艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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駆逐艦のみ。

ネタ、独自設定含みます。


艦これSS九十四話

 

 ○○鎮守府、一一三○ーー

 

 本日も昨日に引き続き資材補充の為、平常運転である。

 そして作戦に出ずっぱりだった艦娘は束の間の休息を与えられた。

 

 しかし作戦中の為、外出は極力控えるしかなく、鎮守府内でゆっくりするしか時間の潰し方が無い為、艦娘達は暇を持て余していた。

 

 今日はそんな束の間の休息を過ごす、ある艦娘の姿をご覧頂こうーー。

 

 駆逐艦寮

 白露・時雨・村雨・夕立部屋ーー

 

夕立「お休みは嬉しいけど暇っぽい〜」グデー

時雨「ふふ、作戦中なんだし仕方ないさ」

夕立「時雨はさっきから何してるの〜?」

時雨「これかい? これは心理テストの本を読んでるんだよ」

夕立「心理テスト?」

時雨「そう、心理テスト」

夕立「どうしてその人が好きな人を○しちゃったのか調べるやつ?」

時雨「なんでそんなに偏ってるのかは聞かないけど、そんな危ない心理テストじゃなくて、もっと平和なやつだよ」ニガワライ

夕立「やりたいっぽい〜!」

時雨「分かった……じゃあーー」

 

Q今日はあなたの友達の誕生パーティ。

 プレゼントは冗談半分でびっくり箱を贈ることにしました。

 そこで、本物そっくりのカエルのおもちゃにしようと考えたあなた。カエルの色は何色にしますか?

 

①緑 ②赤 ③黒

 

時雨「どれにする?」

夕立「う~ん……ビックリ箱だから、赤の方が絶対にビックリさせられるっぽい!」

時雨「了解♪ 因みに僕は緑だよ。じゃあ答えねーー」

 

Aこのテストではあなたのユーモア度が分かります。

 

 ①を選んだあなたはユーモア度は60%

 あなたは周りの人とのコミュニケーションを大切にするところがあり、さりげなく面白いことを言ったり、相手の冗談にうまく合わせられる「気配りユーモアタイプ」なんです。

 

 ②を選んだあなたユーモア度は80%

 あなたは楽しいことが大好きなので、自分が中心となって周りを盛り上げることができる。「ユーモアリーダータイプ」です。

 

 ③を選んだあなたユーモア度は30%

 あなたはちょっと大人びたところがあり、楽しいことは大好き。でも、大騒ぎすることはあまり得意ではなさそう。どちらかといえば、冷静な視点でとれた「毒」が混じりがちな「ブラックユーモアタイプ」のはずです。

 

 

時雨「ーーといった感じみたいだけど、どう? 僕は結構当たってたと思うけど」

夕立「ねぇねぇ」

時雨「? どうしたの?」

夕立「なんで100%と0%が無いの?」

時雨「さ、さぁ……この本にはこうとしか書いてないから……」ニガワライ

夕立「黒が30%なら何色だと0%なんだろう……透明?」

時雨「ジョークそのものが伝わらなさそうだね」ニガワライ

夕立「ん〜……気になるっぽい〜」バタバタ

時雨(本当に当たってるな〜)クスクス

 

時雨「それで、どうする? 他にもあるけどやる?」

夕立「やる!」

時雨「分かったよ。えっと……」

 

Q海に浮かぶ無人島で一人きりの生活をすることになりました。何にもない島での生活は退屈なものです。

 そこで一冊だけ本を持って行けるとしたらどんな本を選びますか?

 

①:島での生活を指南するサバイバルガイド

②:ベストセラーのエッセイ

③:非日常を描いたファンタジー小説

④:友だちに勧められたマンガ

 

夕立「ねぇねぇ」

時雨「どうしたの?」

夕立「なんで無人島に行くのに食料とかサバイバルグッズじゃなくて、本なの? 飲水とか食料は気にならないくらい豊かな無人島なの? それとも本当に森も何もない無人島なの?」

時雨「どうして本なのかは僕にも分からないな……。島の情景は想像に任せるよ」ニガワライ

 

夕立「う~ん……結構難しいっぽい。何もない無人島ならサバイバルガイドを持ってても意味ないから、火の燃料になる残りの三冊からだよね……。でもそうじゃないならサバイバルガイド一択だし……」グヌヌ

時雨(夕立って結構頭使うタイプだったんだ……失礼だけど)ニガワライ

夕立「決めた! 何もない無人島で火が使えないのは困るから、燃えやすい漫画持ってくっぽい!」

時雨「ってことは④だね。僕は②かな……バカンスで無人島に行くと考えてね」

夕立「答えは〜?」ワクワク

時雨「えっとーー」

 

A選んだ本から「あなたが危険を冒すとき」がわかります。

 

 ①を選んだ方【スリルを求めて】

 サバイバルガイドを選んだ方は、心のどこかで刺激やスリルを求めているよう。理由もなく気が高ぶっているような時に危険を冒しがち。

 

 ②を選んだ方【初めての体験を求めて】

 エッセイを選んだ方は、新しい物ごとに対する好奇心が旺盛なタイプ。ひとたび興味が湧くと「初めて」に付きものの危険は顧みないようです。

 

 ③を選んだ方【決まり事に反発して】

 ファンタジー小説を選んだ方は、ルールに従うことが性に合わないよう。人に指図されると、あまのじゃくになって危ない橋を渡ることも。

 

 ④を選んだ方【ヒマを持て余して】

 マンガを選んだ方は、退屈に耐えられないタイプ。手持ちぶさたな時間が続くと、時に危険をはらんだ突拍子もないことを思いつきそう。

 

時雨「ーーだってさ。夕立はバッチリ当てはまってるね」クスクス

夕立「時雨だって当てはまってるっぽい〜」ニコニコ

 

 ぐぅ〜〜

 

時雨「?」

夕立「えへへ、お腹空いちゃったっぽい〜////」テヘ

 

 時計を見ると針は一二○○を指す直前だった。

 

時雨「もうお昼だね。みんな遠征や演習に行ってるし、僕達だけで食堂に行こうか」ニコリ

夕立「うん! 今日はガッツリとカツカレー食べるっぽい〜♪」ジュルリ

時雨「僕はルー多めで頼もうかな」フフフ

 

夕立「由良さん達誘うっぽい〜!」

時雨「そうだね。休暇組みんなで食べようか」ニコニコ

夕立「じゃあ、早速行くっぽい〜!」グイッグイッ

時雨「ちょっ、引っ張らないで〜!」アワワ

 

 その後みんなしてカレーを食べ、鋭気を養った艦娘達であったーー。

 




今回はちょっとネタに走りしました。
申し訳ありません。

何はともあれ、読んで頂きありがとうございました♪

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