ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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久しぶりの投稿と祝連載一周年。

できればこのまま復活したい・・・・。

今回は過去エピソードが一部あり。






絆と愛の合体

千冬・ジャスティモンルート

 

「バカな!デーモンがセラフィモン!?どうなっていやがんだ!?」

 

ジャスティモンは唖然とした顔で見ていた。

 

「随分驚いた顔をしているな。まあ、無理もないが・・・・」

 

「どうして・・・・・・・どうしてあなたが七大魔王のデーモンに・・・・・」

 

二人は驚いた顔で言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

あれは少し昔のことだ。私は十闘士の一人、エンシェントガルルモン様が最後に過ごした土地だと言われる光の街でいつか現れるという十闘士の後継者を待つべく伝説に伝わる光のスピリットを守護していた。光の街はデジタルワールドの中でも有数の美しい街であり、主に天使型を中心に繁栄していた。私もあの二人のように思いを寄せる者がいた。

 

だが、平穏だった日は突然と崩れた。あの日を境に。

 

「い、一体どうしたというんだ!?」

 

私はその日の夜、スピリットを祀っている『光の神殿』のスピリットを確認しに行った時のことだ。護衛をしていたピッドモンたちが何者かに倒されていたところを発見した。

 

「おい!しっかりしろ!何が起こった!」

 

「しゅ・・・・・・襲撃者です・・・・・」

 

「誰にやられた?」

 

「サイバー・・・・・うっ!」

 

ピッドモンたちの怪我はほぼ致命傷だった。

 

「サイバー・・・・ドラモンに・・・・」

 

「サイバードラモンだと!?」

 

私は彼のことを知っていた。部下であったエンジェウーモンと長い付き合いであり、私も遠くからだが何度もその姿を見たことがある。話に聞く限りだとこんなことをする輩ではないはずだが。

 

「い・・・・・・急いでください・・・・・・・オファニモン様が先に中に入っていておそらく交戦・・・・」

 

言いかけたときピッドモンは力尽きて砕け散った。私は急いで神殿の中へと入って行った。中ではオファニモンがすでにサイバードラモンと交戦していた。戦況はやや不利のようだ。

 

「ハアハア・・・・・・・いくら究極体だからと言っても実戦経験が少ない分俺の方が有利なようだな!」

 

「・・・・・やめなさいサイバードラモン。あなたはこんなことをする人ではありません。」

 

オファニモンは殺す気で襲い掛かっている相手であるにもかかわらず説得をしていた。私は彼女を助けるべく奴に攻撃を始める。

 

「ちっ!もう一人増えやがった!」

 

「貴様!この神聖なる場所に入るとは・・・・・」

 

「待ってくださいセラフィモン!」

 

さらに攻撃を加えようとした私の目の前にオファニモンが立ちはだかった。

 

「何をするんだ!」

 

「彼は今何かに悲しんでいます。話せばきっと理解してくれるはずです。」

 

オファニモンは昔からこういう性格だった。どんなデジモンでも話し合えば戦わずとも解決の道が開ける。彼女の悪い癖ではあったが私もその考えには肯定的だった。だがこのとき、それは間違いだと悟った。

 

「やった・・・・・・ついに手に入れたぜ!」

 

「なっ!しまった!」

 

私たちが言い合いをしている間にサイバードラモンは光のスピリットを手に入れてしまっていた。奴は光のスピリットを取り込み体を変化させる。

 

「おお・・・・・・・予想以上の力だ・・・・・まるで体中から力がみなぎってくる・・・・・これが十闘士の力か!!」

 

サイバードラモンの体に鎧のようなものが現れる。

 

「おのれ!ヘブンズセブンズ!」

 

私の放った光弾は全て奴に命中した。

 

だが、流石は神秘のスピリットと言うべきだ。全てガードしてしまっていた。

 

「この力さえ手に入れればもうここには用はねえ!後はてめえらを消すだけだ!」

 

「ほざけ!」

 

私はさらに攻撃を続ける。だが奴は歴戦を潜り抜けた勇士だったこともあり、究極体でありながら戦闘経験が浅い我等に勝てる要素はなかった。私は徐々に押され、致命傷を負い、追い詰められてしまった。

 

「これで終わりだ!」

 

「くっ!」

 

「セラフィモン!」

 

私が止めを刺されそうになったところをオファニモンが庇った。意識を取り戻した時にはすでに彼女の姿は、なかった。だがこれだけは憶えている。彼女は私の身代わりになって奴の手に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして、己の力の無さに絶望した私をルーチェモンが目に付け、私を憤怒の魔王として引き入れた。」

 

「それじゃあ、デーモンはどうしたんだよ?」

 

「無論いたさ。私に消されたがね。そして、私は悟ったよ。」

 

「悟ったって一体何を・・・・・」

 

「愛やら平和やらそんなことを言っても所詮は口だけ、力がなければすぐに崩れる。力があるものこそが掴み取ることができるのだ。」

 

「それは間違っています!」

 

「黙れ!私はデーモンを倒したことのより、その暗黒の力をさらに引き出せるようになった!その力を貴様ら二人に見せてやる!この姿を見せるのは貴様らが初めてだ!はあああああああ!!!」

 

セラフィモンから闇のオーラが発し始める。ジャスティモンはエンジェウーモンを庇いながら下がる。セラフィモンの鎧は黒く染まり、形状が恐ろしく変化していく。手も鋭い爪のようなものになり、翼は四枚に減り、悪魔の翼へと変化する。体も一回り大きくなり、それはデーモンとは違う意味で魔王と言ってもおかしくない姿だった。

 

「おいおい・・・・・」

 

「さあ・・・・・私が味わった苦痛を存分に味わえ。」

 

セラフィモンの姿は一瞬で消えた。

 

「何!?奴は・・・・・・っ!?」

 

次の瞬間、ジャスティモンの腹部にセラフィモンの膝が命中し、衝撃で後ろへと吹き飛ばされる。セラフィモンはそれを確認すると高速で後を追う。

 

「ジャスティモン!」

 

エンジェウーモンも急いで後を追う。ジャスティモンは腹部を押さえながら態勢を整え反撃しようとするがセラフィモンは既に自分の背後にいた。

 

「何・・・・」

 

「どうした?同じ究極体でありながらその程度か?」

 

セラフィモンはジャスティモンの頭部を掴む。ジャスティモンは抵抗しようとするが爪が食い込んでいき、悲鳴をあげはじめる。

 

「ぐわああああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「いい響きだ、オファニモンに聞かせるには素晴らしい鎮魂歌だ。」

 

セラフィモンはさらに力を強める。その悲鳴は戦闘中の千冬たちにも聞こえた。

 

「今のは!?」

 

「千冬!危ない!」

 

「隙あり。マシンガンデストロイ。」

 

「なあっ!?」

 

大量のミサイルが千冬へと襲い掛かる。千冬は急いで展開装甲で防御を行うが防ぎきれずに吹き飛ばされる。

 

「ぐっ!」

 

「千冬!」

 

「人のことより自分のことを心配した方がいいですよ?スターライトベロシティ。」

 

ブラックマグナガルルモンが超高速移動で光の矢となってジエスモンへと迫る。ジエスモンは紙一重に回避するが掠った肩の突起は消滅した。

 

「ジエスモン!」

 

「大丈夫だ。それよりも千冬は?」

 

「ああ、すまない。こんな時に心配かけて・・・・」

 

「気持ちはよくわかる。なんせ、生き別れの妹が奴に取り込まれているを助けようとするのは・・・・・でも、君もわかってるんだろ?」

 

ジエスモンは千冬の後方に回り、守備につく。千冬は複雑な表情で応えた。

 

「・・・・・私だってわかっている。あのマドカは既に壊れて奴らの操り人形になっていることも、もうどうすることができないかもしれないことも。・・・・・でも、怖いんだ。一夏と同じようにマドカも助けられないと思うと・・・・・自分の無力さを感じて・・・・・」

 

千冬の手は震えていた。かつて弟を助けられなかったように今度は妹を自らの手で葬らなければならないかと思うと・・・・・・その心が彼女に恐怖を与えていた。

 

「・・・・・・それを聞いて安心したよ。」

 

「え?」

 

「俺も正直怖かったんだ。千冬が復讐の鬼になっちゃったんじゃないかってね。復讐の心に刈られれば敵の策にどんどんハマって自滅していく・・・・・千冬がそうなったらどうしようかって。」

 

「ジエスモン・・・・」

 

「昔、俺も強くなろうって必死になって前が見えなくなっていた。それを千冬が目を覚まさせてくれた。だから、千冬は俺にとって師匠と同じぐらい尊敬しているんだ。」

 

「・・・・・お前という奴は・・・・・」

 

「マドカちゃんを助けよう。わずかな可能性でも。」

 

「・・・・・ありがとう。ジエスモン。」

 

「俺たちパートナーだろ?そのぐらい当然だって。」

 

「ああ。」

 

そのとき、千冬の白蓮が輝き始めた。それとシンクロするかのようにジエスモンの体も光りだす。

 

「これは!?」

 

「俺の体が・・・・・」

 

「何をごちゃごちゃ言っているんですか?そっちが来ないのでしたらこちらから引導を渡して差し上げますよ!スターライトベロシティ!」

 

ブラックマグナガルルモンは再び超高速で二人の前と迫る。

 

「これで終わりです!」

 

ブラックマグナガルルモンは光の矢となり、二人にいた場所へと突っ込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「がああぁぁぁ・・・・・・」

 

ジャスティモンは何度も地面に叩きつけられた末に放り投げられた。仮面のような頭部は傷だらけになっていた。

 

「こんな相手に私は敗れたのか。今思うと実に腹立だしい。」

 

「くそ・・・」

 

ジャスティモンは右腕の「トリニティーアーム」のプラグを差し替える。

 

「メルキューレモンの方もそろそろ終わりそう・・・・・・」

 

「アクセルアーム!!」

 

余所見をしているセラフィモンの頭部に向かってジャスティモンは大型化した右腕を打ち込む。

 

「・・・・・・今のは少しは効いたな。」

 

「何!?」

 

セラフィモンはジャスティモンの右腕を掴むと地面へと叩きつける。

 

「ぐうぅ!!」

 

「無様だな、それがかつてウィルス種から恐れられていたウィルスバスターズの元リーダーか。」

 

そう言うとセラフィモンはジャスティモンの右腕を踏みつけた。予想を上回る力のせいでジャスティモンの右腕はバラバラになってしまった。

 

「俺の右腕が・・・・・・・」

 

「ふん!」

 

「ぐはっ・・・・」

 

セラフィモンはさらにジャスティモンを踏みつける。

 

「こんなものではないぞ・・・・・・私が味わった苦しみは!!」

 

「ブッ!!」

 

「オファニモンや私の部下たちはこれ以上の苦しみを味わって死んだんだ!貴様にはそれ以上に苦しませなければ私の気が済まない!!」

 

踏む力はさらに強まる。ジャスティモンが倒れている辺りは彼の血で赤く染められていく。

 

「どうだ俗物!かつて自分の倒した敵に踏みつけられる気分は!」

 

「ぐ・・・・・」

 

「ほら、何か言え!『許してください』やら『命だけは助けてください』やら。ほら・・・言ってみろ!」

 

「うる・・・・・せえぇ・・・・」

 

「ははははははは!はっははははははは!!」

 

セラフィモンは勝ち誇るように笑う。ジャスティモンは既に息が途切れ途切れになっていた。

 

「・・・・・・もう、虫の息か。」

 

そう言うと彼はジャスティモンを掴みあげる。

 

「今度は貴様が地獄の業火で焼かれる番だ。」

 

セラフィモンはジャスティモンを上に放り投げる。

 

「焼かれる苦しみを存分に味わうがいい、フレイムインフェルノ!!」

 

セラフィモンは構えを取り、巨大な火球を作りだしジャスティモンに向かって撃つ。ジャスティモンは既に動くことすらできなくなっていた。

 

「ジャスティモン!」

 

エンジェウーモンは命中寸前のところで彼を抱きかかえ、回避するが掠った左の四枚の翼は一瞬にして焼け落ちてしまった。

 

「ううっ!!」

 

彼女はジャスティモンを庇うように墜落する。墜落した場所へとセラフィモンが歩いていく。

 

「皮肉だな、エンジェウーモン。貴様もそんな奴に着かなければこんな目に合わなかったものを・・・・」

 

「くっ!」

 

エンジェウーモンはダメージを受けているにもかかわらず瀕死のジャスティモンを守ろうとする。

 

「無駄だ、以前ならともかく今の私に完全体である君が敵うはずがない。どうだ?エンジェウーモン。もう一度私の仕える気はないか?」

 

「え?」

 

「この勝負、私たちが勝つのは時間の問題だ。しかし、君は以前から優秀なデジモンだ。殺すには惜しい。」

 

「結構です!悪魔に魂を売ったような方のところに行く気は一切ありません!」

 

「その消された翼も治してやる。悪い話ではないだろう?そんなボロくずと共に死ぬよりもいい方ではないのか?」

 

「ボロくず・・・・・・彼はボロくずなんかじゃない!!」

 

セラフィモンの言葉にエンジェウーモンは怒りを露にする。

 

「彼は確かに許されない過ちを犯した・・・・・・でも、それは私にも責任があった!だから、彼を探して一緒に罪を償う旅をした。彼は、本当は優しい心を捨てていなかったから。完全に堕ちたあなたとは違う!」

 

「黙れ!貴様に私の何が分かる!?今まで自分の守ってきたものを壊された者の気持ちが!」

 

セラフィモンは手から光弾を作り出す。

 

「もう一度言う、私に仕えろ。そうすれば貴様だけは助けてやる。」

 

「私はあなたの元には行かない。」

 

「そうか・・・・ならばそいつと一緒に消えろ!ヘブンズヘルズ!」

 

セラフィモンから複数の光弾が放った。光弾は全て命中し、ジャスティモンたちの姿は見えなくなる。

 

「・・・・・・・私は間違ってなどはいない。力があるこそその正義は証明される。」

 

セラフィモンはブラックマグナガルルモンの方へと向かおうとする。しかし、咄嗟に背後に気配を感じ後ろを振り向く。

 

「この気配は!?まさか!?」

 

砂煙が晴れるとそこには鎧を纏ったデジモンがシールドで防御をしていた。外見はオファニモンと瓜二つだが鎧は白に染められていた。

 

「奴め!この期に及んで進化したというのか!」

 

オファニモンはジャスティモンに肩を貸して体を持ち上げる。

 

「ジャスティモン?」

 

「・・・・・・・エンジェウーモンか?」

 

「ごめんなさい、進化・・・・・しちゃった。」

 

「ふん、進化してもいい女だな、お前って。」

 

殆ど力がなくなっていたはずのジャスティモンが嬉しそうに言う。その光景を見てセラフィモンは、一瞬自分とオファニモンを重ねてしまった。

 

「何故だ・・・・・・なぜそうまでしてそいつに肩入れする!?何故なんだ!?」

 

「理由なんてないわ。私は彼が好きだから守りたい、それが成長期の頃からずっと思っていたことだから。彼が私にとって大切な人だから。」

 

「俺も同じだ。好きになった奴は最後まで守る。恩人も仲間もな。・・・・・そして、好きなこいつと一緒に明日へ進むためにな。」

 

二人の体が同時に光りだす。ジャスティモンの壊された右腕も修復されて行く。

 

「なんだ!?この光は!?むっ!?あっちの方でも・・・」

 

「行くぜ、セラフィモン!これが俺たちの・・・・・えっと・・・・その・・・・」

 

「愛の力よ!」

 

「それだぁ!・・・・・って俺が言いたかったのに!」

 

「私が決めたかったの!」

 

二人は顔を赤くしながらも言い張る。

 

「ジャスティモン!」

 

「オファニモン!」

 

「「ジョグレス進化!!」」

 

二人は、光りとなり一つになる。光が晴れるとそこには黄金の翼を持ち、白い鎧、光り輝く黄金の右腕に白い強固な盾を付けた左腕、そして、赤いマフラーを首に巻いた仮面の戦士がセラフィモンの目の前に立ちはだかった。

 

「な、何だその姿は?」

 

「『俺の名はゴッドジャスティモン!!悪を倒し、闇に光を灯すために貴様を倒しに来た者だ!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、何が・・・・・・何が起こっているんですか!?」

 

ブラックマグナガルルモンは驚いた表情で見ていた。

 

そこにはさっきの白蓮とは違うISを纏った千冬の姿があった。

 

「これは一体・・・・・」

 

『俺が千冬のISと合体している!?』

 

その姿はまさにジエスモンの形状をした鎧を身に着けたような姿だった。しかし最も驚くべきことはさっき衝突したはずのブラックマグナガルルモンの巨体を雪片で受け止めているという事だった。ブラックマグナガルルモンは思わず距離をとる。

 

「ま、まあ・・・・・相手が一人に絞られるのはかえって好都合。すぐに消して差し上げますよ!」

 

「・・・・一人ではない。私たちが一つになったんだ。」

 

「ん?」

 

ブラックマグナガルルモンは千冬から奇妙なオーラを感じた。千冬は両手に装着されているブレードを同時に展開する。

 

「行くぞ!ブラックマグナガルルモン!」

 

千冬は風の如く向かう。

 

 

 

 




マシンガンデストロイ=マグナガルルモン
スターライトベロシティ=マグナガルルモン
トリニティアーム=ジャスティモン
フレイムインフェルノ=デーモン
ヘブンズヘルズ=ブラックセラフィモン


今回はオリジナルデジモンが登場しますが紹介はいずれかで。

ISとデジモンが合体する案は連載当初からありましたがいろんな意味でお蔵入りに・・・・。そのため本作は千冬のみ。

次回は・・・・・今回次第。

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