にいる黒髪の大人びた絶世の美女

吸いこまれそうなくらい深い琥珀色の瞳にそれを彩る長い睫。端整で彫りの深い目鼻立ち。

そして服は大胆なスリットの入った暗色の闘衣その身に纏ってる。

 

そしてその美女は刹那の腕に抱き着いており、いたずらぽっい顔でサイラを見る

 

ふと、サイラの顔をみる

サイラは目を見開いた。

 

「刹那、やっぱり私では、だ、だめなんですか?」

 

涙目で、最後には声少しかすれていた

 

おいおい、こんな時に修羅場にするんじゃないぞ?

刹那お前だけが修羅場になるのを回避できるだ。頼むぞ

 

「ま、まってくれサイラ。これは俺も想定してなかったぞ。と、とにかく説明するから待ってくれ」

 

と刹那が返しこれまでの経緯を話始めた




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