世界を巡る者   作:アバルス

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どうも皆さん、アバルスです
こちらを書くスピードが上がるかもしれません
おかしなところがあったらすいません


戦闘あとの話

刹那視点

 

俺はグリオを倒したあと、紗々達の方へ向かった

森を抜け、周りを見渡せるほどの道に出ると、

 

「なーーーぎーーー!!」

 

と叫び凪に抱き着くイリス

 

「うおっ!?」

 

突然抱き着かれて驚く凪

 

「凪、凪やっぱり来てくれたですね!私絶対来るて、信じてました!」

 

そういい凪にスリスリするイリス。紗砂とサイラはポカンとしてる。

 

(まあ、そうだよな。システムエラーでまともに歩けないのに走ってるから)

 

「え?いや、イリスちょ」

 

「もうかっこよすぎです。特にあの機神を一撃で倒した時のあれは!あれだけで私一年は生きていけます!」

 

抱き着いて離そうとしないイリス

 

「いや、ちょっとまて!お前、まだスリープモードでろくに動けないから俺が急いでここに来たんだが!?」

 

「凪が来てくれた喜びで全快しました。これが愛なんですね!」

 

ぷつん。この時俺は凪と紗砂の方から何かが切れた音を聞いた。

 

「「ふざけるなぁぁぁぁっ!!」」

 

と二人が叫ぶ。サイラに至ってはなんか怯えてる。

 

「な、ちょ、ちょっと凪?サラちゃんまで?な、なんでそんなに怒るですか!?感動の場面じゃないですか!?」

 

「このダメイド!愛なんて都合のいいことで治るなら、最初から直しとけ!ここまで自転車で激走してきた俺の苦労は何だったんだ!」

 

「そうよ。あなたが動けないと思って必死に守った私の苦労を返しなさい!」

 

かくして、イリスへの説教が始まるのであった

 

「「とにかく、そこに正座しろ(しなさい)!」」

 

「いやぁぁぁぁ!イリスはただのメイドロボですから何も知らないですーー!」

 

イリスが叫ぶがこの中に助ける人なんていない

 

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「・・・ぐすん、心配かけてごめんなさい」

 

凪に謝るイリス

 

「分かったなら行くぞ。ホテルにみんな待たせてるだから、と言いたいがあの時、俺らを助けたのがお前だったか刹那。」

 

振り向いて聞いてくる凪

「そうだ。それと凪、俺は帝国側だって言ったよな?」

 

この時俺は、とっくにエクシアから出ていた

 

「ああ、確かにそう言っていたな。」

 

「精確に言うと俺はお前先輩、ヨミさんのところに所属してるがな」

 

「ヨミ先輩のところにいるのか!」

 

「ヨミさんにはお世話になってる。ただ、食事とうっかりがめんどいだよな・・・」

 

「ああ、確かに先輩、普通なら失敗しないところを失敗するからな・・・」

 

「ともかく、ホテルに戻るだろ?さっきの車で送るぞ」

 

「ああ、頼むさすがに、激走した後また自分の足で戻るのはめんどい・・・」

 

「それと凪、俺は帝国の最重要機密扱いだから言いふらすなよ?」

 

「マジかよ・・・」

 

俺の言葉に頭を抱えて返す凪であった。

 

車に乗る前

「サイラさん、これサラちゃんのデコピンされた時の映像を入れた記録媒体です。」

 

サイラに記録媒体を渡すイリス

 

「持っていたんですね・・・けどこれでヨミとの話の内容が少しは増えます♪」

 

それを躊躇なくとるサイラ

 

「二人とも何やってるの?置いていくわよ?」

 

紗砂が叫ぶ

 

「はーい、今行きます。行きましょうサイラさん」

 

「そうですね。けど少し手伝ってください。」

 

そうしてイリスに手伝ってもらいながら車に乗る

 

 

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~ただいま刹那が運転中~

 

「にしても、機神も回収したんだな。」

 

座席に座りながら凪が紗々に向かって言う(中のイメージは装甲車の仲で向かい合う席)

 

「ええ、ゴーストになって、浄化し機神の能力はなくなってもアンドロイドとして使えるしね」

 

「ところでだ。チビ聖女、話は変わるがイリスの誘拐、痺れ薬の投与、ここまで俺に散々な目に合わせられて綺麗に収まるとは思うなよ?」

 

「えっ?」

 

紗砂が呆気に取られた隙に

 

「イリス」

 

 

「はい」

 

そう返事し、瞬時にイリスが紗砂の肩をがっちり固定する。これでは抵抗も逃げることもできない

 

「さあ、傲慢な聖女様にお仕置きタイムだ」

 

「え、いや、ちょ、ちょっと待って!」

 

「聖女様と違って、俺は凡人その一なんでね。知ってるか?凡人てのは屈辱を我慢しないから凡人なんだぜ?」

 

指をポキポキ音を鳴らす。それを見て震える紗砂。

 

「や、やれるものならやってみなさいよ!私の全力防御結界があるし、エルス・エルマがあっても痛みには耐性あるんだから!どこからでもかかってきなさい!」

 

「それは、これを見ても言えるか?」

 

凪が、自転車の後ろに厳重に縛り付けてある金属製のケースをとりだし、ふたを開けると

 

もわぁん、と紫色の煙が車内に広がる。明らかに危険な物質だ

 

「な、なに?その邪悪な異臭物質!?」

 

「イリスとサイラが作った朝食だ。サイラ曰く、ダメイドがミスってこんなになったらしいがな。」

 

前日に作った物だ。いろいろな食材が炭化したらしいが、一日たってるのでさらにおかしい匂いをだしている。

 

「う、嘘よ!そんな真っ黒でゴツゴツした異臭を放つ暗黒物質が朝食なわけないわ!そんなの最新の毒ガス兵器よ!イリスにサイラはメイドロボでしょ!ネズミも逃げ出す毒ガス兵器を朝食にだすわけないでしょ!そうよねイリス、サイラ!?」

 

紗々がイリスとサイラを見る

 

「・・・ごめんなさい」

 

「すいません紗砂、私が止められていれば・・・」

 

謝る二人

 

「・・・」

 

「事情は理解したな?本当は罰ゲームに使うつもりだったんだが、これからすることは分るな?」

 

凪がとりだしたプラスチックのスプーンでかき混ぜようとするが、

 

ジュュゥゥゥゥ!

 

「あ、溶けた」

 

「いやぁぁぁぁ!やっぱり兵器よ!穢らわしい、穢らわしいわ!捨てなさい、今すぐ捨てなさい!」

 

「気にするな、こんな時もあろうかと、金属製のスプーンも用意済みだ。」

 

「そ、そうだ!せ、刹那助けて!今、駄犬に兵器を食べさせられるから助けて!」

 

刹那に助けを求める紗々、しかし

 

「紗々、この車確か防音仕様でしたよね?」

 

サイラの言葉に固まる紗々

 

「イリス、口を押えろ」

 

凪にそう言われ紗々の口を押えるイリス

 

「むぐぅぅっ、うぅぅっっっ!」

 

抵抗するが、効果がない

 

「ちなみに最大記録はいいんちょのスプーン4杯だ・・・・・・・・・・・・・・・・・記録更新してみるか?」

 

「いやぁぁぁぁぁぁっっっっっ!」

 

その叫びが刹那に聞こえることはなかった

 

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刹那視点

 

そのあとホテルに戻り凪のクラスメイトや担任の先生話す。サイラは関節がダメージがあるので車で待機させてある。

紗々は・・・

 

ガクガクブルブルと震えている。

多分あれを食わされただろうな・・・ナデナデ

 

「刹那、頭撫でないで///」

 

顔を赤くして言われてもな。

クラスメイトと話している凪がこっちを見ると紗々が俺の背中に隠れて凪を見る

「そういえば、凪覇権戦争は知ってるか?」

 

「いや、知らないが?」

 

やっぱり凪は情報を知るの遅いな

 

「簡単に言うと3大国が協力して頑張ろう、て言うやつなんだが、それで誰が主導するのか?てなって3大国の代表が同時に戦うて訳なんだが、お前代表に入れられてるぞ?」

 

「・・・マジで?」

 

「ああ、そろそろニュースで流れるはずだ」

 

ロビーにつけてあるテレビで女性のニュースアナウンサーが喋る

 

『帝国司令部の公式で覇権戦争に出場する代表が一組決まりました。所属は宝条軍学校二年生・傭兵科所属、凪・一・ジールとそのメイドロボである、イリスです。』

 

「「「「はぁぁぁぁぁっっっっっ!?」」」」

 

凪のクラスメイト全員が叫ぶ

 

「おい!凪これ本当か!?」

 

いいんちょが凪の両肩を掴み激しく揺らしながらに聞く

 

「いや!俺もいま知ったからな!」

 

クラスメイト全員がざわめく、そして続いてテレビアナウンスが

 

『速報です。帝国司令部が現在アンドロイドを幽幻種との戦闘の基本としていますが、司令官によればGNドライヴと言われる機械を開発したようです。状況次第では機神に匹敵すると言われてます。司令部はこれを量産、配備出来れば、我々は幽幻種に大きなアドバンテージを得ると話しています。だだし開発者の情報は秘匿されています。これから放送される映像はそのGNドライヴ搭載したアンドロイドの実際の戦闘した時の映像です。』

 

そしてテレビから流れている映像は、俺がミオの渓谷の時、戦闘していた映像だった

 

(あれ?俺公開していいて言った覚えないぞ?とにかく今は)

 

「凪、俺の事言いふらすなよ」

 

「分ってる、さすがにそう簡単に司令部を相手にしたくねぇよ」

 

凪と紗々にしか聞こえないように喋る

 

凪のクラスメイトは流れる映像に釘付けのようだ。

 

「ミカエルさん、あれって・・・」

 

「ええ、私たちを助けてくれた方ですわ。けどアンドロイドらしい雰囲気を感じなかったのですが」

 

シィーとミカエルが口にする

 

ああ、後々大変だな・・・

 

そうして俺は紗々を国境付近まで連れて行くのであった


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