全開の投稿でUAが92,000を突破しました。自分の作品の中では最高記録です。
・・・・・と言いたいところなのですがお気に入りが減ったり増えたり・・・う~ん、もしやアプモンと言うデジモンモドキを見たショックでストーリーがカオス化したせいか?
言っておくが今回はネタの嵐だ!(半分嘘)
ドイツ軍基地
日本から飛び立ったラウラと千冬は数時間後ドイツ軍基地に降り立った。基地では副隊長クラリッサ・ハルフォーフがIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」隊員たちと共に待っていた。
「お帰りなさいませ、隊長・・・・・って、織斑教官!どうしてここへ!」
「久しぶりだなクラリッサ、話は後だ。私はラウラの担任として、協力者として来たまでだ。それに私はもう教官ではない。」
「あなたは我が部隊の教官であったことには変わりありません。ですから教官と呼ばせていただきます。」
「勝手にしろ。」
「クラリッサ、他の部隊は?」
「現在我がシュヴァルツェ・ハーゼを除いた部隊は既にフランスへ飛び立っています。後10分後にデュノア社に向けて攻撃を開始します。」
「・・・・・まずいことになったな。いくら各国の精鋭を集めたとはいえ相手があのエグザモンだとしたら歯が立つかどうか・・・・」
ラウラは首をかしげながら言う。それは昨日戦ったラウラだからこそわかることだった。しかし、このまま放置しておけば犠牲者が現れかねない。
「・・・随分遅れてしまったが我が『シュヴァルツェ・ハーゼ』もフランスに向けて出撃するぞ!」
「はっ!直ちに発進します!」
「シュヴァルツェ・ハーゼ、出動!」
「「「はっ!」」」
眼帯をした黒ウサギとトレードマークにした部隊が急ぎフランスへ向けて飛んで行った。
日本
一方日本では一夏たちが破壊された街にたどり着いていた。街は燃え、どっかの映画の巨神兵が並び立つような姿でナイトモンたちが蹂躙していた。
「こ、こいつは酷い・・・・・」
箒は予想以上の光景にゾッとした。
「兄貴!このままだと俺たちの家までアイツら来ちゃうよ!」
「それどころかここの辺だと五反田食堂が近いから弾たちにまで被害が及ぶわ。」
「よし、俺と箒、リリモンであの軍団進行を阻止する。その間にセシリアと鈴はこの近辺でまだ避難している人たちを見つけたら誘導してくれ。」
「了解!」
「任せて~!」
「一夏さんたちも気をつけて!」
「行こう、セシリア。」
「お~い!」
「ちょっと待ちなさい!あなたたち!」
「うん?」
一夏たちが後ろを振り向くと簪と楯無が後を追ってきていた。
「おいおい、大の生徒会長がよりによって学園を離れていいと思っているのか?」
「それどころじゃないの!更識本家がよりによってあの巨神兵のまねごとをしている奴らの通っている所にあるのよ!」
「私も家族のことが気になって・・・・」
「マジかよ!それなら急がなくちゃまずいじゃないか!」
「だったら私が二人の方に行くわ。」
リリモンが簪たちを見ながら言う。
「もうライラモンみたいなことは見たくないから・・・・」
「姉ちゃん・・・・」
「・・・・わかった、簪たちのことはリリモンに任せる。セラフィモン、お前も頼んだぞ。」
「了解した。」
「それと・・・・・お前たち見るのは初めてだけど頼んだぞ。」
「「・・・・・・」」
一夏の言葉に黙るブラックウォーグレイモンとブラックメタルガルルモン。
「じゃあ、後で合流ってわけで!」
「ああ!行くぞ!チビ!箒!ビクトリーグレイモン!」
「「「おおう!!」」」
一夏たちは別れ、迫りくるナイトモンたちに攻撃を開始した。
フランス デュノア社近辺
「こ、これは・・・・・」
輸送機からラウラたちが見た光景は想像を絶するものだった。本来この時間ではすでに世界各国から招集されたIS部隊の精鋭たちがドゥフトモンたちが占拠したデュノア社の本社であるビルを攻撃しているはずなのだ。しかし、その精鋭たちが一匹の怪鳥に次々と撃ち落されていった。その体はエグザモンよりも巨大で人間など本当にちっぽけに見えるほどだった。その怪鳥はISを纏った女性たちをその巨体で吹き飛ばし、時には口に咥えた上にかみ砕いて捕食していた。
「な、なんなんだ!あの化け物は!あの大きさからにしてエグザモンよりも巨大だ!」
「また性懲りもなく来たな。」
「ん!?」
ラウラたちが声がした方を見るとそこには腕を組んだデュナスモンがいた。
「お初目にかかる、俺はロイヤルナイツの一人、デュナスモンだ。」
「またしてもロイヤルナイツか!」
「と言うことはあの巨大なデジモンも・・・・」
「いや、それにしてはおかしい。」
クラリッサの言葉に対して千冬は言う。
「それはどういうことですか、教官?」
「さっきからアイツの行動を見ていたが明らかに奴は本能のみで動いている。日本で見たロイヤルナイツたちは明らかに自分の意思を持っていた。つまり奴はロイヤルナイツではない。」
「流石だな、その通り。コイツの名はオニスモン。かつてデジタルワールドで絶滅したデジモンを我々が復元して蘇らせたものだ。」
「何!?復元!?」
「・・・・と言っても完全な復元は我々にも不可能だ。つまりコイツはそのコピー、ロボットみたいなものさ。だから我々の操作で動いている。」
デュナスモンはそう言うとオニスモンを呼び寄せる。オニスモンはまるで犬のようにデュナスモンに頬ずりをする。
「なるほど・・・・でも、このまま引き下がるわけにもいかんな。あんなデジモンを野放しにしたらドイツは愚か近辺の国々にまで襲い掛かって来る。」
ラウラはそう言うと専用機のシュヴァルツェア・レーゲンを展開し、クラリッサと千冬のISを展開する。
「ラウラ・・・・・大丈夫なの?」
ガブモンは心配そうに言う。
「私もこれ程恐怖を感じたのは初めてだ。他の国の精鋭が全滅するなんてことは・・・・・・・・しかし、私は祖国のためにもこのままおめおめと逃げるわけにもいかん!」
ラウラはガブモンにデジヴァイスを翳す。ガブモンも光に包まれ一気にメタルガルルモンに進化する。
「じゃあ、俺はラウラを守るよ。コイツを倒して一緒に帰ろう!一夏たちにまた会うためにも!」
「おう!そして、教官・・・・・いや、織斑先生をちゃんと日本に返すためにもな!」
「・・・・少しは言うようになったな・・・。」
「千冬もしっかりしないとね。」
「では隊長、行きますよ。」
ラウラたちは輸送機のカタパルトに接続させ、発進準備を整える。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ、シュヴァルツェア・レーゲン出る!」
日本 更識本家
「そ、そんな・・・・」
楯無は燃える本家を見ながら唖然とする。既にブラックウォーグレイモンとブラックメタルガルルモンが屋敷内部に入り、家族がいないかどうか調べていた。セラフィモンとリリモンは近づいてきたナイトモンを手あたり次第倒していた。簪も中に入ろうとしたが二人に「見るべきものじゃない」と言われここで待たされているのだ。簪は心配そうに屋敷の外から眺めていた。
「お姉ちゃん、私達も行ったほうがいいんじゃないかな?やっぱり自分たちの手で・・・・」
簪が言いかけたときブラックウォーグレイモンとブラックメタルガルルモンが帰ってきた。二匹は複雑な表情で戻って来る。楯無はもしやと思った。
「どうだった?」
「「・・・・・・」」
二人は無言で首を横に振った。簪は思わず跪いてしまった。楯無は慌てて妹に駆け寄る。
「簪ちゃん!しっかり!」
「だ、大丈夫・・・・・・一夏だって、自分の存在と苦しみながら戦っているんだもん・・・・わたしもしっかり・・・・しなく・・・・ちゃ・・・」
簪は思わず泣いてしまった。ブラックウォーグレイモンは慌てて彼女に言う。
「落ち着いてくれ、俺が言うのは死んだというのじゃなくて避難していたということなんだよ!」
「え?」
「現に俺たちが来た時は既にもの抜けの殻だ。きっと避難しているからなんだと思う。だからそう泣かないでくれ。」
「そ、そう言うことなんだ・・・・は・・・なんかよかったのかよくなかったのか・・・・」
簪は姉に対して恥ずかしいことをしてしまったと思い慌てて顔を隠すのであった。
別エリア
「はあ・・・・はあ・・・・」
「弾、蘭、二人とも大丈夫?」
破壊された街の中を荷車まで作って移動している家族がいた。五反田家族だ。
「しっかし、本当に信じられないぜ・・・・・昨日までは何事もなかった日常がこんなにも変わっちまうなんてさ・・・・・」
「弾!少しは黙らねえか!そんなこと言っちまったらこのチビ達がかわいそうだろう!」
荷車を引っ張っている彼の祖父、厳は隣で走っている小さい生き物たちを見ながら言った。それはトコモン、ニャロモン、ウパモン、ワニャモンなどの幼年期デジモンたちだった。実は昨日の夕方五反田食堂に迷い込んだデジモンたちなのだ。
「確かにこいつらを見たらあのテレビで言っていた奴らが全部同じ考えじゃないって言うのはよく分かるよ。でも、何もこんなひどいことを・・・・・・!おい、じいちゃん!前!前!」
「ん?・・・・・おお!」
厳は慌てて足を止める。一家が向かう先には既に一体のナイトモンが向かってきていたのだ。
「コイツは不味いな・・・・・・弾!お前は蘭と母さんとそこのチビ達を連れて逃げろ!」
「じいちゃんはどうすんだよ!?」
「儂はここであの鎧野郎の目を引かせるわい!」
「無茶苦茶すぎるだろう!」
そう言っている間にもナイトモンは厳に向かって剣を振り下ろそうとしていた。
「お父さん!」
「おじいちゃん!」
剣は振り下ろされ、蘭と蓮は思わず目を瞑ったがそのとき金属同士がぶつかり合う音がした。二人とも目を掛けて見るとそこにはナイトモンを一刀両断にした。一夏ことカイゼルグレイモンがいた。一夏は厳を荷車ごと持ち上げて弾たちの方に持ってきて降ろす。
「この先に避難所がある。早くそこへ行ってくれ。」
「え!?その声・・・・まさかお前一夏!?」
「一夏さん!?どうしてそんな姿に!?」
「話は後だ!急いでここから離れ・・・・・」
「人間を助けるとはやはり我々と敵対することにしたか、ヴリトラモン。」
一夏が振り向くとそこには赤いバラを持ったロードナイトモンがいた。
「ロードナイトモン・・・・」
「同じデジモンでありながら人間側に付くとは・・・・・・・・おのれの恥を知れ!」
「黙れ!いくら俺がデジモンになっただろうが俺は人間・織斑一夏だ!それ以外でも何でもねえ!」
一夏は龍魂剣を構える。弾たちの方にはエアロブイドラモンが来ていた。
「チビ!すまないが弾たちの避難に手を貸してくれ!その後、箒たちに合流してここに来てくれ!」
「分かった兄貴!さあ、早くこっちに・・・・」
エアロブイドラモンは弾たちを誘導しながらその場を後にして行った。
「さあて・・・・昨日の再試合と行こうぜ!ロードナイトモン!」
「汚らわしい!貴様などに倒される私ではないわ!」
ロードナイトモンも構えを取る。
フランス デュノア社近辺
一方ラウラたちはオニスモンに苦戦していた。レールカノンやワイヤーブレードで応戦しようとするが規格外の大きさに致命傷を与えられずにいた。
「このデカさではどうにも・・・・」
「ガルルバースト!」
メタルガルルモンは全身からミサイルを発射し、オニスモンに攻撃する。オニスモンは巨体な上に避けられず攻撃を受けるが怯むことなくメタルガルルモンに向かって体当たりをした。
「ぐわあ!」
「メタルガルルモン!」
ラウラはメタルガルルモンに声を掛けるがオニスモンはその勢いのままラウラの方に向かった。
「ま、不味い!」
ラウラはレールカノンで目を狙うがオニスモンはそれでも方向を変えず迫って来る。
「間に合わない!」
「隊長!」
「ラウラ!」
「ボーデヴィッヒ!」
千冬たちが叫んでいる中ラウラとオニスモンは接触しようとしていた。
今回の技
ガルルバースト=メタルガルルモン
次回はカイゼルグレイモンの新形態?が登場予定!
あまり期待しないほうがいいかも・・・・(´・ω・`)
今回のデジモン
オニスモン(究極体・古代鳥型・ウィルス種)
フロンティア同様、太古のデジタルワールド(本作の設定では十闘士以前の時代)に猛威を振るっていたという古代デジモン。今回登場したのはロイヤルナイツがデータの復元・製作したコピー。そのため力はオリジナルに程遠い。
幼年期デジモンたち
ドゥフトモンたちが引き起こしたデジタルワールドのゲートから巻き込まれた形でやってきたデジモンたち。今回出てきたのはその一部。