※六話参照。
メンバー選抜に独断が入ります。
ご了承お願いします。
○○鎮守府、二○○○ーー
第二会議室ーー
扶桑「点呼をお願いします。まずは私から壱」
大淀「弐」
長良「参!」
天龍「肆」
朝潮「伍です!」
初霜「陸です」
木曾「漆」
妙高「捌」
那智「玖」
まるゆ「拾……です」
萩風「拾壱」
レーベ「えっと……拾弐」
ここへ集う彼女達は『提督を尊敬する会』に所属する者達である。
他の会とは違い、提督の生き様、振る舞いを心から尊敬し、絶対の忠誠心を誓い、提督に付き従うことを約束した者達である。
扶桑「全員いますね……集まってくださりありがとうございます。早速本題に入りたいと思います」
お題『祭典で私達からの贈り物は何が良いか』
\ザワザワ……/
扶桑「静粛に。私達は提督を尊敬していますね?」
全員『はい!』
扶桑「ばれんたいんでーとは、日頃お世話になっている方への感謝を伝える日でもあります。チョコは皆さん知っての通り、他の皆さん達が提督へ渡すので、私達は甘い物以外を提督へ贈ろうと思います」
妙高「それでこの議題ですか……」フムフム
扶桑「そうです。皆で良い案を出し合い、提督への日頃の感謝を伝える贈り物を考えましょう」ニコリ
那智「ふむ……日用品ではありきたりだから、少し凝ったものが良いかもしれないな」ウデクミ
大淀「高価過ぎても提督が気を遣ってしまいますから、妥当な所を選んでいった方が良いでしょう」
扶桑「では「高価過ぎず、普通過ぎない物」と言うことを念頭に、五分程の時間を設け、それぞれ出し合いましょう」
全員『了解!』
艦娘考え中ー五分経過ー
扶桑「ではそれぞれあげていきましょう。同じ物や同意見だった場合でも、気にせずお願いします。まずは私から……」
全員『』コクリ
扶桑「私はズバリ手帳です。日頃手帳を良く使っていますから、あって困る物ではないはずです」
妙高「私も同じ意見です」ノ
大淀「私もです」ノ
那智「ふむ……良い案だな……」
長良「じゃあ次は私ね! 私はスポーツタオルが良いと思うの! 提督は良く鍛練してるし、丁度良いんじゃないかな?」
木曾「俺も長良と同じ案だ」ノ
天龍「オレも全く同じ考えだったぜ」ノ
朝潮「確かに良い案ですね!」
初霜「私の意見は朝潮さん、まるゆさん、萩風さんと同じ案で、メッセージカードです。それぞれの感謝の気持ちを書いて贈るのが良いと思いまして♪」
扶桑「素敵な案ね」ニコリ
大淀「確かに素敵な案です♪」
那智「私からの案は万年筆だ。高価な物から手頃な物まであるし、提督の執務の伴に最適だろう」ドヤァ
初霜「それも良い案ですね〜」
まるゆ「隊長は万年筆を持ってないとお聞きしましたので、良いと思います」
扶桑「じゃあ、最後はレーベちゃんだけど、何かあるかしら?」
長良「ドイツってバレンタインデーは何贈るのが普通なの?」
レーベ「う~ん……ドイツのバレンタインデーは基本的に恋人同士と夫婦間のイベントなんだ。その時はチョコじゃなくて花なんだけどね」
天龍「へぇ〜、洒落てるな〜」
木曾「日本が独特過ぎるんだ……嫌いじゃないがな」
レーベ「あと、義理チョコとか言うのもないんだ」
長良「変に期待しなくて済むね〜!」
那智「それくらい潔い方が清々しいな」
大淀「」コクコク
扶桑「じゃあ、そういう事も含めてレーベちゃんの意見は?」
レーベ「僕はドイツ艦だけど、ここは日本だからね。日本の文化とドイツの文化を併せて花を贈るって事にするよ。パンジーゼラニウムなんてどうかな? 日本の花言葉では「あなたを深く尊敬します」だよ」
朝潮「素晴らしい案ですね!」
妙高「えぇとても」ニコリ
萩風「私達から司令へ贈るピッタリな贈り物ですね!」
◇出た案◇
壱:手帳を贈る
弐:スポーツタオルを贈る
参:メッセージカードを贈る
肆:花を贈る(パンジーゼラニウム)
扶桑「この中から決めたいと思うけど、みんなもう決まってるわね」フフフ
大淀「はい♪ 花を贈るのが一番かと」
木曾「俺もその案に賛成だ」
天龍「だな♪」
妙高「お花を贈るだけではなく、一緒にメッセージカードも渡しませんか?」
那智「そうだな。その方が日頃の感謝をより伝えられるだろう」ウンウン
長良「異議な〜し!」
扶桑「では私達からの贈り物はパンジーゼラニウムとメッセージカードということにしましょう。皆さん拍手」パチパチ
\パチパチパチパチパチパチ/
大淀「私は明日早速、明石にパンジーゼラニウムの仕入れをお願いしてきます♪」
扶桑「お願いします」ニコリ
朝潮「では私達、駆逐艦組でメッセージカードを買ってきます!」
まるゆ「まるゆもご一緒します♪」
那智「ならその代金は私と妙高が出そう。構わないよな?」
妙高「えぇ、勿論」ニコッ
天龍「パンジーゼラニウムの代金はオレ達が出そうぜ」
木曾「ああ、構わないぞ」
長良「喜んで出すよ〜♪」
扶桑「私の役割も残してね?」フフ
大淀「扶桑さんは私達の代表として、その贈り物を提督へ渡してください」ニコリ
扶桑「え……皆で渡すのではなくて?」
朝潮「扶桑さんは会の長ですから!」フンス
レーベ「こういうのは扶桑が適任だよ」ニコニコ
萩風「扶桑さんあってのこの会ですから」ニコニコ
全員『』ウンウン
扶桑「分かったわ。その任、引き受けます」ニコッ
こうして提督を尊敬する会の集まりは無事に終わり、来たるべき祭典に向けての方向性を決めたのであった。
バレンタインデーは必ずしも恋人同士だけの日ではないといった感じで書き上げました!
読んで頂き本当にありがとうございました!