やはり彼の学校生活は間違っている。   作:材木島

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母校へ

まあなんやかんやあって今俺はここ武偵高校にいるわけだが…

「なんだよ、武偵殺しって」

金次の問いかけに八幡が反応する。

「武偵を狙った殺人事件みたいなものだよ、お前も気をつけろよな」

「わかったよ、じゃーな」

 

武偵殺し…?なんだよそれ、まあぼっちの俺は狙われる事は無いし大丈夫だなうん。

さて俺は地味にクエストをクリアするかな

 

〜掲示板前〜

 

簡単で割と単位取れるやつーっと…お?

 

『ランクE 近隣学校の手伝い 単位認定4.0

尚、その場の仕事の出来により単位認定度合いを上げる。』

……これは受けよう。俺単位欲しいし選り好みできないしな。

教務部(マスターズ)に提出しに行こう。

 

「2年の比企谷八幡さんですね、クエスト受注完了しました。ついてはこの資料をご覧になった後、蘭豹先生の所に伺ってください。」

「あ、はい、わかりました」

 

なんだ?なんであの年齢詐称(いい意味で)してそうで俺と最も縁が無い人の所にに行かなきゃ行けないんだ…俺食われちゃうのかな、助けて小町…、てかこの資料なんだ?

 

資料は驚きの内容だった。

 

〜蘭豹先生の教室〜

コンコン…

「はい、どうぞ〜」

「どうも、こんにちは」

 

見た目は平塚先生と変わらないのに俺の2.3個?上だもんな、すげーなこの人。

 

「資料は見たか?そう言う事だ」

「そう言う事って…なんでまた総武高校に行かなければいけないんですか、それと依頼主が平塚先生なのも気になりますし」

「まあそれは静ちゃんに聞いてくれ、私の口で言うよりあの人から聞いたほうがいいだろう」

 

そんなに重要な事なのか?えー、めんどくさいクエスト受けたな、近隣っていうから東京の何処かと思ったのにまさかの総武高校かよ。全然近隣じゃないですよね!!

 

「詳しくは明日授業が終わり次第総武高校に迎え、話はそれからだ、それと武装して行くのを忘れるなよ」

彼女はそれだけ言うと仕事を続けていた。

彼は教室を去り、校門を出て考え出す。

 

総武高校を指定してきたのはなぜか。平塚先生が武偵にまで依頼するお願いとはなんなのか、まあいい明日聞けるし今日はもう帰ろう。

 

「やったーやった!アリア先輩に認めてもらえた!」

彼のそばで喜んでいる少女がいる、見るところ武偵の学生らしき子がはしゃいでいる。

 

……見なかった事にしよう。見られたくないよなそりゃうん。

 

だが、彼の思いは虚しく、目が合ってしまったのだ。

「え、え、っと…」

あわわと言う感じであたふたしている彼女を見て彼は見てないフリをしてその場を去ろうとした。

 

うんうん、1人で喜びたい時もあるよねわかるよ、だから見て見ぬ振りするのが一番なのは俺が一番知っている。俺も1人でモンハンでリオレウス倒した日には笑って声が出たからな。

というわけで帰り道を変更するかな。

 

「あ、あの!!」

「ぅえ!?」

 

し、しまった、女子というか人と話し慣れてないせいで声が裏返ってしまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、八幡、死にたい。

 

「い、今の見なかった事にしてくださいーーーーーーーーーーーー!」

そう言って不思議な女の子は立ち去っていった。

「な、なんだったんだ?」

八幡は不思議そうに彼女の後を見つめていた。

 

 

〜次の日〜

 

あれ?朝教室に遠山がいないなんて珍しいな、何かあったのか?まあ俺には関係ないが。

 

少し金次の事を気にかけつつ自分の席に座った。そして4限が終わる頃……

 

プルルルルル…

なんだ?俺の電話が鳴るなんて珍しすぎだし、嬉しくて泣けるまであるぞ?

 

「もしもし?」

「もしもし、俺だ、遠山だ」

そこには聞き慣れた声が流れ込んできた。

どうやら心配してると思って八幡にかけてきたらしい。

「なんでお前俺の番号知ってるんだよ、何俺の番号流出してるの?」

「そんな事いいから、とりあえず俺は無事だ。

何故俺が今日欠席なのかは聞いたか?」

「いや全く」

興味を全く示さず、どうでもいいような素振りを見せる八幡。

「俺は今日チャリジャックにあった、武偵殺しの標的に俺がなったんだ、まあ一応生きてるからって事を言いたかったのと、お前も十分に気をつけろよって事を伝えたかったんだ」

「わかってるよ、その…ありがとよ」

「なんだよ気持ち悪い、俺はとりあえず寮に帰って休むよ」

金次はそう言うと電話を切った。何か急いでるようにも感じたが八幡は気に留めなかった。

 

チャリジャック…武偵殺し…まだ情報が少なすぎる中で動くのは危険すぎる。

クエストの事もあるし、とりあえず今日総武高校に行かなきゃな。はぁ…めんどい

 

そうこうしている内に放課後になっていた。

八幡は総武高校で成績は悪くはなく、どちらかと言うといい方であったので武偵高校にきても勉学には困らない、が、射撃ともなると元々入っていた武偵生には劣る。

 

「さて、行くか、1ヶ月ぶりの母校へ」

春の風の中にも暖かさを感じる中、彼の本当の物語が今始まる。

 




更新相当遅れてすいません!!!!
テスト勉強やら風邪やらで書けなくて……言い訳ですよねw
八幡に武偵高校はとても合ってると思うんですよね、個人的に。
少し原作を忘れがちなんで、自分でも読み直しますが何か間違いや違和感があったら教えてください!

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