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僕がレナモンと出会ったのは7年前のことだった。その頃はまだ母さんも生きていて僕が今のようになるとはまだ思ってもいない時期だった。
出会いは母さんがある日僕に持って来たデジタマが始まりだった。
「お母さん、これ何の卵?」
「ふふふ、さあ?何の卵かしらね?」
母さんは笑いながら僕を見ていた。僕はそのとき何の卵か分からず肌身離さず自分の布団の中で温めた。
それから数日後の夜だったかな?その日の夜は満月で僕は寝る前にいつものようにデジタマを布団で一緒に寝ようとしていたところだった。そのとき卵にひびが入った。
「お、お母さん!」
僕は急いで母さんを呼びに行った。部屋に来た母さんはどうしたのかと言う顔をして来たけど僕にとっては卵がどうなっちゃうのかと言うので不安だった。
「お母さんどうしよう!卵にひびが入っちゃった!」
僕は悲しい顔で卵を見せるけどそのときに丁度卵が割れて中から何かが出てきた。丸くて手も足もない黄色の体に狐の尻尾。それがレレモン、後のレナモンだった。
「レレ!レレレレ!」
レレモンは僕たちを見ると尻尾だけ残して僕の部屋にあったボールに化けてしまった。
「お母さん、この子はどうしてボールになったの?」
僕はボールに化けたレレモンを持って母さんに見せる。
「それはね、シャル。この子はとても恥ずかしがり屋さんだからなの。」
「恥ずかしがり屋?」
「今あなたに出会ったばかりでしょ?だからどうすればいいのかこの子にもよく分からないのよ。」
母さんはそう言うとレレモンを撫でる。普通のボールとは違ってレレモンは何か暖かかった。僕はレレモンを見て言った。
「大丈夫だよ、私は友達だから。」
「レレ?」
するとレレモンは元に戻って僕を見て笑った。
この次の日にレレモンはポコモンに進化して僕と話せるようになった。母さんからは家から出るときは鞄に隠していくようにって言われたよ。でも、ポコモンってなんて言えばいいのかいろんな姿になれるもんだから隠すのには苦労しなかったけどよく眠るから探すのに時間がかかった。
でも、今になって気になることがある。
母さんはどうしてデジタマなんて持っていたんだろうか?
僕がそれを聞こうと思ったとき母さんは事故にあって死んだ。車での事故だったんだけど遺体は何故か発見されることがなかったんだ。僕とポコモンはその後、父さんが経営するデュノア社に引き取られた。父さんは本妻と結婚していたんだけど母さんの話とは違って何事も常に黙っていた。本妻・・・お義母さんは母さんと父さんの友人だったそうだけど僕はどうしても話しかけづらかった。だって、母さんには僕がいたのにあの人は父さんと結婚しても子供ができなかったから。それ故に嫉妬されているんじゃないかと思って・・・。
「シャルロット、お前にはIS学園に入学してもらう。男としてな。」
数か月前、父さんは僕を呼び出して僕の意志に関係なくそう言った。僕は黙って従うしかなかった。僕には居場所がないから。
現在(シャルル転入数日後) 一夏&シャルルルーム
「デュノア、恥ずかしがり屋なのもわかるけど男同士なんだから別に問題ないんじゃないのか?」
一夏はシャルルに冗談を言う。
「気持ちはうれしいけど・・・・・どうしてもできないんだよ。」
「う~ん、まあしょうがねえな。俺はちょっと買い物に行ってくるから先にシャワーでも浴びててくれ。今日も練習疲れたからな。」
「分かったよ、ありがとう。」
そう言うとシャルルはシャワールームに行き一夏は外に出て行った。
「さて今の内にシャワーでも浴びておこうかな。」
シャルルは安心してシャワールームでシャワーを浴びる。
数分後
「ふああ~良く寝た。」
ブイモンはこっそりベッドの下から出てくる。シャワールームは誰かが使っているのか音がする。
「兄貴が使っているのかな?そう言えばシャンプー切れていたと思ったけど・・・・」
ブイモンはそう思いシャワールームに向かう。
「あっ、でも兄貴じゃなかったら不味いな・・・・・でも、こっそり入り口に置いとけば問題ないか。」
そう言うと棚から買い置きのシャンプーを取り出し入り口に置こうとする。
「あっ、シャンプーが切れてる。」
同時にシャンプーがないことに気づいたシャルルは慌てて入り口を開ける。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
一方には青いトカゲのような生き物、もう一方は金髪の全裸の少女。二人は同時に顔を合わせた。
「うわあああああ!!!!」
「きゃあああああ!!!!」
二人は同時に悲鳴を上げる。そこへレナモンが煙の如く現れる。
「シャル!」
レナモンはすぐにブイモンを捕まえる。
「ぐうううう!!!」
首を絞められブイモンは苦しむ。
「本当の事を知ったからには消えてもらう!」
「待って、レナモン!」
シャルルはタオルを体に巻いてレナモンを止める。
「でも、シャル。コイツを逃がしたら・・・・」
「だからと言って殺すなんて酷いよ!」
「なんだなんだ!?この騒ぎは!?」
玄関から一夏の声が聞こえる。一夏は何事かと思ってシャワールームに入る。
「おい、デュノア。シャンプー入れ忘れたからってそんなに騒がなくてもいい・・・・・」
一夏は目の前の光景に黙ってしまう。そして、レナモンが掴んでいるブイモンを分捕り、シャワールームから退散した。
「・・・・・。」
「兄貴、大変だ!あの人胸が・・・・・」
「チビ、こういう時は逆に考えるんだ。女でもいいんだとさ。」
「どこの人の言葉言ってんの!あれはどう見てもおん・・・・」
「ちょっといいかな?」
そこへシャルルが入ってくる。その姿はいつものシャルル・デュノアとしてではなく一人の少女としての姿だった。
「・・・・・・幻でもなかったんだな。」
「うん。」
「詳しく聞かせてもらおうか。」
シャルル説明中・・・・・・・
「なるほどそう言うことか、酷い親父だな。性別を偽って娘にデータを盗むように命令するなんて。」
「デュノア社も他の社に追いつくために三世代型の開発を急いでいるからね。」
「でも、こうして俺にはバレた。これからどうするつもりだ?」
一夏に言われシャルル、シャルロットは黙る。
「・・・・どの道僕は祖国に強制送還されて牢屋に入れられるだろうね。」
「あっさり言うな。」
「仕方のないことだよ。バレちゃったんだから。」
「なんか俺のせいで最悪なことになっちゃったみたい・・・・」
「すまないシャル、私のせいだ。私が無力なせいでシャルを・・・」
「レナモンが謝ることじゃないよ。それに話したらなんかすっきりしたし・・・・」
「まだあきらめるのは早いぜ?」
「え?」
一夏は悪戯するような顔で言う。
「それはどういうことなのかな?」
「簡単に説明する。お前には三つの道がある。一つはこのまま大人しく牢屋行きになること。もう一つは俺が渡すデータを受け取る。そして最後が・・・・これだ。」
一夏は生徒手帳のあるページをシャルロットに見せる。そこには「IS学園特記事項第二十一」と書いてあった。
「うっかり忘れているだろうが生徒は学園に入学してしまえばどの国も干渉できなくなる。つまり、向こうはお前に三年間手を出すことができなくなるということだ。」
「確かに・・・・考えて見ればそうだね。」
「このことに関しては黙っておく。正体を明かすかどうかはお前次第ってことだ。後・・・・」
一夏はレナモンの方を見る。
「お前がデジモン持ちだとは恐れ入ったぜ。まさかまた一人メンバーが増えるとはな。」
「また?もしかして君以外にもデジモンを知っている人がいるの?」
「千冬姉も含めて何人かな。」
「そんなに・・・・」
「まあ、今日のことは忘れて明日からまたよろしく頼むわ。ええっと・・・・今まで通りデュノアでいいか。」
「シャルでいいよ。」
「分かったシャル。それじゃあ明日も練習頼むぜ。」
一夏はそう言いながら笑う。
母さん、天国で僕の事を見ていますか?
今日は嬉しいことがありました。
僕にレナモン以外の友達ができました。
ちょっと悪戯っぽい人だけどいい人です。
僕もいつまでも周りに振り回されずに前に進もうと思います。
でも、裸の所を見られたかもと思うと少し恥ずかしいです。
いつまでも僕のことを見守っててください。
シャルロット・デュノア
一様のオリジナルキャラ(名前は知っている人がいれば紹介してください)
シャル母
シャルロットにレレモンのデジタマを渡した人物。自動車事故で死亡したと思われているがその詳細は不明。
シャル父
シャルロットの父親。母親の話ではいい人のはずなんだが・・・・。
シャル義母
シャルロットのお義母さん。シャルロット自身も話しかけづらいが実は本人の方がもっと話しかけづらかった。ほとんどの作品では悪人らしいけど本作では善人の予定。
原作をあまり覚えていないと大変なものです。
次回は一夏がラウラに怒る!・・・・・多分。
それではまた次回。