転生したら狩人×狩人 作:楯樰
今日も今日とて修行漬け。
ちなみに今五歳。
今年、1941年。原作の約60年前。
そして去年HUNTER試験第229期が終わった。
……原作関係ない年代じゃねぇかと思った人。
私の念能力にかかれば原作介入なんて簡単なのだよ!
とまぁ、些細な事は置いといて。
両親の生い立ちやら、私の正体がバレた後。
それからが大変だった。
まず、TSしたと聞いたお母さんは教育的指導により私の一人称を“俺”から“私”に変えることに成功。
どうやら自分が転生した時苦労したんだとか。
実体験込みだったので説得力があった。
……というかお母さんもTSしたのか。と突っ込んだ時は笑って誤魔化された。
その次、生身の能力。
わざわざパドキア共和国、ククルーマウンテンゾルディック家の試しの門を開くと4まで空いた。
ようするに素の力で三十二トンの扉をひらけた。
勿論、開けただけですぐに帰ってきたけど。
そして、何時の間にこんなに力が!? と思ってついてきた二人に聞いたら、家の道具や家具が既に小さいもので百キロは超えているらしい。
恐いわっ!!
次に、水見式。
正体バレの後、両親の協力のもとしてみるとなんと変化系と操作系……対極の性質を持っている事が発覚。
両親が特質だから特質と思ったが違った。
想像していたのと違ったが、おr……私の考える発は使えるので問題なかった。
対極の性質を持つ事に、「もう特質でいいじゃん!?」と思ったのは当然だと思われ。
次、念の応用技。
三年で円が半径約二百メートルまで伸び、流が実戦レベルにまであがった。
あとは父さん直伝の『絶をしたまま練をする』という無茶苦茶な応用技、体内で練のエネルギーを圧縮させて防御力、攻撃力、隠密性を上げる『臨』と、『纏と絶の応用』で、オーラを高速で循環させオーラの運用率を上げ纏の十倍まで防御力を上げる『廻』を習得。
そして上の二つをあわせて行うと『剛』という硬の約20倍の攻撃力と防御力が得られる、特質系の両親でも強化系を圧倒できる応用技を教わった。
剛については教わっただけで実際にやると三十秒しか持たない。
難易度で言うと、
廻≦臨<剛
といった感じ。
到底実戦では使えないのでモノになるまで多分あと十年はかかると思う。
ちなみに両親は二人とも実戦レベルで剛が使える。
新しい応用技があれば流なんて必要ないんじゃないかって思うだろうが、残念。そこまで精度が高くないんだ。……それに出来て損は無いし。
以上のことで分かったと思うが私以上に両親はチートだった。
ネテロ会長にも勝てんじゃね? と思って二人に聞いてみると、やった事が無いから分からないんだと。
そりゃ当たり前か……と思っていると、本気でやれば勝てるというお言葉を頂いた。
あれですか、普通にやったら引き分けですか。
こえーよ。
と、こんな感じに考え事をしつつ瞑想していたが母さんの呼ぶ声がするのでやめて食卓に向かう。
「今行くよー!」
充実してるなぁ。
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ご飯を食べ終わり、しばしの食休み。
ジャポン製のテレビを眺めていると父さんが話しかけてきた。
でも今丁度アニメのいいところなのだ。
流石ジャポン製。性能が桁違いだ。
他が地アナ放送とすると地デジという位に画質が良い。
「カトリアー、幼稚園とかどうすんの?」
「うーん? …行かなくていいんじゃないの?」
「いや、まぁそうかもしんないけど。
でも、ほら。娘の成長の記録を残して置きたいと言うかさ?」
ちなみにこの親父、親馬鹿な感じがスゴイ。
まぁ、子供が出来て嬉しいのはわかる……成長している姿を残しておきたいっていうのもわかるけども!
「いいじゃん。私、転生者なんだし。父さんも同じように思うと思うけど?」
「はぁ……そうかぁ~…」
残念そうな顔をしている一児の父、ディライト=クルーガー。
ショボーンとした顔でも絵になるからイケメンはいいよな!
ちなみに本名は安曇幸。
日本に居た時から顔は変わっていないらしい。
あー妬ましい。
まぁ、娘の私も美形になったから許してやろう。
「それで? ほかにも用があるんでしょ、父さん」
多分幼稚園に関してはついでだろうとあたりをつけた私はテレビを消して父さんの方に向き直る。
「うん、正解。天空闘技場に行っておいで」
「……マジで?」
「うん、
……本気と書いてマジと読む。