艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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迫る祭典の談。


艦これSS八十話

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 食堂ーー

 

間宮「はい、分かりました」ニコリ

伊良湖「準備はこちらでしておきますね!」

青葉「よろしくお願いします♪」

 

間宮「今年ももうそんな季節になったのね〜」ウンウン

伊良湖「でもなかなか面白そうな企画ですよね♪」

青葉「鎮守府所属の艦娘の皆さんが、司令官のことを考えて決めたことですからね〜。いやぁ、モテる男は辛いですね〜」ニシシ

 

間宮「ふふ、皆さんから一気に貰ってしまっては大変ですからね」

伊良湖「去年より人数も増えましたからね〜」

青葉「その内の大多数が司令官を慕ってますから、正妻戦争の勃発を回避する意味でも、この企画は有りです!」

間宮「そうね」ニガワライ

伊良湖「平和が一番ですから」ニガワライ

青葉「そうですね〜……と、そういうことなので当日はお願いします♪ 青葉はこれから明石さんの所へ話を通しに行くので失礼します!」ケイレイ

間・伊『ご苦労様〜』ニコリ

 

 

 明石酒保ーー

 

 カランカランーー

 

明石「いらっしゃいませ〜!」

あきつ丸「おや、これはお久しぶりであります」ケイレイ

青葉「こんにちはです~♪ あきつ丸さんも来ていたんですね♪」ケイレイ

 

 あきつ丸:特種船丙型の揚陸艦。

      陸軍に所属し、この鎮守府へは物資の搬送等で度々訪れ、主に間宮、伊良湖、鳳翔、明石と仲が良い。語尾に「~であります」がつくかなり堅い口調で話し、礼儀正しいが割とずけずけ物をいう性格である。

 

あきつ丸「はい。此度は各食品と嗜好品の届けに参上したであります」ケイレイ

明石「青葉ちゃんが前に頼んでたボールペン式録音機仕入れましたよ♪」

青葉「おお! それはありがたいです♪」ゲスガオ

あきつ丸「その顔は自重した方がいいです」ニガワライ

 

青葉「ととっ……こほん、録音機の話は今は置いといて、ここに来た目的をお話します」キリッ

あきつ丸「ならば自分は席を外しましょう」スッ

青葉「あぁ、あきつ丸さんのご協力が必要なので、どうかそのままで!」

あきつ丸「了解であります」ケイレイ

明石「時期的に()()()でしょうか?」

青葉「これは話が早いですね♪ お察しの通り、今年のあの件で決まったことをお知らせに」ニシシ

明石「わざわざありがとうございます」

青葉「いえいえ、今年は明石さんとあきつ丸さんに手伝ってほしいことがありますから♪」

あきつ丸「?」クビカシゲ

青葉「まあ取り敢えずご説明しますね! 今年はですねーー」

 

 艦娘説明中ーー

 

明石「ふむふむ……承知しました! そういう訳であきつ丸さん、お願いしていいでしょうか?」

あきつ丸「はい、構いませんよ。物資自体は直ぐに確保出来ますので、確保出来次第お届けに参上します」ケイレイ

青葉「お願いします♪」

明石「じゃあ早速手続きの準備に取り掛かりますね♪」

あきつ丸「自分も皆さんの所へ荷物をお届けしたら、物資の確保に向かうであります」ケイレイ

青葉「重ね重ねお願いします♪」ケイレイ

 

 

 その頃、第一会議室ではーー

 

金剛「皆サーン、集まりマシタネ〜? では、来たるべき祭典に向けて、総会を始めマース!」

 

 ここに集まっているのは各会の代表達である。(六話参照)

 

『提督LOVEの会』代表・金剛

『提督に素直になれないの会』代表・叢雲

『提督から幸せを貰い隊』代表・大鳳

『提督の全てを世話し隊』代表・鳳翔

『提督はパパ倶楽部』代表・睦月

 

鳳翔「あの……」ノ

金剛「どうしたデース?」

鳳翔「『提督を尊敬する会』の代表の方がまだ来ていませんが……」

金剛「その会はloveではなく、respectとしてなので、今回の件はワタシ達で決めるべきと報告がありマシタので、今回は呼んでいマセーン!」

鳳翔「左様ですか。分かりました」

 

金剛「それでは早速本題に入りマース!」

 

 お題

 『祭典時、提督に食べさせる順番決め』

 

金剛「会のmemberでの順番は既にそれぞれの集まりで決めてもらいマシタガ、今回は会毎の順番を決めたいと思いマース!」

叢雲「なら私達が一番手にしてもらえないかしら?」

大鳳「その理由は?」

叢雲「みんな知っての通り、私達の会はみんな素直じゃないから、中途半端な順番でやると後がつかえちゃうのよ。それに順番を待ってる人がいるのが分かれば、みんなそれぞれ頑張って食べさせるから」ニガワライ

 

鳳翔「私達はいつでも構いませんので、それでいいですよ」ニコリ

睦月「睦月達も大丈夫だよ〜!」

大鳳「私達もです」ニコッ

金剛「異議はないみたいなのでtopはお譲りしマース♪」

叢雲「ありがとう」ニコッ

 

金剛「では次ですが……希望はありマスカ?」

睦月「なら睦月達が二番手を」ノ

鳳翔「では三番手は私達が」ノ

大鳳「金剛さん達は最後にしますか?」

金剛「大トリをもらってもイイんデスカ?」

大鳳「はい♪ 私達はこうしたチャンスがあること事態が幸運ですから」ニコッ

金剛「では順番は決まりマシタネ〜♪ 後は他の方達の参加デスガ、これはもうキリがないので臨機応変にいくということでイイデスカ〜?」

全員『意義なし』

 

金剛「ご理解感謝ネ〜♪ 案外すんなり決まりマシタネ〜……時間が余ってしまったので、皆でtea timeにシマセンカ?」

鳳翔「良いですね♪ では私はお茶請けを持ってきますね」ニコッ

大鳳「お手伝いします♪」

叢雲「なら私と睦月は金剛さんの手伝いするわね」ニコッ

睦月「お手伝い任せて〜♪」ニャシー

金剛「Thank youネ〜♪」

 

 こうして乙女達は来たるべき祭典に向けての準備を着々と進めていくのであった。




バレンタインデーの準備回にしてみました♪

読んで頂き本当にありがとうございました!

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