「…はぁ、やっぱりこうなるよな…。」
俺は今、朝からずっと一人で俺の車…ハイエースに乗って、前の佐倉先生のミニクーパを追っている。
理由は単純に、俺の運転が信用されてないからだ。
まあ無理はない、俺が学校に"登校"した日にこいつで思い切りドリフトをかましたんだ。そんな運転をする車には乗りたくはないだろう
。もっとも、あれはたまたま出来ただけで日常的にはしないが。
「…音楽でも流すかねぇ…。」
恐らく前の車じゃあ皆でわいわいやってるんだろうなぁ、なんて思いながらCDを再生する。
「…ふむ、やはり…こうでなければな。」
気持ちを高ぶらせるような音楽―言ってしまえば、軍歌だが―を流す。
「…はぁ、俺も誰かと会話したかったんだけどねー…。」
そんあ俺の呟きは、スピーカーから流れる音にかき消された。
「…ん?ルートを外れる?」
前の車のウィンカーが突然光る。
車が道の中に放置されてる可能性も考えて大通りを通ってきたが、まさかここも塞がってるのか…と思っていると、ガソリンスタンドに
入っていった。
「あー…そういうことか。」
普段一人だしな…。
とりあえず、何も考えずについていくことにした。
「…ごめんなさいね、普段からちゃんとガソリン入れておけば…。」
「大丈夫だってめぐねぇ、普段は一人だけだからそこまで燃料使わないんだろ?」
佐倉先生の車の隣にとめると、どうやら恵飛須沢が佐倉先生を慰めてる?ようだった。
「あ、ななくん!遅いよ!」
「悪いな。こっちは一人寂しく追ってたから。」
それに、少し疲れた。露払いがいるとはいえこっちだっていつ襲われるか分からない。
今も襲われるかもしれない…が、忘れて今は休もう。
「ふぅ…。」
思い切りリクライニングを倒し、身体を預ける。少し眠たいが、まだ大丈夫だ。
これでようやく休める…そう思い目を閉じた瞬間、窓がノックされる。
「な、七辻君…その…。」
「んぁ、佐倉先生…どうしたんです?」
大丈夫じゃなかった、寝かけていた…が、そんなことはおいて置いて佐倉先生の話を聞く。
どうやらここはセルフじゃないらしく、使い方が良く分からないらしい。
「…分かりました、何とかしてみます。」
どうやら安心してくれたらしい。だが俺もこういったところで働いた経験がないから試行錯誤するしかない。
…無事に給油も終え少しガソリン臭くなってしまったが休息もとった俺たちは、ショッピングモールへ向かった。
そこに何があるかはまだ誰も想像できなかった。
私、久里浜です。
まず宣伝ですが、オリジナル小説「星屑戦略」を、友人と書かせていただいたのでぜひ一読お願いします!
そしてもう一個宣伝ですが、共同ではあるけれどもHP、開設してもらいました!(オーナーではないけど編集者です。)こちらは「Aoshiro's House」で検索してください。
以下、あとがきです。
えー、今回は全然ストーリーが進まなかった回です。
正直に言いますと「ま、毎週土曜更新を守らなきゃ!」となって書きました、クオリティが下がってしまい申し訳ないです…。
で、ですが次回は!次回はなんとかストーリーを大きく動かす話にしたいので、どうかご容赦お願いします!
最後に、とうとうごちうさのコミックを買ってしまったので…この話が完結したらSSを投稿するかも、です。