ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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ドゥフトモンの最期を書いたものです。
ちなみにエグザモンは既に死亡しています。
気に入らない方は急いで戻りましょう。



友へのメッセージ

???

 

私がマークと出会ったのは私がまだガオモンに進化して間もない頃だった。私は偶然デジタルワールドに来てしまった彼を見つけ、話していくうちに仲良くなった。彼も私と同じ好奇心旺盛な性格で瞬く間に意気投合し、自分が元の世界に戻る方法を見つけることと冒険を一緒に楽しみ、私たちはかけがえのない友(パートナー)へとなった。そんな彼にはある日課があった。

 

「何を書いているんだよマーク?」

 

「え?何って日記だけど。」

 

「ニッキ?なんだそれ?食い物の名前か?」

 

彼は自分の一日の出来事を記録していた。私は強引にも読ませてもらったが私と彼が行ってきたことがまるで物語のように書かれていた。

 

「スゲー!マークってデンキとかっていう感じに自分のこと書けるのか!」

 

「いや・・・・そういうわけじゃないけど。っていうかそれを言うなら伝記物だよ。」

 

彼は困った顔をしながら言う。私は面白がりながら日記を読み続けた。

 

「いいな、俺もこんな風に書いてみたいな~。」

 

「書いてみる?書き方なら教えるけど。」

 

「本当!?」

 

ここから私たちの交流はさらに深まった。

 

 

 

 

 

 

彼が12のとき、初めて自分のガールフレンドを私に紹介した。これが後に彼が愛した女性ノエルだ。彼女は最初は驚いていたもののすぐに打ち解け、後にドルモンがパートナーとして加わりデジタルワールドでの旅を始めた。その一年後にはエリザとキャンドモンが加わり旅は楽しいものへとなった。マークはこの旅で次第にノエルに惹かれていき、彼女もまた彼に惹かれ後に恋人同士になった。そして、一日一日がかけがえのないものへとなった。

 

 

 

しかし、物語に終わりがあるように私たちの旅にも終わりが来た。彼ら三人はどんなに嫌でもいずれは大人へと成長する。大人になれば社会と向き合わなくてはならない。それが人というものだった。彼らは社会と向き合うためデジタルワールドから離れなければならなかった。そして、別れの日。

 

「本当に行ってしまうのか?マーク。」

 

「ああ、僕ももう大人なんだ。」

 

「もうこっちには来られないのか?」

 

「そんなことはないさ、いつかまた会いに来るよ。」

 

「本当か?」

 

「その時は結婚して子供がいるかもしれないし、年をとっておじいさんになっているかもしれない。でもきっとまた会いに来るよ。」

 

私はそれまで書いていた自分の日記を彼に渡した。

 

「だったらこれ渡すからマークも自分の日記を俺にくれ!」

 

「え!?」

 

「パートナー同士の約束だよ!この日記をお互い持って再会するときまでの自分の出来事を書き続けるんだ!そして、また会ったときそれを見せ合う!隠し事はなしだぞ!」

 

「ぷ、ぷぷぷ・・・・・・・」

 

私の大胆な発想に彼は思わず笑ってしまった。

 

「笑うことはないじゃないか!」

 

「いや、いかにも君らしいと思ったからさ・・・・つい。」

 

「これでも考えたほうなんだぞ!」

 

「わかってるよ、約束だ。それまで元気でな。」

 

「ああ!またいつか会おうな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは再会を誓って別れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はその後自力で進化できるようになり、ドゥフトモンと名乗るようになった。その後ロイヤルナイツのメンバーとなり、主君イグドラシルに仕えた。この時期にキャンドモンことデュナスモンと再会した。その後デジタルワールドでイーターが発生、私たちは恐るべき敵を駆逐するためにロイヤルナイツ総動員で行動を開始した。しかし、予想以上のイーターの数に苦戦、その後私たちはある選択肢に迫られた。

 

一つはイグドラシルによるデジタルワールドのリセット。これは別のデジタルワールドを作り、現在のデジタルワールドの中から一部のデジモンだけを移動させ、全てを消すことである。これならイーターを確実に仕留められるのかもしれないがデジタルワールドを新たに作るには時間がかかるうえにイーターによってすべてのデジモンを捕食されかねない。それに大半のデジモンを皆殺しにするのは神とはいえ許されざる行為だ。

 

もう一つの方法は人間界への一時的な避難だ。こちらもデジタルワールドのリセットではあるが人間界へのゲートを封鎖してしまえばイーターが追ってくる心配はない。しかし、人間の反応によっては一つ目以上に危険が多い。

 

私は一つの賭けに出ることにした。

 

マークに会ってデジモンの危険性の無さと我々の目的を話してもらうのだ。最初は小さな動きでもやがてはそれが大きいものへと繋がっていく。それにエリザやノエルもいる。私はこのことをイグドラシルに伝え、人間界へと向かった。これがうまくいったら彼に私のこれまでのことを伝えよう。そう思いながら私は向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・伝えるはずだった。

 

私は病院で目の覚めることのない彼の姿を見た。私は思わず跪いた。

 

「嘘だろ?マーク。・・・・・・目を覚ましてくれ、私だ、ガオモンだ・・・・・・」

 

私は彼の遺品でもあった私の日記で全てが分かった。

 

彼は家の事情でノエルを別れ、エリザと結婚した。だが、その後の会社の経営、ISの登場、女尊男卑。全てが彼の夢をぶち壊し、追い詰め、そして、自殺へと追い詰めた。そして、彼は永遠に目覚めぬことのない眠りへとついた。

 

「・・・・・約束したじゃないか。再会するときまで書き続けるって?楽しい時も、つらい時も、苦しい時も書き続けるって・・・・・・・・なあ?」

 

私は涙を流しながら彼に声をかけた。彼は何も答えない。ただ私の話だけが聞こえて虚しくなるだけだった。

 

「なぜ・・・・・なぜ彼がこのような運命を歩まねばならんのだ!!」

 

私は泣いた。己の生涯の中でおそらく一番辛いことだったことであろう。私は誓った。

 

この世界を壊す。例え仲間が消えようとも、どんな手を使ってでも。

 

デジモンの未来ために・・・・・マークを奪ったこの世界に復讐するために・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュノア社 周辺

 

「ゴフッ!」

 

ドゥフトモンは血を吐きながら目を覚ます。視界は不安定であったが辺りを見回すことはできた。誰かが自分を運んでいるようだ。彼は視界を下にやると見覚えのある少女が自分をパートナーと一緒に運んでいるのを確認できた。

 

「なんの・・・・・・・・つも、りだ・・・・・・・・シャル、ロット・・・・・・・」

 

ドゥフトモンの意識が戻ったことに気が付いたのかシャルロットは言う。

 

「何って、治すんだよ。君の傷を。」

 

「な・・・・・に・・・・?」

 

「確かに君がやったことは許されることじゃない。でも、父さんのパートナーだったってことは変わらないんだ。だから一緒に連れていく。」

 

「・・・・・・」

 

ドゥフトモンは黙って彼女を見る。明らかに母親の面影をあり、父親に似た性格だった。

 

「もうすぐ着くから、そこで治療すれば・・・・・」

 

「無駄だ・・・・・・・・メディーバルデュークモンの一撃は私の急所を貫いた。私はもう助からん。」

 

「希望は捨てちゃダメだよ!やってみないと・・・・・」

 

「ふん、貴様は父親と母親のいいところを受け継いでいるようだな。・・・・・ゴフッ!」

 

ドゥフトモンは再び吐血する。もうあまり時間が残されていない。そこへ遅かったことを心配したのかノエルとアルファモンが迎えに来た。

 

「シャルロット。」

 

「母さん。」

 

「・・・・・私も手伝うわ。」

 

ノエルはそう言うと加わった。アルファモンも手伝おうとしたが気を使ったのか敢えて見守ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『吾輩は猫である まだ名がない』 治療室

 

「じゃあ、この方法でやればシャルの親父さんは・・・・・」

 

「可能性はあるわ。でも問題は・・・・・」

 

「兄貴!レナモンたちが戻ってきたよ!」

 

シャルロットたちが戻ってきた頃、けがの手当てを受け終えた一夏たちはミレイから何かの話を聞いていた。

 

「ミレイさん!いますか!」

 

「シャルか。今丁度話を・・・・・ってドゥフトモン!?」

 

シャルロットたちがドゥフトモンを担いで運んできたことに一夏たちは思わず動揺した。

 

「デュノア!なぜそいつをここへ連れてきたんだ!そいつは私たちを殺そうとしたやつなんだぞ!」

 

「でも・・・・・・・!」

 

箒の言葉に答えようとしたとき、シャルロットは一夏たちの後ろにあるカプセルの中で眠っている男に目が付く。

 

「お父・・・・さん?」

 

「な・・・・・何!?」

 

今までぐったりしていたドゥフトモンが突然シャルロットたちを突き放して一夏たちの前に立つ。

 

「貴様ら!マークに触るなっ・・・・ヴッ!!」

 

血をまた吐き出しドゥフトモンは倒れる。再び立ち上がろうとするが手を見た時すでに分解が起こりつつあることを理解した。それでも彼ははっていく。

 

「誰も・・・・・・触るな・・・・」

 

「ドゥフトモン・・・・・」

 

「・・・・・あなたのパートナーを救う方法はあるわ。」

 

ミレイがドゥフトモンを見ながら言う。突然の言葉にドゥフトモンは思わず顔を上げる。

 

「どういうことだ?」

 

「彼らが戻ってくる前にあなたのパートナーの状態を調べてみたけど確かに身体の機能のほとんどがすでに停止して蘇生は不可能に近いわ。でも、唯一脳はまだ無事だった。」

 

「だからどうだというんだ?」

 

「デジモンの体の中枢機能とも言えるデジコアを模した物に彼の記憶・および人格を移し替えるの。そこまではいいんだけど問題はここからなの。」

 

ミレイの隣にいた一夏が代わりに言う。

 

「つまり、問題はそのデジコアを何に移植すればいいのかということだ。コンピュータに移植することも可能だがその場合だと本人の精神が不安定になる。かといってデジモンに移植するのはあまりにも非人道的だ。」

 

ドゥフトモンは黙りながら話を聞く。シャルロットたちは何となく予想ができた。

 

「・・・・・・それは私の体に移植することも可能なのか?」

 

「できるにはできるわ。でも彼の人格がかつての彼のものだという確証は持てないわ。それに逆に本体であるあなたが回復するだけなのかもしれない。それにもし成功したとしても人間ではなくなった自分を受け入れられるのかというのも問題になるわ。」

 

「・・・・・それでもいい。私はどのみちこのままでも死ぬ。せめて彼のために何かができるのはなら本望だ。」

 

ドゥフトモンはシャルロットの方を見て言う。

 

「シャルロット・・・・・・私が貴様に言うのはこれで二度目になるが今度は命令などではなくこのドゥフトモンの頼みとして聞いてはくれないか?」

 

「うん。」

 

ドゥフトモンは答えを聞くと彼女のデジヴァイスの端末に何かの情報を送り始める。

 

「それは・・・・私がマークと別れた後の人生を日記としてまとめていた物、つまり自伝のようなものだ。」

 

「これをどうすればいいの?」

 

「もし、マークが無事に目覚めることができたらそれを彼に見させてくれ。・・・・・・・私の口からではもう伝えることはできんからな。」

 

ドゥフトモンは真剣な目で言う。シャルロットはもう何を言おうと彼の考えは変わらないと理解した。

 

「わかったよ。」

 

「それともう一つ頼みたいことがある。」

 

「頼みたいこと?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

ドゥフトモンの体にコアを移植する手術はそれからすぐ始まった。一夏たちは全員退室し、手術はミレイとクロエのみで行われた。一夏たちはお互い休息をとるために離れて行ったがシャルロット、ノエル、エリザとそのパートナーたちは残った。

 

「・・・・・・・すべて私の責任だ。」

 

体中に包帯やギプスを付けているデュナスモンは申し訳なさそうな表情をしていた。

 

「私がもっと早く彼を止めていれば彼はこんな暴虐をすることはなかった。それなのに・・・・・」

 

「デュナスモン・・・・・・」

 

エリザは彼の顔を見ながら何も言えなくなる。シャルロットは複雑な心境で手術の成功を祈っていた。

 

(この手術がうまくいってミレイさんの推論通りだったら僕はお父さんに会うことができる。でももし、お父さんが混乱をしたら僕や母さんたちで支えることはできるのだろうか?お父さんは僕のことを本当の娘として見てくれるのだろうか?)

 

「シャル。」

 

「はっ!どうしたの母さん?」

 

シャルロットは考え事をしていたせいでノエルの声掛けに驚いてしまった。

 

「お父さんに会うのが怖い?」

 

「そ、そんなことは・・・・・・」

 

「隠さなくてもいいわよ。」

 

「う、うん・・・・何しろドゥフトモンが演じていたお父さんの方しか知らないもんだから。」

 

そのとき丁度ミレイたちが出てきた。三人は心配そうに見る。

 

「・・・・・・どうだったんですか?ミレイさん。」

 

「崩壊しかけていたドゥフトモンの体はマーク・デュノアの記憶・人格を記録したコアを移植したことによって体の修復には成功したわ。」

 

三人はとりあえずホッとする。

 

「でもここからは私でも保証できないわ。マーク・デュノア本人の意識が戻るかどうかは確証できないし、成功してもそこから先はあなたたち三人でやっていかなくてはならない。それだけは覚悟しておいてちょうだい。」

 

ミレイの一言に三人は息をのむ。

 

「私とクロエは一時間ぐらい休息をとったらドイツに向かって本艦を移動させるわ。シュヴァルツェ・ハーゼ隊を送り届けなくてはね。彼も間もなく意識が戻るわ。後はあなたたちと彼次第よ。」

 

そういうと彼女たちは歩き去って行った。三人は部屋の中に入っていく。部屋では包帯を巻かれたドゥフトモンが寝かされていた。三人はその寝顔を見る。

 

「・・・マーク。」

 

ノエルの口から言葉が出る。すると意識が戻ったのかドゥフトモン?は目を開ける。

 

「・・・・・・・。」

 

「マーク?」

 

エリザは心配そうに彼の名を言う。彼は不思議そうに二人の顔を見ていた。

 

「・・・・・・私は確かあの時・・・・・エリザ・・・・・ここは・・・・・!」

 

ドゥフトモン?は起き上がって自分の体を見る。

 

「これは!?私の体は!?」

 

「・・・・・・それはお父さんが一回死んだからだよ。」

 

シャルロットの言葉にドゥフトモン?に言う。彼はシャルロットの方を見ると戸惑うように言う。

 

「お父さん?それは一体どういうことなんだ?」

 

「マーク、あなたはあの時本当に死んだの。」

 

エリザが複雑な顔で言う。それを聞いた彼はさらに戸惑う。

 

「ではどうして私はこの姿になっているんだ?今いる私は一体何者なんだ!?」

 

「・・・・それはね、ガオモンがあなたに残した最後の贈り物よ。」

 

「ガオモンが?ガオモンはどこにいるんだ!?ノエル、エリザ。ガオモンは・・・・・」

 

「お父さんの体がドゥフトモンのものだったんだよ。」

 

シャルロットは端末をモニターに差し込み映像を映す。そこには手術前のドゥフトモンの姿が映し出された。

 

「わ、私!?」

 

『マーク・・・・・・これはもし君の意識が戻った時に備えて私が残したものだ。これから君に置きた事のすべてを話す。私はかつての君のパートナーであるガオモンだ。そして・・・・・』

 

 

ドゥフトモンの言葉をマークは黙って聞き続けた。

 

自分が世界を滅ぼそうとしたこと。

 

ノエルを事故に見せかけて殺そうとしたこと。

 

娘であるシャルロットを利用したこと。

 

手術までの経緯。

 

彼はただその言葉を聞くしかなかった。

 

『君を私と同じ姿、デジモンにしてしまったことは本当に済まないと思っている。だが、君にはどうしても生きていてほしい。君にはエリザ、ノエル、そして君の子供のシャルロットがいる。私は許されざる者ではあるが君はまだ死んではならない。故に君のすべてを私の体に移し替える。厳しいことかもしれないが君と同じ境遇を生きている一人の少年もいる。だから二度も死ぬようなことはしないでくれ。ウッ!』

 

会話の途中でもドゥフトモンは傷口から血を流していた。

 

『これ以上話すと手術に響く。私は言うのはここまでだ。最後に一つ言い残しておきたい。・・・・・・私は君と共にある。もうあの時のようには話すことも見ることもできないが私は君と共に生きている。だから君も懸命に生きてくれ、ロイヤルナイツのドゥフトモンとしてではなく、ノエルのかけがえのないパートナーでシャルロットの父親である人間マーク・デュノアとして。』

 

ドゥフトモンのメッセージにマークは思わず涙が流れてきた。

 

『君と出会えてよかった。ありがとう。』

 

このメッセージを最後のドゥフトモンの映像は終わった。マークはただ黙っていることしかできなかった。

 

「ガオモン・・・・・私が・・・・私がもっとしっかりしていれば!!」

 

彼は拳を握り悔やんでいた。パートナーをここまで暴走させてこんなことをさせてしまったのは自分のせいだ。それ故にかけがえのないパートナーを失ってしまったのだ。シャルロットはそんな彼の手をそっと握った。

 

「お父さん・・・」

 

「しゃ、シャルロット・・・・・」

 

「ドゥフトモンはお父さんのために自分の残り少ない命を託したんだよ?だからそんなことは言わないで。」

 

「シャルの言う通りよ。あなたは彼に救われた。だからまた一から始めましょう。みんなで。」

 

「ノエル・・・・う、うう・・・・」

 

マークは二人を抱きしめた。その光景はまさしく家族そのものだった。それを後ろから見ていたエリザだったが何か安心した顔をしてこっそりと部屋から去って行った。デュナスモンは彼女のデジヴァイスに収納され、中から声をかけた。

 

「いいのか?」

 

「ええ、もうあの三人の前じゃ私はなんか居づらいから。」

 

エリザはそういうと小さな声で言った。

 

「よかったわね。マーク、ノエル。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、「吾輩は猫である(まだ名がない)」はドイツでラウラを除くシュヴァルツェ・ハーゼ隊を送り届けた後に日本へと帰還した。マーク・デュノアは生徒の混乱をできるだけ避けるために妻と共にデジラボでリハビリ、一夏たちは七大魔王との対決に備えるべくロイヤルナイツのメンバーたちと共に特訓を開始した。




今回はシャル父とドゥフトモンの過去エピソードを一部書いてみました。シャル父は本来死亡のままの設定にするはずだったのですがあまり報われないと思いパートナーの体で生まれ変わったという風にしました。ちなみに体はドゥフトモンが無理やりジョグレスなどをしたせいで思うように動けずリハビリ中です。

次回はあの元暴食の魔王が登場。

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