【習作】物理で殴る!   作:天瀬

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第五話、翌日、剣の王の来日

 鳴りだした携帯の音に反応するようにベッドから手が伸び、枕近くの充電器に刺さっていたのを取って目覚ましの音を止める。

 そのまま欠伸交じりに身を起こした剣が携帯の画面を確認すると時刻は五時。あれ、と彼は首を傾げた。

 日本に帰ってきて二日目。別に五時に起きる必要性など無いのだが携帯の目覚ましの時間を修正するのをまた忘れていたようである。そもそも五時に起きるという事に大した意味はなかったのだ、向こうで修行の一環としてやらされていただけで。

 後は相棒の生活リズムに合わせる為という事もあったか。其処まで考えて、携帯の目覚ましを操作しようとしていた剣の手が止まる。

 

 相棒の生活リズムに合わせる為にこの時間に起きていたのなら、きっと今後もこの時間に起きる必要があるんじゃなかろーか。

 

 そんな風に過った想いに携帯を弄ろうとしてた手を下ろし、充電器に再び刺した。

 カーテンを引き開ければ本日も晴天、青く突き抜けるような空に太陽が輝いている。日の光を浴びて一つ大きく伸びをしそのままふと彼は視線を窓の外、庭の方に降ろしてみた。

 日の光に輝く白の色。それはひらひらと踊る様に揺れ見る者の目を惹きつける。ただ眺めるだけなら美しく優雅と称されるであろうその動きに、けれど剣は背筋を走る悪寒を覚えた。

 恐ろしいほどに隙がない、そんな足運びと身動き。如何なる手を用いたとしても、剣の技術ではその舞を揺るがすことなどできないと直ぐに悟る。

 どうすればそれを崩せるのか。ただ見下ろしながら暫し思考していれば、不意に舞は止んでこちらを見上げてくる黒い瞳と目が合った。

 日の光を受けてか、蒼くすら見える髪の色と黒い瞳。身に付けるのは鍛練用の道着だろう、その上からでもスタイルの良さが解る体つき。昨晩からこの家に泊まっている清秋院沙恵である。

 

「……って、何時から起きてたんだあいつ」

 

 こちらの視線に気づき、何だか慌てたような様子で一礼後家の方に駆け戻る様子までを見送って、剣は小声で零した。動きの様子から見て始めたばかりという事は無かったろう。

 溜息など吐いてみたりしつつ、剣は寝間着のまま部屋を出て階段を下りていく。

 さて、彼女は今頃湯でも浴びているのだろうか、と思いきやリビングの方から聞こえた物音に首を傾げながら扉に手を当て、リビングへ入る。顔を巡らせば、台所であわただしげに動いている道着姿の少女が一人。

 

「ぁ、あの、剣様、申し訳ありません、まだ朝餉の準備が整っていませんので……」

「あぁ、気にしないでいいよ、沙恵。そもそも昨日起きるのは七時ぐらいだって言ったの僕だし、寝起き直ぐに食べたいって訳でもないから。でも、仕込みは済ませてたの?」

「大体は。後は起きられる時間に合わせて仕上げを行い、お米を炊いて出すだけでよいように合わせていたのですが……」

「ん。んじゃぁ七時まで御飯は無理か、了解」

「直ぐとは申し上げられませんが、少々お待ちいただければ準備出来ます。どうなされますか?」

 

 沙恵の問いかけに、剣は首を傾げる。何かおかしい気がする。

 呼び方、ではない。呼び名に関しては昨日甘粕が帰った後でしっかり話し合った結果、名前呼びを勝ち取った結果である。敬称を無しにするのは頑として首を縦に振ってくれなかったのだが。

 代わりに剣は彼女の名前を呼び捨てで呼ぶことになっている。平身低頭し乞われてしまっては拒みきれなかったのである。

 何だか負けてる気がした剣だったが、問題は其処じゃないので忘れることにした。今引っ掛かってるのは何だかよく解らないすれ違いの方である。

 

「…炊飯ジャー、タイマーセットしてるからそれまで御飯炊けないんじゃないの?」

「すいはんじゃー? 御米は洗っておりますので、鍋で炊きますが……?」

「あぁ……そっか、そりゃそうか。うん、御免、僕が悪かった」

 

 炊飯ジャーは文明の利器の一つである。流石に冷蔵庫などの保存用家電は沙恵も知っていたものの、こういった一部の文明の利器については驚くほどに無知だったりする。

 台所の方を確認してみれば確かにコンロに掛けられた土鍋があり、そういや鍋用に持ってたなぁ、なんて思いだして何となく遠くを見る視線になってしまう剣だった。

 尚、コンロの使い方については昨日のうちに教えていた。そもそもが昨日暖かい茶を出さなかった理由が湯の沸かし方が解らなかったからだったと聞いたためである。

 

「ぁ、あの、剣様…?」

「ん? あぁ、うん、別に急いで食べたい訳じゃないから。元々起きる時間だった七時頃で良いよ」

 

 剣の通う学校の始業は八時半。歩いて三十分程度の距離の為、七時からご飯を食べれば食べ終わってからゆっくり準備しても間に合う計算となる。

 だとしてもまだ時間は五時を少し回ったところであり、余裕があり過ぎてさてどうしようという状態なのだが。髪の毛をセットしようにも、剣の髪の毛は基本寝癖が付きにくく、放っておけば三十分もすれば大人しくなっているのが何時もの事である。

 しばし考えてから、剣はひとまずの結論を出した。

 

「着替えてくるから、沙恵も湯を浴びて着替えてきたら? もう鍛錬しないなら、だけど」

「ぁ……。み、見苦しい姿を御見せして申し訳ありません。直ぐに身を清めてまいります……っ!」

 

 剣の言葉に沙恵は自分が鍛練した直後で汗をかいてそのままだったと気付いたらしく、急に顔を赤く染めると慌ててリビングを飛び出していく。その後姿を眺め、剣は吐息を一つ。

 昨晩の夕飯で沙恵が腕を揮ってみせてくれたため、彼女の料理スキルは自分よりはるかに高いという事を剣は知っている。だから、調理中に放置というこの状況は予想外の時間に剣が起きたことから発生したという事も解る。

 つまり、こうなったのは剣が沙恵に告げた時間よりはるかに早く起きた所為なのだから、対処すべきは剣という事だろう。

 

「……取りあえず火とか止めとくか」

 

 とりあえず当面の問題を解決する事に決めた剣が、台所の状況を思い出してバスタオル一枚で慌てて戻って来た沙恵の姿に驚愕し風呂場に追い返すのは数秒後の事。

 

* * *

 

 そんな朝を如何にか乗り越えれば本日も平日、学校は平常運転である。朝の空いた時間の半分を予習に当てたため、授業も問題なくクリアして現在昼休憩。

 何時もの通りに己の弁当をもって剣の机を訪れた裕也は、その剣が珍しく弁当箱を取り出している光景に少しばかり驚いた表情を浮かべていた。

 

「今日は流石に昼準備してるだろとは思ったけど…珍しいな、お前が弁当作って来るなんて」

「早起きした時は作ってた記憶があるんだけどなぁ、一応」

「問題。剣の普段の早起き率を述べよ」

「数カ月に一回くらいかね」

 

 旅行に行く前の剣は寝れる時間ぎりぎりまで寝る一般的学生であったため、幾ら家事がある程度できるとしても弁当を毎朝作る時間と気力は無かった。前日に早く寝たなど、何となく早く起きれた日にだけ弁当を作ってもってくる、というのが一人になってからの剣の昼食事情だったのだ。

 そして裕也のお弁当は彼の恋人作のものであり、毎朝登校前に受け取っているらしい。爆発すればいいのにと剣が思ったことは一度や二度ではなかった。

 

「さて、今日のおかずは何かね」

「裕也、そう言いながらなんで僕の弁当箱を開けようとするのか」

「いや、お前も俺の弁当箱開けようとしてんだからお相子だろ」

 

 二人とも好みのおかずがあれば奪う気満々だったりする辺り、親友とも言うべき男友達共は互いに遠慮が無い。

 弁当箱の蓋を開けておかずを吟味する二人だったが、不意に裕也が何も言わずに弁当箱の蓋を閉め剣の方に弁当箱を押し出してきた。

 

「……?」

 

 首を傾げつつも剣は伸ばしかけた手をひっこめ、同じように蓋を閉めて裕也の方に返す。流石に相手が何も取らなかったのに自分だけ奪うというのは気が引けたようだ。

 互いの前に弁当箱が戻ってきて、互いに蓋を開ける。自分の弁当箱に入っているおかずが昨晩の残り物に卵焼きやウィンナーなどの定番品、後デザートに林檎が入ってる事を確認して剣はもう一度首を傾げた。特におかしな物など無い筈である。

 

「さて、剣。お前に聞きたいことがある」

「なにさ? 別に変な所の無い普通の弁当だと思うけど」

「うん、普通なんだがな。それ誰に作って貰った?」

 

 問い掛けに思わず硬直する剣を見て、裕也はにたりとイイ笑顔を浮かべた。

 

「弁当持参時の何時もの行事を行う事で誤魔化せると思ったのだろうが、この俺の目を誤魔化すことはできないぜ…!」

「馬鹿な、どこで間違えたというんだ僕は…!?」

「卵焼き。お前絶対自分で作らないだろ」

 

 言われ、剣は少し考えてみる。確かに自分で弁当を作る時に卵焼きを入れた覚えはないなぁと思い出したが、それをこの友人に指摘されたのは意外だった。

 

「お前、人の弁当どれだけ覚えてんだよ」

「御約束の筈なのに必ず無かったから何となく覚えてるんだよ。で、誰に作って貰ったんだ?」

「ちょいと色々あってね、昨日からうちに泊まることになった子がいるんだよ。で、その子が作ってた」

 

 まずったなとでも言いたげな剣だったが、まぁいいやとあっさり投げ捨てた。どうせ自分の弁当の普段の内容など覚えているのはこの目の前の親友くらいなのだ、この親友にばれた以上隠す必要もない。

 そして唐突にとんでもない爆弾を投下された裕也は暫し唖然とし、次いで少し考えるような表情を浮かべた後。

 

「色々あったのか」

「うん、色々あったんだ」

 

 吐息一つ、それ以上何かを問い詰める様子はなかった。黙々と箸を動かし食べ薦め、食べ終えて御馳走様と2人して合掌。吐息を一緒に零し。

 

「ま、細かい事は聞かないけど頑張れよ。なんかあったら頼ってくれ、出来る範囲で相談に乗るからな」

「サンキュ。ま、今日の放課後はデートと行こうか、男同士の暑苦しい」

「すまない、御前の気持ちはうれしいが俺はノーマルだし、そもそも心に決めた人が……」

「出来る範囲で相談に乗ってくれると言ったな? ならば、今すぐぼこらせてくれ」

「ふっ、ありゃ嘘だ」

 

 何も変わらずに居てくれる親友の様子に心から感謝を想いながら、胸を張る目の前の馬鹿にどんな嫌がらせをしてやるべきかと本気で悩む剣だったのだが。

 ふとその視線を窓の外に向ける。

 

「ん、どうした、剣?」

「……んや、何でも」

 

 首を横に振った剣に裕也は暫し不思議そうだったが、しかしだからと言って何かが思いつくという事もない。結局そのまま食休みに戻る。

 そして剣は、今度は明確に警鐘として感じられた悪寒に湧き上がる感情を抑え空を見上げる。何かが来た。そう囁く直感を無視するほど彼は暢気にはなれなかった。

 

* * *

 

 日本という国について調べると、四季という素晴らしい物について書かれていることは多い。同じ国の中でも季節により見せる表情を大きく変える、それだけなら他の国でもあるが日本ほどはっきりと顔を変えるのは珍しいのだ。

 また、極東という環境からか独自発展しているものも多い。鎖国で他国との接触の大半を断っていた事もあり、この国独自の文化は意外と多いのだ。

 そもそもこの国の土着の信仰は独特すぎると言えるだろう。シャーマニズムという文化自体は他の国の歴史でも見受けられるが、一神教だろうと何だろうと神様万歳で受け入れるのは一体どういう精神構造なのだろうか。

 本当特殊よね、と。レイセは銀の髪を揺らしながら溜息を吐いたが、その表情と瞳は実に楽しそうな様子を感じさせた。彼女自身、自分が浮かれているという自覚を持っている。

 彼女からすればこの国は宝物庫だと言えるのだ。極東ゆえに西の方に流れて来ない神秘も多く、この国独自の製鉄法などは錬金術も心得があるレイセからすれば興味を惹かれて仕方ない。

 それに何より、自分の居場所は今この国にある。僅か数日に過ぎなかったとはいえ、居るべき場所から離れていたのがようやく帰ることができるのだ。それを想うだけで顔が綻ぶのを止める事が出来ない。

 

「……まぁ。早くも連れ込んだらしいけれど」

 

 自分に冷や水を浴びせるつもりで零しながら携帯を開く。削除しないようロックがかけられたメール、その一番新しいものを開けば其処には正史編纂委員会から傍付きを付けられた、という旨が書かれていてレイセは己の表情を苦笑に変えた。

 全く、仕方のない王だ。そう思いながら、苦くはあっても笑みがこぼれてる時点でどうしようもない自分を自覚してレイセは感情が落ち着けるのを諦める事にした。彼に会うまでは浮かれたままだろう。

 それなりの重量のあるキャリーバックの持ち手を再度握り直し、座っていた椅子から立ち上がって歩みだそうと前を向き。

 視界に金髪の青年をとらえた瞬間にまるで憑き物が落ちたかのような唐突さでその表情から笑みが消え、相棒の隣に立つ時と同じ冷たい色を面に宿す。

 何故彼がここに居るのか、などという愚問は脳裏をよぎる事すらなく、ただどう対処をするべきかという思考を巡らす。此処で素知らぬ顔で立ち去るべきか、声をかけるべきか。そもそも向こうがこちらの顔を知って居るのかどうか。

 

 吸気を一つ。巡らせた思考はけれど、終着点は一つしかなく。呼気を一つ。ならば、彼女に選択肢など存在しない。

 

 視界に入ったその青年の方に足を進めると、気配を感じ取ったのか青年がレイセの方へと顔を向ける。金色の髪に青い瞳、美男子と称するに足る顔つきにしなやかな体つき。通りすがる男女どちらもが思わず目を向けてしまうような好青年。

 底抜けの陽性の笑顔が若干打ち消しているとは言え、それでもやはり目を惹くだけの華がある。その青年へと近づく銀髪の少女という構図はレイセの想像以上に人目を惹くのだが、そんな事に気を回している余裕は彼女にはない。

 ただ冷えた表情のまま、まるで旧知の友に接するように片手を上げる青年の前で一礼を見せ。

 

「サルバトーレ・ドニ卿とお見受けしますが、間違いないでしょうか」

「そうだよ。君は、確かレイセ・セルフィスだったかな? これからよろしく」

 

 青年、ドニが口にした己の名前に誤りが無い事にレイセは舌打ちしそうになるのを堪えた。彼の目的がこれではっきりと一つに絞り込まれ、故に少なくとも彼の目的の一つ目を完了するまで彼から離れることは許されない。

 

「それにしても奇遇だね、こんなところで出会うなんて。君なら彼の家も知って居るだろう? これで迷わず済みそうだよ」

「……奇遇も何も。機の時間を合わせ、待ち伏せされていたのではないのですか?」

 

 陽気に笑って告げられる言葉に表情を変えぬまま、口調に少しだけ呆れを乗せる。欧州の王だけに情報が容易く手に入ったこの王はこの程度で気分を害する事など無いとレイセは知っている。

 最悪多少ぞんざいな扱いをしたところで彼は全く気にしないだろう、目的さえ達成できるのならば。

 

「うん、そうとも言うね。で、案内してくれないのかな? してくれないなら、僕は一人寂しく彼を探すことになるんだけれど」

「案内させて頂きます。ですが、その前にお答えください、ドニ卿。リベラ卿の御姿が見えませんが、どうなされたのでしょうか」

「アンドレアは一昨日から行方不明になってしまったんだよね、何処に行ったんだろう?」

 

 アンタが裏で手を回したんだろうに。思いはするものの声には出さず、さらに最近彼の御守を務めていると言われるもう一人の名前を思い浮かべ、そのまま言葉に乗せる。

 

「では、騎士クラニチャールはどうなされたのでしょうか」

「アンドレアを探しているよ。その所為で僕はこうして一人旅をせざるを得なくなったって訳さ」

「御身が今御一人でこの場に居られる理由が解りました」

 

 御守なんだから確り見張っててよ、ただでさえ厄介なんだから。レイセがそんな風に零したくなったのは仕方のない事だろう、これまでの浮かれた気分などがすべて吹き飛んでしまったのだから。

 『剣の王』とも称されるこの欧州のカンピオーネが此処まで出向いてきた以上、騒ぎが起きるのは免れ得ない。単純明快な目的で持って彼は此処まで乗り込んできているのだから。

 すなわち、新たなカンピオーネと戦う事。ただ其れだけの為に。

 

「それでは案内させて頂きます」

「うん、宜しく頼むよ。あぁ、でも楽しみだなぁ。彼も僕の同族なんだ、僕が訪ねて来たって聞いたらきっと喜んでくれるよ」

 

 ドニの言葉にレイセが僅かに肩を揺らす。そんな事はないと否定する言葉は生まれない。それは王で在るドニに気を使うがためでなく、否定できないと彼女自身が思うからだ。

 目に見えて喜んだりはしないだろう。けれど、決して拒む事も無い筈だ。己から挑みかかる程好戦的ではない、けれど売られた喧嘩から逃げる程喧嘩嫌いという訳でもない。何より、この戦いは相棒にとっても良い方に傾く可能性が高い。

 故に考えなければならない。彼との戦闘で終わらない為の方法と、これからに生かす方法を。

 

「実に楽しみだよ。彼はどんな風に僕と語らってくれるんだろうね?」

 

 心から楽しそうな。僅かな狂気をすら感じさせるような青年を案内しながら、頭の片隅で思考を続けつつレイセは独り言のような問い掛けに口を開いた。

 放たれるのはこれまでにない絶対の自信と、信頼を乗せた声。

 

「御身が満足するように語らう事でしょう。我が王、葛原剣ならば」

 

 それくらいの期待はしても許されるべきだ。剣ならできるだろうし。

 特に疑問を抱く事すらなく、レイセには彼が苦笑を浮かべながら受け入れてくれる姿を想像できた。


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