艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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みんなでわいわい回。

キャラ崩壊、他作ネタ含みます。
いつもより長めです。


艦これSS七十八話

 

 ○○鎮守府、一八○○ーー

 

 本日は節分の為、鎮守府の皆で豆撒きをする。

 

 豆撒き組と鬼役組は既に準備が終えており、私の合図を待っている状態だ。

 

 私は大淀と鎮守府の放送室にて、開始を知らせる放送を流す。

 

<チャーララララララチャーララララララー♪

 

提督『これより節分の豆撒きを行う。ルールは前日説明された通り。そしてもう既に鬼が鎮守府内に侵入している。豆撒き組は配られた落花生で、鬼を追い払い、食堂に居る皆を守ることが任務となる。各自抜錨せよ!』

 

 /ワーワーキャーキャー\

 

<チャチャチャーチャチャチャーチャチャッチャー♪

 

提督「この音楽は何なんだ?」

大淀「夕張さんが選んだんですが……確か、エヴァン何たらで流れる曲だとか……」

提督「そうなのか。まぁとにかく放送は終わったから、私達も食堂へ向かおうか」

大淀「了解です」ニコッ

 

 

 正門付近ーー

 

武蔵「さて去年同様、夕飯前のランニングだな」カタコキコキ

長門「今年は悪い鬼役だからな。良い鬼じゃない分楽だ」クッシン

ローマ「逃げ回れば良いのね?」

霧島「えぇ♪ 手筈通りにね」ウインク

 

比叡「そういえば、去年は赤城さんが勿体ないからって投げられたお豆を、全部口でキャッチしてたね〜」ニガワライ

葛城「流石ですね……」ニガワライ

川内「あれは私も脱帽だったよ〜」

 

大和「良い鬼役のみんなも手筈通りにね」

陸奥「恥は捨てなさい」

リットリオ「わぁ〜、みんな真剣……」

プリンツ「それだけ大切な行事なんですね……」

金剛「良い鬼は時として理不尽な疑いをかけられマース」←二年連続良い鬼役

榛名「」ニガワライ

雲龍「なんか不穏ね……」

天城「これはちゃんとやらねばいけませんね」

 

 

『鬼が居たぞ〜!』

 

鬼役『!?』

豆撒き組『落花生、て〜!』

 

 バラバラーー

 

悪い鬼役『豆だ〜! 逃げろ〜!』

良い鬼役『助けて〜!』

 

 /散開\

 

 ーー。

 ーーーー。

 

大潮「えーい!」

荒潮「鬼は〜外〜♪」

朝潮「鬼は外へ! 肉薄するわ!」

満潮「鬼は外〜(棒)」ポイポイ

 

ローマ「くっ、流石駆逐艦! スピードが違うわ!」

霧島「ほらほら、前からも来たわよ!」

 

朝雲「鬼は〜外〜!」

山雲「鬼は外〜♪」

霰「次弾装填」

霞「」ポイポイ

 

比叡「ヒエ〜〜!」

ビスマルク「こんな豆、払ってくれるわ!」ブンブン

 

朝潮型『一斉射撃! てー!』

 

ローマ「参ったわ……」

霧島「案外早くやられたわね……」

比叡「もう悪いことしませーん!」

ビスマルク「ごめんなさ〜い!」

 

 ーー。

 ーーーー。

 

大和「痛いよ〜。私、悪い鬼じゃないよ〜」ブワッ

陸奥「助けてよ〜」グスッグスッ

文月「フミィ……ごめんね〜?」ヨシヨシ

三日月「この鬼さん達は良い鬼さんなので食堂へ連れていきましょう」ナデナデ

リットリオ(すごい……迫真の演技……!!)

プリンツ(ここまでするの!?)

 

長月「こいつらはどうする?」

リットリオ「あ、あ〜、私も悪い鬼じゃないよ〜!」アワワ

プリンツ「だ、だから豆投げないで〜!」アワワ

菊月「慌てているな……泣いて許しを乞うまでしてないから、我々を欺く気かもしれん」

皐月「じゃあ〜」ニコッ

望月「念の為豆ぶつけるか〜」

リ・プ『え』

皐・長・菊・望『一斉射撃〜!』

リ・プ『きゃーっ!!』

 

 ーー。

 ーーーー。

 

武蔵「ほら葛城、立て!」

長門「四面楚歌か」フフ

葛城「私の知ってる豆撒きじゃない……」ゼェゼェ

 

白露「さぁ! 降参しなさい!」

時雨「これ以上の抵抗は無意味だよ」

村雨「どうします〜?」ニコッ

夕立「さぁ、自分達の罪を数えるっぽい!」

春雨「謝れば済みますよ!」

五月雨「降参してください!」

 

武蔵「ふっ……笑わせる!」

長門「我らは鬼……故に降参などせん!」

 

海風「どうしてそこまでするんですか!?」

江風「包囲されてもまだ分からないのか!?」

 

武蔵「鬼ってのはそんな生き物よ」フフ

長門「葛城! ここは我々に任せて行け!」

葛城「えぇ!?」

武蔵「もし無事に帰ったら、また酒を飲もう」ニッ

長門「皆を頼んだぞ」ニッ

葛城「っ……くっ!!」

 

涼風「逃さないけどな!」

 

白露型『全員! 撃てー!』

 

武蔵「負けたな」

長門「だが、これで我々の役目も終わるな(鬼役として)」

葛城(何かドラマか映画の一幕っぽくなってる〜!)

 

 

 ーー。

 ーーーー。

 

金剛「ワターシ、悪いこと何もしてマセーン」オヨヨ

榛名「助けてください〜」シクシク

雲龍(ここまでするの……!?)

天城(す、すごい……!!)

龍鳳(良い鬼アピールってこんなに頑張らなきゃいけないんだ……)コンワク

 

漣「向こうはああ言ってますが、姉御どうしやす?」

綾波「そうですね〜。嘘はついてなさそうですし、食堂に案内しましょうか」ニコニコ

朧「こっちの鬼達は?」

敷波「戸惑ってるみたいだから一緒に連れていこうよ」

曙「早く終わらせましょ」ヤレヤレ

潮「今年も楽しかったね〜♪」

 

 

 ーー。

 ーーーー。

 

妙高「思った以上に走るわね」ニガワライ

那智「良い訓練になるな♪」

足柄「川内達は平気?」

川内「余裕余裕♪ 天龍と朝霜を生け贄にしたから〜♪」

鬼怒「大丈夫だよ〜♪」

 

天龍「裏切り者〜!」

朝霜「洒落になんねぇぞ!」

 

不知火「鬼は外!」

雪・時・谷・嵐『鬼は〜外〜♪』

 

 \イッテー! モウユルシテクレー!/

 

妙高「私達ももう少し逃げたら降参しましょうか」ニガワライ

那智「だな」フフ

足柄「待って! 島風が来るわ!」

全員『!?』

 

島風「みんなおっそ~い!」

連装砲「キュキュッ!」

 

足柄「仕方ないわね!」

那智「どうするんだ?」

妙高「散開でしょう?」

足柄「その通り!」

鬼怒「じゃ、鬼怒はこっち〜!」

川内「あ」

 

陽炎「来たわ! みんな砲撃開始!」

陽炎型『鬼は〜外〜!』

 

鬼役『ごめんなさ〜い!』

 

 

 ーー。

 ーーーー。

 

響「暁……」

暁「分かってる! でも私には出来ない!」

電「電も出来ないのです!」

雷「」ニガワライ

 

リベ・呂・羽『((((;゚Д゚))))』ガクガクブルブル

響「まぁ、見るからに良い鬼だよね、うん」

暁「早く食堂に連れて行ってあげましょ!」

電「こっちなのです!」

雷(豆撒きにならなかったわ……)クスクス

 

 

 ーー。

 ーーーー。

 

神通「」クビカシゲ

阿武隈「?」

 

巻雲「(神通さんを敵に回した時点で詰んでます)」コソッ

長波「(豆を当てる前にこっちがやられそう)」コソッ

高波「(阿武隈さんにお豆ぶつけるなんてできないかも……です)」コソッ

清霜「(だって見るからに良い鬼だもん)」コソッ

風雲「(一方は怖いし、一方は可哀想だし)」コソッ

早霜「」クスクス

夕雲「」ニガワライ

 

神通「あの……」

巻雲「ひゃい!?」

神通「」ビクッ

長波「神通さん達は良い鬼だよな? 食堂に案内するよ!」アセアセ

高波「阿武隈さん、食堂行きましょう」オドオド

阿武隈「え、う、うん」トマドイ

風雲「良かった〜。無事に解決した〜!」

夕雲(豆撒きにはならなかったけどね)ニガワライ

早霜(腹筋が痛い……)クスクス

 

 

 こうして鬼に対する豆撒きは終わり、みんなで室内での豆撒きを経て、鎮守府の豆撒きは無事に終わった。

 

 最後に食堂でみんなして手巻き寿司を食べ、ちょっとした宴会の様な賑わいを見せた。




節分大会として書き上げました!
出せなかった艦娘に関してはご了承を。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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