艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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戦艦のみ。

若干のキャラ崩壊含みます。


艦これSS八十七話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 戦艦寮、共同厨房ーー

 

山城「〜♪」

 

 混ぜ混ぜ。

 

山城「」アジミ

 

山城「良い味ね♪」ニコリ

扶桑「山城、何をしてるの?」ヒョコ

山城「あ、扶桑姉様……出撃から帰ってきたのですか?」

扶桑「えぇ、久々に瑞雲やカ号をガン積みで行ってきたわ♪」ピース

山城「お疲れ様です♪」←午前中に出撃済

扶桑「ありがとう……っと話が逸れてしまったわね。それは……チョコ?」

 

山城「はい♪ 最上や山雲達にせがまれちゃいまして、今日のあの子達の任務終わりに」ニパッ

扶桑「ふふ、山城は提督の為に料理頑張ったから、今では間宮さん達並の腕だものね♪」

山城「い、言わないでくださいよぅ////」テレリ

扶桑「ふふふ、山城は提督に会ってから「不幸」と言う回数が減って嬉しいわ」ニコッ

山城「〜////」ウツムキ

 

リットリオ「それは素敵なお話ね!」ヒョコ

ローマ「こんにちは、お二方」ペコリ

扶桑「リットリオさんにローマさん、こんにちは」ペコリ

山城「こ、こんにちは……聞かれてた……////」

リットリオ「別に恥ずかしがることないじゃない♪」

ローマ「部屋へ戻ろうとこちらへ来たら話し声が聞こえてしまったの。ごめんなさい」ペコリ

山城「あ、謝らなくてもいい、です……////」

 

リットリオ「私もチョコ作ろうかな〜。日本では友チョコってのがあるんでしょ?」

扶桑「えぇ、ありますよ」

山城「そういえば、イタリアでのバレンタインデーはどんな日なの?」

ローマ「イタリアと言うより、ヨーロッパでのバレンタインデーは男性から女性にプレゼントする日とされてるわ」

山城「へぇ〜」

扶桑「やはり、文化の違いがあるのね」フムフム

 

リットリオ「イタリアはバレンタインデー発祥の地でもあるの♪ それでイタリアではバレンタインデーを『Festa degli innamorati(フェスタ・デッリ・インナモラーティ)』と言って、日本語に直訳すると『恋人たちの記念日』としているのよ♪」

扶桑「素敵な名前ですね」

山城「流石はアモーレの国ね……」

ローマ「そもそも日本みたいな文化が珍しいのよ。基本的にバレンタインデーは恋人、夫婦の記念日なのだから」

山城「まぁ、日本ですから……」ニガワライ

扶桑「そしてそれが魅力でもあるのが日本ですから」フフフ

リットリオ「面白い国よね、日本って♪ 私はこういうの好き♪」

 

扶桑「……ではイタリアでは基本的にチョコは渡さないのかしら?」

ローマ「チョコを贈る場合は愛の言葉を書いた手紙やカードと共に贈るわ。チョコはあくまでおまけで、本命は愛の言葉や愛のある詩なの」

山城「本当に凄いわね、海外って……」

リットリオ「どこの国から見ても海外は常に変わってるって思うものだよ〜♪」

扶桑「確かにそうかもしれないわね」フフフ

 

 そんな談笑をしつつ、山城特製チョコは最終段階へ。

 

山城「……さて、後は冷やして形を整えたら終わりね」

リットリオ「ガナッシュなんて凝ってるね〜♪ 私は生チョコが好きかな♪」

山城「あの子達は生チョコよりこっちの方が好きなのよ」

ローマ「生チョコは洋酒を練り込むから大人向けって感じですからね」

 

扶桑「それでリットリオさんはバレンタインデーに友チョコを贈るのかしら?」

リットリオ「うん♪ 今ヤマシローが作ってるの見てて作りたくなっちゃったから♪」

ローマ「なら私も手伝うわ。姉さんだけだと心配だから」

リットリオ「なんでよ〜!?」

ローマ「前に美味しいからとミネストローネを作り過ぎたのをお忘れ?」

リットリオ「そ、それは……」

ローマ「もう同じ食べ物を食べ続けるのは懲り懲りなので」

リットリオ「う、うぅ……」チヂコマリ

扶・山『』クスクス

 

 チョコが冷えるまで、揃って談話室でお茶をすることにした艦娘達。

 

扶桑「二人は緑茶で良かったかしら?」

リットリオ「日本茶は美味しいから好き♪」

ローマ「Grazie」

山城「お茶請けは余ったチョコでごめんなさい」ニガワライ

リットリオ「Va bene(大丈夫)♪」

ローマ「今度はこちらが何か用意するわね」

 

扶桑「そういえば、この間レーベちゃんからドイツのバレンタインデーの事を聞いたのだけど、やっぱりドイツでもバレンタインデーは男性から女性へ花を贈るみたい」

ローマ「ドイツは案外日本よりもバレンタインデーっていうものの歴史は浅いのよ。結構堅いお国柄だから」

リットリオ「ここに居るドイツ艦の人達は良い人達ばかりだよ〜♪ ビスマルクとか!」

山城「凛々しいけどたまに子どもっぽいのよね〜」ニガワライ

扶桑「」クスクス

ローマ「あの人はもう少し余裕を持てば良いのよ。誉めると調子に乗るから、困ったものだわ」ハァ

リットリオ「そんなこと言わないの。いつもビスマルクと出撃すると誉めてるじゃない。しっかりしてるとか戦術理解度が優れてるとか」ニコニコ

 

ビスマルク「あら、それは嬉しいわね」ヒョコ

ローマ「あらいたの?」シレッ

リットリオ「あ、ビスマルク〜♪ Ciao〜♪」

ビスマルク「Guten Tag……それより今の話は本当なのかしら?」wktk

ローマ「さぁ、姉さんの戯れ言なので定かではないわ」

リットリオ「戯れ言とか酷いっ」ガーン

ビスマルク「まぁ、良いわ。これからも私の凄さを誉めると良いわ♪」ドヤァ

ローマ「これだから素直に誉める気になれないのよ……」チッ

ビスマルク「」ア?

ローマ「」オ?

 

 バチバチ←二人の間に火花散る

 

扶桑「今日も平和ね♪」クスクス

山城「国は違っても仲良く出来るのは素敵ですよね、姉様♪」

リットリオ「現実逃避してないで止めてよ〜!」

 

ビスマルク「ちょっと面貸しなさい」

ローマ「いいですよ。今日こそ決着をつけましょう」

リットリオ「」チーン

 

 その後二人は演習(物理)でぶつかり、友情(?)を深め合った。

 当然提督からは二人仲良く叱られた模様ーー。




国によってバレンタインデーは色々ありますね〜。
日本はお菓子会社の陰謀ですが……(パルパル)

ローマとビスマルクの仲は喧嘩する程仲が良いということで、ご了承を。

今回も読んで頂き本当にありがとうございました♪

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